お風呂の換気扇は10年で交換！タイプ別費用・タイミング・上手な選び方を解説

• お風呂の換気扇を交換したいけどいくらかかるの？
• うちの換気扇はまだ使える？
• 換気扇にはどんな種類があるの？

この記事では以上のような質問を解決します。

結論から言うと、お風呂の換気扇の寿命は10年程度、交換費用は3～6万円ほどです。記事の後半では、換気扇の失敗しない選び方も解説しますので、「最近換気扇の調子が悪い」という人はぜひ参考にしてください。

 

お風呂の換気扇の寿命は約10年 | 交換すべきタイミング＆症状とは？

お風呂の換気扇の寿命は一般的に約8～10年と言われています。しかし、以下のような症状が見られるときは、寿命にかかわらず交換を検討した方が良いでしょう。

• 音がうるさい
• ガタガタ振動する
• 換気力が弱い

音がうるさい

換気扇の故障で特に多いのが、異音です。ブオー、キュルキュルなどの音が気になるときは、以下のような原因が考えられます。

• 換気扇にほこりがたまっている
• モーター内部のオイルが不足している
• モーターやファンがサビている
• モーターが経年劣化により破損、変形している

ほこりやオイル不足が原因なら、クリーニングにより症状が改善する可能性があります。しかし、モーターなどが破損している場合は、換気扇ごと取り替えなければなりません。

ガタガタ振動する

換気扇を長年利用していると、ガタガタと振動音がすることがあります。これは経年劣化によるボルトの緩みや羽の破損などが原因と考えられます。

振動音は、換気扇をクリーニングしてもなかなか改善されることはありません。業者に依頼して、換気扇ごと交換するのが基本になるでしょう。

換気力が弱い

換気力が弱いのも、換気扇のよくあるトラブル例の一つです。これはほこりやサビなどによって、ファンの回転スピードが遅くなっていることが原因です。

「換気扇を回しているのにお風呂の中が乾きにくくなった」、「お風呂の臭いが気になるようになった」という場合は、交換のタイミングといえるかもしれません。

 

お風呂の換気扇は主に3タイプ | タイプ別交換費用

続いて、実際に換気扇の交換にかかる費用を解説します。お風呂の換気扇は大きく以下の3つに分類され、交換費用はタイプによって大きく異なります。

	本体価格の目安	交換費用の目安
プロペラファン	約1万円	約1万円
シロッコファン	約2～4万円	約1～2万円
浴室暖房乾燥機	約3～15万円	約1～2万円

1. プロペラファン

プロペラファンは、その名のとおり飛行機のプロペラのような羽がむき出しになっているタイプです。築年数の古い戸建てに多く見られ、別名「パイプファン」とも呼ばれます。

プロペラファンは構造がシンプルなことから、交換費用は3つの中で最も安くなります。ただし、他のタイプと違って換気以外の機能がないため、機能性を重視する人には物足りなく感じられるかもしれません。

「できるだけシンプルな換気扇がほしい」、「交換費用をなるべく抑えたい」という人におすすめです。

メリット	デメリット
換気量が多い 費用が安い 取り外して洗いやすい	音が大きい 外気の影響で回ることがある

2. シロッコファン

天井埋め込み型のシロッコファンは、筒状の羽根が回転することで稼働する換気扇タイプ。賃貸マンションなどの集合住宅に多く、現在のお風呂の換気扇としては、主流といえます。

シロッコファンには、換気以外にも乾燥機能や加湿機能機能を備えた商品も少なくありません。交換費用はおよそ50,000円ほどですが、電気配線等が関わると工事費用も高額になり、工期が2日以上かかることもあります。

メリット	デメリット
外気の影響を受けにくく、換気が安定している 乾燥や加湿など多機能な商品が多い	費用が高め ダクトや電気配線が関わると工期が長くなる

3. 浴室暖房乾燥機

3つ目の浴室暖房乾燥機は、シロッコファンの一種。冷房や暖房によってお風呂を乾燥させる装置で、厳密にいうと換気扇ではありません。冬や梅雨の時期などには、洗濯物を乾かすのにも役立つでしょう。

メリット	デメリット
浴室内の温度を調整できる ヒートショックのリスクが減る 洗濯物を乾かせる	費用が高い

 

【お風呂の換気扇】故障部分のみを交換する場合の費用

お風呂の換気扇の調子が悪いときは、修理だけで解決する可能性もあります。

パートごとの修理費用は以下のとおり。換気扇を丸ごと交換するより、費用が安くなる可能性が高くなります。

• モーター：約2～3万円
• パイプファン（シロッコファン）：約2～3万円
• タイマースイッチ：約1万円

ただし、先述の交換費用と比較しても、ものすごく安くなるわけではありません。費用がそこまで変わらなければ、思い切って換気扇ごと交換するのも良いでしょう。

 

お風呂の換気扇を交換したい！失敗しない選び方

お風呂の換気扇は、各メーカーからたくさんの商品が発売されているため、「どれを選んだらいいの？」と迷ってしまう人も多いでしょう。そこでここでは、お風呂の換気扇の上手な選び方を以下の3点から解説します。

