食洗機には「ビルトイン型」と「据え置き・卓上型」があります。どちらも食器を自動で洗ってくれる便利な設備ですが、とくにビルトイン型はキッチン本体と一体化するため、作業スペースが広く確保できてとても便利です。
今回は、ビルトイン食洗機を設置するメリットや選び方を解説します。ビルトイン食洗機のおすすめメーカーも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ビルトイン食洗機がおすすめの理由

ビルトイン食洗機を導入すると、さまざまなメリットが得られます。具体的なメリットを見ていきましょう。
キッチンまわりがすっきりする
洗い終えた食器をシンクの水切りカゴに入れたり作業スペースに並べたりすると、生活感が出てしまいます。卓上型の食洗機は調理台の上に置くため、作業スペースを狭めてしまい、家事効率が下がりかねません。ビルトイン食洗機ならキャビネットと一体化するため、設置してもすっきりとした見た目に仕上がります。生活感を隠しつつ、使い勝手もよいのがビルトイン食洗機です。
食器洗いにかかる時間を短縮できる
食洗機を導入すると、食器洗いにかかる時間を短縮できます。予洗いした食器を食洗機にセットして洗剤を入れ、運転ボタンを押せば自動的に洗浄してくれて楽です。すべての食器をしっかり洗うと、思っているよりも時間はかかります。家事にかかる時間が減れば、他の家事に時間を割けたりゆっくりできたりするでしょう。
節水になる
食洗機を使うと、手洗いより電気代も水道代も高くなると思う方も多いことでしょう。しかし、手洗いは基本的に水を流しっぱなしで行うことから、思っているよりも大量の水を使いがちです。一方で、ビルトイン食洗機は少量のお湯や水をためて循環させて洗うため、結果節約につながります。
高温洗浄で衛生的
手洗いの場合は、冷たい水もしくは40℃前後のお湯で食器を洗うことがほとんどです。基本的には洗い流せますが、汚れ具合によってはなかなかキレイにできないこともあります。洗剤で洗っていたとしても、しっかり除菌できているとは限りません。一方で、食洗機は60℃以上のお湯で洗浄した後に高温で乾燥させるので衛生的です。
手荒れ防止になる
お湯や洗剤に長時間触れていると、手が乾燥したりあかぎれに悩まされたりすることも少なくありません。食洗機を活用すれば、手荒れ防止になります。食洗機では洗えないものがあるものの、格段に手洗いの頻度は減ります。手荒れに悩んでいたり肌質がデリケートだったりする場合は、ビルトイン食洗機を活用しましょう。
ビルトイン食洗機の選び方

ビルトイン食洗機を導入する際は、どのような点を見て商品を選べばよいのでしょうか。ここでは、ビルトイン食洗機を選ぶときにチェックしたい内容について解説します。
扉の開き方
ビルトイン食洗機の扉の開け方は、「スライドオープン型」と「フロントオープン型」の2種類です。スライドオープン型は手前に引き出して使い、フロントオープン型は扉を手前に倒して中の食器カゴだけを引き出します。開け方によって出し入れのしやすさが異なるため、使いやすい方を選びましょう。
容量
食洗機の容量は人数に合わせて選ぶのがおすすめです。ほとんどの食洗機には「○人用」と明記されているので、購入前に確認しておきましょう。鍋やフライパンなどの調理器具や大皿なども食洗機に入れたい場合は、少し大きめの容量を選ぶのも選択肢の1つです。そのような場合は、横幅60cmのものや深型を検討してみましょう。
運転音
子どもが寝ているときや夜間に食洗機を稼働させるなら、運転音が静かなモデルがおすすめです。静音コースが搭載されているモデルもあるため、メーカーのショールームやモデルハウスなどで実際の運転音を聞いてみるとよいでしょう。メーカーによって多少音の伝わり方が異なるので、聞き比べてみるのも手段の1つです。
洗浄力
基本的に食洗機は、手洗いよりも洗浄力が高くなります。汚れの度合いに合わせて洗浄力の強さを選べる食洗機を使えば節約にもつながるので、洗浄力や機能性に着目しながらモデルを選んでみましょう。洗浄力の高いモデルであれば、二度洗いになる手間もなくなります。ただし、取扱説明書に記載されている食器の入れ方でないと、しっかり洗浄されないため注意してください。
ランニングコスト
電気代を少しでも節約するなら、節電コースや省エネコースが搭載されたビルトイン食洗機がおすすめです。標準コースよりも消費電力を抑えられるので、使用頻度を無理に減らさなくても節電になります。ただし、節電コースだと頑固な汚れや油汚れが除去しきれない場合があります。しっかり予洗いしたときや油汚れが少ないときに活用するようにしましょう。
おすすめのビルトイン食洗機メーカー4選
ここからは、おすすめのビルトイン食洗機を4モデル紹介します。それぞれの特徴を解説するので、モデル選びの参考にしてください。
リンナイ|シルバー RWX-405C (5人用)

