「雨の日にカーポートから玄関までの距離が遠くてずぶ濡れになった」そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
カーポートは、雨風や雪、太陽光から車を守ってくれる便利なエクステリアです。設置場所によってメリット・デメリットが発生します。今回の記事ではカーポートを玄関前に設置した場合に、どのようなメリット・デメリットが発生するか解説します。カーポートを設置する際の参考にしてください。

カーポートを玄関前に設置するメリット3選
カーポートを玄関前に設置するメリットには「雨に濡れずに家に入れる」「目隠し効果がある」「除雪の手間が減る」が挙げられます。この3つのメリットについて詳しく見ていきましょう。
カーポートを玄関前に設置するメリット1.雨に濡れずに家に移動
カーポートを玄関前に設置するメリットとして多く挙げられるのが、雨に濡れずにお家に移動できることです。たくさんの買い物をしたときには荷降ろしをしても荷物が濡れずにすみますし、お子様がいる場合は雨に濡れて体調を崩してしまう可能性も減るでしょう。
雨が降ると、濡れないために走って玄関に向かうこともあります。しかし、地面が濡れていると、滑って転倒してしまうかもしれません。玄関アプローチがコンクリートならなおさらです。玄関前にカーポートがあれば雨よけとなるので、走る必要がないので怪我のリスクも解消されます。
カーポートを玄関前に設置するメリット2.目隠し効果がある
通行人やご近所からの視線が悩みの種となる声もあります。その場合、カーポートを玄関前に設置すれば目隠しになります。屋根タイプのカーポートでは目隠し効果が弱いと感じるのであれば、目隠しフェンスやサイドパネルを取り付けることも可能です。人通りの多い場所に自宅がある場合には、プライベートを守れます。新築時には必要ないと思っても、後付け可能ですので、心配しなくても大丈夫です。
目隠し効果を期待してフェンスやサイドパネルを取り付ける際には、目線が隠れる高さに調整してください。想像しているよりも大きく、取り付けると圧迫感が生じる可能性もあります。設置前には実物の確認や施工業者への確認をして、後悔のないようにしてください。
カーポートを玄関前に設置するメリット3.除雪の手間が減る
北海道や東北など、降雪量の多い雪国では玄関前にカーポートがあれば、玄関周りと駐車場周りの除雪が楽になります。積雪に強い耐雪性能を備えたカーポートもあるので、住んでいる地域の降雪量を把握したうえで、カーポートを選んでください。雪国では両側支持タイプという、左右両側に柱のあるカーポートが基本となります。
片側支持タイプのカーポートでは、柱がない側の屋根先が重さに耐えきれず、垂れ下がってきます。屋根のサイズが大きいほどに垂れ幅も大きくなり、屋根が壊れてしまうかもしれません。どうしても片側支持タイプのものを選ぶ場合は、柱とは反対側の屋根に取り外し可能のサポート柱の設置をおすすめします。

カーポートを玄関前に設置するデメリット3選
カーポートを玄関前に設置するデメリットを3つ紹介します。それぞれに解決策もありますので、参考にしてください。
カーポートを玄関前に設置するデメリット1.圧迫感がある
カーポートは、車を保護するためのものなので、車以上の大きさが必要です。そのため玄関前にあると圧迫感があるでしょう。愛車に比べてカーポートのサイズが大きすぎると、さらに圧迫感が生じます。そうならないように車のサイズに合った適切なカーポートを選びましょう。対策として、柱を高くすることで圧迫感を軽減できます。ただし、柱を高くしすぎてしまうと雨水が入りやすくなるので、バランスを考える必要があります。
カーポートを玄関前に設置するデメリット2.日当たりが悪くなる
カーポートが玄関前にあると日陰ができるため、昼間に玄関周りが暗くなってしまいます。玄関周りが暗いと住宅全体の印象が暗くなってしまいます。対策として、屋根材を透過率の高いポリカーボネート製にしましょう。
車の劣化を避けるためにカーポートを設置しているのに、透過率の高いポリカーボネート製で大丈夫なのか? と思われるかもしれません。しかし、ポリカーボネート製の屋根材は車の塗装が劣化する原因となる紫外線を通しにくい性質を持っています。明るさを保ちながら紫外線をカットしてくれます。
カーポートを玄関前に設置するデメリット3.住まいとのデザインバランスが悪くなる
住まいの外観や素材に合わないカーポートを玄関前に設置すると、デザインバランスが悪くなってしまいます。そうならないために、住まいとカーポートには統一感を持たせましょう。建物の外観と合わせたカーポートを選べば、調和が取れておしゃれに仕上がります。白の外観ならカーポートも白色の外壁に、黒の外観ならカーポートも黒色の外壁にすれば統一感が出ます。毎日のように使用するカーポートは、機能だけではなくデザインも重要です。ポイントをおさえて、トータルコーディネートをしましょう。

カーポートを玄関前に設置する際の注意点
カーポートは外構やエクステリアと呼ばれるジャンルになります。そのため、外構工事などをおこなう施工業者に依頼したほうがスムーズで安心です。そのうえで、注意したほうがよいことを2つ紹介します。
カーポートを玄関前に設置する際の注意点1.玄関からカーポートまでのスペースを確保する
玄関ドアがカーポートの柱に当たらないように、スペースを確保しましょう。現時点では問題なくても、将来のライフスタイルの変化により玄関周りをリフォームする可能性もあります。その際にカーポートと玄関の距離が近すぎると邪魔になってしまう可能性があります。こうしたケースに備えて、玄関とカーポートとのスペースには余裕を持たせるのがおすすめです。
事前に専門店やプロの業者と相談して、計画的に設計図を作成しておくと安心できます。
カーポートを玄関前に設置する際の注意点2.近所の敷地に日陰ができないようにする
隣の家が近い場合、カーポートによって隣地に日陰ができてしまう可能性があります。トラブルに発展すると非常に大変です。周辺に十分配慮し、事前に設置場所に問題ないか、施工業者に相談することをおすすめします。

まとめ
カーポートを設置する際、目的や理由があるはずです。ご自身が思い描く理想の生活を送るためには、カーポートの設置場所についてもしっかりと考える必要があります。しっかりと計画を練って、素敵な生活を送りましょう。
カインズ・リフォームでは、エクステリアやインテリア、総合リフォームから住宅のメンテナンスまで、幅広いサービスを提案しています。これからカーポートを設置したい、カーポートのリフォームをご検討の方は、お気軽にご相談ください。

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