庭に砂利敷きをすると景観がよくなるだけでなく、雑草の抑制や防犯といったメリットも。手軽にできそうなので自分でやってみようと思う方も多いでしょう。しかし、はじめての場合は砂利の敷き方がわからず、身近に教えてくれる人もいなくて困ってしまった…そんな方も少なくないかもしれません。
「庭の砂利敷きは自分でできるの?どんな作業をするの?」
「砂利敷きをきれいに仕上げるためのポイントを教えて!」
「自分で庭に砂利敷きをすると、いくらくらいかかるの?」
この記事では、庭の砂利敷きについて徹底解説!砂利敷きのために必要な準備から必要な4つの作業や、雑草の生えてこない砂利敷きのポイントを詳しくご紹介します。また、砂利敷きを自分でした場合と業者に依頼した場合の費用相場もご紹介。みなさんの疑問にお答えします!
庭の砂利敷きについて知りたい方やリフォームを考えている方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
庭の砂利敷きの方法|事前準備2ステップ+砂利敷き4ステップ

自分で庭の砂利敷きをするのに必要な基本の手順は、以下の事前準備2ステップと砂利敷き4ステップの計6ステップです。まずは準備から完成までどんな流れで進めるのか、全体をおおまかに把握することからはじめましょう。
- 事前準備−1:面積から砂利の必要量を算出する
- 事前準備−2:砂利と道具を購入する
- 砂利敷き-1:除草する
- 砂利敷き-2:地面を整地する(土ならし・地固め)
- 砂利敷き-3:防草シートを敷く
- 砂利敷き-4:砂利を敷く
準備−1:面積から砂利の必要量を算出する
砂利敷きの準備として、まず、庭の面積を算出することからスタートします。庭の長さと幅を測定したら、「縦(m)×横(m)=㎡」で面積を計算します。次に、砂利を敷く厚さと砂利の種類を決めましょう。庭の砂利敷きは、選ぶ砂利にもよりますが、一般的には3cm~5cm程度の厚さに敷くときれいに仕上がります。
必要な砂利の量は、砂利のサイズや種類によって異なります。袋に記載されている使用目安をもとに購入してください。もし記載がない場合は、1㎡に1cmの厚みの場合10〜15Lを目安にするとよいでしょう。
<例>
長さ10m、幅5mの庭の面積=50㎡
1㎡に3cmの厚さで敷くのに3袋必要な砂利の場合:50㎡×3袋=150袋
砂利の必要量が多いと、予算を決めずに高い砂利を選んでしまい想定より高くなる場合が少なくありません。あらかじめ予算を決めておき、必要な袋数を想定しておいてから、砂利を選ぶことをおすすめします。
準備−2:砂利と道具を購入する
砂利敷きをする日までに、準備-1で算出した量の砂利と、砂利敷きのために必要な道具をそろえておきましょう。砂利敷きで必要な道具は以下の5点です。
庭の砂利敷きに必要な道具
防草シート(1㎡当たり) |
300円〜800円 |
鎌 |
500~2,500円 |
除草剤 |
800円前後〜 |
トンボまたはレーキ |
2,000~8,000円 |
タンパー |
3,000〜12,000円 |
- 防草シート
- Uピン・押さえ穴
- 鎌
- 除草剤
- トンボまたはレーキ
- タンパー
広さのある庭の場合、砂利の量が多いため自分で運ぶのはとてもたいへんです。車に一度には積みきれない場合も少なくありません。
砂利を運ぶことを考えると、通販での購入がとても便利です。しかし、重いぶん送料も高いため、あらかじめ確認しておきましょう。また、ホームセンターによっては運搬用のトラックを無料や低価格で貸し出しをしてくれるお店もあります。しかしたくさんの砂利をトラックに積んだり庭まで運んだりといった作業は自分でする必要があります。
砂利敷き-1:除草する
砂利敷きの下準備としてまずはじめに、砂利を敷く場所に生えている雑草を取り除きましょう。草むしりをせずに砂利敷きをすると、残っている雑草が成長して砂利の間から飛び出してしまいます。必ず草を根元から1本も残さずに除去するのが、きれいな砂利敷きを維持するためのポイントです。草の量が多い場合は、草刈りの前に除草剤をまくとよいでしょう。
除草剤での除草も可能ですが、除草剤は効果が出るまでは1週間〜2週間程度かかります。砂利敷きをする2週間くらい前に除草剤をまき、枯れ草の掃除をしておく必要があります。
砂利敷き-2:地面を整地する(土ならし・地固め)
次に整地をします、地面に凹凸のある状態では、均一の厚みに砂利敷きができません。また、水たまりができやすくもなるため、できるだけ凹凸がなくなるように土ならしをしましょう。小さなスペースであればシャベルなどで作業できますが、ある程度の広さがあるならレーキやトンボ、ジョレンなどの道具を使ったほうが効率的です。また、広い庭であれば、ホームセンターなどで転圧機をレンタルしてもよいでしょう。
上を歩く場所であれば、土をならしたあとタンパーを使って踏み固める「地固め」を行うと、歩いたときに沈まない強固な下地が作れます。
砂利敷き-3:防草シートを敷く
3番目に行うのが、雑草の発生を抑制する「防草シート」を敷く作業です。防草シートを省いてしまうと、砂利の隙間から雑草が生えてきてしまい、見た目が悪いだけでなく草むしりの手間が必要になります。防草シートを敷く際に大切なことは、隙間ができないように少し重ねて敷くこと。敷く場所にぴったりのサイズではなく、多少余裕があるサイズを購入しましょう。
砂利敷き-4:砂利を敷く
均一な厚さに砂利敷きをするためには、レーキを使うと効率よく作業できます。レーキは砂利敷きだけでなく普段のお手入れにも便利な道具であるため、1本持っていると便利です。

