毎日忙しい共働きや子育て世帯を中心に近年人気なのが「ドラム式洗濯機」。時短家電の代表的なひとつといわれ、従来の縦型洗濯機から買い替えるご家庭も増えています。しかし、活用すればするほど汚れがたまっていくのも事実。縦型洗濯機とはちょっと違う、ドラム式洗濯機の正しい掃除方法はご存じでしょうか?
洗いあがりがなんだか臭い、洗濯したのにゴミやホコリがつく。もしそんな状態なら、ドラム式洗濯機の正しい掃除やお手入れができていないかもしれません。ニオイやゴミといったトラブルがなくても、正しく掃除できていなければ、洗濯槽の見えない部分に汚れがたまっている可能性も…。
「ドラム式洗濯機の正しい掃除方法を知りたい!」
「ドラム式洗濯機はどこを掃除すればよいの?」
「掃除する頻度はどれくらい?」
この記事では、ドラム式洗濯機の掃除について徹底解説!掃除が必要な場所と掃除する頻度など、正しい掃除方法を詳しくご紹介します。また、カビや汚れを予防しながら、洗濯機の寿命を伸ばす5つの習慣もご紹介。みなさんの疑問にお答えします!
ドラム式洗濯機の掃除方法について知りたい方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

ドラム式洗濯機の掃除場所は7か所!正しい掃除方法と頻度

ドラム式洗濯機の掃除が必要な場所と、適切な掃除頻度をご存じですか?定期的に掃除をしないと、洗濯物がにおったりゴミがついたりといった洗いあがりが悪くなり、さらに、乾燥時間が長くなる、洗濯機が臭うなど、洗濯機自体のトラブルにもつながります。
下記に、ドラム式洗濯機の掃除頻度ごとに掃除が必要な場所・パーツをまとめました。3種類の頻度がありますので、どこをいつ掃除すればよいのか混乱しないよう、カレンダーに書いたり、カレンダーアプリでアラートを設定したりするなどの工夫をして、定期的な掃除を続けましょう。
頻度 |
掃除する場所・パーツ |
毎回 |
①ゴムパッキンの内側
②乾燥フィルター |
2週間に1回 |
・排水フィルター(糸くずフィルター) |
1か月に1回 |
①洗濯槽
②洗剤投入ケース
③ドラムの隙間
④排水口 |
毎回|①ゴムパッキンの掃除方法は「雑巾やウエットティッシュで水拭き」
ドラム式洗濯機のなかで、気づかないうちにホコリがたまっているのが「ゴムパッキンの内側」です。あえてめくらないと見えないため、つい忘れて放置しがちかもしれません。ゴムパッキンの内側のホコリは長時間ぬれたままになりやすいため、カビの原因になります。毎回洗濯後に掃除をして、いつも清潔な状態を保ちましょう。
【用意する道具・洗剤】
【掃除方法】
- ゴムパッキン内をめくり、大きなホコリがあれば取り除く
- ゴムパッキン内側全体を濡らした雑巾またはウエットティッシュやさしくで拭き取る
きれいに掃除したいあまり、ゴムパッキンを強く引っ張らないように注意しましょう。ゴムパッキンが傷んだり外れたりする可能性があります。
なお、すでにカビが生えている場合は、カビ取り用洗剤と古歯ブラシを使ってやさしくこすり落とすのがおすすめです。カビの範囲が広い場合は、キッチンペーパーをのせてカビ取り用洗剤をスプレーし、上からラップでパックして20分程度放置してから古歯ブラシでこすり落としましょう。
毎回|②乾燥フィルターの掃除方法は「ホコリを取り除くだけ」
乾燥機能を使うたびに毎回チェックしてほしいのが「乾燥フィルター」。少しでもホコリや汚れがあれば掃除してほしい場所です。乾燥フィルターにホコリがたまっていると乾きが悪くなり、乾燥に長い時間がかかるようになります。ホコリを溜めてしまうと目詰まりを起こしてしまい、乾燥が終わる前にエラーで止まってしまうことも。
乾燥フィルターの普段の掃除は、手間も時間もさほどかかりません。乾燥をかける前か終わった後のどちらかやりやすいほうに掃除をするルールを決めて、毎回掃除することを忘れないようにしましょう。
【用意する道具・洗剤】
- ぬれタオルまたはウエットティッシュ
- 古歯ブラシ
- 内部専用おそうじブラシ(メーカー別売)
【掃除方法】
- 乾燥フィルターを取り出し、ホコリやゴミがあればぬれタオルやウエットティッシュで取り除く
- 目詰まりしていたら水かぬるま湯に乾燥フィルターをつけ、古歯ブラシでやさしくこすり落とす(メーカー推奨の方法で)
- 乾燥フィルターの奥側(乾燥経路)のホコリが気になる場合は、専用おそうじブラシを使ってすくい取る
乾燥フィルターの奥側(乾燥経路)の掃除で注意したいのが、割り箸や歯ブラシなどの使用は厳禁という点。うっかり手をすべらせて洗濯機内部に落としてしまった場合、そのままの使用すると故障につながる可能性もあります。かならずメーカーに連絡して修理にきてもらいましょう。

