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柱は邪魔になるもの?柱を軸としたカーポート選びのポイント

2022年04月28日
LIXILカーポートSW 1500タイプ2台用 縦2連棟

カーポートにとって、屋根を支える「柱」はなくてはならないパーツです。しかし、いざカーポートを設置しようと思っても、「駐車スペースが狭いので、カーポートを設置したら柱が邪魔になって駐車できるか心配」と感じる人もいるかもしれません。また、実際に「以前よりも駐車しにくくなってしまった」という声も聞かれます。当記事では、駐車スペースでカーポートの柱が邪魔になるという問題を解決する手段を紹介します。

カーポートの柱が邪魔になる理由

カーポートを設置してみると、車庫入れをする際に「何だか柱が邪魔だな」と感じられることもあります。なぜ柱が邪魔になってしまうのでしょうか。その理由について考えてみましょう。

カーポートの基本構造

まず、カーポートという建築物の基本的な構造についてです。カーポートは柱と屋根、梁からなるシンプルな建築物であり、周囲を壁などで囲われているガレージとは異なります。1台分、2台分、あるいはそれ以上の台数分と様々なサイズがありますが、柱が屋根を支えるという構造は共通しています。カーポートの柱の本数は、一般的に1台分で2本から4本、降雪地帯など柱に強度が必要な場合、6本や8本と多くなります。

駐車スペースの面積が減る

自宅にカーポートを設置する際、駐車スペースに数本の柱を立てることになります。もともとは自由に動けていた場所に柱が出現するので、駐車スペースは設置前よりも狭くなってしまいます。

さらに、敷地の関係から駐車スペースが最初から狭い場合、カーポートの設置後はより狭まります。車と柱がぶつかりやすくなるのはもちろんのこと、車の乗り降りもしにくくなってしまうかもしれません。このように、駐車するためのスペースが減ってしまうのは、カーポートを設置する上で避けて通ることができない点です。車庫入れが苦手という人にとって、車を動かせるスペースが狭くなることで、駐車時によりプレッシャーを感じることになるかもしれません。

自宅の事情で適切な位置に柱を置けない

カーポートは、何より安定感が大切です。そのため、柱は地面にしっかり固定されています。設置時には地面を60センチメートルほどの深さまで掘って柱を埋め込み、穴にコンクリートやモルタルを流し込むというのが一般的です。

しかし、自宅の地中にはガス管や水道管、電気管など生活に欠かせないインフラの配管が通っています。駐車スペースの下に配管が通っていて、ちょうどカーポートの柱を立てる位置と重なってしまったら、本来の位置とは異なる場所に柱を設置しなければなりません。その場合は、車の出し入れや乗り降りに影響が及ぶ可能性があります。

場所によっては、施工計画の根本的な見直しや、カーポートの設置自体を断念しなければならない事態に直面することもあります。地中の配管の位置は、施工業者による事前調査では特定することが難しいため、カーポートの設置を検討し始めた段階でガス会社や水道会社などに問い合わせて、配管の位置を確認したほうが良いでしょう。

最近では多様なタイプのカーポートがある

三協アルミセルフィアーバングレーカーポートと聞くと、「4本の柱の上に屋根が乗っているもの」を想像される人も多いかもしれません。実際には柱の本数も形状も多種多様です。最近では、洗練されたオシャレなカーポートも増えています。こちらでは、主なカーポートのタイプについて紹介していきます。

最もオーソドックスな「両側支持タイプ」

屋根の左右両側に柱があるタイプです。最もオーソドックスな形状と言えます。屋根の四隅に柱があるので、高い安定性が期待できます。一方で、屋根の両側に柱があることから、設置した際に駐車スペースの面積は減少します。車の出し入れでは、ぶつけないよう注意しなければなりません。

後ろに柱を置く「後方支持タイプ」

柱が駐車スペースの後方に集約されている、開放感のあるタイプです。車の出入口の側に柱がなく、間口を広く取ることができるのが特徴です。駐車スペースの左右にも柱がないので、車庫入れは非常にラクでしょう。柱に車をぶつける可能性は小さいと言えます。また、見通しが良いため前の道路を通行する車や歩行者に気づきやすいというメリットもあります。車の左右のスペースに余裕がない場所に有効な、カーポートの形状と言えるでしょう。一方で、2~3本の柱で大きな屋根を支えるため、柱を支える基礎も大きくなります。基礎工事に通常よりも費用がかかってしまう可能性があることは、把握しておいたほうが良さそうです。

