汚れたお皿を自動できれいにしてくれる食洗機。
上手に活用すれば便利なのは間違いありませんが、一方で「買わなきゃよかった」、「逆に面倒」といった声があるのも事実です。そのため、これから食洗機を買おうと考えている方は「わが家にはにいる?いらない?」と不安になってしまいますよね。
そこでこの記事では、食洗機でよくある後悔を10個厳選して紹介します。先輩たちがどんなことで後悔しているのかを知れば、失敗するリスクを下げることができますので、ぜひ食洗機が自宅に必要かどうかの判断基準にしてください。
買わなきゃよかった!食洗機のよくある後悔10選

食洗機のよくある後悔としては、次の10個が挙げられます。
- 予洗いが面倒
- 食器を並べる手間がかかる
- 食洗器対応の食器を揃えないといけない
- 汚れが落ちないことも
- 食器が乾かない
- 時間がかかる
- 音がうるさい
- サイズが大きい・小さい
- メンテナンスが大変
- 元が取れない
予洗いが面倒
食洗機を導入すれば、皿洗いをまるっきりしなくて良いというわけではありません。食洗機に食器を入れる前には、予洗いが必要となります。予洗いをしないで食洗機をかけると、食器の汚れが取れないだけでなく、食洗機の中に汚れが溜まってしまい劣化を早めてしまいます。
実際に食洗機を購入した方の中には、「予洗いをする手間がかかるなら、はじめから手洗いしたほうが早い」と感じる方も多いようです。予洗いが面倒だとしても、最低限あらかじめ水につけて汚れをふやかしておく必要があるでしょう。
食器を並べる手間がかかる
いざ食洗機を使い始めると、食器を並べるのが面倒と感じる方が多いようです。食洗機はなんでもかんでも入れればいいというわけではなく、すべての食器に水が当たるように配置しなければなりません。あまりに適当にお皿を並べると、一部のお皿の汚れが残ってしまい、再度洗い直すことになってしまいます。
また、すべての食器に水が当たるように並べると、どうしてもデッドスペースが増えてしまい、思ったより食器の量は少なくなりがちです。想定していたより洗える食器の数が少ないことで、「もっと大きいサイズにすべきだった」と感じる人も多いようです。
食洗器対応の食器を揃えないといけない
食洗機を利用するには、食洗機に対応している食器を揃えなければなりません。食洗機は高温の水で洗浄することから、プラスチックの容器や漆器などを入れると、熱で変形する可能性があります。そのため、既に使っている食器がある方は、「食器を食洗機対応のものに全て買い換える」か「食洗機対応でないものは手洗いする」かの2択になってしまいます。
また、割れものを食洗機に入れると、高圧の水流により食器同士がぶつかり破損してしまう可能性があります。このように、食洗機に対応しているものと対応していないものを分けるのは大きな手間となるため、結果的に「食洗機が面倒」と感じる方も多いようです。
汚れが落ちないことも
食洗機は製品ごとに洗浄力が異なり、洗浄力が弱い食洗機を使っている場合やあまりに多くの食器を入れすぎた場合などには、汚れが十分に落ちないこともあります。
汚れが落ちないと結果的に手洗いが必要となってしまい、心理的負担もかなり大きくなるものです。また、汚れがついたまま乾燥機能をかけてしまうと、汚れが余計にこびりついてしまい、手で汚れを落とすのにかなり手間がかかってしまうでしょう。
汚れを十分に落とすには、先述の通り予洗いすること、すべての食器に水が当たるようきれいに配置することが大切です。特に、食洗機を使い始めて間もないうちは「思ったより汚れが落ちない」と後悔する方が多いようです。
食器が乾かない
食洗機には乾燥機能が付いているものとそうでないものの2パターンがあります。乾燥機能が付いていればほとんどすべての食器は乾きますが、乾燥機能が付いていないとお皿が乾くまで待つか、自分で拭き上げることになります。
