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屋根材の種類ごとのメリット・デメリットは?特徴や価格、選び方を解説

2025年02月14日
屋根材の種類ごとのメリット・デメリットは?特徴や価格、選び方を解説

屋根材は種類ごとに耐久性や価格といった特徴が異なるため、さまざまな屋根材を比較してから屋根工事を依頼するのがおすすめです。

「屋根材は種類ごとにどんな特徴がある?」

「予算内で選べる屋根材は何?」

こんな風にお悩みの方に向けて、本記事では、数ある屋根材の特徴や選ぶポイント、おすすめの屋根材などを紹介します。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

屋根材の種類

屋根材の種類屋根材は種類ごとに見た目が違いますが、それぞれの機能や寿命、価格も違います。また、リフォームするときは、既存の屋根の上に新しい屋根を被せて施工する「カバー工法」に対応できるかどうかも確認しましょう。ここでは、屋根材ごとの特徴や価格、カバー工法への対応可否を解説します。

瓦(和瓦・洋瓦)

瓦は不燃性の高い粘土などを原料とした焼き物です。瓦屋根は、耐久性、耐熱性、耐火性に優れています。また、重厚感のある瓦は、遮音性や断熱性が高いのも特徴のひとつです。

ただし、重さがある分、建物の耐震性を高める必要があります。コストはかかるものの、メンテナンスの必要がないので、長期的な視点で見るとコスパがいい屋根材といえるでしょう。

耐用年数 50年~100年
カバー工法 凹凸があるため、カバー工法は不向き。既存屋根材を撤去する葺き替えが必要。
価格 8,000円~12,000円/㎡(材工費)

 

スレート(コロニアル・カラーベスト)

スレート屋根は、セメント成分に繊維質の材料を混ぜて作られています。瓦屋根と比べると薄く軽量なので、耐震性に優れているという特徴があります。

また、カラーバリエーションが豊富で、デザインの選択肢が多いのも魅力のひとつ。瓦屋根とは違い、メンテナンスが必要ですが、耐久性に優れた塗料で塗装することで耐久性を高めたものもあります。

耐用年数 20年~25年
カバー工法 雨漏りなどがなく、下地が良ければ重ね葺きができる。
価格 4,500円~8,000円/㎡(材工費)

 

セメント瓦(プレスセメント瓦・コンクリート瓦)

セメント瓦は、セメントと砂を原料に作られており、耐火性と耐久性に優れているのが特徴です。扱いやすくデザインの幅も広いことから、従来は住宅の屋根として多く採用されていました。

しかし、衝撃に弱く、定期的に塗装のメンテナンスが必要というデメリットがあるため、現在ではあまり使用されなくなりました。

耐用年数 30年~40年
カバー工法 凹凸があるので、カバー工法は不向き。
価格 6,000円~8,000円/㎡(材工費)

 

金属屋根・トタン屋根

亜鉛メッキの薄い鉄板を使用した金属屋根(トタン屋根)は、軽量でコストが安いというメリットがあります。また、継ぎ目が少ないので雨漏りしにくいのも金属屋根の魅力です。

しかし、金属屋根は錆びやすく、断熱性に欠けるため、空調費用がかさむのがデメリットです。近年では、同じく金属屋根でありながら、錆びにくく耐用年数が長いガルバリウム鋼板が主流となっています。

耐用年数 10年~20年
カバー工法 雨漏りなどがなく、下地が良ければ重ね葺きができる。
価格 5,000円~6,000円/㎡(材工費)

 

ガルバリウム鋼板

アルミニウムや亜鉛、シリコンなどのメッキを施した鉄板の屋根を「ガルバリウム屋根」といいます。軽量で割れにくく、耐久性に優れているのが大きなメリットです。

また、ほとんど水が染み込まないので、水はけが良く、コケやカビもつきにくく衛生的です。デザイン性にも優れており、屋根だけでなく壁にも採用されています。

ただし、遮音性や断熱性が低いというデメリットがあります。

耐用年数 塩害地域:15年

それ以外の地域:30年

カバー工法 雨漏りなどがなく、下地が良ければ重ね葺きができる。
価格 6,000円~9,000円/㎡(材工費)

