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レンジフードの交換費用相場は?交換のサイン・上手な選び方を解説

2023年10月14日
レンジフードの交換費用相場は?交換のサイン・上手な選び方を解説
  • 最近レンジフードの調子が悪い。
  • レンジフード交換するにはいくらかかる?
  • レンジフード交換したほうがいいタイミングは?

この記事では、以上のような悩みや疑問を解決します。

レンジフードを交換するときは、費用はもちろんのこと、新しいレンジフードの上手な選び方を知っておくことが大切です。

交換費用と機能の違いを比較しながら、もっとも納得のいく方法を見つけてください。

レンジフードの耐用年数は10年 | 異音の原因は?

レンジフードの寿命は、一般的に約10年と言われています。製品によって寿命は多少変動するため、気になる方は使っているレンジフードの保証書などをチェックしてみるとよいでしょう。

使い始めてから5~8年ほど経過すると、異音が生じたり換気効果が低くなったりと、さまざまな不具合が発生しやすくなります。こうした不具合をできるだけ早く対処しておけば、換気扇をより長期的に使うことも可能です。

「最近レンジフードの調子が悪い」という方は、どんな音がするかを基準に自宅のレンジフードにあてはまる症状を確認しましょう。

  • ズー
  • ゴー(ボー)
  • カラカラ
  • キュルキュル

なお、上の方が異音としての重症度が高いといえます。レンジフードから「ズー」という音がするときは、早めの対応を心がけてください。

ズー

レンジフードから「ズー」と擦れるような音がする場合は、モーター周辺機器がサビている可能性があります。そのまま使い続けると、モーターはもちろんレンジフード全体に深刻な影響を与えかねません。レンジフードの異音としては特に症状が重い部類ですので、早めの対策を心がけてください。

ゴー(ボー)

レンジフードから「ゴー(ボー)」と重低音が聞こえるときは、空気中に飛散した油やほこりが溜まっていると考えられます。

この場合、汚れをとれば異音は解決しますが、あまりにしつこい汚れだと個人では解消できず、業者を呼ばなければなりません。普段からレンジフードをほとんど掃除していない人や、よく油もの料理をする人などにとっては、起こりやすい症状といえます。

カラカラ

レンジフードから「カラカラ」と音がするときは、モーターの軸がずれている可能性が高いといえます。

症状としては比較的軽く、モーターの角度を微調整すればすぐに解決します。しかし素人ではなかなか対処しづらいため、基本的に業者を呼んで微調整をしてもらうこととなります。

キュルキュル

レンジフードから「キュルキュル」という音がするときは、基本的にモーターのオイル不足が原因です。オイルはホームセンターなどで簡単に購入できるうえ、自分でも手入れできるため、大幅な交換作業は必要ありません。レンジフードの異音としては、特に軽い症状といえます。

レンジフードの交換費用相場

レンジフードの交換費用相場

レンジフードを交換する際に、やはり気になるのが費用相場でしょう。レンジフードの交換費用は、主に次の3つに分けられます。

  • 工事費用相場:約35,000~50,000円
  • 本体の交換費用相場:約10~20万円
  • 部品の交換費用相場:約15,000~35,000円

工事費用相場

はじめに、業者に工事を依頼するための工事費用が発生します。業者により値段設定はさまざまですが、目安として約35,000~50,000円程度を見ておくと良いでしょう。

また、業者によっては自宅までの出張費用や、古いレンジフードの処分費用がかかる場合もあります。「思った以上に費用が高くついてしまった」とならないためにも、事前に詳細の見積もりを取っておくことをおすすめします。

本体の交換費用相場

レンジフードを丸ごと取り替えるときには、レンジフード本体の費用がかかります。本体の費用は製品の機能によりさまざまですが、約10~20万円を目安にするとよいでしょう。

一見高く感じられるかもしれませんが、レンジフードの耐用年数が10年であることを考えると1年あたり1~2万円、毎月800~1,600円程度です。長い目で考えれば、少しグレードアップした製品を選ぶのも良いかもしれません。

部品の交換費用相場

レンジフードの一部のみが破損している場合は、交換が必要となる部品の費用がかかります。先に部品ごとの交換費用相場をまとめると以下の通りです。

  • ファン:15,000~25,000円
  • モーター:25,000~35,000円
  • スイッチ:15,000~30,000円

ファン

ファンの交換費用は、約15,000~25,000円が相場となります。

先述の通り、レンジフードから「ゴー」と重低音がするときは油汚れが原因であり、素人では完全に汚れを落とすことができません。ほかにも、購入時よりファンの振動が大きくなっている場合には、ファンの変形や破損が起きている可能性があります。