また、乾燥機能が備わった食洗機でも、コップやお皿を上に向けると水が溜まってしまい、乾燥できないことがあります。いずれの場合も洗剤で汚れを落としたあとの水なので、なんとなく嫌な気分がする方も少なくないようです。
時間がかかる
食洗機は、乾燥まで含めると約1時間半~2時間かかるのが一般的です。そのため、「思ったより時間がかかる」、「手洗いしてしまったほうが早い」と感じる方も少なくありません。
たとえば、夜遅くに食洗機を利用する場合、翌朝に食器を取り出すことになります。仕事や家事で忙しく、朝バタバタとしがちな人にとっては、食洗機から食器を取り出す手間もかなり面倒に感じられるようです。
音がうるさい
実際に食洗機を使い始めてから、「モーターの作動音や水が流れる音がうるさい」、「床がガタガタする」と感じる方も一定数います。音が気になる方は、なるべく最新の機種を選ぶか、夜間や早朝の利用を避けるなどの対策が必要でしょう。
また、「最初はそうでもなかったのに急に音がうるさくなった」という場合は、食洗機の部品が劣化により故障していることが考えられます。この場合は放置しても改善する可能性は極めて低いため、早めにメーカーや取付業者に確認するのが賢明でしょう。
サイズが大きい・小さい
食洗機は、サイズ選びで失敗する方が非常に多いのも事実です。
食洗機のサイズや実際の使用量を十分に想定していないと、「食洗機に食器が入らない」、「大きすぎて邪魔になってしまう」といったことになってしまいます。
特に、食洗機の導入に伴い食器を買い替えようと考えている方は、買い替え後に食器がどれくらいの量になるのか事前によく検討する必要があるでしょう。
メンテナンスが大変
食洗機を長期的、かつ清潔に利用するには、メンテナンスが欠かせません。食洗機本体のメンテナンスは月に1回程度で問題ありませんが、残菜フィルターの手入れは毎週1度は必要といえます。
残菜フィルターとは、食品の汚れや食べかすを貯める役割がある部品のことで、本体から取り出してゴミを捨てるだけでなく、ブラシで汚れを落とさなければなりません。定期的なメンテナンスを怠るとヌメリが発生してしまい、食洗機の衛生状態も悪化してしまいます。
元が取れない
後述するように、食洗機は水の使用量が少ないため、将来的に水道代の節約につながります。中には「何年か使ったら元が取れますよ」と背中を押され、食洗器を購入した方も多いようです。
しかし、食洗機を利用すると洗浄や乾燥に電気代がかかり、水道代を節約できても電気代が上がることになってしまいます。結果的に家計が増減するかどうかは利用頻度などによって異なりますが、「元をとる」のはかなりハードルが高いと言えるでしょう。
【いる・いらない?】食洗器のメリット

食洗機を導入するにあたり、「実際にいる?いらない?」と悩んでしまう方も多いでしょう。ここまでは食洗機のよくある後悔を紹介してきたため、やっぱりいらないかもと感じた方もいるかもしれません。
そこで続いては、食洗機のメリットを3つ紹介します。メリット・デメリットをよく比較し、自宅に食洗機が必要かを判断してください。
- 家事時間を短縮できる
- 手を汚さなくていい
- 節水効果がある
家事時間を短縮できる
食洗機を上手に活用すれば、食器を洗う手間がかかりません。乾燥機能付きの食洗機なら、自分で水気を拭き取ることも不要となります。
こうして浮いた時間は、ほかの家事だけでなく、自分の趣味に充てることができます。仕事や家事で毎日忙しく過ごしている方は、1日数十分節約できるだけでも、食洗器を導入する価値があるかもしれません。
手を汚さなくていい
食洗機を利用すれば、自分の手を汚さずに汚れたお皿をきれいにできます。特に、冬にお湯で食器を洗う場合や、洗剤が直接手に付着した場合などは、ひび割れや赤切れといった手荒れに悩まされる方も多いでしょう。
食洗機でお皿がきれいになればこうしたストレスからも解放され、これまでは必需品だったハンドクリームを手放すことができます。
節水効果がある
