カーポートはどれくらい長持ちするのか、設置をお考えの方にとっては気になるポイントだと思います。簡単に買い替えるものではありませんし、設置するための工事費用もかかります。そのため、一度設置したら、できるだけ劣化を防いで長く使いたい方が多いのではないでしょうか。当記事では、カーポートの耐用年数や劣化しにくい素材、長持ちさせるメンテナンス方法などについて紹介します。

カーポートの耐用年数はどれくらい?
耐用年数は、あまり聞きなれない言葉かもしれません。聞き馴染みのある「耐久年数」とは意味が異なります。ここでは「耐用年数」と「耐久年数」の違いを説明します。
そもそも耐用年数とは?
耐用年数とは、国が「資産価値がなくなる期間」として法的に定めた年数のことです。資産に耐用年数を定める理由は、減価償却費を決算書に計上するために必要だからです。
カーポートは減価償却資産であり、時の経過などによってその価値が減っていくものとされています。減価償却資産は、いずれ資産価値がゼロになり、使用開始日から価値を失うまでの期間が耐用年数となります。なお、耐用年数は、価値を維持するためのメンテナンスを行うこと、一般的な使われ方をすることを前提に「耐用年数」が定められています。
耐用年数は「耐用年数省令別表第一」に記載された分類で決まりますが、カーポートという分類は存在しませ
耐久年数とは?
耐久年数とはメーカーなどの独自のテストや判断の結果、「これくらいの期間は問題なく使用できる」と公表しているものです。それ以前に壊れても、それ以上に長持ちしても、問題が起きるわけではありません。

劣化しやすい素材と劣化しにくい素材

屋根と柱で構成されているカーポートの耐用年数は、ポリカーボネートやアルミを使用したものであれば15年程度と言われています。しかし、実態としては15年以上使い続けられる場合が多いようです。
カーポートの屋根に使われる素材
ポリカーボネートはプラスチック素材のひとつで、カーポートの素材として代表的なものです。特徴は、プラスチックのなかでも弾力性があって割れにくく、高い耐衝撃性があると言われています。また、耐候性が高く変形・変色・劣化もほぼありません。さらには、屋根の下の温度上昇を防ぎ、車内温度も上がりにくい熱線遮断ポリカーボネート板を使ったカーポートもあります。
塩化ビニールもプラスチック素材です。波板とは、波のようにうねりのある板です。特徴は、コストが安く加工しやすいこと、透過性がないので目隠しにもなることがあげられます。しかし、直射日光で劣化して割れてしまうこともあり、最近は使われることが少なくなっているようです。
スチールは、ポリカーボネート板や塩化ビニールの波板よりも、強度や耐久性に優れています。また、直射日光を遮断するため、屋根の下の温度上昇を防ぎ、車内温度も上がりにくい素材です。スチールを台形の波型に加工した折版屋根(せっぱんやね)を使用すると強度がさらに増すため、強風が吹く地域や雪が多い地域での利用に適しています。
カーポートの柱に使われる素材
アルミの特徴は、軽くて、丈夫で、サビの心配がいらないことです。また、重量が軽いため地震や強風の振動に強く、本体の重さに耐えられずに倒壊するリスクが低いとされています。そのため、自然災害の影響を受けにくい素材と言えるでしょう。また、デザイン性の高さも魅力です。アルミの地色も素敵ですが、ニュアンスカラーの柱も多数販売されていますので、自宅と統一感のあるカラーを選ぶ楽しみがあります。
スチールの特徴は、アルミより頑丈で、低価格であることです。カーポートの柱に使われる代表的な素材ですが、経年劣化によってサビが発生する難点があります。サビによって劣化が進むと柱がもろくなりますので、サビ防止用の塗装や加工が施されているカーポートを選ぶことをおすすめします。その場合も、定期的にサビ止めを塗るといったメンテナンスをすれば長持ちするでしょう。

