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意外と知らない、洗面台の機能や特徴。主要メーカー6社を比較して紹介します

2024年10月10日
洗面台の機能や特徴と主要メーカー6社を比較

洗面台は、毎日使う設備です。だからこそ現状に慣れてしまっており、意外と機能性や使い勝手を意識したことがないかもしれません。いざリフォームを考えてみるという時に、どうやって選べばいいのか悩んでしまうという方も多いことでしょう。

そこでこの記事では、洗面台の主要メーカー6社それぞれの特徴をまとめてみました。最適な選択肢を見つけられるよう、ぜひ参考にしてみてください。

※各補助金の金額や要件などは、2024年7月時点の情報です。

TOTOの洗面台の特徴

オクターブライトシリーズ | TOTO

TOTOは、衛生陶器で有名な住宅設備機器メーカーです。システムトイレやユニットバス、システムキッチン、そして洗面台も含めた幅広い分野で活躍しています。

ニーズに合わせやすい豊富なラインナップ

TOTOの洗面台は13シリーズをラインナップしていて、スペースや使い勝手で選べる選択肢の幅広さが特徴です。たとえば、セミオーダー感覚でこだわり抜いたデザインを選べる「エスクア」や、掃除の手間など機能性の高さを重視した「オクターブ」、コストパフォーマンスの高さが特徴の「Fシリーズ」などがあります。

陶器製と人工大理石製の洗面ボウル

TOTOの洗面ボウルは素材がシリーズによって異なっていて、陶器製と人工大理石製のいずれかです。陶器製ボウルでは、表面をナノレベルでスムーズにすることにより、防汚効果を高め傷もつきにくくしたTOTOならではの技術「セフィオンテクト」を採用しています。また人工大理石製ボウルは、優れたデザイン性と、一体成型により継ぎ目をなくした掃除のしやすさを両立していることも魅力です。

清潔さを追求した機能

水を電気分解して生成される除菌成分を含んだ「きれい除菌水」機能も、TOTO製品の特徴です。洗面台では、歯ブラシの除菌機能や、洗面ボウルや排水口に自動で吹きかけることで掃除の手間を減らす機能などを搭載したモデルがあります。

内部リンク>>TOTOの洗面化粧台おすすめ商品一覧

LIXILの洗面台の特徴

R1シリーズ | LIXIL

LIXILは建築材料を幅広く展開し、大きな市場シェアを獲得しているメーカーです。住まいに関わる豊富なノウハウを活かし、機能性の高い洗面台を提供しています。

メンテナンス性の高さ

LIXILの洗面台は、日常的なメンテナンスが手軽になるよう、工夫された設計が特徴です。たとえば洗面ボウルからバックガードまでつなぎ目のない一体成型で汚れのたまりにくいカウンター形状や、ゴミもサッと取り除いて掃除が完了する「新てまなし排水口」などが採用されています。

エコロジー性への配慮

洗面台で「お湯が出るまで水栓を開けっぱなし」というシーンは、誰もが経験するものではないでしょうか。LIXILの「即湯水栓」は約1秒で温かいお湯が出るため、素早く快適に使用できます。さらに、家族4人が使用する場合の試算で、1日に500mlボトル32本分の節水にもつながります。くわえて、水温調節をクリック音で知らせることで無意識なお湯の使いすぎを防止する「エコハンドル」も備わっていて、使い方を変えようと意識せずとも節約につながるよう配慮されています。

10万円を切る価格帯

エコ機能を備えた製品でも、本体価格9万円台からラインナップされています。帰ってきたその場で手を洗える玄関やバルコニー横など、「あると便利な2台目」の洗面台を設置したいといったニーズにも対応しやすくなっています。

内部リンク>>LIXILの洗面化粧台おすすめ商品一覧

パナソニックの洗面台の特徴

パナソニックの洗面台

電機メーカーとして知られるパナソニックは、住宅設備メーカーとしても多くの実績を持っています。とくに、洗面台を含む水回り製品で幅広く展開しています。

選べる多彩な機能

家事をラクにするというコンセプトで汚れをはじく「スゴピカ素材」や、顔に影をつくらずメイクもしやすい「美ルック ツインラインLED照明」、鏡を手前に引き出せる「ミラくるミラー」、子どもの踏み台にもなる「ステップストッカー」など、パナソニックの洗面台には個性的な機能が多数用意されています。基本機能だけではなく、同社の製品ならば思ってもみなかった洗面台の活用方法を見つけられるかもしれません。

家電を使いやすくなる収納

ドライヤーやシェーバー、美容家電など、洗面室で使う電気製品は意外と豊富にあります。こうしたアイテムを収納できる工夫が凝らされていることも、パナソニック製品の特徴です。たとえば、コンセントが収納内部にも付いているため、しまったまま充電できます。さらに専用ラックを利用すると、ヘアーアイロンを熱いままで引き出しへしまうことも可能です。

空間コーディネートが可能なデザイン性

キャビネット扉のカラーを選べることはもちろん、引き出しレールなどの細部まで質感にこだわり、また1mm単位でのカウンターサイズオーダーにも対応したモデルが用意されています。本体がスタイリッシュなデザインであるだけではなく、パナソニックが展開するドアや床材などと合わせた洗面化粧室全体のトータルコーディネートが可能です。

タカラスタンダードの洗面台の特徴

ファミーユ|タカラスタンダード

タカラスタンダードは、システムキッチンや洗面台で国内トップクラスのシェアを獲得しているメーカーです。とくに、耐久性と美観を両立できるホーロー素材が特徴となっています。

