「玄関のドアを交換したいけど、いくらかかるの?」
この記事にたどりついたあなたは、このような疑問を抱えていいませんか?
「玄関のドア」と一口に言ってもさまざまな種類があり、費用はドアタイプやサイズによって異なります。また、補助金制度を活用すれば、リフォームにかかる費用を節約することもできます。
この記事では、玄関のドア交換を検討している人向けに、以下の内容を解説します。
- 玄関のドア交換の費用&工期は?
- 費用を安くするコツはある?
- 玄関のドア交換に適用される補助金は?
- ドアやデザインにはどんな種類がある?
- ドア交換にはどんなメリットがある?
玄関のドアをリフォームすれば、防犯性や断熱性が上がるだけでなく、自宅の外観をおしゃれにできます。人気のデザインを比較し、開けるたびに嬉しくなるドアを手に入れましょう。
玄関のドア交換の費用相場&工期

はじめに、玄関のドア交換にかかる費用相場や工期をチェックしましょう。一般的な自宅のリフォームに比べると、玄関のドア交換は比較的取り組みやすいリフォームといえます。
費用相場は30~50万円
玄関のドア交換の費用相場は、30~50万円程度です。玄関ドアのリフォーム費用は、主に以下の3つに分けられます。
- ドア本体の価格:20~40万円
- 新しいドアの設置:5~10万円
- 古いドアの撤去:1~3万円
その他にも、網戸の設置や内装補修などをプラスすると、約10万円の追加費用がかかります。ドアタイプやサイズにもよりますが、100万円を超えることはあまり多くありません。
工期は最短1日
玄関のドア交換は、最短1日で完了します。何日もかかるリフォームと違って、工事中の生活に支障が出たり、リフォームのために会社を休んだりする必要もありません。ドア交換は、主に以下の4ステップでおこなわれます。
- 古いドアを外して枠を残す
- 枠の上に新しい枠を取り付ける
- 新しいドアを取り付ける
- ドアの額縁を取り付ける
【玄関のドア交換】費用を安くするコツはカバー工法

玄関のドア交換にあたって、「できるだけ費用を安くしたい」と考える人も多いでしょう。ドア交換のリフォーム費用を安く抑えるには、「カバー工法」を利用するのが鉄則です。
カバー工法とは?
「カバー工法」とは、簡潔に言うと「既存のドア枠の上に新しいドア枠を設置する工法」です。既存のドアが破損していないことが条件となりますが、古いドア枠を外す必要がないためさまざまなメリットが生まれます。
- 工期が短い(最短1日で終わり、何日も立ち会う必要がない)
- 費用が安い(作業が簡略化されるぶん費用も安くなる)
- 壁や床を傷める心配がない
- 騒音や粉塵が出にくい
カバー工法が適用されないケース
費用が安いうえに工期も短くなるカバー工法ですが、希望すれば必ず適用できるわけではありません。以下のようなケースでは、既存のドア枠を活かすカバー工法が使えない可能性があります。
- ドア枠の劣化が著しい(歪み、割れなど)
- ドアのサイズを変更する
ドア枠ごと交換するとなると、費用や工期もさらにかかることになります。バリアフリーなどでドアの間口を広くしたいときは、カバー工法を用いることはできません。
交換前に要チェック!玄関のドアは主に2種類
玄関のドア交換を機に、「せっかくならドアタイプも変えたい」と考える人も多いでしょう。玄関のドアは大きく「開き戸」と「引き戸」の2つに分けられ、タイプによって断熱性やデザインが大きく異なります。
開き戸

「開き戸」とは、前後に開閉するごく一般的なドアタイプです。ドアの枚数やサイズによって、さらに以下の5つに分類されます。
- 片開き:片側に開閉するもっともシンプルなタイプ
- 親子:大小サイズの観音開きになるタイプ。大きな荷物を運ぶときには、小さい方のドアも開けられる
- 片袖:ドアの脇に袖が設けられているタイプ。親子ドアと違って子ドアは開閉できない
- 両袖:ドアの両脇に袖が設けられているタイプ。いずれも子ドアは開閉できない
- 両開き:左右2枚のドアを前後に開閉できるタイプ。間口を大きく確保できる
引き戸

