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ベランダのリフォームにはどれくらいの費用が必要?リフォームの種類や注意点も解説

2023年03月28日
ベランダ リフォーム工事

ベランダのリフォームは、塗装のみの簡単なものから、増築して新たなスペースを設けるものまでさまざまあります。ベランダをリフォームすることで、見た目や機能面が良くなり、住みやすい環境作りにもつながります。リフォームの種類や予算などをしっかり把握してから検討するようにしましょう。この記事では、ベランダをリフォームする必要性から、種類、費用相場、注意点について詳しく解説します。

ベランダのリフォームは必要?

ベランダ外観

快適な空間作りのためにベランダをリフォームする方は多いです。一般的にベランダをリフォームする理由は大きく分けて2つあります。

ベランダには定期的なメンテナンスが必要

ベランダは外に面しており、思っている以上に劣化しやすく、雨や紫外線などの影響を常に受けている場所です。ベランダの柵の素材によってはサビが発生したり、だんだんと腐食してきたりします。見た目の美しさを損なうだけではなく、壊れやすくなり大変危険です。そのため、定期的なメンテナンスが必要になります。

環境を整えて住みやすさを向上させる

ベランダをリフォームすることで、広くて使いやすくなったり、天気に左右されずに洗濯物を干せたりと、大きく向上するのが機能性です。さらに、生活空間が広がることで、使い勝手が良くなり、住環境がさらに良くなるメリットがあります。

ベランダのリフォームの種類

ベランダ 防水工事

ベランダのリフォームの種類は大きく分けて2つあり、定期的なメンテナンスと機能性の向上がメインのリフォームです。メンテナンス重視のリフォームは防水機能を施したり、塗装したりする方法があります。機能性の向上がメインのリフォームは、ベランダを広くするため増設したり、屋根を取り付けたりする方法があり、それぞれの目的を明確にしてリフォームを検討することが大切です。

ベランダの防水機能を上げるリフォーム

ベランダの塗装が剥がれる、ヒビが入っている状態になるとベランダ全体の防水効果が失われます。そのため補修を行って防水効果を高める必要があります。

FRP防水

現在多くの新規住宅で採用されているFRPという繊維強化プラスチックを使用した防水工事です。高い防水性、耐久性とさらには耐熱性も加わっています。しかし、長時間の紫外線の影響や、地震などの揺れでヒビが入る可能性がある点がデメリットといえます。

ウレタン防水

ウレタン防水は、FRP防水と並ぶ一般的な防水工法です。比較的安い費用での施工が可能なことや、場所を選ばずどこでも施工できるため、さまざまな目的で使用されています。しかし、手作業のため表面の均一性がとれない場合があります。さらに、雨漏りしやすく劣化しやすい、ヒビなどの亀裂に弱いといった面がデメリットです。

シート防水

シート防水は、基本的に屋上などのあまり一目につかない場所の防水として使用されることが多いです。費用が安く、下地の亀裂に柔軟に対応できる伸縮性を持っています。しかし、劣化した際はシートごと全て交換する必要があるため大掛かりです。また、シートの撤去代も必要なため、費用が高額になる可能性があり、全体的にみても手軽に選べるリフォームではありません。

アスファルト防水

合成繊維不織布にアスファルトを含み、シート状のルーフィングというものを貼り重ねていく防水工法をアスファルト防水といいます。耐久性に優れており、他に比べても持つ期間が20年ほどと、非常に長い特徴を持っています。しかし、費用が高額なことや工期が長くかかるところがデメリットです。

ベランダの塗り替えリフォーム

スチール製のベランダなどは、サビが発生しやすく、発生後は崩落する可能性もあり大変危険です。このような場合は、サビ止めの入った塗料を既存のベランダに使用する塗装リフォームを行います。施工自体は安価ですが、時間が経てば再びサビや剥がれが目立つようになるためその度にメンテナンスが必要です。その点も考慮して選択する必要があるリフォームのひとつです。

ベランダの取り替えリフォーム

スチール製のベランダでは塗装のメンテナンスが必要となるため、比較的メンテナンスが楽なアルミ製に取り替えるリフォームがあります。手すりや冊子などを取り替えるリフォームは、高価になっても長持ちするベランダにしたいという場合におすすめです。ただし、既存のベランダの素材によっては難しい場合もあるため、業者に確認してから決めるようにしてください。

ベランダの機能性を上げるリフォーム

現状のベランダではサイズが小さい、天気に左右されない洗濯干しの場所がほしいなど、住みやすい環境にするためアップデートするリフォームもあります。用途に応じてリフォームを検討してみましょう。

