ポイントリフォームの中でも、家の外観をイメージチェンジできるテラス。洗濯物を干すだけでなく、自宅でカフェ気分やアウトドア気分が味わえたりと、テラスがあるだけで生活スタイルの幅を大きく広げることができます。
しかし、「テラス」と一口に言っても、その種類は実に豊富。あらかじめ目的や予算を明確にしておかないと、完成してから後悔してしまうということにもなりかねません。
そこでこの記事では、テラスの種類を主に3パターンに分類したうえで、それぞれのメリットや実際にかかる費用を比較分析します。追加で費用がかかりやすい典型的なNGパターンも3つご紹介しますので、決められた予算内で理想にかなったテラスを手に入れてください!
テラスとは?サンルームやバルコニーとの決定的な違い
テラスのリフォームをお考えの方は、まず初めに「テラス」という言葉の定義をおさえておきましょう。よく似た言葉としてベランダ、バルコニー、サンルームなどが挙げられますが、それぞれの違いを明確に区別しておくことが大切です。
簡潔にまとめると、それぞれの定義は下記の通りとなります。
- テラス:1階部分の屋外スペース
- バルコニー:2階以上の屋外スペース。屋根がない
- ベランダ:2階以上の屋外スペース。屋根がある
- サンルーム:ガラス張りでできた部屋

よく混同されがちなバルコニーやベランダは、「2階以上」という点で、テラスとは明確に区別されます。サンルームは1階部分に設置されることも多いですが、密閉空間であることからテラスのような開放感を味わうことはできません。法律上でも屋内スペースと定義されるため、床面積が増えることで固定資産税が上がるというデメリットが考えられます。
自宅にテラスを設置することのメリットとしては、やはり開放的な雰囲気が生まれることが挙げられるでしょう。家族の生活スタイルに合わせ、下記のように多様なシーンでテラスを活用することができます。
【テラスの活用例】
- 洗濯物や布団を干す
- 家族や友人とバーベキューを楽しむ
- コーヒーを淹れてカフェタイムを楽しむ
- ハンモックを設置してお昼寝する
- 小さい子供の遊び場にする
- ペットの毛をカットする
- タバコで一服する
テラスの種類は主に3つ!メリットと費用相場比較
「1階部分の屋外スペース」と定義できるテラスは、さらに「テラス」、「テラス屋根」、「テラス囲い」の3つに分類されます。テラスのリフォームをお考えの方は、それぞれのメリットや費用相場について事前にチェックしておきましょう。
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テラス |
テラス屋根 |
テラス囲い |
費用相場 |
15 ~ 25万円 |
8 ~ 25万円 |
30 ~ 50万円 |
設置するもの |
床 |
床 |
床∔屋根∔囲い |
メリット |
開放感 |
雨や鳥のフンを防げる |
おしゃれな休憩場所として活用できる |
1. テラスのみ

1つ目の「テラス」とは、床部分を整備したシンプルなもの。開放感があるというメリットがあり、お子さまが遊ぶ場所としても最適です。床の素材としてはウッドデッキ、タイルデッキ、石材などの種類があり、特に自然なイメージを演出できるウッドデッキはテラスとしても定番です。
2. テラス屋根

「テラス屋根」とは、文字通り屋根とテラスがセットになったもの。洗濯を干す際には、雨や鳥のフンを防ぐことができます。また、紫外線や熱をカットする機能を備えた商品も多く、夏の暑い日でも日陰で涼むことができるでしょう。
屋根の形としては、地面と平行な「フラット型」、丸みを帯びた「アール型」の2種類が存在します。「フラット型」は家全体をシックに見せることができますが、機能性が高いのは「アール型」。特に降雨量が多い地域では、アール型の傾斜を利用して雨をスムーズに排水することができます。
また、近年は木材を組み合わせた「パーゴラ」が人気。見た目も非常にシンプルなデザインで、藤棚のようにツル性の植物を絡ませてグリーンカーテンとして活用することもできます。
3. テラス囲い

