毎日使う洗面化粧台。手洗いや洗顔、歯磨きだけでなく、髪の毛のセットやお化粧する時にも利用します。しかし、いざ買い換えようとすると、どういうポイントで選べばいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。長く使いたいものなので、なおさらですね。
そこで今回は洗面化粧台の選び方を4つのポイントから解説したいと思います。
- サイズで選ぶ
- お手入れしやすさで選ぶ
- 収納力で選ぶ
- メーカー比較(LIXIL・TOTO)
さらに今回は住宅設備の人気メーカーであるLIXILとTOTOのメーカー比較も紹介します。両社の洗面化粧台の特徴とおすすめ商品の紹介だけでなく、購入や設置の際に補助金が出るというお得な情報もありますので、ぜひ参考にしてください。
洗面化粧台の比較ポイント1/サイズで選ぶ

洗面化粧台選びでまず気にかけるべきポイントは、サイズです。サイズ選びに失敗すると、いろいろと面倒です。大きなサイズを選ぶと脱衣所が狭くなる、小さなサイズだと横にすき間ができてホコリが溜まるなど、衛生面でもよいことはありません。では、洗面化粧台選びに失敗しないためにも、どんなサイズがあるのかを確認しましょう。
洗面化粧台の幅
洗面化粧台の横幅は、間口と呼ばれます。一般的に間口は、600mm、750mm、900mmの3種類のサイズがあり、750mm の横幅がある洗面化粧台は、「750間口」と表記されることもあります。
また、メーカーやモデルによっては、500mmや1,000mm、1,200mmなどを選ぶことも可能です。既存の洗面化粧台と比較して大型のサイズが設置できた場合は、収納するスペースも増えてとても便利です。
洗面化粧台の奥行き
洗面化粧台の奥行きは、一般的に400mm~600mmが多くなっています。奥行きが長く取れるのであれば、大きな洗面ボウルが設置できます。洗面ボウルが大きいと、髪だけ洗いたい場合や衣類の手洗いなどに使う時にも、水ハネを気にせず使えるので便利です。
洗面化粧台の高さ
洗面化粧台の高さで重要なのは、床から洗面台までの高さです。高さというのは想像以上に大切で、これまで使っていた洗面化粧台から高さが変わると、違和感を覚えて使い勝手が悪くなると言います。
標準的な洗面化粧台の高さは800mmです。なかには750mmや850mmが選べるモデルもあります。洗面化粧台の使いやすい高さは「身長÷2」と言われているため、ご家族の身長を考えて検討するのがいいでしょう。
洗面化粧台の比較ポイント2/お手入れしやすさで選ぶ

洗面化粧台選びでは、お手入れのしやすさで選ぶのも重要なポイントです。水垢や石鹼カス、髪の毛などが溜まってしまうと、カビの発生や悪臭の原因になりかねません。清潔さを保つためにもこまめな掃除が必要であり、そのためにはお手入れしやすいかどうかが大切になります。
すき間があるかないかで選ぶ
洗面化粧台のなかで、とくに汚れやすいのがすき間です。洗面ボウルとバックガード部分のすき間や、カウンター部分のすき間には汚れやホコリが溜まりやすくなります。放置すると汚れが落としにくくなり、お手入れするのが面倒です。手入れがしやすい洗面化粧台を選ぶ際は、すき間があるかないかは必ず確認しましょう。
上吐水やタッチレス水栓を選ぶ
蛇口のある水栓部分も、水垢などの汚れがつきやすいところです。洗いにくい部分なので、掃除もラクではありません。掃除がしやすい水栓なら、レバーを上げて水を出す上吐水やタッチレス水栓がおすすめです。タッチレス水栓は手をかざすだけで水が出てくるため、汚れにくいのが特長です。
排水口はフランジや排水栓に注目
通常の洗面化粧台は、排水口のまわりにフランジと呼ばれる丸形の金属部がついています。このフランジは汚れが溜まりやすく、お掃除が大変です。フランジがなければ溜まったゴミや髪の毛を捨てるだけで掃除が完了します。排水口の奥にも凹凸がないので、サッと掃除するだけできれいな状態を保てるでしょう。
清掃しやすい素材に注目
手入れがしやすい洗面化粧台を選ぶ際は、素材も確認しましょう。洗面台の素材には、陶器やホーロー、人工大理石の3つの種類があります。
- 陶器製
陶器製はもっとも普及している素材です。色やサイズ、形が豊富にあるため、自分好みのデザインを見つけやすいでしょう。価格はリーズナブルですが、高級感も演出できます。
- ホーロー製
ホーロー製は鉄などの金属を下地に、ガラス質のうわ薬でコーティングして高温で焼きつけたものです。臭いや汚れがつきにくく、耐久性が高いため割れる心配もありません。
- 人工大理石製
人工大理石製は、アクリル樹脂やポリエステル樹脂が主成分の人工素材です。量産できることから価格はリーズナブルで、衝撃を加えても割れにくく、デザインも豊富にあります。
洗面化粧台の比較ポイント3/収納力で選ぶ

