人気のエクステリアのひとつ「テラス屋根」。お庭のテラスやウッドデッキにテラス屋根を設置して、くつろぎスペースや洗濯物干しスペースとしてもっと活用したい!とお思いになる方も少なくないでしょう。しかし、後悔する場合もあると聞いて躊躇してしまう…そんな方もいるのではないでしょうか?
「部屋の日当たりが悪くなってしまうの?」
「雨や風の音がうるさい?」
「家の壁面保証がなくなるって聞いたけれど、本当?」
この記事では、テラス屋根のメリット・デメリットとその対策方法を徹底解説!また、テラス屋根の選び方のポイントもご紹介しながら、みなさんの疑問にお答えします!
テラス屋根の設置に迷っている方や後悔したくない方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
テラス屋根の5つのメリット
テラス屋根を設置すると、強い日差しや急な雨から守る効果があります。日よけ雨よけができることでどんなメリットがあるのでしょうか?ここからは、テラス屋根の代表的なメリットを5つご紹介します。
屋外のリビングスペースとして
YKK APのテラス屋根「木調テラス屋根・木調バルコニー屋根 サザンテラス フレームタイプ」(画像出典:YKK AP)
庭やベランダなどの屋外空間はテラス屋根を設置すると半屋外空間となり、開放感を残しつつほっと落ち着く居心地のよい内外のいいとこ取りをした空間へと変わります。
テーブルやチェアを置いて家族の団らんスペースに、小さなお子さまの遊び場に、DIYやガーデニングの作業スペースにと、いままでの暮らしにプラスアルファの彩りを与えてくれるのは最大の魅力ではないでしょうか。敷地の広いご家庭や隣家への距離が遠いお住まいの場合は、バーベキューを楽しむこともできるでしょう。
洗濯物干し場の雨よけに
YKK APのテラス屋根「ソラリア テラス屋根」(画像出典:YKK AP)
洗濯物はやっぱり外干しをしたいけれど、共働きで急な雨のときは洗濯物をぬらしたくない…そんなお悩みをお持ちの方にもテラス屋根は人気です。テラス屋根が雨を防いでくれるため、夕立などの一時的な雨を気にして部屋干しにするといった必要はありません。洗濯物干し場としてのテラス屋根なら、上階などの屋根のないバルコニーに設置するのもおすすめです。
日よけ・紫外線対策に
YKK APのテラス屋根「波板テラス屋根 6TC型」(画像出典:YKK AP)
日当たりがよすぎる部屋の場合、夏場の強い日差しによって窓際の家具やフローリングが日焼けしてしまい、色あせが気になることも。また、屋内でもづかぬうちの日焼けが気になる方もいるかもしれません。そんな部屋に日除けや紫外線対策にも効果的なのがテラス屋根。直射日光が部屋に入らないため温度上昇を抑えることができ、夏場のエアコン効率があがるのもメリットのひとつです。
テラスや室内への目隠しに
YKK APのテラス屋根「木調テラス屋根・木調バルコニー屋根 サザンテラス フレームタイプ」(画像出典:YKK AP)
庭やテラスで過ごすとき、隣家や道路からの視線はやっぱり気になるもの。テラス屋根があれば上階からの視線を遮断してくれるのはメリットのひとつでしょう。また、前面や側面にも目隠しパネルを設置すれば、庭やテラスでも屋外と同じようにゆったり快適に過ごせます。庭やテラスで過ごす以外のときは、部屋のなかへの視線も遮断できるため、住宅密集地などで道路や隣家が近い場合にはとくにおすすめです。
ペットの熱中症予防に
YKK APのテラス屋根「木調テラス屋根・木調バルコニー屋根 サザンテラス パーゴラタイプ」(画像出典:YKK AP)
室外犬をはじめとする屋外飼育のペットには熱中症対策をしてあげたいもの。共働きなどで日中ペットの様子を見てあげられない場合、とくに心配かもしれません。犬小屋があっても、置き場所が日向の場合は屋根からの熱気がこもってしまい、熱中症や体調不良になってしまうことも。でも犬小屋を置ける日陰がないという場合は、テラス屋根で日陰を作ってあげるのがおすすめです。
夏以外も、梅雨の長雨や冬の雪からもペットを守ることができ、年間とおして安心感が変わります。中型・大型犬などの室内飼育が難しいペットに、テラス屋根で快適な環境を作ってあげましょう。

