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玄関アプローチに屋根をつけるメリットとは?設置範囲や素材の種類も紹介

2023年10月18日
マルチルーフ  U.スタイル アゼスト ブラック(KC)

玄関アプローチに屋根を設置することで、外観のおしゃれさだけでなく、機能性も向上できます。屋根があることで雨や雪の日の外出もスムーズに行えるので、ストレス軽減に繋がるでしょう。そもそも、玄関アプローチに屋根を後から設置することはできるのでしょうか。

この記事では、玄関アプローチに屋根をつけるメリットや選び方、設置範囲・素材の種類について解説します。おすすめの商品も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

玄関アプローチに屋根を後付けできる?

施工例(夕景)_3間×6尺_屋根材_ブラック+チェリーウッド×柱_ブラック_シームレスラインライト

門扉と玄関をつなぐ玄関アプローチには、屋根を後付けすることも可能です。渡り廊下のように玄関アプローチ部分にのみ独立した屋根を設置することもできますし、門扉やカーポート、住宅本体と一体化した屋根を設置するリフォームもできます。

玄関アプローチに屋根をつけるメリット

X.スタイル/クロス.スタイル カーポート スタンダードタイプ:アーバングレー・シナモンエルム

玄関アプローチに屋根を設置するリフォームによって、得られるメリットを3つ紹介します。

外出時・帰宅時、天候に左右されない

屋根の設置範囲にもよりますが、雨や雪の日にも濡れずに門扉や車まで移動できることがメリットです。車に小さな子どもやたくさんの荷物を運びこむ際も、傘を開く必要がありません。また、車椅子を利用する家族と同居する場合も、介護タクシーや福祉施設の送迎車などへの移動がスムーズに行えます。

掃除・雪かきの手間が減る

屋根で覆われた部分の地面は汚れがつきづらくなるため、掃除の手間が減るでしょう。とくに豪雪地帯では「雪で玄関ドアが開かない」といった悩みからも開放され、雪かきをせずに門扉や車まで移動できることも嬉しいポイントです。カーポートと一体化したタイプを選ぶとさらに雪かきの時間を減らせるので、冬の朝も余裕を持って過ごせます。

屋内の省エネ効果が期待できる

屋根の設置範囲や素材によっては玄関に直射日光があたるのを防げるため、家の室温も上がりづらくなります。ドアや窓などの開口部は熱が出入りしやすく、夏に住宅の内部に流入する熱のうち約75%が開口部を経由していると言われています。そこで玄関アプローチに屋根をつけて直射日光を遮断することで、室温が上がるのを抑え、光熱費の節約に繋がるでしょう。

玄関アプローチの屋根を選ぶポイント

マルチルーフ  U.スタイル アゼスト サンシルバー(SLC)

玄関アプローチの屋根は、設置範囲や素材によって期待できる効果が異なります。ここでは、自宅にあった屋根を選ぶための着眼点を解説します。

ポスト・宅配ボックスの位置

ポストや宅配ボックスがある範囲を屋根で覆うことで、郵便物や荷物の出し入れ時に濡れてしまうのを防げます。荷物を汚れから守れるのはもちろん、雨の日も傘を閉じてからポストや宅配ボックスの扉を開けられるのも嬉しいポイントです。

ガレージの有無や車の使用頻度

ビルトインガレージがある家の場合、雨の日も濡れずに車や自転車まで移動できます。そのため、屋根の設置範囲が玄関やポスト付近のみなどの限られたエリアだけでも問題ありません。一方で、駐車場が屋外にあって、車を毎日の通勤や買い物などで使う場合は、玄関からガレージまでの広範囲に屋根を設置することで、暮らしの利便性が高まるでしょう。

居住エリアの天候

雪の多い地域や気温が上がりやすい地域では、それぞれの気候に適した素材を選ぶことが重要です。とくに豪雪地帯では、雪の重みに耐えられる素材を選ばないと破損の原因になります。一方で猛暑になりやすい地域では、熱を通しづらい素材を選ぶことで心地良く過ごせるでしょう。ビニールプールで子どもを遊ばせるときや、玄関アプローチまわりでガーデニングの手入れをするときも、熱中症のリスクを減らせます。