ベランダの増築リフォーム

既存のベランダだと狭く感じていて、広くしたいと考えた際のおすすめは増築リフォームです。ベランダを増築する際には費用もそれなりにかかります。しかし、物干しスペースが広くなる、物が置けるなどの機能面が向上します。さらにアウトドア気分でおうちキャンプをするなど、趣味を楽しめる空間にもなるリフォームです。

ベランダの屋根の取り付けリフォーム

家の構造によっては、屋根がない作りになっているベランダもあります。このような場合におすすめなのが、屋根の取り付けリフォームです。屋根を取り付けることで雨を防ぐことができ、使用用途に幅が出ます。また、日焼けが気になるUVカット機能のある屋根材もあるため、目的に合わせて屋根の大きさや材質を選ぶことが可能です。

ベランダをサンルームにする

屋根から壁までをガラス張りにし、太陽光がよく当たる空間を作るためにサンルームにする方法があります。サンルームの特徴として、天候に左右されることなく洗濯物が干せることが挙げられます。さらに、雨だけでなく花粉や黄砂などの影響を受けないため、在宅していなくても安心して洗濯物を干すことができるのです。そのほか、家庭菜園や、暖かいところを好む植物を育てることも可能です。

ベランダのリフォームの費用相場

リフォームの費用

ベランダのリフォームは、ベランダの大きさや希望する内容によって費用は大きく異なります。ここからはリフォームの費用相場をご紹介します。

10〜20万円の費用でできるリフォーム

10〜20万円の予算があれば、防水効果を高める、屋根の設置をするなどのリフォームが可能です。中でも既存のベランダに取り付けられているカバーを、防水対策でよく使用されるウレタンにするリフォームが人気です。簡単に行えるだけでなくベランダの大きさにもよりますが、費用は約10万円前後でできます。また、屋根を設置して洗濯物を干すなどの生活向上につながるリフォームも可能です。

20〜50万円の費用でできるリフォーム

20〜50万円の予算があれば、ベランダ自体を設置することができます。また、ベランダにウッドデッキを設置することも可能です。ただし、ベランダの設置には窓がついている場所を選ばなければなりません。20〜50万円ほどの予算があれば、飛躍的に生活環境が向上するリフォームが可能です。

50〜100万円に費用でできるリフォーム

50〜100万円の予算では、木製のベランダをアルミ製に交換する、サンルームを設置するなどのリフォームが可能です。木製は劣化しやすく、早めに外観も変わるだけでなく耐久性もあまりありません。そのため、アルミ製にすることでサビにくく、劣化が遅くなって機能性が向上します。さらに、既存のベランダからサンルームへの変更も可能です。サンルームに関してはベランダの一部のみに設置もできるため、予算や大きさに合わせてリフォームすることも可能です。

100万円以上の費用でできるリフォーム

予算が100万円以上になると、増築だけでなく、ペットが遊べる工夫ができるなどリフォームの幅がぐんと広がります。増築だけでなく、掃除しやすい散水栓を設置する、またサイディング材という耐水性・防火性に優れた材質に変更するなどのリフォームも可能です。

そのほか、ペットが遊べるベランダに変更したり、外から室内を見えにくくしたりと、家族の一員であるペットのためのリフォームも可能です。ただし、設置や増築は壁に負担をかけるため、壁の強度確認を前もって行う必要があります。

ベランダのリフォームをする際の注意点

建築確認

ベランダのリフォームには、いくつかの注意点があります。あらかじめ把握しておくと、どのようなリフォームをするか決める際に安心です。

増築リフォームでは「建築確認申請」が必要

ベランダのリフォームで増築する際や後から取り付ける際には、行政の許可が必要な場合があります。準防火・防火地域内であれば大きさに関わらず確認申請が必要です。

また、準防火・防火地域以外の住宅は10㎡を超えると確認申請が必要になります。さらに、増築扱いになると建物の評価額が上がるため、固定資産税が増える可能性も出てくるので、その点にも注意が必要です。

日当たりや風当たりを確認しておく

ベランダの増築だけでなく、屋根のリフォームなどで、日当たりや風当たりが変わる可能性があります。日照権の問題が生じることはほとんどありませんが、道路や近隣への影響がないかも確認しておくと安心です。

建築基準法を守っているか確認しておく

建築基準法では、使用できる敷地の範囲が定められています。業者の担当者に確認して、建築基準法を守っているかみてもらうようにしておきましょう。

まとめ

ベランダは、常に外で雨風にさらされているため、一定期間経つと劣化が生じてしまいます。そのため定期的メンテナンスが必要な場所です。ベランダのリフォームは、機能性の向上だけでなく、住みやすい環境作りにもつながります。既存のベランダの問題点や目的をはっきりとさせ、理想の住環境に合ったベランダリフォームを検討してみてください。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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