和室をリフォームすると、自宅をより明るく快適な空間に改善できます。実際、和室から洋室へのリフォームを希望する家庭は多いです。この記事では、和室をリフォームしたいと考えている人に向けて、リフォームのパターンや事例などを解説します。和室を理想的な空間へリフォームするために、ぜひ参考にしてください。
和室リフォームのパターン
和室のリフォームにはさまざまなパターンがあります。ここでは、和室のリフォームの具体的なパターンについて解説します。
畳のメンテナンス・交換
和室の畳が傷んできた場合、メンテナンスや交換が可能です。畳を使い始めてから約3年が経過した頃には、畳の表面のゴザを裏返しをします。また、約6~7年後には表面のゴザ交換となる、表替えが必要です。畳が全体的に傷んできたら、新畳への交換も検討しましょう。新しい畳に交換するときは、それまでとは違う種類の畳にも変更できます。
襖や障子を張り替える
和室の襖や障子は人が触れやすく、汚れもつきやすいです。そのため、襖や障子も定期的に張り替える必要があります。交換の際は、襖や障子のデザインも変更できます。襖や障子の交換はDIYでも対応できるため、簡単にリフォームできます。ただし、完成度の高さを求めるなら専門の業者に依頼したほうが無難です。
壁や天井のデザインを変える
和室全体の雰囲気を大きく変更したいなら、壁や天井のデザインを変えるのもおすすめです。京壁・砂壁といわれているいわゆる塗り壁仕上げから、壁紙に交換したり塗り替えたりすると、和室のイメージがガラリと変わります。天井のデザインを変えたい場合は、照明を取り替えるといいでしょう。業者に相談し、和室の雰囲気にあうデザインの照明を選んでください。
洋室へリフォームする
和室をリフォームして洋室へ作り変える家庭も増えています。和室より洋室のほうが使い勝手がよく、過ごしやすいと感じる人が多いためです。和室の落ち着いた雰囲気を残しながら洋室風にリフォームするケースもあります。
和室を洋室へリフォームするメリットは、以下でくわしく解説します。
和室から洋室へリフォームするメリット
和室から洋室へリフォームすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、具体的なメリットを解説します。
掃除がしやすくなる
洋室の床はフローリングであり、掃除機をかければ簡単に掃除ができます。和室の床は畳ですが、ダニが発生しやすいというデメリットがあります。洋室に比べると、掃除をしても空間をきれいに保ちにくいでしょう。
また、和室の襖や障子は傷みやすく、こまめなメンテナンスが必要です。一方、洋室ではそのような手間はかかりません。
模様替えしやすくなる
日本の住宅は洋室が主流になっており、洋室への設置を前提にしている家具が多いです。そのため、和室で模様替えをしようとしても、選べる家具の選択肢が少なくなっています。和室を洋室にリフォームすれば、より多くの家具のなかから好みのものを選べるようになります。コーディネートの幅が広がり、模様替えもしやすくなるでしょう。
重い家具を設置できる
和室の畳は柔らかいため、重い家具を置くと跡が残ってしまいます。たとえば、大きなタンスを設置すると、畳がへこんでしまいます。しかし、フローリングの床はある程度固いため、重い家具を置いてもへこみにくいです。和室を洋室にリフォームすれば、重い家具や荷物も気軽に床へ置けるようになります。
和室のままリフォームした事例
和室のリフォームにはさまざまな事例があります。ここでは、和室のままリフォームを実施した事例について紹介します。
洋室のリビングと一体化させる
リビングとつながっている和室をリフォームし、隔たりをなくしました。リビングと和室を気軽に行き来できるようになり、くつろぎやすくなっています。和室の戸を開放すれば日の光が室内にしっかり差し込むため、自宅全体が明るい雰囲気になります。畳の配色も工夫し、モダンな雰囲気の和室にリフォームしました。
和室を贅沢な空間に変える