2週間に1回|排水フィルターの掃除方法は「古歯ブラシで汚れをこすり落とす」
「排水フィルター」は排水時に出たゴミを溜めている場所。メーカーによって「糸くずフィルター」と呼ぶこともあります。排水フィルターを掃除しないと、フィルターにカビが生えて臭くなったり、洗濯機内や排水口が詰まったりする原因にもなります。洗濯の回数や量にもよりますが、目安としては2週間に1回のペースで掃除するのがおすすめです。
【用意する道具・洗剤】
【掃除方法】
- ゴム手袋をし、ゴミや汚れを大まかに取り除く
- 水をためたバケツの中に排水フィルターを入れ、古歯ブラシで汚れをこすり落とす
- カビが落ちない場合は、カビ取り用洗剤をスプレーし、古歯ブラシでこすり落とす
- 水でよく流し、乾いたら元に戻す

1か月に1回|①洗濯槽の掃除方法は「洗濯槽クリーナーを入れて回すだけ」
「洗濯槽」は見えている内側はきれいでも、その裏側はカビや石鹸カス、水アカなどの汚れがたまりやすい場所。汚れた洗濯槽のまま洗濯をすると、洗う水にもカビなどの汚れが混ざりこみ、洗濯物にも汚れがついてしまいます。もし、洗いあがりが臭い、黒い点々のよう汚れやワカメのようなゴミがつく場合は、カビが原因の可能性が高いでしょう。
洗濯槽の掃除方法はとても簡単。1か月に1回のペースで掃除すればきれいな状態を保てます。毎月1日、または、第1日曜日のようにルールを作って固定化すると忘れにくいのでおすすめですよ。
【用意する道具・洗剤】
【掃除方法】
- 洗濯機の電源を入れ、洗濯槽クリーナーを入れる
- 「槽洗浄コース」または「標準コース」で1サイクル回す

洗濯槽クリーナーの選び方 |ドラム式洗濯機には「塩素系」がおすすめ
洗濯槽クリーナーには「塩素系」と「酵素系」 の2種類がありますが、ドラム式洗濯機の洗濯槽には、塩素系クリーナーを使うのが基本です。ドラム式洗濯機は酸素系が非対応の機種が多くあり、誤って酵素系クリーナーを使用すると洗濯機の故障につながるため注意が必要です。
【ドラム式洗濯機におすすめの塩素系洗濯槽クリーナー】
- 洗濯槽専用クリーナー(液体)
- キッチン用塩素系漂白剤
- 衣類用塩素系漂白剤
洗濯槽専用クリーナー以外にも、キッチン用や衣類用の塩素系漂白剤でも洗濯槽の掃除は可能です。なお、洗濯槽クリーナーとしても人気の「オキシクリーン」は酵素系であるため、ドラム式洗濯機の洗濯槽掃除にはおすすめできません。酵素系洗濯槽クリーナーの種類によっては、ドラム式洗濯機にも使える商品もあります。どうしても酵素系クリーナーを使いたい方はドラム式洗濯機対応の商品を探してみてください。
1か月に1回|②洗剤投入ケースの掃除方法は「スポンジでこすり落とす」
「洗剤投入ケース」は使うたびに洗剤のベタつきが蓄積していく場所。掃除をしないと見た目が悪いだけでなく、蓄積した洗剤が水分を吸収し、カビのエサになることも。洗剤にカビが混ざってしまっては、洗濯物が返って汚れてしまいます。洗剤投入ケースを掃除する頻度は1か月に1回を目安に、ベタつきが気になったら掃除するようにしましょう。
【用意する道具・洗剤】
【掃除方法】
- ぬるま湯をためたバケツに洗剤投入ケースをつけ、スポンジでこする
- 乾いたら元に戻す

1か月に1回|③ドラムの隙間の掃除方法は「竹串でかき出す」
ドラム式洗濯機のドラムと洗濯機本体の間には、ごく細い隙間があるのをご存じでしょうか?この隙間はホコリがたまりやすく、放置してどんどん蓄積していくと、ドラムの回転時にトラブルが起きる原因になります。1か月に1回を目安に掃除するようにしましょう。
【用意する道具・洗剤】
【掃除方法】
- ゴム手袋をして、ドラムと本体の隙間に竹串またはピンセットを差し込み、ホコリをかき出す
- 出てきたホコリを手でゆっくりと引っ張り出して取り除く
はじめて掃除するときは、しめったホコリが大量に出てくる場合があります。衛生上、ゴム手袋をして作業したほうがよいでしょう。

