- 台風が来たらテラス囲いが壊れちゃうかも。
- 今すぐにできる対処法はない?
いまこの記事を読んでいるあなたは、このような不安を抱えているのではないでしょうか?
近年は大型かつ勢力の強い台風が増えており、「大丈夫だろう」と油断していると予想以上の損害を被ることも考えられます。
この記事では、台風で起こりえる3つのリスクを解説したうえで、すぐにできる対処法や上手な商品選びの方法を紹介します。
事前に対策をとるかどうかで、実際の被害も大きく異なる可能性があるため、自宅に取り入れられそうな対策はぜひ実践してみて下さい。
テラス囲いは台風で壊れる?考えられる3つのリスク

台風によるテラス囲いへの影響は、主に大雨による雨水と強風に分けられます。
自宅はもちろん、場合によっては近隣の住民に危害が及ぶ可能性もあるため、次の3つのリスクについては十分に注意が必要です。
1. 雨漏り
テラス囲いは気密性や水密性が十分ではなく、台風のような豪雨が降ると屋根から雨水が入ってくることがあります。
そのため、テラス囲いの中で洗濯物を干したり高級な家具などを置いていたりすると、雨水によって洗濯物や家具が濡れててしまうこともあるでしょう。
テラス囲いは商品によって気密性や水密性が異なるため、雨漏りが心配な方はこうした機能に注目してテラス囲いを選ぶのも選択肢の1つです。
2. 窓や屋根が壊れる
台風のように強い風が吹くと、テラス囲いの窓や屋根が破損してしまうことがあります。特に、ガラスの部分が壊れてしまうと破片が周囲に飛び散り、掃除の際にケガをしてしまう可能性もあるでしょう。破片が強風によってさらに家の中に入り込んでしまうと、片付けの手間も一気に増えてしまいます。
強風によって窓や屋根が破損してしまうと、台風が収まるまで待機するしかありません。台風が収まったら業者に依頼して修理してもらうことになりますが、修理費用は自己負担となる可能性が高く、思わぬ負担を強いられることになるでしょう。
3. 近隣に破片が飛ぶ
強風によってテラス囲いの窓や屋根が破損すると、周囲に破片が飛び散ってしまう可能性があります。特に、隣の家との間隔が狭い場合、破片が飛び散ることで大きな迷惑をかけることもあるでしょう。
また、破片が隣の家や住人などに直撃すると、損害賠償のようなトラブルに発展する可能性もゼロではありません。自宅だけでなく近隣への迷惑を回避するためにも、テラス囲いの強度には十分な注意が必要です。
【テラス囲い】台風が来る前にできる対策

台風が来るとわかったら、まずは次の3つの対策を実践してみましょう。
- 飛びそうなものを片付ける
- ガラスの破損に備える
- 屋根をロープで固定する
この3つを実践するだけでも、台風による被害をかなり抑えやすくなります。自宅に当てはまる項目がないか、1つずつチェックしてください。
飛びそうなものを片付ける
台風が来るとわかったら、まずはテラス囲いやベランダにあるものを家の中にしまいましょう。こうしたものを放置しておくと、風に飛ばされてテラス囲いの窓や屋根を割ってしまう可能性があります。
台風によって飛びやすいものとしては、主に以下が挙げられます。「これくらいは大丈夫」と思っていても、勢力の強い台風だと簡単に吹き飛ばされてしまう可能性があるため、不安なものは全て屋内に入れておくことをおすすめします。
- プランター
- 自転車
- 子どもの遊具
- 洗濯グッズ
- 物干し
- 掃除用具
ガラスの破損に備える
強い台風が来ると、周囲からものが飛んでくることでテラス囲いのガラスが破損してしまうことがあります。また、テラス囲いが老朽化していると、強風そのものによってガラスにヒビが入ってしまうこともあるかもしれません。
こうしたガラスの破損による被害を軽減するには、次の3つの方法を事前に施しておくのが賢明です。
- 新聞紙や養生テープなどを貼る
- 防犯用のフィルムを貼る
- 内側から板を固定しておく
もっともポピュラーなのは、新聞紙や養生テープなどを貼る方法です。これにより、万が一ガラスが破損した場合でも破片が飛び散ることなく、怪我をするリスクを抑えやすいといえます。
屋根をロープで固定する
勢力の強い台風が来る前には、ロープなどを使って屋根を固定しておくのもおすすめです。基本的に、テラス囲いの屋根は強風にも耐えられるように設計されていますが、あまりに勢力の強い台風だと屋根がガタガタいったり、場合によっては吹き飛ばされてしまうこともあるかもしれません。
万が一屋根が飛んでしまうと、自宅の庭や周囲の建物に大きな傷を残してしまうことが考えられます。可能性は低いとはいえ被害は大きくなりやすいため、万が一に備えてロープなどで固定しておくことをおすすめします。
台風に強いテラス囲いの選び方