洗面化粧台の収納力が足りないと、ものがあふれてしまいます。リフォームの際には収納したいものをしっかりと把握してから選びましょう。化粧品や美容グッズなどを多く持っている方は、小物入れが充実している洗面化粧台がおすすめです。収納力をアップさせるには、ベースキャビネットや鏡裏収納、サイド・上部キャビネットなどもチェックしてみてください。
洗面化粧台の比較ポイント4/メーカーで選ぶ
洗面化粧台もメーカーによって、それぞれ特徴が異なります。洗面化粧台メーカーは他の水回り品も手掛ける会社がほとんどです。それも耐用年数が近いため、リフォームのタイミングも重なりやすいのが特長でしょう。
現在、カインズリフォームではLIXILとTOTO製品の「水回り4点 快適パック」を実施しています。水回り4点 快適パックとは、同一メーカーの下記4点を同時にリフォームするプランです。
- ユニットバス(戸建用)
- 洗面化粧台
- 節水便器
- 内装工事付き
水回り4点 快適パックを利用すると、10年保証付きで金利ゼロキャンペーンの対象にもなります。さらに洗面化粧台は補助金対象となるため、最大で10万円以上もお得になるパックもあるため、ぜひ検討してみてください。
LIXIL
LIXILは総合住宅設備メーカーの最大手であり、2011年にメーカー5社が統合して誕生した会社です。そのため、ショールームの数も多く、実際の製品が見やすいというメリットがあります。
また、LIXILの洗面化粧台は、美しいデザインが特徴です。幅広いバリエーションがあり、さまざまなインテリアや個人の好みに合わせて選べます。性能のバランスもよく、清掃性・快適性・省エネ・収納力などが好評です。お値段以上の高級感と機能が感じられる洗面化粧台が揃っています。
TOTO
TOTOは水回り全般に強いメーカーで、洗面台化粧だけでなく、トイレやシステムキッチン、ユニットバスといった住宅設備を製造・販売しています。そのため、TOTOの製品を組み合わせれば見た目の一貫性があるバスルーム空間が作れるでしょう。
TOTOの洗面化粧台は、機能性だけでなくデザインにもこだわっています。洗面台の形状や素材、カラーバリエーションなどが豊富であり、機能性・耐久性・省エネ・デザインなどがバランスよく整っています。
LIXILの洗面化粧台の特徴とおすすめ商品

LIXILはコンパクトな洗面化粧台から最上級のモデルまで、幅広いブランドを展開しているメーカーです。LIXILの洗面化粧台は、排水口や水栓まわりのお手入れがラクになる工夫が施されています。また「即湯水栓」のような、快適に使える機能も充実しています。
「新てまなし排水口」
LIXILの「新てまなし排水口」は、排水口のお掃除が簡単になる設備です。髪の毛やゴミをキャッチする機能があり、簡単に回収できます。また、排水口は金属フランジがないなめらかな形状なので、サッと拭くだけで日々のお手入れは完了です。
「即湯水栓」
LIXILの「即湯水栓」なら、待つことなくお湯を使えます。ハンドルをひねればすぐにお湯が出てくるため、温かくなるまで待つことがなくなり、節水効果もあります。水とガスのムダ遣いが防げるのもお得です。
LIXIL洗面化粧台のおすすめ商品
- ルミシス
LIXILの最上級モデルである「ルミシス」は、オシャレな空間にリフォームしたい方におすすめです。お手入れのしやすさや使いやすさも考えられており、機能も充実しています。水栓まわりに水が溜まりにくく、掃除の手間がほとんどかかりません。しかも、水栓とミラーが一体になったデザインで、洗面ボウルまわりもスッキリ見えます。「即湯水栓」や「新てまなし排水口」も完備しているのもポイントです。
名称 |
ルミシス/ハイバックベッセルタイプ |
間口 |
900/1,200/1,500mm |
価格(工事費別) |
590,000円~1,180,000円 |
- クレヴィ
クレヴィはスタンダードな洗面化粧台で、シンプルな見た目が特徴です。お手入れがラクな「キレイアップ水栓」「キレイアップカウンター」は、水栓まわりに水が溜まりにくくなっています。また「タッチレス水栓ナビッシュ」が備わっているため、手をかざすだけで自動吐水されます。収納力にもこだわっていて、「スマートトレイ付フルスライドタイプ」が便利です。
名称 |
クレヴィ |
間口 |
750/900/1,000~1,800※mm
※ランドリーカウンターとの組み合わせ時 |
価格(工事費別) |
350,000円~570,000円 |
- ピアラ
ピアラの洗面ボウルは底が広くて大容量の「ひろびろボウル」。雑巾や靴などを洗うのにもピッタリです。また、使いたい位置に合わせて水栓を左右に180度回転できる「くるくる水栓」も魅力的です。さらにコップや泡立てネットなどが置ける「ウェットパレット」や、濡らしたくないものを一時置きできる「ドライパレット」がついているため、効率的に作業が進みます。
名称 |
ピアラ |
間口 |
500/600/750/900mm |
価格(工事費別) |
170,000円~370,000円 |
TOTOの洗面化粧台の特徴とおすすめ商品

