樹脂製の内窓にはどのような効果が期待できるのでしょうか。内窓選びにあたって、他の素材との違いや費用などが気になる人もいらっしゃるでしょう。
この記事では、樹脂製内窓に期待できる効果や費用相場、おすすめの樹脂製内窓などについて紹介します。内窓の設置で活用できる補助金も紹介しますので、リフォームの検討材料として、ぜひご覧ください。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合や、取り扱いのない場合がございます。
※各補助金の金額や要件などは、2025年4月時点の情報です。
樹脂製内窓に期待できる効果

樹脂製内窓に期待できる特に大きな効果は次の3つです。
- 涼しさや暖かさが逃げにくい
- 結露が減りカビやダニを防げる
- 防音性が高く外からの騒音を減らせる
一般的に、内窓に使われている素材の多くはアルミ製です。樹脂製内窓にした場合、アルミ製内窓よりも断熱性が高いため、涼しさや暖かさが逃げにくくなります。
アルミサッシと単板ガラスの組み合わせの場合、結露にお悩みの方も多いでしょう。樹脂製内窓をつけると結露を減らせます。結露がなくなることで、カビやダニを防ぐことも可能です。
また、樹脂製内窓は防音効果にも期待できます。外からの騒音が半分以下に聞こえるため、室内で快適に過ごせるでしょう。
なお、窓の内側は専有部分に該当するため、マンションでもリフォームできる可能性があります。ただし、管理組合の規約にもよるため、マンションの場合は事前に確認してみましょう。
樹脂製内窓の性能を他の素材と比較すると?
内窓に使われている素材の多くはアルミです。一般的なアルミ製内窓と、樹脂製内窓を比べてみましょう。以下は、樹脂とそのほかの素材の熱伝導率を比較した表です。
素材 |
熱伝導率(W/m・ K) |
PVC樹脂 |
0.17 |
ガラス |
1.00 |
アルミニウム |
221 |
熱伝導率は、数字が小さいほど熱が伝わりにくいことを示しています。上記の表からわかるように、樹脂は熱伝導率がアルミの約1/1400で、断熱性の高い素材です。アルミ製の場合、室温を上げても窓枠から熱が逃げてしまいます。樹脂なら、窓枠から熱が逃げません。
また、内窓に使われる樹脂は丈夫で、強度が低下しにくくなっています。断熱性や強度から考えると、内窓には樹脂がおすすめです。
樹脂製内窓の費用相場
樹脂製内窓のリフォーム相場は、おおよそ8~15万円が一般的な相場です。大きな窓の場合、予算は30万円~が目安となります。内窓設置にかかる費用に影響するのは、次のような要素です。
また、内窓のリフォーム費用は、依頼する業者によっても変わってきます。リフォームの際は、まず複数の業者に見積もりを依頼して、内容を比較してみましょう。カインズなら、工事費は3窓以上で無料です。
施工する窓の数 |
工事費(税込) |
1窓 |
15,000円 |
2窓 |
22,000円 |
3窓以上 |
無料 |
※2025年4月時点の価格です。現在の価格とは異なる場合があります。
工事にかかる時間は、1窓あたり約60分程度です。お客さまの快適な住まいづくりをサポートしておりますので、内窓リフォームならぜひカインズまでご相談ください。
参考: 窓・サッシの交換・リフォーム | カインズ・リフォーム
内窓リフォームに活用できる補助金
費用を抑えるために、内窓リフォームなら補助金の活用を検討してみましょう。内窓リフォームに役立てられる補助金が、「先進的窓リノベ2025事業」です。「先進的窓リノベ2025事業」では、最大50パーセント相当(最大200万円)の還元を受けられる可能性があります。
先進的窓リノベ2025事業は、既存住宅の早期の省エネ化を図り、エネルギー費用負担の軽減及び住まいの快適性の向上と、2030年度の家庭部門からのCO2排出量66%削減、「ウェルビーイング/高い生活の質」の実現に貢献するとともに、先進的な断熱窓の導入加速により、価格低減を促進することで関連産業の競争力強化・経済成⾧を実現し、くらし関連分野のGXを加速させることを目的とする事業です。
(引用:事業概要|先進的窓リノベ2025事業【公式】) |
先進的窓リノベ2025事業で対象となる工事は、ガラス交換・内窓設置・外窓交換・ドア交換の4つです。なお、内窓設置の場合、補助額は対象製品の性能とサイズによって決まります。予算には上限があるため、補助金を活用する場合は、早めに業者まで相談してみましょう。
樹脂製内窓の寿命
「樹脂はプラスチックだから寿命が短いのでは」と心配な方もいらっしゃるでしょう。確かに、一般的なプラスチックは紫外線や熱などによって劣化するため、寿命は3年程度です。
しかし、樹脂製内窓には丈夫な樹脂であるポリ塩化ビニル(PVC)などが使われています。使用する場所や状況によっては劣化が早くなってしまう場合があるものの、樹脂製内窓の寿命は30~50年が目安です。内窓に使われている樹脂は、耐候性に優れていて摩擦に強く、開け閉めしても強度が低下しにくくなっています。劣化しにくい素材であるため、長期間安心して使うことが可能です。
おすすめの樹脂製内窓
樹脂製内窓を選ぶにあたって、どの商品がよいかお悩みの方のために、おすすめの商品を紹介します。カインズがおすすめする樹脂製内窓は次の2つです。
- YKKAP「プラマード U」
- 三協アルミ「後付樹脂内窓 プラメイクEⅡ」
どちらも断熱性能が高く、防音効果にも期待できる商品です。リフォームによって、室内を今よりも快適な状態に変えられます。2つの樹脂製内窓について特徴を紹介しますので、商品選びの参考にお役立てください。
YKKAP「プラマード U」