メンテナンスのしやすさ

屋根を設置することで、玄関アプローチの地面は汚れづらくなります。その代わりに屋根が雨風に晒されるため、長持ちさせるためには定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスは業者に頼むこともできますが、少しの傷みや汚れが発生するたびに依頼するのは大変でしょう。自分でも手入れできるような素材を選ぶことで、屋根を長く使えます。

玄関アプローチの屋根をつける範囲

玄関アプローチの屋根の設置範囲は、3種類に分けられます。

玄関まわりにのみ設置する

庇(ひさし)のように、玄関ポーチ周辺に屋根を設置するタイプです。設置範囲が最小限であっても、雨の日に傘を閉じてから鍵を取り出せたり、玄関まわりにあるポストや宅配ボックスが汚れるのを防いだりと、暮らしの快適さをアップしてくれます。

門扉から玄関までの範囲に設置する

玄関アプローチをカバーできる範囲に設置するタイプです。徒歩や自転車での移動が多い家庭や、ガーデニングを楽しむ家庭におすすめです。

カーポートも含めて広範囲に設置する

建物本体と前面道路の間を全面的に覆うように設置するタイプです。採用する素材によっては、屋根の下は日光や雨・雪などの影響を受けなくなるので、1年を通して快適に過ごせます。自家用車を毎日のように使う家庭や、敷地内で子どもを遊ばせたりバーベキューを楽しんだりする家庭にもぴったりです。

玄関アプローチの屋根の素材

玄関アプローチの屋根の素材

玄関アプローチの屋根にはさまざまな素材が使われていて、それぞれ機能性やデザイン性が異なります。代表的な素材は以下の5つです。

木材

ぬくもりのある雰囲気でガーデニングとも調和しやすいのが、木材を使った屋根です。雨風に弱く劣化しやすく、定期的な塗装が必要であるなど、メンテナンス性に欠ける面もあります。そうしたデメリットを克服しつつ木材の風合いを取り入れるには、樹脂を混ぜて作られた人工木材の屋根もおすすめです。

ガラス

まるで植物園のような印象になるガラス製の屋根材は、デザイン性に優れていて、透明・半透明で見た目もすっきりした印象になります。一方で、耐熱性が低くて日よけ効果がないことや、汚れが目立ちやすいことがデメリットと言えます。また、耐久性の面でも不安が残るため、積雪地域での使用はおすすめできません。

アルミ

軽量で、雨や雪に晒されても腐食しづらい素材です。直射日光や紫外線もしっかり遮断するので、夏場でも屋根の下は快適な温度をキープできます。また、屋根の上の汚れが目立ちにくいことも魅力です。アルミというとカラーはグレーやブラックが定番ですが、木目調の塗装がされた商品もあり、さまざまなテイストの外観に馴染みやすいでしょう。デメリットとしては、コストが高騰しやすいことが挙げられます。

ガルバリウム鋼板

アルミと亜鉛を混ぜた合金で鋼板をメッキ加工した、近年人気の素材です。住宅の屋根材としても使われるほど耐久性に優れていて、耐用年数は30年前後と言われています。耐熱性や耐震性も高く、機能面では非常にバランスの良いことが魅力です。デザインはスタイリッシュな印象になるため、モダンテイストの外観にはとくに調和するでしょう。一方で、価格が高く、衝撃を受けると凹みやすいことがデメリットです。

ポリカーボネート

カーポートの屋根にもよく使われる、軽量で耐久性・耐候性に優れた素材です。見た目は透明・半透明なので、ガラスと同じくすっきりした印象になります。傷がつくと透明性を損ねてしまうことと、車のメンテナンスに使う有機溶剤にも弱いことがデメリットです。屋根の上の枯れ葉や塵が気になった際は、擦れ傷ができないよう水で洗い流してから優しく拭くようにしましょう。

おすすめの玄関アプローチの屋根

マルチルーフ M.シェード2 梁置きタイプ 壁付け両側支持 ブラック(KC)