 

自然石粒付ガルバリウム(ジンカリウム鋼板)

自然石粒付ガルバリウムは、ガルバリウム鋼板の表面に細かい石粒をコーティングした素材です。耐久性に優れたガルバリウム鋼板に石粒をコーティングすることによって、さらに耐久性を高めています。

塗り替えが不要なので、メンテナンスの手間やコストが減らせるのも特徴のひとつ。また、屋根の表面の石粒により、雨音が静かで断熱性に優れているのも大きな魅力です。

耐用年数 40年~50年
カバー工法 不要
価格 7,000円~12,000円/㎡(材工費)

 

ステンレス

ステンレスは一般的な鉄とは違い、鉄に加えてクロムやニッケルなどの成分が配合されており、錆びにくく耐久性に優れているのが特徴です。表面が硬いので凹みにくく、耐震性の高さも魅力となっています。

ただし、価格が高いので一般住宅ではあまり普及しておらず、神社や仏閣で採用されることが多い屋根材です。塗装メンテナンスは不要ですが、紫外線による色あせが気になる場合は塗装するのもひとつの方法です。

耐用年数 40年~50年
カバー工法 不要
価格 10,000円~14,000円/㎡(材工費)

 

銅を使用した銅板屋根は、耐久性や耐震性に優れているほか、100年持つといわれていたこともあり、従来は屋根材として採用されていました。銅の特徴である経年変化を楽しめるのも大きな魅力です。

酸性雨で屋根に穴が空く事例もありますが、日本で酸性雨の影響を受ける可能性はほとんどありません。とはいえ、価格が高いため、一般住宅ではあまり採用されることがありません。また、塗り替えなどのメンテナンスは不要ですが、下葺き材や浮き釘の点検は定期的に行う必要があります。

耐用年数 60年以上
カバー工法 不要
価格 18,000円~20,000円/㎡(材工費)

 

アスファルトシングル(グラスファイバーシングル)

「グラスファイバー」と呼ばれる不燃布やガラス繊維にアスファルトを塗装し、表面に細かい石粒を吹きつけ、さらにアクリル樹脂で固めた屋根材がアスファルトシングルです。何重にもコーティングされているので、ひび割れるリスクが少なく、軽量で扱いやすいのが特徴です。

デザイン性にも優れているので、和・洋などテイストを問わず、さまざまな住宅の屋根材として採用されています。ただし、劣化しやすく耐用年数はあまり長くないほか、10年サイクルで塗装のメンテナンスが必要です。

耐用年数 20年~30年
カバー工法 対応不可
価格 6,000円~8,000円/㎡(材工費)

 

カインズおすすめの屋根材

屋根リフォームのイメージ
屋根リフォームのイメージ

ここまで屋根材の特徴や価格を紹介しましたが、実際に屋根のリフォームを業者に依頼すると「いくらかかるのか」「どんな作業が行われるのか」具体的なイメージがしにくい方も居るでしょう。カインズリフォームでは、各プランに次の作業がすべて含まれているので、わかりやすい価格表示となっています。

  • 標準本体工事
  • ルーフィング(下葺き材)
  • 役物工事 (屋根面積:60㎡まで)

※総2階切妻屋根の場合

では、カインズリフォームがおすすめする屋根材のプランを4つ紹介します。

フラットタイプ標準

「フラットタイプ標準」に採用されている屋根材「横暖ルーフS」は、遮熱鋼板と断熱材を一体成型した金属製の屋根材です。抜群の耐久性と遮熱性が特徴で、軽量なので耐震性にも優れています。

カインズの中でも、もっともスタンダードな屋根材といえます。

耐用年数 15年〜20年
価格例 30坪 屋根カバーパックの場合1,280,000円(税込)

 