きれいな砂利敷きのために知っておきたい5つのポイント

ここからは、庭の砂利敷きを美しく仕上げ、雑草が生えくきれいな状態を保つための5つのポイントを解説します。
①石の大きさを統一する
砂利敷きの見栄えをよくするためのポイントは、石の大きさを統一すること。大きさがまちまちの石を混ぜると均等に敷き詰めることが難しくなり、見栄えも悪くなってしまいます。できるだけ石の大きさがそろった砂利を選び、均等に敷き詰めるようにしましょう。
②砂利は少し厚めに敷く
砂利を厚めに敷くと、砂利の下にある土に太陽の光が届かなくなることで光合成がしにくくなり、雑草の成長を防ぐ効果があります。雑草が生えにくい砂利の厚さは、一般的に3~5cm程度と言われています。
③地固めはしっかりと
整地の段階で砂利敷きをする場所をしっかり踏み固めることで、砂利を安定して敷き詰めることができます。また、踏み固めることで、地面が均等に整地され、砂利を敷く際の均等な厚みが出せます。
④防草シートは余裕を持って重ねる
防草シートを1枚敷いただけでは、雑草が生えてしまう場合があります。そのため、防草シートを重ねて敷くことで、雑草が生えにくくなります。また、石が防草シートを通して地面に沈み込むことがないため、石の美しさを長く維持することができます。
⑤縁石を設置する
大きめの石などで縁石を設置することで、砂利がはみ出すのを防くことができます。縁石を設置する際には、周囲の地面を掘り下げ、しっかりと縁石を埋め込むようにします。

業者に依頼したほうがよいのはどんな人?5つのおすすめパターン

以下に該当する場合は、庭の砂利敷きを自分で行うより業者に依頼することをおすすめします。
- 庭が広い場合:
庭の面積が広いと必要な砂利の袋数が多く、運搬から敷きつめまでを個人で行うのはかなりの重労働になります。人数を集めて作業できる場合以外は、業者に依頼するほうがおすすめです。
- 専門的な技術や知識が必要な庭の場合:
庭の地形が複雑なケースや、土台となる土地が下地作りや排水対策が必要なケースなど、専門的な知識や技術が必要な場合は、業者に依頼したほうが確実です。
- 仕上がりに美しさを求める場合:
砂利敷きの庭が景観としての重要度が高い場合、専門的な技術や経験を持った業者に依頼するほうが美しくしあがり、また、仕上がりの美しさを長い期間保つことができます。
- 手間や時間を省きたい場合:
忙しい方やできるだけ手間を省きたい方には、砂利敷きのDIYはあまりおすすめできません。砂利敷きの作業は難しくありませんが、手間はかかります。業者に依頼したほうが満足度は高いでしょう。
DIYより費用はかかりますが、業者に依頼することに上記4点のいずれかにメリットを感じるなら、業者に見積もりをとって検討してみるとよいでしょう。

庭の砂利敷きの費用相場|DIYと業者を比較

ここからは、庭の砂利敷きを自分で行う場合と業者に依頼する場合のふたつの費用相について解説します。
DIYの費用相場は50㎡で2万円程度
砂利敷きを自分で行う場合、50㎡の庭であればあたり2,000円~10,000円が費用相場です。
DIYで砂利敷きをする場合の費用相場(50㎡の庭の場合)
砂利 |
75,000円(1袋500円を150袋の場合) |
防草シート |
25,000円(1㎡当たり500円の場合) |
Uピン、押さえ穴 |
8,000円(10個入りを20袋ずつの場合) |
鎌 |
500~2,500円 |
除草剤 |
800円前後〜 |
トンボまたはレーキ |
2,000~8,000円 |
タンパー |
3,000〜12,000円 |
【カインズの参考商品】

ガーデンストーン ホワイト 10kg【SU】|448円(税込)|1㎡(厚さ3cm)に4〜5袋が目安
https://www.cainz.com/g/4580420612756.html

高密度防草シート 1×10m 黒 2,280円
https://www.cainz.com/g/4549509287179.html
業者の費用相場は50㎡で250,000円~500,000円と幅が広め
庭の砂利敷きを業者に依頼した場合、1㎡あたり5,000円~10,000円が費用相場です。50㎡の庭を依頼する場合は、250,000円~ 500,000円程度を目安にするとよいでしょう。
費用を判断する際に注意していただきたいのが、砂利敷きの費用にどの工程が含まれるかが業者によって異なる点。草刈りや整地といった工程それぞれに費用がかかる業者もあれば、草刈りから砂利敷きまでの工程をトータルで一式としている業者もあります。ほかの業者より安いと思って選んだのに別途費用がかさんで高くなるケースもなくはありません。見積もりの段階でどこまでの工程が含まれるかを確認しておきましょう。

まとめ
本記事では、砂利敷きの費用について徹底解説。作業工程と必要な道具、砂利の種類と価格を詳しくご紹介しました。また、砂利のサイズの選び方や、費用を安く抑えるポイントもご紹介しました。ここまで読んでいただき、砂利敷きに関する疑問は解決できましたか?
カインズリフォームの「くらしサポート」では、砂利敷きを承っております。自分で行うのが難しい方は、店頭やWebフォームから、ぜひお気軽にご相談ください。
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