玄関アプローチの屋根は、どんなバリエーションの中から選べるのでしょうか。カインズ・リフォームのおすすめ商品を紹介します。

LIXILの「プラスG」シリーズ

LIXILの「プラスG」シリーズは、自宅の敷地に合わせて自由に空間をデザインできるエクステリア商品です。プラスGシリーズの「Gルーフ」は設置範囲によって、フリータイプ・テラスタイプ・カールーフタイプ・ポイントルーフタイプの4種類に分かれています、骨格はアルミ素材で、ポリカーボネート・人工木材・鋼板など複数の屋根材を選択可能です。

YKKAPの「ルシアス」シリーズ

ルシアスシリーズの「ルシアス ルーフ」は、玄関まわりをカバーする屋根材です。積雪強度のバリエーションが豊富で、結露も排水するなど機能性に優れています。デザイン性も高く、ルシアスルーフを含めたルシアスシリーズは2015年にグッドデザイン賞を受賞しています。標準仕様のカラーはシルバーとブラックで、木目調の化粧パネルをつけて温かみのある雰囲気にすることも可能です。

三協アルミの「X.スタイル(クロス.スタイル)」

カスタマイズ性が非常に高く、アプローチのみ設置することも、カーポートや門扉と一体化して設置することもできる商品です。耐風圧強度は風速36m/s相当(特急列車レベル)と、台風の被害が心配な沿岸部でも安心して設置できる強度を実現しています。屋根の内側には木目調のパネルが使われていて、広範囲に設置しても重い印象になるのを避けられます。

四国化成の「エクサク」シリーズ

門柱と一体化して、敷地の入り口から玄関までのアプローチ部分を覆う商品です。門柱や支柱部分は木目調のアルミ材で、色は4色から選べます。屋根材は半透明の素材が使われているので、日差しを確保しつつ雨や雪の影響をカットできます。また、支柱部分にはLEDライトを組み込めるので、デザイン性を確保しつつ防犯効果も期待できるでしょう。

玄関アプローチに屋根を設置する際の注意点

マルチルーフ スカイリード トラッドパイン・アーバングレー(TPU)

屋根の設置方法によっては、かえって生活が不便になったり、住まいのランニングコストが増えてしまったりする可能性もあります。そうしたリスクを避けるために注意したいポイントを紹介します。

死角を作らない

屋根で覆うぶん、住宅の内部や敷地外からの死角が増えてしまい、空き巣に狙われやすい家になる可能性があります。防犯性を確保するためにも玄関アプローチのまわりをスッキリさせて、照明とセットで設置するのがおすすめです。

日当たり・風通しを考慮する

屋根の設置範囲が広くなると、敷地内外の日当たりや風通しに大きく影響します。洗濯物が乾きづらくなったり、室内が暗くなったりすることもあるでしょう。自宅だけでなく隣家に悪い影響を与えないよう、自宅に合った屋根の素材や設置範囲をリフォームの専門家に相談するのがおすすめです。

固定資産税や各種申請に注意

玄関アプローチの屋根を外壁に取り付けて庇のようにした場合、固定資産税が高くなったり、建ぺい率をオーバーしたりしてしまう可能性もあります。また、防火地域に指定されている場合は、屋根を設置するにあたって確認申請が必要です。エクステリアのリフォーム実績が豊富な業者であればこうした事例にも詳しいので、自宅にあった方法でリフォームできるようサポートしてもらえるでしょう。

まとめ

玄関アプローチに屋根をつけることで、雨の日もスムーズに出入りでき、雪の多い地域では雪かきの負担も軽減できます。日当たりや風通し、防犯性などに注意しながら、自身の住まいに合った屋根を選んでください。

玄関アプローチの屋根で迷ったら、ぜひカインズ・リフォームにご相談ください。全国のカインズ店舗にあるカウンターで気軽に相談できますし、ホームセンターだからこそ商品サンプルもその場で確認できます。施工は独自の基準をクリアした優良業者に依頼しますので、安心して任せられるはずです。玄関アプローチをはじめ、外構のリフォームに関するお悩みは、カインズ・リフォームへお気軽にお問い合わせください。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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