• 換気扇のサイズ
• 消費電力
• 換気扇の音

換気扇のサイズ

お風呂の換気扇選びで最も重要なのは、サイズです。まずは現在取り付けてある換気扇の型番を検索し、以下の2点を確認しましょう。

• 埋込寸法(開口寸法)：換気扇本体のサイズ
• 接続ダクト径：換気ダクトの直径

特にこだわりがなければ、2つのサイズが同じ換気扇に取り替えるのが理想です。別サイズの換気扇取り付けも不可能ではありませんが、費用がかさむうえ工期も長くなる傾向にあります。

消費電力

換気扇はこれから先長いこと使用していくため、消費電力も大切なポイントです。最新の換気扇は電力を最小限に抑えることができ、電気代節約や省エネ効果も期待できます。

商品を比較しても消費電力に大差はないように見えますが、何年間も継続して利用すれば電気代のトータルも大きく変わるかもしれません。

換気扇の音

リビングや寝室がお風呂に近い人は、換気扇の音にも注意が必要です。最新の換気扇はモーター音が静かですが、つけっぱなしにしていると夜には意外と気になるかもしれません。より静かな製品を選ぶことで、日々の生活の快適性もアップするでしょう。

 

お風呂の換気扇はつけっぱなしが基本！3つの理由と気になる電気代

新しい換気扇を取り付けたら、換気扇はできるだけつけっぱなしにするのが理想です。「つけっぱなしにしたら電気代が大変」と感じる人も多いですが、お風呂の換気扇を一日中つけっぱなしにしても、電気代は1日わずか13円しかかかりません。

さらに換気扇をつけっぱなしにすることで、以下の3つのメリットを実感できるようになります。

• カビや悪臭の発生リスクを抑える
• シックハウス症候群のリスクを抑える
• 家の寿命が長くなる

カビや悪臭の発生リスクを抑える

夜寝る前やお出かけする前など、換気扇をこまめに切る人は意外と多いかもしれません。しかし、たとえ浴室が乾燥していても、換気扇を切ることで浴室内の湿度が上がってしまい、カビが発生しやすい環境が生まれてしまいます。

また、浴室内には石鹸カスや皮脂など、臭いのもとになる汚れが意外と溜まっています。換気扇を消せば、こうした悪臭が浴室内に充満してしまい、お風呂の外にまで臭いが広がることもあるでしょう。

換気扇をこまめに消したほうが電気代は安くなりやすいですが、衛生面においては換気扇をつけっぱなしにした方がメリットは大きいといえます。

シックハウス症候群のリスクを抑える

少し意外かもしれませんが、お風呂の換気扇をつけっぱなしにすることは「シックハウス症候群」の予防にもなります。これは現代の家作りが機密性を重視していることが原因で、屋内には家具の材質である「ホルムアルデヒド」やダニの死骸など、シックハウス症候群につながる物質が溜まりやすいといえます。

お風呂の換気扇をつけっぱなしにすることで、こうした有害な物質を屋外に排気でき、家の中の空気をきれいにすることができます。

家の寿命が長くなる

お風呂の換気扇をつけっぱなしにすることで、家の寿命を長くすることもできます。

特に木造住宅は、1本1本の木の状態が家の健康状態に直結します。湿気によって木が傷んでしまえば、必然的に家の寿命も短くなってしまうでしょう。

お風呂の換気扇をこまめに切ると、特に被害を受けやすいのは脱衣所です。これは、換気扇を切ることで十分に換気がおこなわれず、脱衣所に湿気が充満してしまうためです。脱衣所にカビや汚れがある人は、お風呂の換気扇をつけっぱなしにすることを習慣化した方がいいかもしれません。

 

DIYは可能？お風呂の換気扇の取り付け方法

お風呂の換気扇を交換するにあたって「DIYで費用を抑えたい」と考える人も多いでしょう。

しかし、結論から言うと、お風呂の換気扇はDIYで取り付けることができません。これは、電気回線が伴う工事には感電や漏電のリスクがあり、電気工事士の資格が必要だからです。

シンプルなプロペラ型の換気扇なら、ホームセンターなどでパーツを購入し、自分で取り替えることも不可能ではありません。しかし、自分で商品を選ぶ手間、取りつけの正確性などを考えれば、DIYのメリットは極めて少ないといえるでしょう。

 

お風呂の換気扇交換ならカインズホームへ

お風呂の換気扇交換についてまとめると、以下のとおりです。

• お風呂の換気扇の寿命は約10年
• お風呂の換気扇は主に3タイプ(プロペラファン、シロッコファン、浴室暖房乾燥機)
• 換気扇交換費用は3～5万円が目安
• 換気扇はつけっぱなしが基本
• お風呂の換気扇はDIYが難しい

お風呂の換気扇は修理で直すことも可能ですが、費用を考えると新しい換気扇を取り付けた方がメリットが大きいといえます。換気扇を新しくすることで稼働音が静かになるだけでなく、電気代の節約にもつながるでしょう。

「最近お風呂の換気扇の調子が悪い」という人は、ぜひこの記事を参考に、サイズや予算に合った換気扇を選んでくださいね。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。