エコキュートを自宅に導入している方が増えてきました。エコキュートは家計にやさしい給湯システムですが、寿命はいつなのか、交換する時期はどのタイミングがいいのか、気になる方もいるでしょう。エコキュートは、早期にメンテナンスや交換をすることで余計な出費を減らせます。
本記事では、エコキュートの寿命のサインや交換時期、交換する際の選び方を解説します。エコキュートを賢く利用して快適に過ごしましょう。
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エコキュートの交換時期を知らせるサイン

エコキュートの不具合や故障を見逃していると、突然使えなくなる場合があります。ここでは、エコキュートの交換時期を知らせるサインは大きく分けて3つです。その3つのサインの意味を知って、「急に使えなくなった」といったトラブルを未然に防ぐための対策を取りましょう。
お湯が出ない・温度調整ができない
1つめのエコキュート交換時期のサインは、お湯が出なくなったり温度調整ができなくなったりしたときです。
このサインが出たときは、給湯の機能が働かなくなったのが原因です。エコキュートの寿命だといえるでしょう。エコキュートを使用していくなかで徐々にサインが進行する場合もあります。普段と違う使用感がある場合は注意をして、早めに専門家に相談しましょう。
異音がする・運転音がおかしい
2つめのエコキュート交換時期のサインは、エコキュートから異音がしたり、不自然な運転音が鳴るようになったりした場合です。
このサインが表れた場合は、エコキュートの運転に何らかの異常が起こっている場合が考えられます。室内からはエコキュートの異音に気づかない可能性もあるため、定期的に運転音の確認はおこなうようにしましょう。
エラーコードが表示される
3つめのエコキュート交換時期のサインは、リモコンのパネルにエラーコードが表示されるようになった場合です。
エラーコードはコードによって意味が異なるため、機器に添付されている説明書をよく確認しましょう。エラーの内容によっては利用者の工夫で直る場合もあります。エラーコードの意味を理解したうえで対処するようにしましょう。
説明書やネットでの検索をかけても対処ができないときは、専門の業者へ確認依頼して直してもらう必要があります。このときにエコキュートの寿命であることがわかり、交換をすすめられることがあります。
エコキュートの寿命
エコキュートには寿命があり、一般的には10~15年です。この寿命年数は、エコキュートの使用頻度や設置条件によって変わってきます。
ここでは、エコキュートの運転に重要な部位であるヒートポンプと貯湯タンクについて解説していきます。あくまでも寿命は目安の年数ですが、不具合が起きたらすぐ適切な対処ができるようにしておきましょう。
ヒートポンプの寿命は5~15年程度
エコキュートが運転するのに欠かせないヒートポンプの寿命は、5~15年です。ヒートポンプは空気中の熱を取り入れて冷媒に集め、冷媒を圧縮して高温にすることで水をお湯に変える役割を果たしています。そのため、ヒートポンプが壊れた場合、お湯が作れません。給湯機能に劣化が見られたらヒートポンプの寿命が来ている可能性があります。リモコンにエラーコードが表示される、お湯が作れなくなるなどの事象が起きた場合は、エコキュートの交換を検討しましょう。
貯湯タンクの寿命は10~15年程度
お湯を貯めておく貯湯タンクの寿命は10~15年です。貯湯タンクはお湯を貯めておくだけではなく、お湯を循環させたり熱を交換させたりする機能もあります。
貯湯タンクが故障した場合、自動でのお湯張りができなくなったり、お湯が出なくなったりします。ヒートポンプ同様に、リモコンにエラーコードが表示される、お湯が作れなくなる現象が起きた場合は、エコキュートの交換を検討しましょう。
エコキュートを長持ちさせるためにできること