シンプルな構造で食器が入れやすいビルトイン食洗機を選ぶなら、こちらがおすすめです。食器がセットしやすいカゴや、幅広く入れやすい小物入れが搭載されています。
殺菌効果がある銀イオンをカートリッジにセットしているため、洗浄すると銀イオンが食器や庫内全体に拡散し、細菌の繁殖を抑制します。食器を洗うだけではなく、庫内を清潔に保つのもリンナイならではの機能性です。また、排気口からは約35℃まで下がった風が排気されるため、小さな子どもがやけどをする心配もありません。
リンナイ|シルバー RSW-F402CA-SV (8人用)

フライパンやフタなどの大きな調理器具もすっぽり入れたい場合は、こちらのビルトイン食洗機がおすすめです。フロントオープンタイプなので、どこに何があるかがすぐにわかります。上下に分けてセットできるので、積み重ねて入れる必要はありません。
上下ともにスライド式のカゴになっており、下段に食器をセットしたいときは上段カゴを閉めておけます。すべて入れ終えた後も、空いているスペースを簡単に見つけられるので、食器を入れ忘れても安心です。
パナソニック|シルバーNP-60MS8S(7人用)

大容量のビルトイン食洗機を希望している場合は、こちらの横幅60cmの大容量モデルがおすすめです。大量の食器が入っても、50℃以上の高圧水流でしっかり洗浄します。洗い・すすぎにおける除菌試験の結果は、99%以上、手洗い以上の衛生さがあるので安心して活用できます。
とくにAIエコナビと呼ばれる運転コースは、水の使用量を最大約16%カット、電気の使用量を最大約12%カット可能です。大家族だと食器洗いに時間がかかりますが、食洗機を活用すれば節電・節水しつつ家事時短にもつながるでしょう。
パナソニック|シルバーNP-45VD9S(6人用)

節電効果の高いビルトイン食洗機を導入したい場合は、こちらのライトエコ機能搭載型ディープタイプがおすすめです。大容量の食洗機ですが、少量の食器にも対応する「少量コース」も搭載されています。
そのため、「食器の量が少ないからまだ洗浄しないでおこう」「標準コースで洗浄するのはもったいない」などの場合でも、気兼ねなく洗浄できます。少量コースであっても、手洗いに比べて年間約3,400円を節約可能です。節約はしたいけれど、好きなタイミングで食器を洗いたいという方には、食器の量に応じて運転コースを選べる便利モデルがおすすめです。
ビルトイン食洗機についてのQ&A

ここでは、ビルトイン食洗機に関するよくあるQ&Aを5つ紹介します。
違うメーカーに交換できる?
現在使われている食洗機を違うメーカーに交換することは可能です。同じサイズであれば、ほとんどの場合問題なく交換できます。ただし、食洗機のサイズを大きくしたい、設置箇所を変えたいなどの場合は、現場を見てからの判断になります。
何年くらいで交換する?
一般的にビルトイン食洗機の耐用年数は約10年です。不具合がなくても給排水管や部品などは劣化している恐れがあるため、約10年を目安に交換することをおすすめします。耐用年数を満たずにエラー表示が頻繁に起きたりモーター音が大きくなったりする場合は、いつ壊れてもおかしくありません。修理で改善されない場合は、早めの交換を検討しましょう。
長持ちさせるには?
汚れた食器を入れる前に軽く洗ってから入れたり、定期的に食洗機庫内を掃除したりすると、長持ちします。食べカスが内部に入り込んだりカビが繁殖したりすると、劣化が早まり不衛生にもなります。意識的に食洗機内を清潔に保ちましょう。
お手入れ方法は?
まずは、汚れが付着したフィルターをブラシでこすってください。食洗機庫内の汚れやニオイが気になる場合は、食器を入れずに専用洗剤のみを入れ、標準コースで洗いましょう。洗い終えた後に食洗機内をしっかり乾燥させれば、カビの繁殖も防げます。
食器洗剤は入れてもいい?
手洗い用の食器洗剤を入れると食洗機内が泡だらけになり、故障の原因になりかねません。洗剤を入れる場合は、食洗機専用の洗剤にしましょう。モデルによって使用可能な洗剤は異なるため、取扱説明書をよく確認してください。
まとめ
ビルトイン食洗機を導入すると、食器洗いにかかる時間を短縮できます。共働きだったり足腰が弱くて立ちっぱなしがきつかったりする場合は、ビルトイン食洗機を活用してみてはいかがでしょうか。手洗いよりも節水でき、衛生的にもよくなります。
ビルトイン食洗機の設置を考えている方は、ぜひカインズリフォームにお問い合わせください。リンナイとパナソニックの食洗機をラインナップしていて、商品の手配から施工まで一貫して行います。現在のキッチンに合う食洗機がわからない場合でもご安心ください。特徴や品番などをお調べして、最適なモデルを提案いたします。
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