これからテラス囲いを設置する方は、あらかじめ台風に強い商品を選んでおくと安心です。
台風に強いテラス囲いの基準としては次の3つが挙げられます。
耐風圧強度
耐風圧強度は、その名の通りどれくらいの風速に耐えられるかを示した数値です。数値が大きければ大きいほど、台風が来ても強風に耐えやすいということになります。
一般的に、テラス囲いの耐風圧強度は「風速34m/秒相当」であることが多いといえます。耐風圧強度の目安としては次の3つの基準にするといいでしょう。
- 33m/秒:一般的
- 44m/秒:強力な台風でも耐えうる
- 54m/秒:超強力な台風でも耐えうる
屋根材の間隔
テラス囲いの強度を上げるには、屋根材の間隔も非常に重要です。間隔が狭ければそれだけテラス囲いがしっかりと固定されることになり、台風が来ても屋根が飛ばされるリスクが低くなります。
ただし、屋根材の間隔を狭くすると、見た目に圧迫感が生まれてしまうというデメリットもあります。台風に備えて強度の強いテラス囲いにするか、普段遣いを重視して開放感のあるテラス囲いにするか、どちらを優先すべきかで屋根材の間隔も変わってくるでしょう。
強化ガラス
飛来物によってガラスが割れてしまうことを防ぐには、強化ガラスを取り入れておくのもおすすめです。強化ガラスならものがぶつかっても壊れにくいうえ、台風の風圧によってヒビが入ってしまうリスクも低いといえます。
中にはもとから強化ガラスを採用している商品もあり、こうした商品なら追加の費用がかからずコストを抑えやすくなります。
台風に備えるにはテラス囲いのメンテナンスも重要

台風によるテラス囲いの被害を抑えるなら、普段からのメンテナンスも欠かせません。特に台風が多い夏に備え、梅雨明けを目安に次の2点を確認しておくといいでしょう。
- 劣化しているところはないか
- 掃除は行き届いているか
劣化しているところはないか
テラス囲いに劣化している箇所があると、それだけ台風の強度に耐えにくくなり、破損する可能性が高くなってしまいます。
たとえば、屋根材の一部がサビていたりすると、そこから穴が開いて雨漏りの原因となるケースがあります。赤茶色のサビが出てしまう前に、できるだけこまめに掃除しておくのがポイントです。
掃除は行き届いているか
テラス囲いを丈夫な状態に保つには、定期的に掃除を行う必要があります。ここで重要なのは、テラス囲いの細部まで掃除が行き届いているかどうかです。あまり簡単に掃除を終わらせてしまうと、隅々の汚れが落ちきらず、そこからサビや破損が生まれやすくなってしまうでしょう。
特に、テラス囲いの中で掃除しづらいのが屋根の上です。屋根の上には雨による水アカはもちろん、ほこりや汚れが溜まりやすいため、数ヶ月に1度は掃除しておくのがおすすめです。高所での作業が不安な方は、はしごを使ったり業者に依頼するなどして、長期間ほったらかすことのないように注意しましょう。
台風が来る前にはテラス囲いの強度チェックを!

台風に強いテラス囲いを設置するなら、耐風圧強度の高い商品や屋根材の間隔が狭い商品を選ぶとリスクを回避しやすくなります。
しかし、こうした商品を選んだからといって、必ずしも台風で安全というわけではありません。特に設置から何年も経っている場合だと、思わぬところに劣化が生じており、台風の強風を受けて破損してしまうこともあるでしょう。
テラス囲いを台風による被害から防ぐなら、「たぶん大丈夫だろう」ではなく「もしかしたら~かもしれない」という観点で物事を考えるほうが確実です。ぜひこの記事で紹介した具体的な対策をチェックし、自宅に取り入れられる方法はすぐに実践してみてください。
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