ファンが破損すると、最悪の場合キッチンなどにファンの破片が飛んでしまうことになるため、できるだけ早めに対策を打つのが賢明でしょう。

モーター

モーターの交換費用の相場は、約25,000~35,000円が相場です。モーターはファンを回す原動力となるため、部品の交換費用としては高くなる傾向にあります。

モーターが故障してしまうと、換気扇が動かないのはもちろんのこと、モーターの温度が上がりすぎて他の部品にまでダメージを与えてしまうことがあります。そのため、レンジフードから異音がするときはファンを回さずに、すぐに業者に依頼することが大切です。

スイッチ

スイッチの交換費用は、約15,000~30,000円が相場となります。レンジフードの電源がうまく入らないときや、電源を切ろうとしてもファンが止まらないときは、スイッチの故障を疑うと良いでしょう。

スイッチが故障する原因は、断線や接続不良、金具の劣化などさまざまです。場合によってはほこりや油が付着することでスイッチが動かなくなることもあるため、日ごろの掃除が非常に大切といえます。

失敗しない!レンジフードの選び方

失敗しない!レンジフードの選び方

レンジフードを新調する場合は、レンジフードの上手な選び方を知っておくことが大切です。「レンジフード」と一口に言っても、形状やファンの種類はさまざまなため、まずはそれぞれの特性やメリットを確認しておきましょう。

ファン

レンジフードのファンは、主に「プロペラファン」と「シロッコファン」の2つに分けられます。はじめに、それぞれのメリットデメリットを比較すると、以下の通りです。

メリット デメリット
プロペラファン 価格が安い
換気量が多い
設置が簡単
外気の影響を受けやすい
音がうるさく感じられる
シロッコファン 換気扇の設置位置を自由に選べる
音が気になりにくい
換気量が少ない
費用が高額になりやすい

 

プロペラファン

「プロペラファン」とは、その名のとおり飛行機のプロペラのような形をしたファンのことです。レンジフードのファンとしては価格が安く、換気量が多いのがメリットです。

プロペラファンは、主に4~6枚の羽でできており、羽を回すことで空気を吸い込み、外に排出する役割があります。構造はとてもシンプルで、壁に直接取り付けることで簡単に設置が完了します。

ただし、デメリットとして外気の影響を受けやすいという点が挙げられます。特に、風の強い日や気密性の高い部屋で使った場合には、プロペラファンの効果は落ちやすいでしょう。また、風量によってはプロペラファンの回る音がうるさく感じられることもあります。

シロッコファン

一方の「シロッコファン」は、長くて細い羽根が何枚もついている筒状のファンを指します。ダクトを通して排気することから「ダクト排気式」とも呼ばれることもあります。

シロッコファンは、天井裏にダクトを通せば排気できることから、換気扇の設置位置を自由に選べるのがメリットです。またプロペラファンに比べて羽が小さいことから、強く回しても音が気になることはほとんどありません。

一方でデメリットとしては、換気量がプロペラファンより少ないことや、費用が高額になりやすいことなどが挙げられます。プロペラファンよりデザイン性には優れると言えますが、換気扇としての機能を重視するならプロペラファンの方が向いてるでしょう。

レンジフードの形状

家庭用のレンジフードは、形状によって次の3つに分類されます。

  • ブーツ型
  • フラット型
  • スリム型

ブーツ型

「ブーツ型」は、上部がコンパクトに、下部が広々と設計されているのが特徴のレンジフードです。家庭のレンジフードとしてはもっとも一般的なため、誰もが一度は目にしたことがあるでしょう。

ブーツ型は、下部が広いことから料理中の蒸気や臭いを集めやすく、効率よく換気を行うことができます。また、設置も非常に簡単で、形状も家のインテリアを邪魔することがありません。プロペラ型の換気扇の上に後付けできるように、フードのみの取り付けも可能です。

フラット型

「フラット型」は、その名のとおり平たい形状なのが特徴です。

フラット型は、場所を取らないことから低い天井や狭いキッチンにも取り付けられるのがメリットです。換気扇をおしゃれかつコンパクトにまとめたいという方には適しているでしょう。

スリム型

「スリム型」は、煙を吸う下部だけが広がっているタイプのレンジフードです。デザイン性が高いことから、近年のシステムキッチンではスリム型が採用されるケースが多いといえます。

また、スリム型のメリットとしては掃除しやすいことが挙げられます。これは、レンジフード内部の溝や繋ぎ目がなく、拭き掃除のしやすさを重視して設計されているためです。

ほかにも、以下のような機能を備えたレンジフードなら、掃除の手間を大幅に軽減できるでしょう。

  • 汚れが付着しにくいプレートが付いたタイプ
  • フィルターの掃除が不要な「ノンフィルター」タイプ
  • 汚れを予防するコーティングや「自動お掃除機能」が付いたタイプ

レンジフードの交換はDIYできる?