左右のどちらか一方に柱がある「片側支持タイプ」

駐車スペースの左右どちらか片側に柱があるタイプです。柱は片側のみなので、省スペースを実現できるカーポートと言えます。間口が広いので駐車の際に柱が邪魔になりにくく出し入れがしやすい点、車の乗り降りがしやすい点はメリットです。一方、片側だけの柱ということで、両側支持のタイプよりも安定感には欠けてしまいます。

広いスペースの確保を追求した「1本柱タイプ」

数本の柱で屋根を支える構造が主流ですが、1本柱の商品もあります。柱を1本に集約することで設置場所の制約が小さくなります。広々とした駐車スペースを取ることができ、より自由に動くことが可能です。駐車場としてはもちろん、屋根の下でホームパーティを楽しむこともできるでしょう。また、なかなか見られないタイプのカーポートなので、周囲から注目を集めるかもしれません。ただし、柱が少ない分、強度に不安を持つ人も少なくないでしょう。

ニーズに応じたカスタマイズも可能

カーポートのタイプではありませんが、各メーカーは設置する場所の特徴や使い勝手に応じてカスタマイズができる仕様の商品も用意しています。

  • 奥行き方向に柱を動かすことができるタイプ

乗り降りの際にドアと柱がぶつからないようにできます。

  • 柱の角度調整ができるタイプ

本来の柱の場所に障害物などがある場合、それを避けて設置することが可能です。

  • その他のタイプ

四隅に配置されている柱の出入口側の2本を、屋根の真ん中あたりまでぐっと寄せることで、道路側の見通しを広く確保することができるカーポートや、2つのカーポートを連結させてL字型を作ることができるタイプなどがあります。

このようにカスタマイズができるカーポートもあるので、希望を実現できるか施工業者に相談してみるのもよいでしょう。

柱が邪魔にならないカーポート選びのポイント

LIXIL施工例 カーポートSW 1500タイプ 2台用

カーポートを設置するためには、時間もお金もかかります。柱が原因で「こんなはずじゃなかったのに」「もっとじっくり検討すれば良かった」とは思いたくはないものです。そこで、柱が邪魔にならないカーポート選びのポイントをお伝えします。自宅の駐車スペースが狭い、車庫入れの技術にあまり自信がないという方は、ぜひ参考にしてください。

どのような商品があるかしっかり確認する

カーポートには、メーカーごとに様々なラインナップがあります。駐車スペースが狭いのであれば、後方支持タイプや片側支持タイプが適しており、そのなかでも豊富なバリエーションが揃っています。また、詳しく調べていくと、柱の位置をずらしたり、間口の広いフレームにしたり、カスタマイズできるタイプも見つかります。

カーポートの設置に興味を持った際は、まずはメーカーごとにどのような商品が用意されているのかをしっかり確認しましょう。商品知識が豊富であればそれだけ選択肢は多くなり、自宅の駐車スペースに合うカーポートが見つかる可能性は大きくなります。

駐車方法に合ったカーポートを選ぶ

駐車スペースの形状やサイズは、千差万別です。道路と直角の場所もあれば、平行の場所、斜めの場所もあるでしょう。カーポートも駐車方法に応じた設置方法があるので、正しい選択をすると駐車しにくさは軽減されます。

たとえば、道路と直角に駐車する場合は、片側支持タイプや両側支持タイプ、後方支持タイプが適しています。道路に平行に駐車するのであれば、駐車スペースに沿って柱を立てられる片側支持タイプか後方支持タイプがピッタリです。四角ではなく変形している敷地や狭い前面道路の場合は、道路に対して斜めに駐車することになるでしょう。その場合は、省スペースでも設置することができる片側支持タイプと後方支持がおすすめです。このように、それぞれの駐車方法に適したカーポートを選ぶことで、柱の影響を最小限に抑えることができます。

まとめ

駐車するスペースは、整った場所や広い場所ばかりではありません。狭い土地や変形した土地、壁に囲まれた土地などでは、カーポートを設置しても柱が邪魔になってしまうことが多々あります。車庫入れが苦手な人にとっては、なおさら厄介な問題です。柱が理由で、カーポートを設置するか迷われる方もいらっしゃるかもしれませんが、困った状況を回避する方法もあります。どんなタイプのカーポートがあるのかをしっかり調べて、自宅の駐車スペースに合うものを見つけてください。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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