玄関ドアの鍵をスマートキーに交換するメリット！主な種類や選び方も解説

住まいの防犯性を向上させるなら、玄関ドアの鍵をスマートキーにするのがおすすめです。スマートキーは後付けが可能なので、DIYやリフォームによりスマートキーを導入する人も多くいます。

この記事では、スマートキーのメリットや選び方、おすすめの製品などを解説します。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

そもそもスマートキーとは？

スマートキーとは、暗証番号の入力や、専用のリモコンやカードなどをかざすことで解錠できる鍵のことです。「スマートロック」と呼ばれることもあります。

主に自動車に搭載されていましたが、近年は玄関ドアをスマートキーにするご家庭も増えています。

スマートキーの主な種類

スマートキーには、施錠・解錠の仕方によっていくつかの種類に分けられます。代表的なタイプは、以下の5つです。

リモコンキー

車のキーと同じように、リモコンを使って施錠・解錠するタイプのスマートキーです。リモコンを操作すれば、玄関から少し離れたところからでも施錠・解錠できます。

カードキー

ホテルの客室のように、カードを使って施錠・解錠するタイプです。受信部にカードをかざすものや、差し込むものなどがあります。

スマートフォンタイプ

スマートフォンで施錠・解錠の操作ができるタイプです。お手持ちのスマートフォンに専用アプリをインストールして、アプリ上で施錠や解錠のボタンをタップします。

暗証番号タイプ

あらかじめ設定した暗証番号を入力して解錠するタイプです。リモコンやカードのような物理的な鍵を持ち歩く必要がないのが特徴です。利便性の高さが魅力ですが、現在はそれほど普及していません。

ハンズフリータイプ

リモコンのボタンを押す、カードをかざすなどの動作なしで、スマートキーを持って近づくだけで解錠できるタイプです。ドアに近づくだけで解錠できるので、スムーズに家に入れます。

ただし、製品によっては反応精度が低く、解錠まで少し待たなければいけないものもあります。ハンズフリータイプを選ぶ場合は、反応精度を特にチェックしておきましょう。

玄関ドアをスマートキーにするメリット

玄関ドアのスマートキー化のメリットは、次の4つです。

• 防犯性を高められる
• 紛失リスクが少ない
• カバンから鍵を取り出す必要がない
• リフォームしやすい

それぞれのメリットについて、以下で詳しく解説します。

防犯性を高められる

一般的なスマートキーは、ドアを閉めると自動で施錠されるオートロック方式です。

外出時も玄関が自動で施錠されるため、閉め忘れを防げます。また、スマートキーには鍵穴のない製品も多いため、ピッキングの被害に遭う心配もありません。

このようにスマートキーは防犯性が高いことから、空き巣対策として導入する方も多くいます。

紛失リスクが少ない

物理的な鍵は、外出先で鍵を落としたり、盗まれたりする可能性がゼロではありません。一方、暗証番号を入力するタイプのスマートキーなら、物理的な鍵を持ち歩く必要がないため、外出先で紛失するリスクもありません。

また、カードキーなど現物があるタイプでも、スマートキーならデータを無効化することで、不審者に解錠されるリスクを低減できます。従来の鍵のように業者を呼んで鍵を交換する必要がなく、万が一のときも安心です。

カバンから鍵を取り出す必要がない

スマートキーのなかには、ドアに近づくだけで解錠されるタイプもあります。

カバンから鍵を取り出す必要がないため、両手がふさがっているときや、子どもを抱いているときなども玄関をラクラク解錠できます。

リフォームしやすい

スマートキーは後付けのしやすさもポイントです。比較的簡単な工事で後付けでき、防犯対策のリフォームとして人気があります。また、両面テープで固定するだけの貼り付けタイプなら、賃貸でも安心です。さまざまなタイプの鍵に対応している製品も多く、手軽に防犯性能を高められます。

スマートキーが危険と言われる理由

スマートキーは空き巣対策に有効とされる一方、かえって危険と言われることがあります。例えば暗証番号を入力して解錠するタイプの場合、入力しているところをこっそり覗かれると、番号を知られてしまうリスクがあるでしょう。特にタッチパネル式はキーの部分に指紋が残りやすいため、そこから番号を推測されてしまう可能性もあります。

また、リレーアタックという手法にも注意が必要です。リレーアタックとは、スマートキーから常時発せられている微弱な電波を増幅させ、鍵を開ける手法のことです。一般的に、家のスマートキーは車のスマートキーと比べてリレーアタックに遭いにくいとされていますが、可能性はゼロではありません。

このように、スマートキーを使用する場合においても、セキュリティリスクがある程度存在します。

スマートキーを検討する際は、メーカーのセキュリティ対策情報をチェックしておきましょう。ホームセンターなどの実店舗で購入する場合は、セキュリティリスクについてスタッフに確認するのもおすすめです。

安全に玄関ドアをスマートキーにするポイント

先ほどご説明したとおり、玄関のスマートキーがリレーアタックに遭うリスクは低いと考えられますが、念には念を入れて以下のような対策を講じるとよいでしょう。

スマートキーをブリキ素材の入れ物に入れる	ブリキには電波を遮断する性質があるため、リレーアタックを物理的に防げる
ランダムテンキーを導入する	番号の配列がその都度変更されるので、指の動きから暗証番号を推測されにくい
液晶パネルの指紋を拭き取る	指紋がついている場所で暗証番号を推測されるのを防ぐ

