庭や駐車場の砂利敷きをもっときれいに仕上げたい、そんな場合に必要になるのが「転圧」という工程。プロの業者が専用の道具や重機を使って行うう工程ですが、DIYでできないの?そんな疑問を持つ方もいますよね。
「転圧とはどんな作業をするの?方法を教えて!」
「転圧をするとどんな効果があるの?」
「手動と機械、どちらがよいの?それぞれのメリット・デメリットを知りたい」
この記事では、転圧について徹底解説!砂利敷きの下地に転圧をする意味から、手動と機械の比較まで詳しくご紹介します。また、DIYにおすすめの転圧方法もご紹介。みなさんの疑問にお答えします!
転圧について知りたい方やDIYしたいと考えている方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
転圧とは?|地面を平坦に均しながら圧縮してしっかり固める作業

転圧とは、地面の上から力を加えて圧縮し密度を高め、平坦に均して締め固める整地作業のこと。道路工事の現場などでよく見られる作業ですが、家庭でも庭や駐車場に砂利敷きをする際、より美しく本格的な仕上がりを求める場合はぜひ取り入れていただきたい工程です。
転圧をすると砂利敷きがきれいに仕上がる理由
転圧をすることにより、下地の地面の表面にあるくぼみや凸凹が平らに均らされます。その上に砂利敷きをすれば、均等に平面的に砂利を敷くことができるため、でこぼこのない美しい砂利敷きができるのです。
また、転圧をすると下地の地面中の空洞がなくなり、均一な密度状態でしっかり固定されます。砂利敷きをしたあとに人が歩いてもしっかり固定されているため凹みにくく、美しい砂利敷きを長持ちさせることもできるのです。

DIYで転圧できる?手動の道具と転圧機どちらがよいの?
転圧をDIYで行いたい場合、狭いスペースなら靴や板の上から体重をかけて踏み固めることも可能です。しかし、専用の道具や機械を使うときれいに転圧を行うことができ、その後の砂利敷きの仕上がりに差が出ます。では、手動の道具と転圧機はどちらを使うのがよいのでしょうか?DIYで転圧する際のおすすめについて解説します。
基本は手動の道具「タンパー」がおすすめ

転圧したい場所が植え込みの中などのごく狭い場所ならシャベルなどでも可能ですが、庭などのある程度の広さがある場所であれば、「タンパー」を使うとより短時間で効果的にできます。
タンパーは、長い柄の先に金属製またはコンクリート製の平らな重しが付いた手動式の道具。重さを使って地面をたたくことで、地盤を締め固めるために使用されます。
スペースが広い&重機が使える「プレートコンパクター」もあり

転圧したい場所が広い場合、タンパーで転圧すると時間がかかりすぎる…そんな場合は転圧機を使用するのもひとつの手です。しかし、転圧機は使用に危険がともなう重機であることを理解したうえで、自己責任で行える方に限ることはあらかじめ理解しておきましょう。
転圧機にはさまざまな種類がありますが、家庭で使うなら「プレートコンパクター」がおすすめです。購入すると5~20万円と高価であるため、レンタルがおすすめです。重機レンタル会社や建具屋、ホームセンターなどでレンタルできます。しかし、重量があるため運搬してもらうとなると費用が高くなります。また、自家用車で運ぶ場合はひとりで搬入する場合は台車などがないと難しいかもしれません。レンタルする場合はよく検討してからにしましょう。

DIYで転圧する方法①タンパー
ここからは、DIYでの転圧におすすめの道具「タンパー」について、使い方とメリット・デメリットを紹介します。
手動で転圧する道具「タンパー」の使い方
- タンパーの持ち手を両手でしっかりと握り、地面から少し持ち上げる
- 重さを利用し、地面に落とすようにトントンと置いて締め固める
- 地面の表面が均等に固めるまで1〜2を繰り返し、庭全体を均等に締め固める
作業自体は難しくありませんが、足先にタンパーをぶつけないよう気をつけて行ってください。1回では平らにならない場合も、全体的に何度か繰り返し行うことで徐々に均一にならすことができます。下地の元の状態によって必要な回数は異なりますので、しっかり固まるまで繰り返し行いましょう。
DIYで「タンパー」を使うメリット・デメリット
タンパーで転圧するメリットは、手軽に行えること。重さじゃありますが、手動で使うためプレートコンパクターをはじめとする転圧機に比べて危険が少なく、初心者の方でも安心して使うことができます。また、コンパクトなので保管に場所を取らず、気になったときにメンテナンスを行えるのもメリットでしょう。
デメリットは手動であるためコツコツと地道な作業になること。広いスペースを転圧するにはとても長い時間がかかります。また、同じ動作を繰り返し続けるため、手や足腰に負担がかかります。腰痛になりやすい方は要注意です。
DIYで転圧する方法②プレートコンパクター
ここからは、転圧機のなかでも家庭での利用におすすめの「プレートコンパクター」について、使い方とメリット・デメリットを紹介します。
転圧機「プレートコンパクター」の使い方
使う前に知っておいていただきたいのが、プレートコンパクターは重機であり、タンパーのように手軽に使える道具ではないこと。はじめに必ず操作マニュアルを読み、安全な操作方法を理解してから行ってください。また、プレートコンパクターは一般的に燃料としてガソリンを使います。使用する前にガソリンが十分に入っているか確認しておきましょう。
プレートコンパクターの一般的な使い方は以下のとおりです。
- エンジンスイッチを入れ、チョークレバーを引く。プレートの振動がはじまるのを確認する
- プレートを前方に向け、後ろからゆっくりと押しながら進めて転圧していく
- 地面の表面が均等に固まるまで2を続け、庭全体を均等に締め固める
DIYで「プレートコンパクター」を使うメリット・デメリット
プレートコンパクターのメリットは、タンパーに比べてスピーディーに転圧できること。プレートコンパクター自体の重量はありますが、操作にはさほど力が必要ないため、身体への負担もあまりありません。
デメリットは、プレートコンパクターは工事現場で使う重機であるため、危険がともなうこと。誤った使い方をして足などを挟んでしまい、大ケガをするケースもあります。不安な方は、安全靴を履くとよいでしょう。また、音が大きいため、住宅密集地では近所迷惑になる場合もあります。事前にひとこと伝えておくことをおすすめします。

業者なら除草・整地から砂利敷きまで一括で依頼できる

転圧はタンパーでできる程度の小さなスペース以外は、DIYで行うにはたいへんな作業です。とくに広いスペースの場合はプレートコンパクターを使っても、気軽にできるDIYではないでしょう。自信がない方は無理に自分でがんばろうとせず、業者に任せることもご検討ください。
転圧を業者に依頼した場合の費用相場は、1㎡あたり1,300円〜1,500円程度が目安。 地面の状態や使用する重機によっても変わりますが、一度見積もりをもらってみることをおすすめします。

まとめ
本記事では、砂利敷きの転圧について徹底解説。砂利敷きの下地に転圧をするとおすすめである理由、タンパーとプレートコンパクターでの転圧について、道具の使い方とメリット・デメリットを詳しくご紹介しました。ここまで読んでいただき、転圧に関する疑問や不安は解決できましたか?
カインズリフォームの「くらしサポート」では、お庭の砂利敷きを承っております。自分で砂利敷きをするのが難しい方は、店頭やWebフォームから、ぜひお気軽にご相談ください。
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