洗面所の臭いの原因7選！悪臭の解消方法や予防策を徹底解説

洗面所から嫌な臭いがして困っている方も多いのではないでしょうか。洗面所が臭う原因は７つもあるため、自宅の洗面所がどこから臭うのか確認し、適切な解決方法で原因を取り除きましょう。この記事では、洗面所の臭いの原因、臭いを解消する方法、予防する方法について紹介します。

洗面所の臭いの原因7選

洗面所の臭いの原因には、以下の７つがあります。

• 洗面ボウル
• オーバーフローの穴
• 排水口・ゴミ受け
• 排水トラップ
• 排水管の損傷、防臭パーツの緩み
• 洗濯機の排水口
• バスタオル・マット

上記の７箇所をチェックし、どこから嫌な臭いがするのか確認してみましょう。以下では、臭いの原因について詳しく紹介します。

洗面ボウルが原因

洗面ボウルは歯磨き粉や整髪料、石鹸カスなどさまざまな汚れが付着しやすい場所です。油汚れや水垢、石鹸カスなどを放置しておくと、ぬめりやカビが繁殖し、臭いの原因となります。洗面ボウルの陶器にひび割れがあるとすき間に入り込み、汚れや臭いが取れにくくなることもあります。

オーバーフローの穴が原因

オーバーフローの穴とは、洗面ボウルに水がたまったとき、ボウルから溢れないように水を排水するための穴のことです。水が流れる際、石鹸カスや皮脂など、洗面ボウルに付いた汚れが穴の中に付着します。

掃除しにくい場所のため、気付かないうちにカビが繁殖して臭いのもととなります。穴の中が黒ずんでいたら、カビが発生している可能性が高いでしょう。

排水口・ゴミ受けが原因

排水口やゴミ受けに髪の毛や汚れがたまると、ぬめりや雑菌がついて臭いの原因となります。手入れをせず放置すると汚れがたまる一方のため、定期的に掃除することが大切です。

排水トラップが原因

排水トラップとは、洗面台の下にある配水管のS字形になった部分のことです。排水トラップが水不足になると、下水の臭いが上がって洗面所が臭くなります。旅行や引越しなど、長期間洗面台を使用していない状態だと水不足になりやすいため注意しましょう。水をゆっくりと流し、排水トラップに水をためると臭いが解消されます。

排水管の損傷、防臭パーツの緩みが原因

洗面台下の収納扉を開けたときに臭いがする場合は、排水管に問題がある可能性が高いでしょう。通常、排水管と床の境目は臭いが漏れないように防臭パーツが設置されており、しっかり接着されています。しかし、排水管が損傷したり、防臭パーツが緩んでいたりすると、排水管のすき間から下水の臭いが発生します。

洗濯機の排水口が原因

洗面台ではなく、洗濯機の排水口が臭いの原因となっているケースもあります。洗面台の排水口と同様に、石鹸カスや髪の毛、ホコリなどが付着して排水口が汚れると、雑菌が繁殖して臭いのもととなります。掃除しにくい部分ですが、定期的にお手入れすることが大切です。また、排水トラップに水がたまっていなかったり、排水トラップ自体がなかったりすると、洗濯機下の下水から臭いが上がってくることもあります。

バスタオル・マットが原因

同じタオルを何日も使用している、マットを手入れしていないなどの場合、生乾きの臭いが洗面所に漂う場合があります。また、洗濯槽に雑菌が繁殖しており、洗濯の際にタオルに臭いが付くケースもあります。

洗面所の臭いを解消する方法

洗面所の臭いを解消する方法は、臭いの原因となっている場所によって異なります。以下では、場所別の掃除方法や臭いの防止方法を詳しく紹介します。

洗面ボウルの掃除方法

洗面ボウルに付く汚れの性質は、油汚れは酸性、石鹸カスはアルカリ性です。掃除の際にはどちらの汚れにも対応できるように、アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸の両方を使うのがおすすめです。素手で掃除すると手が荒れることもあるため、ゴム手袋を装着して作業しましょう。

【用意するもの】

• 重曹（適量）
• クエン酸（小さじ１杯）
• 水（200ml）
• ゴム手袋
• スプレーボトル
• ラップ
• スポンジ
• 雑巾

【掃除方法】

1. スプレーボトルにクエン酸と水を入れ、よく振って混ぜ合わせる。
2. 洗面ボウルにスプレーをまんべんなく吹き付ける。
3. スプレーをかけた上からラップを被せ、３分ほど放置する。
4. ラップを外し、汚れが落ちていない黒ずみ部分に重曹を振りかける。
5. スポンジで汚れをやさしくこすり洗いして、水を流す。
6. 乾いた雑巾で水分を拭き、水垢を防ぐ。

オーバーフローの穴の掃除方法

オーバーフローの穴は小さく歯ブラシなどは入らないため、洗剤を吹きかけて汚れを浮かせます。液状だとすぐに垂れてしまうため、泡タイプの洗剤を選ぶようにしましょう。

【用意するもの】

• 泡タイプの漂白剤、カビ用洗剤

【掃除方法】

1. オーバーフローの穴に泡タイプの洗剤を吹きかける。
2. 30分～１時間ほど放置し、汚れを浮かせる。
3. 洗面ボウルに水をため、オーバーフローの穴へ水を流す。

排水口・ゴミ受けの掃除方法

排水口・ゴミ受けの掃除にも重曹とクエン酸が有効です。混ぜ合わせると二酸化炭素が発生するため、換気をして作業するようにしましょう。汚れがたまりやすい場所のため、定期的な掃除がおすすめです。