1か月に1回|④排水口の掃除方法は「浴室用洗剤と古歯ブラシで取り除く」
ドラム式洗濯機の排水口には、排水時に糸くずやホコリなどが流れていきますが、その一部が流れきれずに残ってしまいます。掃除せずに放置しているとつまってしまい、洗濯中にエラーが起きて止まってしまう、さらには排水があふれ出すなどの大きなトラブルになってしまう場合もあります。つまってから慌てることがないよう、1か月に1回ほど定期的に掃除をして、つまりを防ぎましょう。
【用意する道具・洗剤】
【掃除方法】
- 排水口から排水ホースを外し、排水トラップも外す
- ゴミを取り除く
- 浴室用洗剤と古歯ブラシ、スポンジで汚れを取り除く
- よく洗い流して元に戻す
排水口がつまりやすく、さらに洗濯機の真下にあって掃除がしにくい場合は、各メーカーから別売されている「糸くずボックス」を使用するのがおすすめです。糸くずボックスは、排水ホースに取り付けることで、洗濯・乾燥中に出る糸くずなどを集めて取り除いてくれる補助パーツ。ただし、排水口の代わりに糸くずボックスの掃除が必要になります。排水口と同様に1か月に1回を目安に掃除しましょう。

ドラム式洗濯機が汚れる原因|カビが繁殖しやすいのは洗濯槽の裏側

ドラム式洗濯機が汚れる主な原因は、衣類に付着した皮脂や食べカスなどの汚れ、洗濯洗剤や柔軟剤が溶け残ってできる石鹸カス、衣類から出るホコリ、水道水のミネラル成分が乾いてできる水アカの4種類。この4種類の汚れの原因をエサにして、カビが繁殖していくため、掃除せずに汚れを溜めるほど、カビも増えていきます。また、カビは湿度が高い時ほど繁殖しやすいため、乾きにくく掃除をしにくい洗濯槽の裏側が、一番カビで汚れてしまいやすいのです。
カビや汚れがたまった洗濯槽で洗濯しても、かえってカビで汚してしまうことになりかねません。それを避けるためにも、正しい方法で定期的に掃除するようにしましょう。
プロに依頼すれば、分解洗浄でドラムの裏側まで清潔に!
ドラム式洗濯機の掃除は、自分でする以外にも専門業者に依頼するという方法もあります。専門業者にクリーニングを依頼するメリットは、洗濯機を分解して洗濯槽の裏側も直接しっかり掃除をしてくれること。デメリットは費用がかかってしまうことがあげられます。
下記に該当する場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。自分では解決が難しいケースであるため、費用がかかったとしても高い満足感をえられるでしょう。
- 長い期間ドラム式洗濯機の掃除をしていない場合
- 長い年月同じ洗濯機を使っており、掃除しきれない汚れがある場合
- 洗濯した衣類にニオイやゴミがつく場合
- 分解しないと掃除できない部分まで徹底的にきれいにしたい場合
- 掃除が苦手、または自分で掃除する時間が取れない場合

カビ予防&洗濯機の寿命を伸ばす5つの習慣

掃除をしたら、今後はなるべくカビや汚れを発生させないよう予防もしたいですよね。カビや汚れは故障の原因にもつながるため、予防をすることで負担を減らし、ドラム式洗濯機の寿命を伸ばすことにつながります。
下記に、ドラム式洗濯機をできるだけ長く使い続けるための5つの習慣をご紹介します。
- 定期的に掃除をする
- 洗濯機内の風通しをよくし、高温多湿にしない
- 洗濯物を洗濯機に溜めずに洗濯カゴを使う
- 洗濯洗剤や柔軟剤を入れすぎない
- お風呂の残り湯はできるだけ使わない

まとめ
本記事では、ドラム式洗濯機の掃除について、正しい掃除方法を中心に詳しく解説しました。掃除する場所と頻度、必要な道具や洗剤を詳しくご紹介。さらに、カビや汚れを予防しながら洗濯機の寿命を伸ばす習慣についても解説しました。ドラム式洗濯機の掃除について、お悩みや疑問は解消できましたか?
清潔な衣類に洗いあがる洗濯機になれば、洗濯の時間も楽しくなるもの。ぜひ本記事を参考に、ドラム式洗濯機を正しく掃除してください!
カインズリフォームのくらしサポートでは、洗濯機清掃を承っております。洗濯槽や各種部品を分解洗浄し、頑固な汚れを徹底洗浄します。8K未満のドラム式洗濯機なら、24,800円とお手頃な価格で対応いたします。
ドラム式洗濯機の洗濯機洗浄サービスについて、もし、わからないことや知りたいことがございましたら、店頭または下記フォームよりお気軽にご相談ください。
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