レンジフードの交換はDIYできる?

リフォーム費用をできるだけ抑えたい方や、DIYが得意な方などは、「自分でレンジフードを交換しよう」と考えるかもしれません。

しかし、結論から言うと、レンジフードの交換はDIYでは難しいといえます。

これは、レンジフードの交換には、コンセントの設置や配線の変更などの電気工事が含まれるためです。配線を伴う電気工事には資格が必要で、無資格で行うと3年以下の罰金、または3ヶ月以下の懲役を課されてしまうかもしれません。

ほかにも、細かい設置方法を間違えて換気扇が作動しなかったり、レンジフードを落として思わぬケガをしたりと、さまざまなリスクが考えられます。

一方で、コンセントを繋げて枠にはめ込むタイプのレンジフードなら、配線が不要なためDIYが可能です。特にプロペラファンなどの簡易的な換気扇は、自分で交換できる可能性が高いでしょう。

それでもレンジフードの交換は慣れないと難しいことが多く、リスクもつきものです。少しでも不安な要素がある方は、できるだけ専門業者に依頼するのが賢明です。

レンジフードを長持ちさせるには掃除が大事!掃除のコツは

レンジフードを長持ちさせるには掃除が大事!掃除のコツは

レンジフードには、料理による油や蒸気だけでなく、空気中のほこりが付着することもあります。レンジフードが汚れていると見た目が悪いのはもちろん、換気扇の機能が低下してしまうこともあるでしょう。

そこでここでは、プロペラファンとシロッコファンの2つに分け、それぞれの掃除のポイントを解説します。

プロペラファン

プロペラファンを掃除するときは、まず換気扇からプロペラを取り外し、酸素系漂白剤につけ置きにします。このとき、必ずビニール手袋やマスクを装着し、窓を開けて換気の良い状態で行うよう十分に注意しましょう。

酸素系漂白剤に2~3時間つけ置きにすれば、毎日溜まった油汚れもきれいさっぱり落とすことができます。

具体的な手順は、以下の通りです。

  1. カバーを外し、真ん中のつまみを回してファンを外す
  2. 換気扇のファンとフィルター(カバー)に酸素系漂白剤をふりかけ、熱湯を注ぐ
  3. 1~2時間ほど漬け置きし、洗剤を水で流してスポンジで汚れを落とす

シロッコファン

シロッコファンも、プロペラファンと同様に酸素系漂白剤で油汚れを落とすことができます。ただし、プロペラファンに比べて取り外しに苦労することが多いため、以下のポイントを押さえて作業することが大切です。

  1. ネジなどをドライバーで外し、真ん中のねじを回してファンを外す
  2. ファンを取りだし、酸素系漂白剤をふりかけ、熱湯を注ぐ
  3. 1~2時間ほど漬け置きし、洗剤を水で流してスポンジで汚れを落とす

シロッコファンにはネジなどの細かい部品が多く、作業の途中で無くしてしまうリスクが考えられます。不安な方は、取り外す前にネジの場所や種類を写真に撮っておくと安心でしょう。

レンジフードの交換費用を抑えるならホームセンターも選択肢の1つ

レンジフードの交換費用を抑えるならホームセンターも選択肢の1つ

レンジフードの交換にあたり「できるだけ費用を抑えたい」と考える方も多いでしょう。

そんな方は、ホームセンターにレンジフードの交換を依頼するのも選択肢の1つです。たとえばカインズでは、パロマの高性能レンジフードを、以下の費用で交換できます。

  • フード幅60cm:109,800円(税込)より
  • フード幅75cm:116,800円(税込)より
  • フード幅90cm:128,800円(税込)より

いずれも現地調査代、標準工事代、撤去廃棄代が含まれた値段のため、追加費用はかかりにくいといえます。また、標準工事であれば約3時間で完了するため、土日や平日のスキマ時間に依頼しやすいのがメリットです。

レンジフードを交換すれば、これまでの異音がなくなるだけでなく、キッチンのデザインを一新することもできます。ぜひこの記事を参考に、自宅や予算にぴったりのレンジフードを選んでくださいね。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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