エコキュートは不具合が起こると、寿命よりも早めに交換が必要になることがあります。交換にはまとまった額の資金が必要なので、できるだけ長持ちさせて使用したいところです。ここでは、エコキュートを長持ちさせるためにできることを4つ紹介します。
貯湯タンク内を排水する(年に2~3回)
1つめの工夫は、貯湯タンクの排水弁を外してタンク内の排水をすることです。この作業には、貯湯タンク内にたまった汚れを外に出しきれいにする目的があります。排水を開始してから1~2分経って、排水に汚れがまざらなくなったら元に戻します。この作業は、年に2~3回を目安におこなうとよいでしょう。
浴槽フィルターを掃除する(週に1回)
2つめの工夫は浴槽フィルターの掃除です。浴槽フィルターとは、浴室の壁に付着したゴミを湯船に通さないためについているフィルターです。浴槽フィルターが汚れていると、お湯が出ない、配管がつまるなどの原因になります。週に1回を目安に定期的な掃除をおこなうことで、長持ちしやすくなります。
配管の点検・清掃をする(年に2回)
3つめの工夫は、配管の点検と清掃です。清掃にはエコキュートの「クリーニング」「配管洗浄」システムを使いましょう。エコキュートの機器によってシステムが異なるので、エコキュートを導入した際に使用する機器の清掃システムを調べておきましょう。配管は、年に2回を目安に点検をします。大掃除などのタイミングでおこなうと、忘れずに確認できるのでおすすめです。
逃し弁の点検をする(年2~3回)
4つめの工夫は、逃し弁の点検をすることです。エコキュート内部が高圧にならないようにするのが逃し弁の役割です。逃し弁が正常に作動していないとタンクの変形につながるため、年に2~3回を目安に点検をしましょう。逃し弁のレバーを動かして、正常に動くか確認します。
エコキュートは長く使用していれば、いずれは必ず劣化し、交換が必要なタイミングが訪れます。エコキュートを長持ちさせるためにできる定期的なメンテナンスや手入れを実践することで、機器の寿命を伸ばせるでしょう。
エコキュートの交換時期がきたときの相談先

ここでは、エコキュートを交換するタイミングがきた際の相談先を紹介します。機器の交換が必要になった場合に、どんな製品を選びたいのか、選択肢はどれほど広げておきたいかなど、家族で事前の話し合いが必要です。
相談先によってメリットや特徴が異なるため、自身の目的に合った相談先を選ぶようにしましょう。
エコキュートのメーカー
1つめの相談先は、自宅で現在使用しているエコキュートのメーカーです。メーカーに相談するメリットは、保証期間内であれば交換や修理の費用がおさえられる場合があることです。メーカーの保証期間を確認してから連絡するようにしましょう。
メーカーに問い合わせた場合に、機器の交換が必要な場合は同じメーカーの商品を紹介されます。メーカーの変更を検討している場合にはその点を留意しましょう。
給湯器工事販売会社
2つめの相談先は給湯器工事販売会社です。さまざまなメーカーの給湯器を扱っているため、多様なメーカーから自宅に合ったものを選べます。メーカーごとに比較・検討できるのも給湯器工事販売会社を選ぶメリットです。
ただし、給湯器工事販売会社では、会社ごとの工事価格や販売価格に差があるため、良心的なサービスを提供してくれる相談先を見つける必要があります。
長持ちするエコキュートの選び方

せっかくエコキュートを交換するなら、長持ちするエコキュートを選びましょう。ここでは、選び方のポイントを3つ紹介します。
適切な容量を選ぶ
エコキュートの選び方の1つめのポイントは、適切な容量の製品を選ぶことです。エコキュートの適切な容量は、戸建てや集合住宅によって異なります。また、家族構成やライフスタイルによっても必要な容量も異なるため、交換の際にどのような使い方をしたいのか相談するとよいでしょう。お風呂やシャワーの頻度、冬場の給湯の頻度などを把握しておく必要があります。
性能で選ぶ
エコキュートの選び方の2つめのポイントは、エコキュートの性能で選ぶことです。エコキュートは同じメーカーであっても性能はさまざまです。必要な性能がなかったり、使わない性能があったりすると、ライフスタイルに合わず長持ちしません。
エコキュートの交換は、性能を見直せるよい機会だともいえます。家族が過ごしやすい性能が備わっているか確認しましょう。
気候や条件で選ぶ
エコキュートの選び方の3つめのポイントは、住宅が建っている土地の気候やその他の条件に合わせて選ぶことです。住んでいる場所が寒冷地や海沿いなど、エコキュートの機能に影響がある気候の場合や、井戸水を使用しているなどの事情がある場合は、条件に合ったエコキュートを選ぶ必要があります。気候や条件に合わないエコキュートは長持ちしません。住んでいる環境や地域に適した商品を選ぶのがポイントです。
これらの3つのポイントの他に留意しておきたい点は、大手メーカーの商品を選ぶようにすることです。大手メーカーの商品を選べば、機器が壊れやすい、劣化しやすいなどのトラブルは防ぎやすいでしょう。
まとめ
エコキュートは家計にやさしい給湯システムです。給湯トラブルを防ぐためにも、交換時期が来たら新しいものに取り換えましょう。カインズでもエコキュートの交換リフォームを承っています。エコキュートを交換したい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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