システムキッチンと一体化しているビルトインコンロは、さまざまなメーカーから販売されています。ご自宅のコンロの不具合が気になって、リフォームを検討している方も多いでしょう。
この記事では、後悔しないビルトインコンロの選び方について紹介します。おすすめのメーカーやビルトインコンロのリフォーム方法をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
ビルトインコンロを選ぶポイント

ビルトインコンロは、各メーカーでさまざまなモデルが登場しているため、どの機種を選んだらいいか迷うでしょう。どのような点に気をつけてビルトインコンロを選べばいいか、そのポイントを5つ紹介します。
お住いのガスの種類を確認
いちばん大切なのは、ガスの種類を確認することです。お住いの地域によって、都市ガスとプロパンガス(LPガス)に分かれるため、地域に合ったガスの種類のビルトインコンロを選ぶようにしましょう。ガスの種類は、現在のガスコンロでも確認できます。「12A」「13A」と記載されていれば都市ガスが使われています。一方「LPガス」と記載されている場合はプロパンガスです。ガスの種類を間違うと、不完全燃焼や火災の原因になるため注意が必要です。また、オール電化住宅なら、IHタイプに対応したビルトインコンロを選ばなければいけません。
天板(トッププレート)の幅
ビルトインコンロの天板(トッププレート)の幅は、各メーカー共通の規格になっていて、60cm(標準幅)と75cm(ワイド幅)の2種類あります。原則として、今使っている天板と同じサイズを選ぶほうがスムーズです。60cmの天板は、キッチンの作業スペースが広くなり、75cm幅よりも価格を抑えられます。一方、75cmの天板はバーナー間の距離が広くなるため、大きな鍋も余裕を持って置けるのが特徴です。天板の幅がワイドサイズになっても、グリルや操作部分の幅は変わりません。あくまでも、天板だけの広さが変わるようになります。
コンロの口数
料理をするうえでコンロの口数も大切になってきます。ビルトインコンロの口数は、基本的に2口か3口の2種類です。近年のビルトインコンロは3口コンロが主流で、各メーカーも3口に力を入れているようです。3口コンロは、手前のコンロ2口に加え、奥には火力の小さいコンロを1口備えています。3口コンロ最大のメリットは、3つのコンロを同時に利用し調理できることです。たとえば、煮込み料理は弱い火力で長時間かけて煮るのが望ましいため、奥のコンロを便利に使えます。火力の大きい手前のコンロが占領されないため、段取りよく料理を進められるでしょう。ラインナップは少ないですが、シンプルな2口コンロのモデルもあります。2口コンロのメリットはシンプルな機能と操作性です。最低限の機能でも十分という方は、2口コンロのモデルを選んでみてもいいでしょう。
天板(トッププレート)
ビルトインコンロは、素材にも注目して選んでみてください。天板(トッププレート)で使われている素材は、ガラストップ・ガラスコート(強化ホーロー)・ホーローに分かれます。
- ガラストップ:耐久性、耐熱性に優れ、お手入れが簡単
- ガラスコート(強化ホーロー):カラーバリエーションが豊富
- ホーロー:耐久性に優れ、傷にも強い
素材によって、ビルトインコンロの価格も変動します。いちばん安価な素材はホーローです。、人気の素材はガラストップやガラスコート(強化ホーロー)です。
グリルの機能性
ビルトインコンロは、グリルの機能もさまざまです。魚焼きグリルの種類は、両面焼きと片面焼きに分かれます。また、近年では水なしでも魚が焼ける機能が付いたビルトインコンロも人気です。他にも、自動消火してくれるグリルタイマーや、自動で焼き加減を調整してくれるオートグリルなどに対応したモデルもあります。
料理の幅を広げたいなら、高機能のグリルが付いたビルトインコンロを選ぶといいでしょう。
おすすめのビルトインコンロメーカー