TOTOの洗面化粧台も幅広いラインナップを揃えていて、シンプルなデザインと使いやすさにこだわった機能が特徴です。セミオーダー感覚で理想の空間を形にできるシリーズもあり、「きれい除菌水」などの清潔機能や収納力も魅力です。
「きれい除菌水」
「きれい除菌水」はTOTO独自のクリーン技術です。ボタンを押すと「きれい除菌水」がふきかけられ、歯ブラシや排水口の汚れと菌を抑えます。薬品や洗剤を使わず、水に含まれる塩化物イオンを電気分解して作る除菌成分(次亜塩素酸)を含む水なので安心です。
奥ひろ収納「奥ひろし」
ムダなスペースの原因となっていた排水管の配置や構造を見直し、収納力を持たせたのが奥ひろ収納「奥ひろし」です。TOTO独自の工夫によって、キャビネット奥にある排水管の形をシンプルにしたため、従来品よりも約30~50%近く広くなっています。
TOTO洗面化粧台のおすすめ商品
- エスクア
エスクアは、TOTO洗面化粧台のなかで最上級に位置づけられるブランドです。セミオーダー感覚で細かい仕様変更ができ、6つの基本プランをベースにカスタマイズします。それぞれのライフスタイルや好みに合った洗面化粧台が実現するため、ラグジュアリーで上質な空間にしたい方におすすめです。
名称 |
エスクア |
間口 |
750〜1,800mm |
価格(工事費別) |
675,100円~1,170,600円
※カスタマイズできるため、上限以上の価格もあります。 |
- ドレーナ
ドレーナはTOTOの洗面化粧台のなかでも中級に位置づけられている製品です。木目調の仕上げが特徴で、とてもナチュラルな雰囲気です。見た目のオシャレさだけでなく機能も充実していて、「陶器製広ふかボウル」と「陶器製ベッセル式ボウル」の2種類から選べます。他にも「お掃除ラクラク排水口」「ハイネックスウィング水栓(ホース付き)」といった機能も備わっています。
名称 |
ドレーナ |
間口 |
750/900/1,000/1,200/1,000~1,800mm |
価格(工事費別) |
208,200円~ |
- オクターブ
オクターブは、とにかく機能性に優れた製品です。オクターブの水栓は機能が違う5つのタイプから選べます。なかでも「ラクラクスマート水栓」の自動水栓は、より使いやすさを高めた機能のひとつです。また、水は少し白っぽいのが特徴で、これは「エアイン」と呼ばれる機能によるものです。水に空気を含ませることで水の一粒一粒を大きくしています。
名称 |
オクターブ |
間口 |
750/900/1,000/1,200mm |
価格(工事費別) |
150,000~350,000円程度 |
まとめ
今回の記事では、洗面化粧台を選ぶのに大切なポイントとして、「サイズ・お手入れしやすさ・収納力・メーカー比較」で見てきました。まずは今ある洗面化粧台の横幅・奥行き・高さを確認して、どういうサイズであればピッタリ納まるのかを検討しましょう。そして、すき間がなくてお手入れがしやすいか、どれだけのものを収納したいのかを考えた上で、購入を検討してください。カインズリフォームでは補助金対象となるLIXILとTOTOの洗面化粧台も取り扱っています。Webや店頭で洗面化粧台を含めた水回りリフォームに関する相談も受けつけていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。