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独立型テラス屋根(柱2本)のメリット・デメリット|柱位置3タイプの特長&費用相場

2023年10月18日
YKK APの独立型テラス屋根「レセパ」(画像出典:YKK AP)

テラス屋根を後付けで設置する際にネックになるのが、外壁にビス固定をする必要があること。できれば壁に穴を開けずにテラス屋根を設置したいとお思いになる方は少なくありません。そんな方に人気なのが、外壁に固定せず設置できる「独立型テラス屋根」です。

「独立型テラス屋根のメリットは?デメリットはないの?」
「柱の位置によってなにが変わるの?」
「独立型テラス屋根は高い?」

この記事では、独立型テラス屋根のメリット・デメリットとその対策方法、柱位置3種の仕様についての特長を徹底解説!また、費用相場もご紹介しながら、みなさんの疑問にお答えします!

柱4本で支えるテラス屋根タイプもありますが、今回は、柱2本で支える独立型テラスをご紹介。
独立型テラス屋根(柱2本)について知りたい方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

独立型テラス屋根の特長|外壁へのビス固定が不要

三協アルミの独立型テラス屋根「セパーネ」(画像出典:三協アルミ)
三協アルミの独立型テラス屋根「セパーネ」(画像出典:三協アルミ)

独立型テラス屋根は、その名のとおり本体の柱だけで自立できるテラス屋根のこと。外壁に固定する必要のない点が大きな特長です。

強度が気になるという声をよく聞きますが、壁付けタイプに比べると劣るものの、柱を太くしたり位置を変更したりと工夫がされた商品が多く開発されています。100cmの多積雪対応タイプや、風速40~42m/秒の風圧に耐える強風地域タイプもあるので、お住まいの地域の気候に合わせてお選びください。

独立型テラス屋根のメリット・デメリット

YKK APの独立型テラス屋根「レセパ」(画像出典:YKK AP)
YKK APの独立型テラス屋根「レセパ」(画像出典:YKK AP)

独立型テラス屋根の特長「外壁に固定せず設置が可能」には、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?ここからは、独立型テラス屋根の代表的なメリット・デメリットをご紹介します。

メリット:住宅の長期保証が維持できる

テラス屋根を施工する際、外壁にビス固定すると住宅の長期保証がきかなくなるハウスメーカーや工務店は少なくありません。最低でも10年間、長いところでは60年間もある住宅の長期保証が、テラス屋根のために切れてしまうのは避けたいですよね。その点、独立型テラス屋根なら外壁へのビス留めが不要。住宅の長期保証を維持したままで、テラス屋根を設置できるのが最大のメリットです。

メリット:重量鉄骨造の住宅にも設置できる

重量鉄骨造やALC(パワーボード)外壁、タイル外壁など、そもそもビスが打てない外壁もあります。その場合、壁付け型テラス屋根の設置は諦めざるをえません。しかし、独立型テラス屋根なら外壁の素材に関係なく設置が可能。賃貸住宅でも、大家さん・管理会社の許可さえあれば設置できるという自由さがメリットです。

デメリット:隙間から雨が入る

独立型テラス屋根は強風にあおられると揺れる場合があるため、外壁から約10cm離して設置する必要があります。その隙間から雨が入り込んでしまう点が、独立型テラス屋根特有のデメリットです。

「隙間カバー/隙間ふさぎ材」を付ければ隙間からの雨を軽減できる

YKK APの独立型テラス屋根「レセパ用オプション 隙間ふさぎ材」(画像出典:YKK AP)
YKK APの独立型テラス屋根「レセパ用オプション 隙間ふさぎ材」(画像出典:YKK AP)

独立型テラス屋根との隙間から雨がなるべく入らないようにしたい場合は、「隙間カバー/隙間ふさぎ材」を付けることで軽減できます。隙間カバー/隙間ふさぎ材はゴム製の緩衝材で、各メーカーにてオプションで用意されています。隙間カバー/隙間ふさぎ材も壁側には固定せず、上からフタをするようにすき間をふさぐという構造。壁をつたう雨が多少入り込んでしまうこともありますが、最小限に抑える工夫がされているため、通常の雨なら問題ないでしょう。

