「自宅に宅配ボックスを設置したいけど、どれがいいかわからない」
この記事にたどり着いたあなたは、このような悩みを抱えていませんか?
「宅配ボックス」と一口に言ってもさまざまな種類があり、それぞれ特性やメリットが異なります。そこでこの記事では、戸建てやマンション、鍵タイプなどのさまざまなカテゴリーに分け、宅配ボックスの種類を詳しく解説します。
1つずつ最適な項目を選んでいけば、自宅にぴったりな宅配ボックスが見つかるはずです。これから宅配ボックスの設置を検討している方は、ぜひ失敗しない商品選びに役立ててください。
宅配ボックスの種類【戸建てorマンション】

大前提として、戸建てかマンションかによって、設置する宅配ボックスの形状は大きく異なります。
戸建て
一般的な個人宅に宅配ボックスを設置する場合、数十cm程度のコンパクトな宅配ボックスを設置するのが一般的です。後述するように形状は主に5つに分類され、それぞれメリットやデメリットが大きく異なります。
種類によってはあとから設置するのが難しいケースも多いため、新築の戸建てに宅配ボックスを設置する場合には、はじめから最適な種類の宅配ボックスを見極めることが肝要です。
賃貸物件(マンション、アパート)
マンションやアパートなどの賃貸物件では、コインロッカーのように大型の宅配ボックスが設置されるケースがほとんどです。近年はネットショッピングの急速な拡大に伴い、宅配ボックスを設置する物件も増加傾向にあるといえます。
共用の宅配ボックスは、すべてのボックスが同じサイズというわけではありません。宅配する荷物の大きさによって、以下のように宅配ボックスの大きさも選ぶことができます。
- SSサイズ:約10cm
- Sサイズ:約20cm
- Мサイズ:約50~80cm
- Lサイズ:約140cm
どのサイズのボックスがいくつ設置されているかは、物件によってさまざまです。宅配ボックスの数は「入居者人数の約40%」が相場と言われており、タワーマンションのように居住人数が多いほど宅配ボックスも大型になる傾向にあります。
なお、Lサイズのように大型の宅配ボックスだと、子供がいたずらで中に入ってしまうというリスクが考えられます。こうした思わぬ事故を防ぐため、Lサイズのボックスには非常脱出ボタンが用意されており、安全面でも十分な配慮がなされています。
宅配ボックスの種類【戸建ては主に5種類】

戸建てに宅配ボックスを設置する場合、主に次の5種類が考えられます。
- 簡易型
- 設置型
- 壁埋め込み型
- 貫通型
- 機能門柱型
1. 簡易型
簡易型とは、その名の通り簡易的にワイヤーなどで固定する宅配ボックスを指します。結びつける場所は玄関のドアやポストなど自由に選ぶことができ、以下のようなメリットがあります。
- 設置工事がいらない
- 持ち運びが簡単
- 使わないときは折りたたんで収納できる
- 届いたその日から使える
簡易型は、荷物が届くときに玄関先に設置するだけのため、日常的に宅配ボックスが邪魔になってしまうことはありません。約5cmとコンパクトに折りたためる製品も多く、使わないときは場所を取らないのもメリットです。
しかし、逆を言うと、予期せぬ荷物が届いたときには宅配ボックスの機能を果たすことができません。また、簡単に宅配ボックスを開けられてしまったり、宅配ボックスごと盗まれてしまうといったケースも多いため、セキュリティー面には十分な配慮が必要です。
2. 設置型
設置型とは、玄関先の好きな場所に新設できるタイプの宅配ボックスを指します。工事が簡単なうえ、設置場所の自由度が高いことから、あとから宅配便ボックスを設置したいという方に人気です。
なお、施工方法には次の2通りがあり、設置する場所によって随時使い分けられています。
- アンカー固定:設置する場所を新たに設ける場合
- 接着固定:既設の場所に設置する場合
3. 壁埋め込み型
壁埋め込み型は、その名の通り家の外壁の一部に埋め込むタイプの宅配ボックスを指します。通りに面した側から配達業者が荷物を入れ、受取人は壁の後ろから荷物を取り出すことができます。家や外観に合わせたテイストの商品を選びやすく、セキュリティー性が極めて高いことがメリットです。
一方のデメリットとしては、大規模な工事が必要となることや費用が高額になりやすいことが挙げられます。特に、あとから設置となると外壁の修理が必要となるため、壁埋め込み型を設置するのはあまり現実的ではないでしょう。
4. 貫通型
貫通型とは、玄関のドア脇などの壁に貫通する形で設置できる宅配ボックスを指します。家の壁を開ける必要があるものの、すでに郵便ポスト等を設置している方にとっては、心理的ハードルは低いと言えるでしょう。
なお、貫通型は2段になっていることが多く、上段は通常のポスト、下段は宅配ボックスとセットになっているのが一般的です。家の中の扉は半透明になっているため、荷物が届いたときにすぐに気付けるのもメリットです。
5. 機能門柱型
機能門柱型は、インターホンとポストの機能がセットになった宅配ボックスを指します。ほかにも以下のような機能を集約できるため、家の外観がすっきりするのが最大の特徴です。
シルバーを基調としたスタイリッシュなものから木目調のものまで、デザインの幅が広いのもメリットです。家の建物から離れていても機能門柱に埋め込まれたLEDライトが手元を照らしてくれるため、暗いときでも荷物を簡単に取り出すことができます。
宅配ボックスの種類【鍵の施錠方法】