ビルトインコンロは、メーカーごとに特色があります。ここからは、人気のビルトインコンロメーカーについて紹介していきます。
豊富なラインナップから選べるリンナイ
リンナイのビルトインコンロは、独自に開発された「イージークリーン」が特徴です。イージークリーンとは、バーナー周りの熱を分散・放熱する技術です。熱を逃がすことで焦げ付きにくくしているため、お手入れがしやすくなっています。デザイン性も高いため、キッチンのデザインを重視したい方にも人気です。また、低温調理から高温調理まで料理の幅を広げてくれる「ココットプレート」や、ニオイと煙をカットするスモークオフ機能もおすすめです。
耐久性に優れたパロマ
パロマのビルトインコンロは、シンプルな使い勝手に定評があります。天板にはハイパーガラスコートトップが搭載されていて、金属の耐久性やガラスコートの防汚性に優れていて、お手入れが簡単です。また、オート調理機能の「ラ・クック」「ラ・クックグラン」は、肉料理・魚料理・スイーツなどが最低限の手間で作れます。料理が苦手な方も美味しく調理できるのも人気のヒミツです。シンプルでありながら、必要な機能はしっかり兼ね備えているので、初めてのビルトインコンロとしてもおすすめです。
料理のサポート機能が充実しているノーリツ
ノーリツのビルトインコンロは技術力が高いことでも知られており、ボタン操作もしやすいので、機械操作が苦手という方にも簡単に利用できます。ほったらかし調理ができる「煮るオート」「焼サポート」や焼き網のないマルチグリルなど、料理をサポートしてくれる機能が充実しています。さらに、ガラストップには「親水アクアコート」が搭載されていて、五徳がフラットな構造をしているため、お手入れがしやすいことが魅力です。
料理もお手入れも簡単なパナソニック
パナソニックのビルトインコンロは、Wフラット庫内のグリル仕様なのが特徴です。冷凍保存した食材をそのまま調理できる「凍ったままIHグリル」が付いているので、スピーディーに調理できます。また、フラット構造のためグリル内も拭きやすく、簡単にお手入れが可能です。光火力センサーが搭載されており、無駄な加熱を見つけて火力を自動でコントロールしてくれるので、省エネにも繋がります。
多彩な加熱技が人気の三菱電機
三菱電機のビルトインコンロは、IHに対応したモデルを展開しています。多彩な加熱調理ができる「びっくリングIH」は、自動で加熱と停止を繰り返しながら旨味を染み込ませる「対流煮込み加熱」機能がついた製品です。かき混ぜる頻度を減らせるため、煮崩れを起こしにくく焦げ付きも抑制できます。ほかにも、油を使わずに揚げ物ができる「びっクリアオーブン」も人気の機能です。グリルには三菱電機独自の熱風循環加熱式を搭載しており、ノンフライ調理もできる優れものとなっています。グリル庫内は底面がフラットな作りなので、日々のお手入れも簡単です。
ビルトインコンロのリフォーム方法

ビルトインコンロのリフォーム方法は、おもに2つのタイプに分かれます。これからビルトインコンロをリフォームする際は、どちらのタイプに該当するか確認したうえで製品選びを行いましょう。
ビルトインコンロ→ビルトインコンロの場合
現在もビルトインコンロを使っており、新しいビルトインコンロへリフォームする場合は、基本的にどのメーカーのモデルにも交換が可能です。ただし、現在ガスオーブンを使っていてそのまま残す場合は、ガスオーブンと同じメーカーのビルトインコンロを選ぶ必要があります。万が一、メーカーに希望するモデルがない場合は、既存のガスオーブンは取り外さなければいけません。
据え置き型→ビルトインコンロの場合
現在、据え置き型のガスコンロを使っている場合、ビルトインコンロへの交換はできません。また、セクショナルキッチンというコンロ台とガスコンロが一体化したタイプも、現状のままリフォームはできません。ビルトインコンロへリフォームしたい場合は、コンロ台ごと交換が必要になってきます。
ビルトインコンロ選びの注意点

ビルトインコンロは簡単に交換ができないため、製品を選ぶ際は自宅に合うかどうか慎重に検討しましょう。ここでは注意点を2つ紹介していきます。
コンロの位置によって右大バーナーか左大バーナーかを選ぶ
ビルトインコンロは2口か3口のコンロで構成されていて、どちらも手前のコンロ2口は最大火力に差があります。より強い火力に対応した「強火力バーナー」は、ビルトインコンロを設置する壁から遠い方に対応したものを選ぶようにしましょう。強火力バーナーが壁から遠い製品を選ぶことで、火災の予防にもなります。
天板の色は周りのデザインとの調和を考える
ビルトインコンロは、カラーバリエーションも豊富です。どの色を選んだらいいか迷ったら、キッチン周りの色と合わせるように選ぶといいでしょう。キッチン周りの色が統一されると、すっきりした印象になります。色選びに迷ったら、シルバー系を選んでおけば間違いありません。シルバー系はどのようなキッチン周りにも調和するメリットがあるので、ビルトインコンロだけが浮くことはないでしょう。
まとめ
ビルトインコンロを選ぶときは、ガスの種類を必ず確認しておきましょう。そのうえで、天板の幅やコンロの数、素材などを決めていくようにするのがおすすめです。ビルトインコンロは、各メーカーさまざまな機種を出しています。家族構成や生活スタイルによって、最適なビルトインコンロは変わってきます。購入前にしっかり検討し、最適なビルトインコンロを選んでみましょう。
カインズ・リフォームでも、ビルトインコンロの交換を行っています。お近くのカインズ店舗でもリフォームの相談を受け付けていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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