かわらタイプ

「かわらタイプ」に採用されている屋根材「マックス瓦」は、耐久性に優れたガルバリウム鋼板に「フッ素樹脂」を塗装しています。耐候性に優れており、地震や台風にも強いので、幅広い環境に適しています。

また、メンテナンスの必要がないのもうれしいポイントです。

耐用年数 20〜25年
価格例 30坪 屋根カバーパックの場合1,380,000円(税込)

 

天然石付きタイプ

天然石付きタイプに採用されている屋根材「Tルーフ」は、耐久性に優れたガルバリウム鋼板に細かい天然石をコーティングした「自然石粒付ガルバリウム」屋根です。高級感のある見た目でデザイン性に優れているほか、メンテナンスの必要がないのも大きな魅力です。

耐用年数 15〜20年
価格例 30坪 屋根カバーパックの場合1,480,000円(税込)

 

フラットタイプ高耐久

「フラットタイプ高耐久」に採用されている屋根材「スーパーガルテクト フッ素」は、塗膜の耐久性の高い「遮熱性フッ素樹脂塗装」を施しているため、耐用年数が長いのが特徴です。遮熱性鋼板と断熱材の相乗効果で、優れた遮熱性能と断熱性能を実現しています。

耐用年数 20〜25年
価格例 30坪 屋根カバーパックの場合1,480,000円(税込)

 

屋根材を選ぶポイント

屋根材を選ぶポイント屋根材を選ぶポイントは、おもに次の3つです。

  • 予算から選ぶ
  • 屋根のデザインから選ぶ
  • 耐用年数をもとに絞り込む

予算から選ぶ

屋根材の種類によって工事価格が2倍近く変わることもあるため、屋根材は慎重に選ぶ必要があります。ただし、安さで屋根材を選ぶと耐用年数が短く、メンテナンスの頻度が増え、長期的な視点で見るとコスパが悪くなるケースも少なくありません。

そのため、屋根材を選ぶときは価格と耐用年数のバランスを見て検討してみてください。安い屋根材の種類には、「スレート」や「金属(トタン)」「ガルバリウム鋼板」などが挙げられます。金属(トタン)は耐用年数が短いので、価格をできるだけ抑えたい場合は「スレート」や「ガルバリウム鋼板」がおすすめです。

屋根のデザインから選ぶ

デザイン性があり高級感のある屋根に仕上げたい場合は、「瓦(和瓦・洋瓦)」「スレート」「アスファルトシングル」がおすすめです。とくに「スレート」は、カラーバリエーションが豊富なので人気があります。

また、「ガルバリウム鋼板」は、加工しやすく、デザイン性に優れているほか、コストも抑えられるので人気です。

耐用年数をもとに絞り込む

ほとんどメンテナンスや塗り替えが必要ない、耐用年数が長い屋根材を選ぶなら「瓦(和瓦・洋瓦)」や「銅」がおすすめです。とくに「瓦(和瓦・洋瓦)」は、100年近く保てる場合もあり、生涯メンテナンスが不要です。「銅」も50年以上の耐用年数を誇っていますが、一般住宅ではほとんど使われないうえ、価格も高いので、あまり現実的ではありません。

まとめ

コスパのいい屋根材も、将来的なメンテナンスを見据えると、かえってコストがかさむ可能性があります。また、住宅の種類や地域によって適している屋根材は違うため、さまざまな角度から屋根材を検討してから屋根工事を依頼するのがおすすめです。

カインズでは、オンラインやお電話の問い合わせだけでなく、全国のカインズ店舗でも直接、屋根工事の相談が可能です。確かな経験を持つプロが、丁寧なヒアリングで施工をご提案させていただくほか、数多くの実績を持つカインズのノウハウを活かした、カインズならではのパックメニューもご用意しております。屋根工事と外壁塗装の同時施工も可能ですので、メンテナンスをご検討される方は、ぜひお気軽にご相談ください。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合や、取り扱いのない場合がございます。

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