続いて、宅配ボックスの鍵に焦点を合わせると、主に次の2通りに分類されます。
アナログ式
アナログ式とは、機械式の「ダイヤル式」や「テンキー式」などで施錠・解錠するタイプを指します。いずれも4桁の暗証番号を入力することで鍵を解除でき、電気配線工事は必要ありません。4桁の暗証番号は宅配業者から発行され、受取人は不在通知表にて確認できます。
デジタル式
デジタル式とは、「タッチパネル式」や「カードキー式」のように、電気を使用して荷物を管理するタイプの宅配ボックスを指します。セキュリティー性が高いことから近年の宅配ボックスとしては主流となっており、コールセンターにより24時間サポートなどを受けることもできます。セキュリティーコードは不在通知だけでなくメールなどによっても受け取れるため、操作方法も含めて「最新の」宅配ボックスと言えるでしょう。
一方で、デメリットとしては電気工事が必要なことや設置費用が高いことなどが挙げられます。セキュリティー性にこだわりたい方にはデジタル式、最低限の機能が使えればいいという方にはアナログ式が向いているといえます。
宅配ボックスの種類【その他の選び方】

宅配ボックスは、ほかにも次の3つによって分類することができます。
サイズ
宅配ボックスを選ぶときは、サイズに注意が必要です。一般的な荷物は60サイズか80サイズであることが多く、同等のサイズの宅配ボックスを選んでおけば「荷物が入らない」というリスクを軽減できます。
なお、荷物のサイズは3辺の長さを合計した数字です。そのため、箱の形状によっては同じサイズでも宅配ボックスに入らない場合があり、少し大きめのサイズを用意しておくのがポイントといえます。
また、宅配ボックスのサイズ表記には「外寸」と「内寸」の2通りがあります。実際のサイズは内寸が基準となるため、外寸と混乱しないよう注意しなければなりません。
素材
宅配ボックスの素材には、主に次の3種類があります。硬い素材の宅配ボックスを選べば、それだけセキュリティー性は高くなるといえます。
金属製は、設置工事などの手間がかかるものの、セキュリティー性が高いのがメリットです。宅配ボックス本体も高額になりやすいため、費用とセキュリティー性のバランスを考える必要があるでしょう。
便利機能
近年は宅配ボックスのバリエーションも増えており、さまざまな便利機能を備えた製品も展開されています。
特に、捺印機能が付いた宅配ボックスなら、印鑑を盗まれるリスクがありません。また、「印鑑を入れ忘れて荷物受け取れなかった」となるリスクもないため、近年は人気を集めています。
【初心者向け】戸建て用宅配ボックスの使い方

宅配ボックスを使用したことがない方だと、「どうやって使うのかよくわからない」という方も多いでしょう。しかし、宅配ボックスの利用方法はけっして難しくはありません。ここでは、ダイヤル式とデジタル式の2パターンに分け、それぞれの使用方法を解説します。
ダイヤル式の使い方
ダイヤル式の宅配ボックスの利用方法は、次の4ステップと極めてシンプルです。
- 配達員が荷物を入れ、暗証番号を設定
- 暗証番号が記載された不在連絡票をのポストに投函
- 受取人は不在連絡票を確認し、暗証番号で解錠
- ボックスを開けて荷物を受け取る
荷物を受け取るには、不在連絡票に記載された暗証番号が必要となります。操作が簡単なうえ、特別な鍵もいらないため、気軽に利用しやすい宅配ボックスと言えるでしょう。
ただし、不在連絡票を万が一盗まれてしまうと、宅配ボックスを第三者に開けられてしまう可能性もゼロではありません。そのため、宅配ボックスはもちろん、郵便ポストにも十分なセキュリティー対策が必要といえます。
デジタル式の使い方
一方のデジタル式の場合、利用方法は次の4ステップとなります。暗証番号の受け取り方法が異なるだけで、基本的な使い方はアナログ式と大差はありません。
- 配達員が荷物と不在連絡票をポストに投函
- 受取人が不在連絡票やメールにて暗証番号を確認
- 暗証番号や非接触キーなどで解錠
- ボックスを開けて荷物を受け取る
デジタル式では、不在連絡票だけでなく、メールなどによっても暗証番号を受け取ることができます。また、解錠方法は暗証番号以外にもさまざまです。
- ICチップ入りの鍵
- ICカード
- 磁気カード
- 顔認証
暗証番号を第三者に盗まれるリスクが低いうえ、24時間365日サポートを受けられるため、アナログ式に比べてセキュリティー性は高いと言えるでしょう。
宅配ボックスには主に5種類ある
当記事の内容をおさらいすると、戸建てに設置できる宅配ボックスは主に次の5種類にわかれます。
- 簡易型
- 設置型
- 壁埋め込み型
- 貫通型
- 機能門柱型
また、宅配ボックス本体以外にも、施錠方法やサイズ、素材や便利機能まで選ぶべき項目は複数あります。
宅配ボックスはあとからの設置や修理が難しく、設置するタイミングで自宅に最適な商品を選ぶことが大切です。ぜひこの記事で解説した項目を一つずつチョイスしていき、後悔のない宅配ボックス選びに役立ててください。
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