 

なお、玄関ドア部分にスマートキーを取り付ける方法としては、以下の3つのパターンがあります。

• 貼り付け
• シリンダー交換
• 穴あけ

貼り付けタイプは工事不要で手軽に導入できますが、玄関ドアの鍵タイプによっては使用できない場合もあります。

一方、シリンダー交換や穴あけタイプはちょっとした工事は必要ですが、あらゆるドアに対応しやすく、落下もしにくいのがメリットです。持ち家でドアのリフォームが可能であれば、業者に依頼してシリンダー交換または穴あけタイプにするのがおすすめです。

スマートキーを選ぶ際のチェックポイント

スマートキーを選ぶ際は、次の3つのポイントをチェックしましょう。

• ドアのタイプ
• 機能
• サポート内容

それぞれのポイントについて、以下で詳しく解説します。

ドアのタイプ

まずは、スマートキーを取り付けられるドアかどうかを把握しましょう。例えば、引き戸タイプのドアには構造上スマートキーを取り付けられるスペースがないため、後付けができない可能性があります。

また、すでにあるドアノブやサムターンとの相性次第で、スマートキーを取り付けられない場合もあります。スマートキーの公式ページで対象ドアが掲載されていることもあるので、念のため確認しておくと安心です。

ドアが古い場合は、ドアを丸ごと交換するのがおすすめです。リフォーム業者に依頼する場合は、ドアの状態を的確に見極めて、最適な方法を提案してもらえます。

機能

スマートキーの機能は製品によって異なりますが、オートロックや電池残量の通知機能などは搭載されているケースが多いでしょう。

製品によっては、オートロックの一時停止機能が搭載されているタイプもあります。ゴミ捨ての際など、家の外へ一時的に出たい場合に便利です。

サポート内容

スマートキーはテクノロジーにより利便性が高められている反面、機械側のトラブルにより解錠・施錠がうまくできなくなってしまう可能性もあります。トラブルが起きたときにスピーディーに対応してもらえるよう、サポート体制が充実しているメーカーを選ぶとよいでしょう。

電話での相談を受け付けているメーカーなら、困ったときもすぐに相談できます。

おすすめのスマートキー

スマートキーはさまざまなメーカーから販売されており、種類も多岐にわたります。あまりに数が多いので、どれを選べばよいか迷ってしまうという方もいるでしょう。

そこでここからは、数あるスマートキーのなかから、おすすめの製品を紹介します。

LIXIL FamiLock

リモコンキー、カードキー、スマートフォンなど、さまざまなタイプに対応している製品です。家族一人ひとりが、使いやすいタイプを自由に選べます。

スマートフォンやリモコンタイプなら、ドア側のボタンを押すだけでも解錠できるので、バッグから鍵を取り出す手間もかかりません。

また、施錠履歴を専用アプリで確認できるのもポイントです。

YKK AP スマートコントロールキー

リモコンキー、タグキー、スマートフォンに加え、顔認証にも対応しています。音声ガイドでメンテナンス時期や電池切れを音声でお知らせしてくれるため、長く安心して使い続けられます。リモコンキーの置き忘れを防ぐ機能も搭載されているのもポイントです。

三協アルミ e・エントリー

電池式タイプと電気式タイプの2種類を提供しています。エントリーキー、スマートフォン、リモコンキーに対応しているほか、電池式は交通系ICカードでの解錠も可能です。スマートフォンタイプは、ハンズフリーで解錠することもできます。

スマートキーに関するよくある質問

ここでは、スマートキーに関するよくある質問とその回答を紹介します。

スマートキーのリフォーム費用はどのくらいかかる？

スマートキーを取り付けるだけの場合は、2万円〜20万円程度が相場です。一方、ドアを丸ごと交換する場合は、30万円以上かかってしまうこともあります。

通常よりも費用はかかってしまいますが、ドア丸ごと交換する方が防犯性も高めやすくなります。

スマートキーをDIYする場合の費用はどれくらいかかる？

本体代にくわえて工具などを揃えるのに、およそ2万円〜15万円必要です。ただし、DIYが可能なのは電池式のみです。また、プロでなくても簡単に取り付けられるということは、簡単に取り外せるということでもあります。防犯上のリスクを極力下げるためにも、可能であれば業者によるリフォームを検討しましょう。

ドアを丸ごと交換する場合にかかる期間は？

壁を壊さないカバー工法なら8時間程度で完了です。一方、玄関ドアの劣化が著しい場合は、工事に1週間程度かかる場合もあります。

まとめ

玄関ドアの鍵をスマートキーにすれば、防犯性を高められます。ハンズフリータイプなら、手荷物が多いときも鍵を探す手間がかからずスムーズに解除が可能です。

スマートキーは手軽にDIYできるものもあるが、より防犯性を高めるならリフォームがおすすめです。カインズリフォームでは、スマートキーへの交換工事に対応しています。見積もりは無料なので、お気軽にご相談ください。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合や、取り扱いのない場合がございます。