カーポートは「車を保護するもの」というイメージがあるかもしれませんが、使い方次第で庭をアレンジできます。そこで今回は、カーポートを活用した庭のアレンジ方法を紹介します。また、庭に設置するカーポートの選び方や、おすすめのカーポートも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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カーポートを活用した庭のアレンジ方法
カーポートは設置場所や形を選ぶことによって、車を保護するだけなく暮らしを快適にするのに役立ちます。今回は、カーポートを活用した庭のアレンジ方法を6つ紹介するので、カーポート選びや外構デザインの参考にしてみてください。
カーポートは自転車置き場としても使える
カーポートは車だけでなく、自転車置き場としても使えます。また、車の台数分の駐車スペースよりもやや広めのカーポートを設置すれば、カーポート兼サイクルポートとして使用することも可能です。
カーポートはサイクルポートよりも耐久性に優れているモデルが多いので、自転車を雨や日差しからしっかり守ってくれます。屋根が大きい分、雨の日でも自転車に乗り降りしやすいのもメリットのひとつです。
テラス屋根として活用すれば日差しをカットして快適に
リビング部分の外壁にカーポートを設置して、テラス屋根として活用するケースもあります。テーブルと椅子を設置すると、リラックスできるスペースとして活用可能です。さらに、遮光性の高い屋根材を選んで室内に入る日差しをカットして部屋の温度を下げるなど、さまざまな使い道があります。
また、テラス屋根は外壁に穴を空けて設置するモデルもありますが、片持ちタイプのカーポートなら壁に穴を空けなくても設置できることがメリットです。屋根材次第では、採光を確保しながら熱をカットすることもできます。
物干しスペースとして活用する
カーポートの下を物干しスペースにすれば、急に雨が降っても洗濯物が濡れる心配が少ないので、天気を気にせず洗濯物をたっぷり干せます。風通しを確保しながら紫外線をカットできるので、効率的に乾かしながら洗濯物の色あせを防止できるのも魅力です。
休憩スペースや作業スペースに
屋根のある空間を庭に作ることで、休憩スペースや作業スペースとしてマルチに活躍してくれます。テーブルや椅子を出して外の空気を感じながらリラックスしたり、ガーデニングや車整備の作業スペースにしたりなど、趣味やリフレッシュの時間を楽しめます。
子どもの遊び場やBBQなどマルチなスペースに
カーポートの屋根材にもよりますが、屋根の下は夏でも温度が上がりにくいほか、直射日光が当たるのを防げるので子どもの遊び場として使用したり、BBQを楽しんだりするのもおすすめです。プールを出して水遊びを楽しむこともできます。
ただし、駐車スペースをお子様の遊び場として使うのは、安全を確保するため車の出入りがない時間のみにしましょう。飛び出し防止用にカーゲートを設置するのもひとつの方法です。
車から玄関までの雨よけに
駐車スペースから玄関前まで屋根が掛かるようにカーポートを設置すれば、雨の日でも傘を差さずに車に乗り降りできます。特に雨の日に買い物をしたときは、購入したものを濡らさずにゆっくり家の中に運ぶことも可能です。
また、玄関ドアの前に屋根があると、訪問してきた人を玄関に入れることなく、家の外で来客対応ができるため、セキュリティ面での安心感もあります。
庭に設置するカーポートを選ぶポイント
カーポートと一口にいっても、デザインやサイズ、素材など、幅広い種類があります。後悔しないためにも、以下の4つのポイントをもとに自宅に最適なカーポートを選んでみてください。
設置スペースや目的から選ぶ
まずはカーポートを設置する目的や用途を明確にし、設置スペースを決めましょう。車を駐車する場合は台数や車の高さ、乗り降りするスペースなどを考慮して検討するのがおすすめです。
また、敷地のサイズや敷地条件をはじめ、道路や近隣の住宅との兼ね合いも考慮する必要があります。特に自宅前の道路や隣家の敷地にカーポートの屋根がはみ出すのは絶対にNGです。
隣家の敷地とカーポートは最低でも50cmは離すことを推奨されているので、トラブルを避けるためにも道路や隣家の敷地ギリギリまでカーポートを広げるのは避けましょう。
柱のタイプから選ぶ
カーポートは、柱の本数や形状によって開放感が大きく変わります。また、カーポートを設置するスペースや用途に合わせて柱の本数、形状を決めるとより実用的です。
カーポートの柱のタイプは以下を参考にしてみてください。
- 片側支持タイプ(片持ちタイプ):柱が片側にあるタイプのカーポート。柱の本数が少ないため、圧迫感が少なく、狭いスペースでも設置しやすい。
- 両側支持タイプ:両側の柱で屋根を支える一般的なタイプのカーポート。柱の本数が多いので安定感がある。
- 後方支持タイプ:柱が後方にあるタイプのカーポート。前面に柱がないので開放的で、車の乗り降りをするときに邪魔にならない。
- 吊り支持タイプ: 柱を両側に立てて屋根を吊るタイプのカーポート。柱の本数が少ないほか、見た目がスタイリッシュ。
- 合掌支持タイプ: 真ん中の柱から両側に屋根を広げるタイプのカーポート。駐車台数が多いときや、カーポートの面積を大きく確保したいときに向いている。
柱の本数が少ないとカーポートの用途の幅が広がります。しかし、その分強度が落ちてしまうこともあるので、耐久性や強度を重視する場合は柱の本数が多いタイプを選ぶのもひとつの方法です。
屋根の形や素材から選ぶ
カーポートは屋根の素材によって見た目や機能性が異なります。カーポートの屋根材として人気の素材は次の3種類です。
- ポリカーボネート:プラスチックの中でも耐衝撃性、耐熱性に優れている。紫外線や光をカットしてくれる種類もある。
- スチール:ガルバニウム鋼板など、耐荷性や遮熱性に優れた素材。折板に加工して強度を高め、積雪や強風に対応できる種類もある。
- アルミ:遮光性・遮熱性・デザイン性に優れている。錆に強いため沿岸部で採用されることが多い。
ポリカーボネートはコストが抑えられるほか、カラーバリエーションも豊富なので人気の屋根材です。スチールやアルミはポリカーボネートよりも高い強度が特徴ですが、採光性に欠けるので重視するポイントをもとに屋根材を選んでみてください。
また、カーポートは屋根の形によって印象が大きく変わります。カーポートの屋根の形状はおもに次の2種類に分かれます。
- フラット型:ストレート屋根。スタイリッシュな見た目が特徴。
- アール型:屋根先が緩やかにカーブしている屋根。やわらかい印象に見えるのが特徴。
住宅の外観とのバランスを見ながら選ぶのはもちろん、強度や耐久性で選ぶのもひとつの方法です。カーブしているアール型の屋根はカーポートの圧迫感を軽減し、やわらかい印象に見せてくれますが、ストレートタイプに比べると風や積雪に対する耐久性がやや劣るというデメリットがあります。
中には敷地面積や形状に応じて屋根の一部をカットできる商品もあるので、設置スペースに限りがある場合は検討してみてください。
地域や環境から選ぶ
積雪がある地域は耐積雪、耐風圧のカーポートを選ぶのがおすすめです。特にアルミ製やスチール製の屋根を採用しているカーポートは強度が高いという特徴があります。
対応できる積雪量や風圧はカーポートの商品ページに記載されていますが、水分を多く含んだ積雪は重みが増すため、積雪が少ない地域でも対応できる積雪量が多いモデルを選ぶと安心です。また、沿岸地域は錆びなどに対応できるよう、錆びに強いアルミ製のカーポートが向いています。
庭にぴったりのカーポート3選
ここまでカーポートの活用方法や選び方を紹介しましたが、「種類が多すぎてどのカーポートがいいのか分からない」という方もいるでしょう。そこでここからは、人気のおすすめカーポートを3つ紹介するので、ぜひカーポート選びの参考にしてみてください。