テラス屋根の3つのデメリット&対策方法
YKK APのテラス屋根「独立テラス屋根 エフルージュグラン ZERO 標準柱 フラット型」(画像出典:YKK AP)
魅力的なメリットの多いテラス屋根ですが、デメリットを知らずに設置してしまうと後悔につながることも。ここからは、テラス屋根のデメリットとも言える代表的な後悔ポイント3つと、その対策をご紹介します。
雨・風の音が気になる
テラス屋根の屋根材によく使われている「ポリカーボネート」。衝撃に強くと耐熱性が高く、紫外線をカットできることから人気が高く、現在では主流の屋根材になっています。
しかし、ポリカーボネートは薄くて軽い材質のため、雨音が響きやすいのがデメリット。また、柔軟性があるため強風でしなり、本体と留め具との隙間がある場合はとくにバタバタと音が立てることがあります。
対策方法
テラス屋根の雨や強風の音対策としては、なるべく厚さのあるポリカーボネートを選ぶと音が軽減される可能性があります。また、夜は音がより気になるため、寝室に設置するのは避けたほうがよいでしょう。
雨音が気になる場合は、テラス屋根の角度や傾斜を変えることで改善される場合があります。風の音の場合は、留める箇所を増やす、留め具と本体の間にシリコンなどを挟んで動かないようにするなどで軽減できます。どちらもあらかじめ施工業者に相談しておき、設置場所にあった対策をするとよいでしょう。
部屋が暗くなる・開放感がなくなる
日よけ以外を目的として設置した場合、テラス屋根を設置したら日当たりが悪くなってしまった…と思われる方もいるようです。屋根を設置すればテラスやお庭だけでなく、室内の日当たりも制限される可能性があることも考えておく必要があります。また、奥行きの広いテラス屋根の場合、室内から屋根が見えることで開放感がうすれたり、圧迫感を感じたりする場合があります。
対策方法
日当たり・開放感どちらにも共通して気をつけたいのは、屋根材の色選び。屋根材は複数のカラーバリエーションから選べますので、ブラウンやブルーなどの暗いカラーを避け、クリアタイプやすりガラス調を選ぶとよいでしょう。
日当たりが気になる方は、夏の強い日差しは遮り、冬の暖かい日差しはできるだけ室内まで届くバランスで設置するとよいでしょう。テラス屋根を設置する方角や周囲の環境によって変わりますので、設置を決める前に施工業者に相談しておきましょう。また、必要に応じて開閉できるオーニングにするというのもひとつの手です。
開放感を保ちたい場合は、柱なしタイプのテラス屋根がおすすめです。室内からお庭を眺めたときに柱が視界を遮らず、視界が開けている印象になります。また、屋根の形状は、丸みのあるラウンドタイプよりも直線的なフラットタイプのほうが、視界の妨げになりにくいでしょう。
長期保証がきかなくなる場合がある
後付けでテラス屋根を設置する際、一般的な壁付け型テラス屋根外壁に穴を開けてビスで固定します。しかし、その工事を行ってしまうと、住宅の長期保証がきかなくなるハウスメーカーや工務店は少なくありません。住宅の長期保証は、最低でも10年間、長いところでは60年間のハウスメーカーもありますので、壁付け型テラス屋根を設置した場合の長期保証がどうなるか、事前に必ず確認しましょう。
対策方法
住宅の長期保証を維持しつつ、テラス屋根を設置できる方法としておすすめなのが「独立型テラス屋根」です。独立型テラス屋根は、本体の柱だけでテラス屋根が自立可能なため、外壁へのビス固定は不要。強度は壁付けタイプには劣るものの、柱を太くしたり位置を変更したり、強度への工夫がされた商品が開発されています。

テラス屋根選びの注意点|設置地域や気候に耐えうる強度かチェック
YKK APのテラス屋根「ジーテラス neo テラス囲い 耐雪荷重性能 4500N/[m2] H2」(画像出典:YKK AP)
テラス屋根を設置しようと決めたら、どう選んでいけばよいのでしょうか?テラス屋根を選ぶ際の注意点として、まず、設置する地域や場所、気候にあったタイプを選ぶ必要があります。
とくに、雪の多い地域や台風が多い地域の場合は、耐積雪・耐風圧強度の高いテラス屋根を選ぶことが大切です。下記のように積雪や風に対する強度が設定されていますが、心配な方はワンランク上のタイプを選ぶとよいでしょう。
<耐積雪強度>
- 一般地域用(20cm):雪の少ない大都市圏など
- 積雪地域用(50cm):一定量雪が降る地域
- 多積雪地域用(100cm):日本海側の豪雪地帯など
<耐風圧強度>
- 一般地域タイプ(風速30~34m/秒)
- 強風地域タイプ(風速40~42m/秒)
テラス屋根の選び方のポイントについて、下記記事にて解説しています。より詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
リフォーム基礎知識「テラス屋根の選び方3ステップ | 後付けで失敗しないための注意点」

まとめ|デメリットにはあらかじめ対策をしよう
本記事では、テラス屋根のメリット・デメリットについて詳しく解説。選ぶ際の注意点についてもご紹介しました。テラス屋根には魅力的なメリットが多くありますが、デメリットについてもきちんと把握しあらかじめ対策をしておく考えておくことで、デメリットでなくなることもあります。素材選びや設置の工夫で回避できる場合もあるため、早い段階から施工業者に相談しておくのがおすすめです。
テラス屋根の設置を決めたら、次はショールームやホームセンターで、実際に見てみることをおすすめします。ぜひ本記事を参考に、あなたのライフスタイルにぴったりなテラス屋根を見つけてください!
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