防汚性と耐久性に優れた高品位ホーロー素材

水回りの専業メーカーとして実績を重ねてきたタカラスタンダードは、鋼板にガラスコーティングを施したホーロー素材が代名詞にもなっています。洗面台製品では、洗面ボウルやキャビネット、さらにサイドパネルまでホーロー素材です。汚れが染み込まず傷にも強いため、掃除がしやすく経年劣化が起こりにくいという特徴を持っています。

内部リンク>>洗面台の素材は何を選べば良い?ポイントや種類ごとの特徴を紹介

収納の拡張性

タカラスタンダードの製品では、洗面台の横に天井まで収納スペースにすることのできる「トールユニット」をはじめ、収納を拡張するためのオプションが豊富に用意されています。また、キャビネットの扉パネルや引き出し内部も鋼板を含むホーロー素材のため、マグネットで簡単に仕切りや小物置き場を取り付けられます。

専用リフォームローン

タカラスタンダードでは、同社製品を用いてリフォームする際のローンプランを独自に提供しています。少額での融資にも対応しているため、「グレードアップしたいけど予算が少し足りない」といった場合にも活用できます。

トクラスの洗面台の特徴

人造大理石のボウル|トクラス

トクラスは、以前はヤマハリビングテックという社名でした。独自のデザインや設計による、システムキッチンなどの住宅機器を展開しています。

濡れたものをそのまましまえる収納棚

トクラス製の洗面台のミラー裏の収納棚は、濡れたコップや歯ブラシ、スポンジをそのまましまっても自然換気で乾燥できる「乾くん棚」を採用しています。棚のトレーは可動式のため、高さのあるものも収納できるほか、簡単に取り外して洗うこともできます。

お手入れの楽な人造大理石

トクラスが提供する洗面ボウルとカウンターは、衝撃に強くものを落としてしまっても割れにくい人造大理石製です。継ぎ目がなく汚れのたまりにくい一体型成形を採用しているほか、細かな擦り傷であれば磨くことで美観を保ちます。

使用時の導線にも配慮した収納

普段使うものを取り出しやすい洗面台横のオープン棚や、作業台も確保できるサイドキャビネット&ウォールキャビネットなどを組み合わせることで、収納スペースと作業のしやすさを好みに合わせてカスタマイズできます。ミラー部分は5枚の鏡すべてに可動性を持たせていて、三面鏡を使用しながらでも裏側の収納からの出し入れをスムーズに行えるよう、設計が工夫されています。

クリナップの洗面台の特徴

S(エス)|クリナップ

1949年に創業されたクリナップは、現在システムキッチンやバスルームなどを提供しています。ファミリー向けのカスタマイズ性と機能性を特徴としています。

湿気がこもりにくいステンレスキャビネット

キッチン設備なども展開してきたクリナップは、ステンレス製品に強みを持っています。洗面台では、キャビネット部分に扉やフレームまでオールステンレスを採用したモデルが特徴的です。ステンレスは湿度や温度変化にも強く、洗剤やにおいが付着しにくいといったメリットがあります。

水が流れやすい洗面ボウル

洗面ボウルは、中央部分の底がわずかに高くなっており、周辺に水を集めることで髪の毛や泡を排水口へ勢いよく流すことのできる「流レールボール」が採用されています。これはキッチン設備でも活用されてきた技術で、実績が豊富です。また、カウンターを構成する人工大理石は天然石のような透明感を持つ、清潔感とデザイン性の高い素材となっています。

洗面室の機能性を高めるオプションアイテム

「ホットウォール」は、洗面室と浴室の温度差を和らげる設備で、ヒートショックによる血圧の急変動などを抑えられます。タオル掛けも付属するため、使用後のバスタオルやバスマットを効率的に乾かすことが可能です。このほか、カウンター上や壁面にマグネットで収納アイテムなどを取り付けられる、「MGパネル」なども用意されています。

洗面台選びのポイント

洗面台を比較・検討する際に、意識しておくべきポイントについて解説します。

設置スペースに対応できるか

洗面台を選ぶ際には、まず設置スペースに適したサイズかどうかを確認しておく必要があります。とくに、いずれのメーカーでもデザイン性を重視したモデルは間口サイズ(横幅)が大きくなる傾向にあり、スペースの限られた洗面室には対応できない可能性も高いでしょう。また場合によっては、設置できても洗面台と壁の間にわずかな隙間がデッドスペースとなってしまい、収納効率や掃除のしやすさが低下してしまうこともあります。

内部リンク>>使いやすい洗面台のサイズとは?洗面台の種類や特徴も解説

補助金制度を活用できるか

洗面台でも、省エネ性能の高い設備へのリフォームを補助する「子育てエコホーム支援事業」などを活用できる場合があります。たとえば同制度では、節湯水栓を設置すると1台につき5,000円の補助金が支給されます。ただし、支給要件を満たすには補助金額が5万円以上になる必要があるため、節湯水栓にプラスして他の箇所のリフォームを検討することになるでしょう。

機能性とデザイン

どのメーカーも、掃除の手間を減らす防汚加工や素材に工夫を凝らしています。あわせて、洗面ボウルやカウンターのサイズ・形状が、自分や家族にとって使いやすいかどうかを見ておいた方が良いでしょう。また、収納スペースが充分にあるかどうかも、確認しておく必要があります。その上で、メイクやヘアセットのしやすさ、鏡の使い勝手、水栓の機能、デザインなどを選んでいきましょう。

まとめ

洗面台を選ぼうとする場合、つい見た目のきれいさやデザイン性に注目してしまいます。もちろんそれらも大事な要素ですが、実は機能性の面でも日々進化が続いています。メーカー各社の特徴を見比べてみると、掃除のしやすさや収納、省エネ性能といった面にもそれぞれ工夫を凝らしていることが見えてきたのではないでしょうか。

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※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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