【用意するもの】

• 重曹（適量）
• クエン酸（適量）
• 水
• 使い古した歯ブラシ
• 雑巾
• ゴム手袋

【掃除方法】

1. ゴミ受けにたまった髪の毛やゴミを取り除き、ぬめりを歯ブラシでかき出す。
2. ゴミ受けを戻し、排水口に重曹を振りかける。
3. 重曹の上からクエン酸を同量振りかける。
4. 水を少しずつかけ、泡が発生したら５～20分ほど放置する。
5. 水で重曹とクエン酸を洗い流し、残った汚れを歯ブラシでこすって落とす。
6. 水垢を防ぐために、排水口周りを雑巾で乾拭きする。

排水管の掃除方法

配水管の掃除には、重曹とお酢を使用するのが便利です。お酢の臭いが気になる場合は、クエン酸で代用もできます。

【用意するもの】

• 重曹（100～200g）
• お酢またはクエン酸（重曹の半量）
• お湯（40～50℃）
• 使い古した歯ブラシ
• ゴム手袋

【掃除方法】

1. ゴミ受けを歯ブラシで軽く掃除し、排水口にお湯を流す。
2. 排水口の中に重曹を入れ、お酢を流し入れる。
3. 30分～１時間ほど放置する。
4. お湯を大量に流す。

排水管の損傷、防臭パーツの緩みの解消方法

排水管にひびなどが入って損傷している場合は、排水管そのものを交換するしかありません。自分で交換するのは難しいため、専門業者に依頼しましょう。

防臭パーツが緩んでいる場合は、パーツを交換したり、パテや補修テープで床と排水管のすき間を埋めたりすることで解消できます。以下では、具体的な対処方法を紹介します。

防臭パーツの交換方法

排水管と床のすき間を埋めている防臭パーツは、劣化して亀裂が入ったりすることがあります。破損している場合は、ホームセンターなどで防臭パーツを購入し、自分で取り替えることが可能です。防臭パーツは種類が豊富にあるため、排水管の口径を測ってサイズが合うものを選びましょう。

交換の際、排水管の根元に排水プレートが付いていることがあります。その場合は排水プレートを一度取り外し、防臭パーツを交換したあとに元に戻すようにしましょう。

すき間をパテで埋める方法

臭い漏れを防ぐため、床と排水管のすき間をパテで埋める方法もあります。すき間の周りに付いた汚れを水拭きで落とし、乾いたあとにすき間に合わせてパテの形を作って埋めます。最後に上からパテを軽く押さえ、すき間に密着させましょう。

すき間を補修テープで埋める方法

補修テープですき間を埋めるやり方は、パテよりも簡単に作業が完了します。ホームセンターなどで、すき間を覆える幅の耐水性のある補修テープを購入しておきましょう。作業前にすき間周りの汚れを落とし、乾いたあとに補修テープをしっかり巻き付ければ作業は完了です。

洗濯機の排水口の掃除方法

洗濯機の排水口の掃除方法は、洗面台とほぼ同じです。重曹とクエン酸を使用し、汚れを浮かせて掃除します。排水トラップの水が少ない場合は、水をつぎ足してためておきましょう。

【用意するもの】

• 重曹（適量）
• クエン酸（適量）
• 水
• 使い古した歯ブラシ
• 雑巾
• ゴム手袋

【掃除方法】

1. 排水口にたまった髪の毛やゴミを取り除く。
2. 排水口に重曹とクエン酸を振りかける。
3. 水を少しずつかけ、泡が発生したら５～20分ほど放置する。
4. 水で重曹とクエン酸を洗い流し、残った汚れを歯ブラシでこすって落とす。
5. 水垢を防ぐために、排水口周りを雑巾で乾拭きする。

バスタオル・マットの臭い防止方法

生乾きの臭いがするバスタオルやマットは、煮洗いや漂白剤の使用によって臭いが取れます。洗濯槽が原因でタオルなどに臭いが付く場合は、槽洗浄コースなどを利用して洗濯槽の汚れを浮かして洗い流しましょう。

洗面所の臭いを予防する方法

洗面所を臭わせないためには、日ごろから予防しておくことが重要です。以下では、臭いを予防する方法を３つ紹介します。

定期的な掃除を心がける

掃除をさぼると石鹸カスやゴミなどがたまり、雑菌が繁殖する原因になります。汚れを蓄積させないように、定期的に掃除しましょう。臭いを防止するためには、掃除を習慣化することが大切です。重曹とクエン酸はどの場所の掃除にも使えるため、常備しておくとよいでしょう。

パイプクリーナーを使って掃除する

排水管の汚れがひどい場合は、重曹やクエン酸で掃除しても落ち切らないことがあります。パイプクリーナーを使用すれば、排水管に付いた髪の毛やぬめり汚れを除去して詰まりを解消できます。月に２回くらいの頻度で掃除するとよいでしょう。

なお、パイプクリーナーを使用するときは必ず単体で使うようにしてください。塩素系の商品と酸性のものを混ぜると、有害なガスが発生して非常に危険です。塩素系独特の臭いもするため、使用の際には必ず換気をするようにしましょう。

消臭剤・芳香剤を利用する

洗面所の臭いの原因を調べても分からないときは、一時的な対策として消臭剤や芳香剤を使用するとよいでしょう。臭いを取る効果がある消臭剤には、除菌効果が備わっているものもあります。香りが苦手な場合は、無香料タイプを選ぶのがおすすめです。

芳香剤に臭いを消す効果はなく香りのみですが、おしゃれなディフューザーを飾ればインテリアにもなります。また、中には消臭・芳香両方の機能を兼ね備えた消臭芳香剤もあります。

まとめ

臭いの原因箇所によって解消方法が異なるため、まずは臭いの原因を特定し、適切な方法でメンテナンスをしましょう。また、臭いを防止するために掃除を定期的に行い、洗面所を清潔に保つよう心がけてください。

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