ネスカFは採光性に優れているポリカーボネート屋根を採用したカーポートです。カラーや柱の本数、サイズのバリエーションが豊富なのが魅力となっています。
また、熱線吸収や熱線遮断機能があるポリカーボネートも選べるほか、オプションも豊富なので、用途や設置スペースにぴったりのカーポートが設置できるでしょう。

強度に優れたスチール折板屋根を採用した、存在感のあるカーポートです。耐積雪50cm、耐風圧46m/sとなっているため、大切な車をしっかり保護してくれます。
ホワイト系のカラーはナチュラルで明るい印象に、ブラック系のカラーは重厚感のある印象に仕上がります。

カインズでは機能性に優れたリーズナブルなカーポートを多数用意しています。「スタイリッシュポート ラウンドスタイル」は、カーポートの下の空間を広く確保しながら、耐雪20㎝、耐風圧32m/sと強度もしっかり確保した製品です。
ポリカーボネート屋根は高級感のある絶妙なカラーを3色展開しています。
カーポートに関するよくある質問
ここでは、カーポートに関するよくある質問にお答えします。疑問や不安を解消して、設置スペースや予算に合ったカーポートを選んでみてください。
ホームセンターのカーポートが安いのはなぜ?
ホームセンターのカーポートが安い理由は、大量生産でコストを抑えていること、自社で開発したオリジナル商品であることが考えられます。また、自社で販売から施工まで行っているため、余計なマージンが掛からず、工事費も抑えられる点も安さの理由です。さらに、安いからといってほかのメーカーより品質が落ちるということはありません。
カーポートは何年くらい持つ?
一般的にはカーポートの耐用年数は10年程度といわれています。ただし、積雪や風、錆びといったダメージが蓄積すると寿命が短くなってしまうことがあります。カーポートを長く安全に使用するためにも、設置する環境やスペースに合ったカーポートを選ぶことが大切です。
まとめ
庭のカーポートは駐車スペースとして活用するだけでなく、テラス屋根や物干しスペース、作業スペースとして活用することもできます。選ぶデザインやサイズ、設置方法によって幅広い用途でカーポートを活用することもできるので、ぜひぴったりのカーポートを選んで設置してみてください。
カインズでは、豊富な実績とノウハウを活かし、カーポートをはじめ家中のリフォームに対応しております。全国のカインズ店舗の窓口をはじめ、お電話、Webサイトからもご相談できますので、お気軽にお問い合わせください。
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