一方の「引き戸」は、ドアを左右にスライドして開閉するドアタイプです。以下の3つに分類され、玄関に十分なスペースがないときや省スペースしたいときなどにおすすめです。
- 引き違い戸:左右2枚の扉があり、ドアを一方に寄せることで出入りする
- 片引き戸:1枚のみの扉を一定方向に引く
- 両引き込み戸:左右2枚の扉があり、ドアを両脇に開けられる
両引き戸は出入り部分を最大限に大きくできますが、それだけ広い設置スペースが必要です。一般的な家庭なら引き違い戸か片引き戸の方が現実的でしょう。
玄関ドアの人気デザインは7種類
玄関のドアのデザインはバリエーションが豊富で、どのデザインを選ぶかで自宅の印象も大きく変わります。ここでは特に人気の高い7つのデザインや、それぞれの特徴を紹介します。
1. プレーン

もっともスタンダードな「プレーン」は、ドア全面が同一素材でできているタイプです。ガラス部分がないことで断熱効果が期待できますが、ドアの向こうが見えないことから「家族がいるのに気づかずドアを開けてぶつかった」といった事故が起こりやすくなります。
2. 全面採光

「全面採光」は、その名の通りドアの全面にくもりガラスを取り入れたドアタイプです。晴れた日には外から日光が射し込み、玄関も明るくなるでしょう。一方、ガラス面積が多いことから外気の影響を受けやすく、夏は暑くて冬は寒いなどのデメリットがあります。
3. リブモール

「リブモール」は、ドアに縦縞状の凸凹がデザインされたドアタイプです。ドアの一部にはガラスが採用されていることが多く、扉の向こうに家族がいても気付きやすいでしょう。デザイン性が高いことから、おしゃれ重視の家庭におすすめです。
4. スリット採光

「スリット採光」は、リブモールと同様に縦縞状のデザインが特徴のドアタイプです。リブモールよりもガラスが多いのが特徴で、晴れた日には日光が射し込んで玄関も明るくなるでしょう。ガラス面積が大きい分、外気の影響を受けやすいのがデメリットです。
5. 上部採光

「上部採光」は、ドアの中央の上部にガラスを取り入れたドアタイプを指します。ヨーロッパの家を思わせるようなおしゃれなデザインが特徴で、利便性と機能性の両方を兼ね備えています。ガラスの部分を飾りなどでデコレーションするのも素敵ですね。
6. 小窓採光

「小窓採光」は、ドアの中央部に小さな窓をいくつか設置したドアタイプです。ガラス面積を最小限に抑えていることから、寒冷地など断熱性重視の家庭におすすめです。窓が小さいことから、それぞれに違う色のステンドグラスを埋め込むのも素敵でしょう。
7. 板張り

「板張り」は、フローリングのように縦長の板を何枚も組み合わせたデザインが特徴です。自然な印象が強いことから、木のぬくもりを感じられる家にイメージチェンジできるでしょう。
玄関のドア交換で利用できる補助金