和室を高級感のある上質な雰囲気になるようリフォームした事例です。落ち着いた配色を意識し、静かに過ごせる特別な空間を演出しました。シンプルでモダンな印象もあるため、隣の洋室ともうまく馴染んでいます。客間としても使用できる使い勝手のいい和室に仕上がりました。
落ち着いて過ごせる部屋にする
家族が落ち着いて過ごせる空間を作るため、和室のデザインを工夫しました。和室の雰囲気を大切にしつつ、壁紙や障子窓のデザインにこだわっています。日の光もしっかり届くため、寝室や読書部屋など幅広い用途で活用できる和室です。
和室から洋室へリフォームした事例
和室のリフォームでは、洋室への変更を希望する家庭も多いです。ここでは、和室から洋室へリフォームした事例を解説します。
畳をフローリングにする
和室を洋室にする場合、床が畳のままでは違和感があるため、この事例では床をフローリングへ変更しました。畳とフローリングでは下地の構造が異なります。そのため、床の補強工事を実施しました。和室ならではの障子を残しつつ、過ごしやすくて利便性の高い部屋にリフォームできています。
襖をドアに変える
和室の畳や障子などをリフォームして洋室にすると、部屋の出入り口が襖のままでは違和感があります。そのため、この事例では襖を洋風のドアに変更しました。洋室の雰囲気にあうデザインのドアを選んだため、リフォームした部屋にもマッチしています。襖とは違い、汚れても簡単に掃除できるため手間が少なくなりました。
押し入れをクローゼットにする
和室には押し入れがついている場合も多いです。押し入れにはさまざまなものを収納できますが、基本的には寝具を収納するためのスペースとなっています。そのため、洋室へリフォームしてベッドで寝るなら、押し入れは必要ありません。
押し入れは奥行きがあり、寝具以外のものを収納すると整理が大変です。リフォームの際に押入れをクローゼットに作り変えると、収納がしやすくなります。
和室のリフォーム費用を抑えるコツ
和室のリフォームにかかる費用を節約するには、本当に必要なリフォームの内容を厳選することが大切です。たとえば、和室のままリフォームするなら、畳を新しいものに交換しなくても裏返しや表替えで済む可能性もあります。
また、洋室へのリフォームを検討する場合も、本当に洋室にする必要があるのかよく考えましょう。自分たちのライフスタイルを考慮し、洋室にするメリットを具体的にイメージしてみることが大切です。
和室を洋室にリフォームする際のポイント
和室を洋室にリフォームするときはさまざまなポイントがあります。ここでは、ポイントを具体的に解説します。
簡単な作業ならDIYも検討する
襖や障子の取り替えなどの簡単なリフォームであれば、DIYでも対応可能です。自分で対応すれば、業者に依頼するよりも費用を安く抑えられます。ただし、畳の交換は業者に任せたほうが安心です。また、和室を洋室にリフォームするには大掛かりな工事が必要になるため、専門知識や技術をもつ業者に依頼する必要があります。
見積もりをとって比較する
リフォームを適正価格で依頼するには、複数の業者の費用を比較することが大切です。複数の業者から見積もりをとり、リフォームの内容と費用を比べてみましょう。依頼する業者や具体的なリフォームの内容によって、かかる費用は大きく変動する可能性があります。費用と内容の両方に納得できる業者を選びましょう。
契約内容の詳細をチェックする
見積書の内容が不明確な場合、自分たちがイメージしているリフォームをしてもらえない可能性があります。後からトラブルになる恐れもあるため、注意が必要です。見積もりをとったら必ず詳細をチェックし、わからない点があれば確認をとりましょう。不審な部分や納得がいかない部分があるなら、別の業者を探したほうが安心です。
まとめ
和室をリフォームすれば、より快適で過ごしやすい空間へ改善できます。和室から洋室へリフォームするケースも多くなっています。自分たちのライフスタイルを考慮し、最適なリフォームを実施しましょう。
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