水を大量に使うと思われがちな食洗機ですが、実際のところ手洗いに比べて水量を約6分の1程度にとどめることができます。手洗いに比べて節水効果が高く、水道代の節約にもつながります。
手洗いする場合、洗剤を泡立てて使っているため、想像以上にすすぎに水を使うものです。一方の食洗機なら、漂白成分や酵素を含んだ高濃度の洗剤を使うため、泡立ちが少なく少量の水で簡単にすすぎができるのです。
【初心者必見】失敗しない食洗器の選び方

この記事では、食洗機でよくある後悔を10個紹介しましたが、食洗機で後悔しないためには、上手な選び方を事前に知っておくことが大切です。これから食洗機の導入を考えている方は、まず次の3つを慎重に検討してください。
設置タイプ
食洗器の設置タイプは、大きく「卓上食洗器」と「ビルトイン型食洗器」の2つにわかれます。
【卓上食洗器】
卓上型食洗機とは、その名の通りシンク脇などの卓上に設置するタイプの食洗機を指します。スペースさえあれば取り付けは簡単で、大がかりな工事は必要ありません。食洗機本体も安価なことから、「手軽&低コストで食洗器を使いたい」という方に向いています。
【ビルトイン型食洗器】
ビルトイン型食洗機とは、システムキッチンに組み込むように設置できるタイプの食洗機を指します。キッチンの引き出しと同じような感覚で利用でき、見た目がすっきりするのが大きなメリットです。
一方でデメリットとしては、商品価格が高いことや改修工事が必要なことなどが挙げられます。卓上食洗機が一人暮らしや二人暮らしに向いているのに対し、一度にたくさんの食器を洗えるビルトイン型食洗機はファミリー向けと言えるでしょう。
扉タイプ
食洗機の扉タイプは、大きく「引き出し式」と「フロントオープン」の2つに分類されます。
【引き出し式】
引き出し式とは、その名のとおり扉を手前にスライドさせるように開けるタイプのドアを指します。ビルトイン型食洗器に広く用いられる扉タイプで、キッチンと同じカラーに統一すれば食洗器だけ目立ってしまうこともありません。そのため、食洗器をできるだけ目立たせたくない方や、スタイリッシュなデザインにしたい方におすすめです。
【フロントオープン】
フロントオープンとは、その名のとおり手前に引くことで開閉するドアタイプを指します。こちらもビルトイン型食洗器に広く用いられる扉タイプで、ドアが全開になることで食器を取り出しやすいのがメリットです。
ただし、フロントオープンのドアタイプを選ぶなら、食洗器の手前に扉を開けるための十分なスペースが欠かせません。すぐ後ろに食器棚などがあると食器を出し入れしづらくなるため、注意が必要です。
設置場所
食洗機を導入するときは、設置場所にも十分注意が必要です。特に卓上食洗器を設置する場合、食洗機によって調理スペースが狭くなってしまわないか確認しなければなりません。
調理スペースが狭くなると、料理しづらいのはもちろん、料理のモチベーション低下にもつながってしまいます。卓上食洗器を選ぶときは、設置場所とサイズのバランスを事前によく確認しておきましょう。
【新築】食洗器で後悔しないためには

新築の戸建てを建てるにあたり、食洗機を置こうか迷っているという方も多いでしょう。食洗機の設置で後悔しないためには、事前にメリット・デメリットをよく比較し、自分のライフスタイルにとって有益かを判断する必要があります。
メリット |
デメリット(後悔例) |
家事時間を短縮できる
手を汚さなくていい
節水効果がある |
予洗いが面倒
食器を並べる手間がかかる
食洗器対応の食器を揃えないといけない
汚れが落ちないことも
食器が乾かない
時間がかかる
音がうるさい
サイズが大きい・小さい
メンテナンスが大変
元が取れない |
当記事で紹介した食洗機のメリットデメリットをまとめると、以上の通りです。家族の人数、使っている食器の数、食洗機対応の可否などを考え、食洗機を導入する価値があるか検討してみて下さい。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。