引用元:YKKap
空気層と樹脂フレームで断熱効果を高め、結露の発生を抑えるのが、YKKAPの「プラマード U」です。防音効果も高く、外から聞こえてくる騒音を約半分に抑えてくれます。「プラマード U」は、先進的窓リノベ事業のSSグレード対象製品で、カラーバリエーションは以下の4つです。
リフォームにかかる時間は1窓あたり約60分で、短時間での施工が可能です。ただし、「プラマード U」はDIYを想定した商品ではありません。ご自身での組み立てや取り付けは保証対象外となる場合がありますので、設置は業者に依頼しましょう。
三協アルミ「後付樹脂内窓 プラメイクEⅡ」

引用元:三協アルミ
中間空気層と樹脂で高い断熱効果を発揮してくれるのが、三協アルミの「後付樹脂内窓 プラメイクEⅡ」です。「プラメイクEⅡ」も、断熱効果・遮熱効果・防音効果に期待できます。より防音効果を高めたいのなら、中間空気層を大きくするオプションの「ふかし枠」がおすすめです。
「プラメイクEⅡ」は、すべて現場で採寸して加工・組み立てを行います。1窓あたりの施工時間は約60分で、リフォーム中も普段どおり過ごすことが可能です。また、「空かけ防止機能付クレセント」を標準装備しており、障子が少しでも開いているとクレセントが回りません。ボタンをスライドさせるとダブルロック状態になり、防犯効果を高められます。
「プラメイクEⅡ」のカラーラインナップは以下の5色です。
- クリアライト
- ナチュラルバーチ
- ダーク
- ホワイト
- グレー
目的に合わせ、単板ガラス・複層ガラスなど、さまざまなガラスを組み合わせることが可能です。
樹脂製内窓を設置する際の注意点

断熱性に優れ寿命も長い樹脂製内窓ですが、設置時には注意点もあります。特に気をつけたい注意点は次の2つです。
- 内窓が設置できるのか確認する
- 補助金が活用できるのか確認する
設置時の注意点もそれぞれチェックしてみましょう。
内窓が設置できるか確認する
内窓は、まず設置可能なのかを確認してみましょう。次のような場所には、内窓を設置できない可能性が高くなります。設置できても、開閉が複雑で面倒になってしまうかもしれません。
- 開き窓
- 上げ下げして開閉するタイプの窓
- カーテンレールがある窓
内窓の設置が可能なのか判断するためには、専門的な知識が必要です。まずは対応できるか、専門の業者に相談してみてください。また、マンションの場合は専有部分としてリフォームできるのかの確認も必要です。内窓の設置によってトラブルにならないよう、忘れずに確認しておきましょう。
補助金が活用できるか確認する
内窓を設置する際は、補助金が活用できるかも確認してみましょう。DIYによる内窓の設置は補助金の対象外となります。「先進的窓リノベ2025事業」で補助対象者となるには、以下2つの条件を満たさなくてはなりません。
また、補助金額の合計が5万円未満になる場合は対象外です。「工事代金の合計」ではないのでご注意ください。補助対象となる商品も、あらかじめ決められています。内窓リフォームを検討しているなら、対象の業者に相談しながら進めましょう。
まとめ
内窓を選ぶなら、断熱性や結露防止効果の高い樹脂製を選ぶのがおすすめです。樹脂製内窓は耐用年数30~50年となっているため、長く使えます。設置を検討しているのなら、ぜひ樹脂製内窓を検討してみてはいかがでしょうか。
「先進的窓リノベ2025事業」を活用すると、樹脂製内窓の設置費用を抑えられます。ただし、補助金の対象となるためには、決められた条件を満たさなくてはなりません。また、補助金は予算に達すると締め切られてしまいますので、早めに申し込みを行いましょう。
樹脂製内窓の設置をお考えでしたら、カインズリフォームがご相談を承っております。工事費は3窓以上で無料となっておりますので、お気軽にご相談ください。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合や、取り扱いのない場合がございます。
※各補助金の金額や要件などは、2025年4月時点の情報です。