強度の優れた折板カーポートは、大切な車を守ってくれる優秀なエクステリアです。ポリカーボネートタイプのカーポートと違って雪や風にも強いため、天候に悩まされやすい地域にはとくに適しています。ホームセンターのカインズでも、お客様やメーカーとのやり取りを通して得たノウハウをふんだんに詰め込んだ、オリジナルの折板カーポートを取り扱っていますので、要チェックです。
今回は、カインズオリジナルの折板カーポートを一挙に紹介します。折板カーポートのメリットや選び方、設置時の注意点なども解説していますので、ぜひ参考にしてください。
※各補助金の金額や要件などは、2024年6月時点の情報です。
折板カーポートとは

折板カーポートとは、屋根材に凹凸状のガリバリウム鋼版が使われているカーポートのことです。カーポートの屋根材は透明なポリカーボネートが有名ですが、地域によっては折板カーポートの方が適しているケースもあります。
まずは、折板カーポートのメリットを3つ紹介します。
風や雪に負けない強度を実現
折板カーポートの魅力としてまず、悪天候に耐える強度を実現できることが挙げられます。
一般的なポリカーボネート板のカーポートでは、耐風圧が平均で約38~42m/秒です。一方で、折板カーポートは標準仕様でも約46~54m/秒もの強風に耐えられる構造をしています。
さらに耐積雪量は、一般的なポリカーボネート板のカーポートだと約20cm相当が平均です。しかし、折板カーポートは少なくても約50cm相当、豪雪地域向けのものだと約200cm相当の積雪量にも耐えられます。
強風や大雪の被害が多い地域に住んでいるものの、「ガレージを建てるほどのスペースはない」と悩む家庭には、優れた強度を持つ折板カーポートがおすすめです。
日差しをしっかり遮る
折板カーポートの屋根材であるガリバリウム鋼版には、自動車や鉄道車両のボディと同じくスチール(鋼)が使われています。そのため、ポリカーボネートと違って、日光を完全に遮る構造です。
つまり折板カーポートを導入すれば、夏に車内が高温になるのを防止できます。子どもがいる家庭では、日差しが強くて外で遊ぶと熱中症になる危険性がある日であっても、折板カーポートの下であれば安全に遊べるでしょう。
ソーラーパネルを設置すると補助金を利用可能
耐久性の高い折板カーポートは、ソーラーパネル(太陽光発電システム)を設置してソーラーカーポートにしやすいのもメリットです。ソーラーカーポートには屋根とソーラーパネルが一体化した「太陽光発電一体タイプ」もありますが、カーポートとソーラーパネルを別で導入する「太陽光発電搭載タイプ」もあります。太陽光発電搭載タイプを選ぶと、カーポート本体の性能も重視しつつ、太陽光発電も導入できるのでおすすめです。
また、ソーラーカーポートの導入時は、環境省の「再生可能エネルギー事業者支援事業費(駐車場を活用した太陽光発電設備(ソーラーカーポート)の導入を行う事業)補助金」を利用できます。この補助金では導入費用の3分の1が補助され、上限は1億円となっています。詳しい条件や公募期間などは、公式サイトをご確認ください。
※出典:再生可能エネルギー事業者支援事業費(ソーラーカーポート)公募のお知らせ | 公募情報 | 一般社団法人 環境技術普及促進協会
折板カーポートを選ぶポイント

折板カーポートを選ぶ際の主な着眼点は、耐積雪量と耐風圧強度、そしてサイズです。それぞれ詳しく紹介します。
耐積雪量
雪の多い地域に住んでいる場合は、耐積雪量が決め手になります。耐積雪量とは、雪下ろしをしないとカーポートが破損するおそれのある積雪量を示す数値です。たとえば耐積雪量が20cmであれば、20cm積もった時点で雪下ろしが必要だと示しています。耐積雪量は50 cm、100 cm、150 cm、200cmとランクわけされていて、数字が大きくなるほど雪に強いカーポートだと言えます。
耐風圧強度
台風の被害が出やすい沿岸部や、風通りのいい立地の家にとっては、耐風圧強度が重要です。耐風性に優れたカーポートは、風速42m/秒、風速46m/秒、風速54m/秒の3段階に分かれています。
サイズ
そもそもカーポートに収納できる車の台数が、所有している車の台数とあわなければ意味がありません。くわえて、現時点での保有台数だけではなく、先のライフプランも含めて自宅に適したサイズを決めるといいでしょう。たとえば、子どもが遠くないうちに自家用車を持つようになる予定だったり、親との同居予定があったりする場合、大きめのサイズの製品を選んでみてください。
また、敷地に余裕があれば、大きめのカーポートを選び、夏に子どもが遊べる日陰スペースとして活用する方法もあります。カーポートの活用方法にあわせて、適切なサイズを選びましょう。
カインズオリジナルの折板カーポート
ここからは、カインズオリジナルの折板カーポート「ガーデンフェイス」シリーズの製品を詳しく紹介します。
ガーデンフェイス折板カーポートⅡ50