カーポートを長持ちさせるためのメンテナンス

カーポートを長持ちさせるためのメンテナンスは、難しいものではありません。年に1~2度ほど点検を兼ねて掃除することをおすすめします。カーポートの柱に触れて表面がザラザラしていたら、サビが発生し始めている合図です。サビは早めに対処をすれば簡単に取り除けますが、時間が経つと酸化して取り除くことが難しくなります。サビが進行すると腐食の原因になりますので、定期的なチェックとメンテナンスをするとよいでしょう。
メンテナンス方法
カーポートについた雨水を放置しておくとサビの原因になります。海の近くにお住まいの場合も潮風を受けてサビやすくなります。サビによって腐食が進むと強風や積雪で柱が折れてしまう可能性が高くなるため、安全性を保つためにも、水で絞った柔らかいタオルなどで、柱・梁・枠を定期的に拭くとよいでしょう。
カーポートには雨水を集めて排水させる雨どいがついています。雨どいに枯れ葉や泥が詰まると排水がスムーズにいかず、雨水がたまってしまいます。雨水はサビの原因になるため、枯れ葉や泥を細い棒や雑巾で取り除きましょう。
屋根のメンテナンスは、最初に目立つ汚れから落とします。水を含ませた柔らかいスポンジで軽くこすってください。その後、スポンジやタオルを使いながら屋根全体を真水で洗い流すときれいになります。
カーポートの各所を固定しているビスの緩みも確認しましょう。基本的に緩まない構造にはなっていますが、長期間にわたって受けた風によって緩んでいる可能性があります。本来の強度を維持するためにも、思わぬ破損を防ぐためにも、年に1度はビスの緩みを確認することをおすすめします。
積雪地域にお住まいの場合は、カーポートの屋根に雪が積もると、その重みで柱に負担がかかります。その結果、柱が変形や破損する可能性があります。大量の雪が積もる前に雪降ろしをすることをおすすめします。特に近年は異常気象が続いていることから、雪が滅多に降らない地域でも大雪となる可能性があります。簡易的な構造のカーポートは被害を受けやすいため、お住まいの地域に関わらず油断しないようにしましょう。
メンテナンスの注意点
カーポートの屋根に人が乗れるほどの強度はありません。屋根の上を掃除するときは脚立を利用して掃除をするようにしましょう。
カーポートは丈夫な素材でつくられていますが、固いブラシで力いっぱいにこすると細かい傷がつきます。そこから雑菌やカビが繁殖し、劣化の原因となる場合があります。そのため、傷がつかない程度の柔らかいタオルやスポンジで掃除をしましょう。
アルミを使ったカーポートは、酸性やアルカリ性の洗剤を使うとサビが発生します。中性洗剤を使って掃除をしてください。

カーポートを買い替えるタイミングの判断ポイント

カーポートは、丈夫で経年劣化の少ない素材でつくられていますので、定期的なメンテナンスを続けていれば、耐用年数を越えても問題なく使用できます。カーポートを買い替えるタイミングの判断ポイントは「破損」です。
カーポート自体の強度以上の力がかかると、屋根が外れ、柱がゆがみ、天井が割れてしまいます。破損の主な原因は「台風などの強風による破損」「雪の重みによる破損」「ひょうによる破損」「地震による破損」など自然災害によるものです。どの地域にお住まいでも自然の力によって破損する可能性があることは認識しておきましょう。
また、台風・大雪・地震が起きた翌日には、カーポートに異常がないかを確認しましょう。注目するポイントは「屋根の割れ」「柱のゆがみ」「屋根の上の積雪」「ビスの緩み」などです。ほうっておくと小さな破損が倒壊などの大きな二次災害に拡大する可能性があります。カーポートの下に駐車している車に被害が飛び火するかもしれませんし、強風で屋根が外れて住宅を直撃するかもしれません。破損を見つけたら、大小関わらず、すみやかに修理することをおすすめします。

まとめ
カーポートは、雨・風・鳥のフン・紫外線から車を守ることができるため、広く普及しています。丈夫で経年劣化の少ない素材でつくられていますので、簡単に壊れることはありませんが、定期的にメンテナンスを続けていれば、耐用年数よりも長い間、使用することができます。メンテナンスは簡単ですので、車同様にカーポートも大切にしていただければと思います。

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