独立型テラス屋根の柱位置の仕様は3種類

独立型テラス屋根は、左右にある柱でテラス屋根全体を支える仕組みです。その柱の位置には3つのタイプがあります。

  • 前柱仕様(柱が外側)
  • 中柱仕様(柱が中央・T字型)
  • 後柱仕様(柱が壁側)

ここからは、独立型テラス屋根3タイプについて、それぞれの特長を解説します。

前柱仕様(柱が外壁と逆側)

リクシルの独立型テラス屋根「フーゴF」(画像出典:リクシル)
リクシルの独立型テラス屋根「フーゴF」(画像出典:リクシル)

最も一般的なのが、この前柱仕様。通常の壁付け型テラス屋根と同じく、家の外壁と逆側に柱が来る構造です。外壁側に水栓や花壇があるなど、柱が立てられない場合も干渉せずに設置することができます。また、目隠しパネルを付けたい場合は基本的に前柱仕様になります。テラスをくつろぎの空間にしたい方や、隣家や道路から距離がなく視線を遮りたい場合におすすめです。

一方、窓から外を眺める際に柱が視界に入りやすく、圧迫感を感じてしまうケースもあります。気になる方は施工業者とよく相談しておきましょう。

中柱仕様(柱が中央・T字型)

YKK APの独立型テラス屋根「レセパ」(画像出典:YKK AP)
YKK APの独立型テラス屋根「レセパ」(画像出典:YKK AP)

中柱仕様は、中央で屋根部分を支える構造であるため、安定感があるのが特長です。窓からもテラス屋根の外からも柱が目立ちにくいのがメリット。中柱仕様は柱の位置を前後どちらにも移動させられるタイプがほとんど。テラスだけでなくお庭全体を屋根で覆うなど、前後中央ではなく好きな位置にしたい場合にもおすすめです。

後柱仕様(柱が外壁側)

三協アルミの独立型テラス屋根「セパーネ」(画像出典:三協アルミ)
三協アルミの独立型テラス屋根「セパーネ」(画像出典:三協アルミ)

後柱仕様は、テラス屋根の柱が外壁側にあるタイプ。室内からテラスやお庭を眺めたときに柱が視界に入らず、テラス屋根がないときと同じ開放感が保てるのがメリットです。

独立型テラス屋根の費用相場

YKK APの独立型テラス屋根「レセパ」(画像出典:YKK AP)
YKK APの独立型テラス屋根「レセパ」(画像出典:YKK AP)

テラス屋根の費用相場は、独立型と壁付け型を比べると本体価格も工事費も、独立型のほうが費用は高めです。本体価格は材質や形状、サイズの違いで変わってきますので、希望と予算がマッチするか、まずはホームセンターやショールームで相談するのがおすすめです。工事費は選ぶテラス屋根やお庭などの設置面の状況によって異なるため、詳しく知りたい方は施工業者に見積もりを依頼するとよいでしょう。

まとめ|独立型テラス屋根は住宅の長期保証を維持したい方・ビス固定がNGな場合におすすめ

本記事では、独立型テラス屋根のメリット・デメリットについて詳しく解説。柱位置3種の仕様の特長や、費用相場ついてもご説明しました。知りたかったことや疑問は解決できましたか?

独立型テラス屋根は、外壁へのビス固定が不要なため、住宅の長期保証を維持できる、ビス固定が不可能な住宅でも設置できるというメリットがあります。テラス屋根と外壁の隙間から雨が入ってしまうデメリットはありますが、隙間カバー/隙間ふさぎ材を付けることで軽減できます。

自分のテラスや庭にも設置できるのかな?と不安や疑問がある場合は、まずは施工業者に相談してみることをおすすめします。ぜひ本記事を参考に、あなたのライフスタイルにぴったりなテラス屋根を見つけてください!

「自宅にあうのはどれか教えてほしい」「設置費用が知りたい」など、わからないことや知りたいことがございましたら、店頭または下記フォームよりお気軽にご相談ください。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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