耐積雪量 :50cm
- 耐風圧強度:46m/秒
- 価格 :55-55型 448,000円(税込)〜
55-60型 518,000円(税込)〜
- 収納台数 :2台用・3台用あり
日差しを完全にシャットアウトするカーポートです。柱は標準仕様だと4本柱ですが、セミハイルーフ柱やハイルーフ柱も選べます。カラーバリエーションは標準仕様でも5パターンあり、ブラックやブラウンなどの外観デザインに馴染みやすいカラーも選択可能です。また、アクセサリーとして柱の揺れを軽減するブレース(片側2本柱用)を追加できるため、強度をさらに高められます。
ガーデンフェイス採光型折板カーポートⅡ50

耐積雪量 :50cm
- 耐風圧強度:46m/秒
- 価格 :55-55型 628,000円(税込)〜
55-60型 688,000円(税込)〜
- 収納台数 :2台用・3台用あり
太陽光を取り入れる「明り取り屋根」が標準装備されながら、耐雪50cmの強度を実現したカーポートです。寒い地域やスペースが限られた敷地、隣家付近にしか設置できない場合など、日当たりを確保したい住宅に向いています。こちらも柱は標準使用だと4本柱で、セミハイルーフ柱やハイルーフ柱も選べます。カラーバリエーションは、標準仕様でも5パターンなのも同様です。3台用の製品もあるため、幅広いニーズに対応できます。
ガーデンフェイス折板カーポートⅡ100

- 耐積雪量 :100cm
- 耐風圧強度:46m/秒
- 価格 :55-55型 608,000円(税込)〜
- 収納台数 :2台用のみ
100cmまでの積雪に耐えるカーポートです。柱は標準使用だと4本柱で、セミハイルーフ柱やハイルーフ柱も選べることや、カラーバリエーションは標準仕様でも5パターンあることは他のタイプとも共通しています。ただし2台用のみなので、3台以上を収納したい場合は連結させて使うことになります。
ガーデンフェイス折板カーポートⅡ150
- 耐積雪量 :150cm
- 耐風圧強度:46m/秒
- 価格 :55-55型 718,000円(税込)〜
- 収納台数 :2台用のみ
150cmまでの積雪に耐えるカーポートです。太平洋側であれば、雪に悩まされる地域であってもおおむね対応できます。こちらも柱は標準使用だと4本柱です。セミハイルーフ柱やハイルーフ柱も選べることや、カラーバリエーションは標準仕様でも5パターンあることは他の製品と同じ仕様となっています。こちらも耐積雪量100cmのタイプと同様に2台用のみなので、3台分以上のスペースを確保したい場合は連結させて使ってください。
折板カーポート設置時の注意点
商品に表示された耐積雪量は、新雪の場合の数値です。雪の状態によっては、商品に表示された量以下でも雪下ろしが必要となることがあります。とくに、重みで圧縮された「締雪」や、解けたり凍ったりした「粗目雪」は体積が重くなります。そのため、雪の多い地域で毎日の雪下ろしが欠かせないことは、折板カーポートの導入後も変わらない点は理解しておきましょう。
折板カーポートを設置する流れ

カインズリフォームで折板カーポートを設置する場合の、おおまかな流れを紹介します。
お問い合わせ(Web・電話・店頭窓口など)
まずは気になる製品の詳細や、「そもそも我が家に折板カーポートを設置できるの?」といった疑問などを、問い合わせ窓口までお寄せください。リフォーム専門の担当者が、疑問へ丁寧に回答します。なお、カインズの店頭にもリフォーム専用窓口を設置していますので、お買い物のついでにぜひ利用してみてください。
現地調査・見積り
打ち合わせを経て導入したい製品が決まったら、施工が可能かどうかをチェックします。担当者がご自宅まで訪問して寸法確認することも可能ですし、ご自身でチェックシートに記入する形での対応も可能です。そうした調査の結果をふまえて、見積りを算出します。
契約・支払い
見積り内容に納得したら、本契約を結んでください。その後、内金を支払うと、折板カーポートの設置工事のスケジュールが決まっていきます。
施工・引き渡し
近隣への挨拶や現場の養生などを徹底したうえで、施工を開始します。折板カーポート設置完了後は、仕上がりをチェックして納得がいったら引き渡しです。
まとめ
折板カーポートは雪や風に負けない優れた強度を誇る一方で、豪雪地帯での雪下ろしの手間がなくなるわけではありません。ただし、強度のある折板カーポートを選ぶことで、カーポートが破損して大切な車が壊れるのを避けられます。また、風に強く、夏の強い日差しを遮る効果もありますので、天候に悩む地域にお住まいの方はぜひ折板カーポートの設置を検討してみてください。カインズオリジナルの折板カーポート「ガーデンフェイス」シリーズはさまざまなサイズや耐久性を持つラインナップを取り揃えていますので、きっとご自宅にあうカーポートが見つかるはずです。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。