「テラス囲い」は、テラスの周囲にガラス素材などで柵を設けたもの。外部からの侵入を防ぐだけでなく、通行人の目線も遮断することができ、プライバシーや安全性に優れたテラスと言えます。
開放的なプライベート空間が魅力のテラス囲いですが、基本的に床・屋根・囲いの3つを設置しなくてはなりません。そのため、費用においては3パターンの中で最も高額になりがちです。
【写真で一目瞭然】テラスリフォームの事例と費用
テラスのリフォーム費用の相場をチェックしたところで、実際の施工事例や費用をご紹介します。写真でビフォーアフターを比べれば、テラス一つで家全体の印象まで大きく変わることがお分かりでしょう。


工事内容 |
ウッドデッキ |
期間 |
2日 |
費用 |
25万円 |
お客様の感想 |
思い通りの出来映えに、納得しています。本当に良かったです。ありがとうございました |


工事内容 |
ウッドデッキ+テラス+花壇 |
期間 |
1日 |
費用 |
25万円 |
お客様の感想 |
庭づくりの一環でお願いしました。見栄えは想像していたより、良く出来ており、業者さんも親切で良かった。 |


工事内容 |
ウッドデッキ |
期間 |
1日 |
費用 |
10万円 |
お客様の感想 |
目線が気になったから。気にならなくなった。ウッドデッキも同時にお願いして夕涼みとかが楽しみ |
相場よりもプラスで費用がかかる3パターン
一般的に15~50万円ほどでリフォームが可能なテラスですが、場合によっては余計に工事費や材料費がかかってくるケースも考えられます。特に自宅の築年数が古いという方は、下記の3つに該当する項目がないか事前にチェックしておきましょう。

1. 外壁の補修が必要
テラス屋根やテラス囲いのように屋根を設置する際には、外壁部分に屋根を固定します。そのため、既に外壁が老朽化している状態であれば、まず先に外壁を補修しなくてはなりません。
外壁補修にかかる費用は、外壁の状態によって全く異なります。外壁の状態が不完全なまま屋根を設置してしまうと、屋根との接続部分が剥がれてしまうということにもなりかねません。不安な方は屋根の取り付け前に、外壁の状態も確認してもらいましょう。
2. 地盤が悪い
同様に、テラス設置予定場所の地盤が柔らかかったり傾いていたりするケースは、事前に地盤を整備しなくてはなりません。特にテラス屋根やテラス囲いを設置する場合には、地盤が悪いことで基盤となる柱が傾いてしまうリスクも考えられます。
柱が傾いてしまえば、当然ながら屋根や囲いも歪んでしまい、家自体の強度に影響を及ぼす可能性もあります。外壁・地盤の2点については自分で判断するのではなく、必ず専門のプロにチェックしてもらうよう心がけましょう。
3. 障害物がある
最後に気を付けなければならないのが、テラス設置予定地に障害物がないかどうか。例えば倉庫やエアコンの室外機などは移動しなくてはなりませんし、屋根を取り付ける際に自宅の敷地内で完結するかについてもチェックしなくてはなりません。
また、お隣さんとの敷地の境界が曖昧な方も要注意。自宅の敷地をはみ出してしまったら大変なことになりますので、あらかじめテラスの目安のサイズを計測しておくと安心です。
地域によって耐久性も異なる
テラスには主に「テラス」、「テラス屋根」、「テラス囲い」の3種類があり、かかる費用としては15~50万円ほどが一般的です。「既に地面は整備してあるから屋根だけ取り付けたい」という方であれば、10万円以下でも十分にリフォームを行うことは可能でしょう。
ただし、雪が多い地域や海に近い地域については、耐久性についても慎重にならなくてはなりません。安いからと言う理由で簡素な素材のものを選んでしまうと、積雪量に耐えられなくなってしまったり、海風で素材がサビてしまったりということも十分に考えられます。

おさらいをすると、テラスのリフォームにかかる費用は
- テラスの種類(テラス・テラス屋根・テラス囲い)
- 外壁や地盤の状態
- 住んでいる地域
の3つによって大きく変わってきます。
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自宅にテラスができれば、テラスでバーベキューをしたりコーヒーを飲んだり、さらにお天気の良い日には雨の心配もせず洗濯物やお布団を干したりと、生活の質もグンと上げることができます。どのようなテラスがあったら嬉しいかを想像し、ぜひご予算内で理想のテラスを手に入れてください!
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