「玄関のドア交換にかかるリフォーム費用をできるだけ安くしたい」という人は、補助金制度を利用できないかチェックしてみましょう。玄関のドア交換に適用される可能性がある補助金は、主に以下の2つです。
- 長期優良住宅化リフォーム補助金
- 次世代省エネ建材支援補助金
長期優良住宅化リフォーム補助金
「長期優良住宅化リフォーム補助金」とは、住宅のリフォームにかかる費用の一部を国が補助する制度です。以下のいずれかに該当する場合は、玄関のドア交換にも適用される可能性があるでしょう。
- 老朽化した住宅をリフォームして長く使いたい
- 自宅の耐震性能を上げたい
- リフォームした家で親子同居したい
- 子育てしやすい家にしたい
補助金には以下の2タイプがあり、最大で1戸につき250万円の補助金が出る場合も。リフォームによる耐震性や省エネ性が高いほど、補助金額は高くなります。
|
概要 |
最大補助額 |
評価基準型 |
標準的な耐震性、省エネ性にアップ |
150万円 |
認定長期優良住宅型 |
より高度な耐震性、省エネ性にアップ |
250万円 |
いずれの場合も、補助されるのは対象費用の3分の1までです。三世代同居を検討している場合や子育て世代の場合は、補助金額も多くなりやすいでしょう。
次世代省エネ建材支援補助金
「次世代省エネ建材支援補助金」とは、リフォームに高性能な断熱材など「次世代省エネ建材」を用いることで、国から補助金が支給される制度です。補助額は対象経費の2分の1で、戸建て住宅の場合は最大で400万円の補助金が交付されます。
次世代省エネ建材支援補助金の要件としては、主に以下の3つが挙げられます。玄関ドアの交換を単体でおこなうのではなく、総合的なリフォームをおこなったほうが適用されやすいでしょう。
- 外張り断熱で家全体を断熱
- 内張り断熱でリビングを断熱
- 窓断熱で家全体を断熱
※2024年1月31日現在の情報です。お住まいの地域により異なります。詳細はお住まいの地方自治体へお問い合わせ下さい。
※各補助金の制度内容は変更になる可能性があります。補助金制度の適用有無については、リフォーム施工業者などにお問合せください。
玄関のドアを交換するメリット

玄関のドアを交換すると、以下のようにさまざまなメリットを実感できます。通気性や断熱性が確保されれば、自宅の快適性も大きくアップするでしょう。
- 断熱性が上がる
- 玄関の湿気が解消される
- 防犯性が高まる
- 出入りしやすくなる
- デザインがおしゃれになる
断熱性が上がる
玄関は、家の中でも特に外気温の影響を受けやすい場所。そのため、ドアを新しく取り替えるだけで家の断熱性がアップし、快適に過ごせるようになります。
特に冬は、玄関から寒気が入ってくることもしばしば。家が暖かいと、寒い外から帰ってきたときにほっとしますね。
玄関の湿気が解消される
採風窓があるドアにすれば、防犯性は保ちつつ風を取り入れることができて便利です。風が通ることで湿気がこもりにくくなり、カビが発生するリスクを抑えられるでしょう。
暑い夏には、採風窓をあけることで家の中に風が通るようになります。靴の臭いが玄関に留まりにくいのも嬉しいですね。
防犯性が高まる
最新のドアには高度な防犯対策がなされており、ピッキングなどの被害に遭うリスクを下げることができます。ドアのオートロック機能や防犯カメラなどを追加すれば、防犯性をさらにアップできるでしょう。
出入りしやすくなる
ドアのサイズを変更することで、出入りの快適性を上げることができます。ドア幅が広くなれば、家具などの大きな荷物でも搬入しやすいでしょう。
また、最新のドアには車のようにボタンで開閉するタイプもあります。荷物で両手がふさがっているときはもちろん、暗いときでも鍵穴を探す必要はありません。
デザインがおしゃれになる
ドアを変えれば、家の外側も内側もおしゃれにできます。特にガラス部分から太陽光が差し込めば、玄関も明るくなって印象もガラリと変わります。
玄関のドアは、毎日のように通る場所です。通るたびに嬉しい気持ちになれるのは、玄関ドアをリフォームするメリットといえるでしょう。
【玄関のドア交換】どこに頼む?と迷ったらカインズホームへ
玄関のドアの寿命は、約20年ほど。逆を言えば、20年に一度しか交換しないということで、リフォームにあたっていろいろと悩んでしまうのは仕方ありません。
- 玄関ドアをリフォームしたいけど、どれがいい?
- うちの場合、助成金は利用できる?
- リフォーム費用はどのくらいかかる?
といった疑問をお持ちの人は、ぜひお近くのカインズホームかWeb窓口までお問合せください。現在のドアサイズやモデルをふまえたうえで、自宅に最適なドア選びのお手伝いをいたします。
玄関のドアをリフォームすると、防犯性、デザイン性、通気性などが改善し、玄関の快適性アップにつながります。ぜひこの記事を参考に、自宅のデザインや予算に合ったおしゃれなドアを取り付けてくださいね。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。