簡単に外窓交換ができる「リプラス」は、窓の経年劣化や機能面でのストレスを解消する方法として人気が高まっています。この記事では、リプラスの特徴やバリエーション、目安価格や注意点を解説します。
※各補助金の金額や要件などは、2024年6月時点の情報です。
リプラスとは

リプラスとは、住設メーカーのLIXILが製造・販売する窓です。リプラスの特徴は、古い窓の内側の部分を外して新しい窓を枠ごと取り付けるカバー工法で設置することです。一般的に窓の交換を行う場合、新しく取り付ける窓のサイズに合わせて外壁をカットするなどの大規模な工事を行います。しかし、リプラスの場合は外壁をカットする必要がないので、1つの窓につき約半日程度で施工できます。窓交換にかかる時間やコストを抑えられるため、人気が高まっているカバー工法の1つです。
リプラスの特徴

リプラスの外窓交換は施工にかかる時間やコストを削減できるだけでなく、設置後の生活にさまざまなメリットをもたらします。では、リプラスの特徴やリプラスで外窓交換を行うメリットを紹介します。
古い窓を交換して快適な住環境を作れる
窓からすきま風が入ってくると、暮らしていく上で大きなストレスになります。すきま風の原因のほとんどは経年劣化によるものです。そのため、リプラスで新しい外窓に交換すると、すきま風のストレスを解消できる可能性が高いでしょう。また、開閉ができない窓があると換気ができなくて生活が不便に感じたり、湿気や匂いが気になったりすることも少なくありません。リプラスはリビングなどの居住スペースをはじめ、浴室の窓にも対応しています。そのため、開閉できる新しい窓を設置することで、湿気や匂いがこもるのを防げます。
光熱費を節約できる
すきま風が気になる窓や断熱性のない窓の部屋で過ごすと、外の気候に部屋の温度や湿度が影響されてしまうため、冷暖房を過剰に使いすぎるリスクがあります。しかし、リプラスはアルミの利点である強度と耐久性、樹脂の利点である断熱性と防露性の2つの素材からなるハイブリッド窓を採用した窓です。そのため、快適な環境が作りやすく、光熱費を最小限に抑えられます。
先進的窓リノベ事業の補助金対象商品である
リプラスは、先進的窓リノベ事業の補助金対象商品となっています。先進的窓リノベ事業は環境省が進める補助金事業で、既存住宅の窓やドアを断熱効果の高い窓やドアに改修して、省エネ化を促進することを目的としています。
補助額は住宅の建て方、設置する窓の性能と大きさ、設置方法に応じて定額となっており、一戸あたり5万円から最大200万円です。補助金の申請は登録事業者が行うため、リプラスの外窓交換で補助金の申請を行う場合は、事務局に登録している事業者を選ぶ必要があります。
カインズリフォームは、先進的窓リノベ事業の事務局に登録された事業者です。カインズリフォームでリプラスの外窓交換を行うと、面倒な補助金申請の手続きが不要です。また、補助金額を差し引いた金額で支払いができるので、予算を抑えてリフォームできます。
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リプラスのバリエーション
リプラスの外窓交換を検討したときに気になるのが、まず自宅の外窓に適用するリプラスの商品があるかどうかという点です。リプラスはリビングの外窓のほか、さまざまな場所や形状の窓に対応した商品があるので、ぜひ参考にしてみてください。
居室仕様TWタイプ

リビングからデッキなど外に出る大きな窓を交換する場合、一般的なカバー工法では引き違い窓の段差が大きくなってしまい、つまずいてケガをしてしまう可能性があります。しかし、居室仕様TWタイプは段差を軽減しているので、つまずきによる転倒やケガを防いで安全性を確保できます。また、窓の段差を軽減することによって、開口を広く納められるため、十分な採光を確保できるのも大きな魅力です。
さらに、室外側と室内側のアルミ形材の熱の伝わりを樹脂部材で遮断するトリプルガラス仕様となっているため、高い断熱性が期待できるのも特徴です。カラーバリエーションやガラスバリエーションも豊富なので、既存の窓と似たデザインやアクセントとなるデザインの窓にリフォームできます。
居室仕様

居室仕様はTWタイプと同様に引き違い窓の段差を軽減しているため、つまずきによる事故防止をはじめ、十分に採光が確保できるのが特徴です。また、室外側と室内側のアルミ形材の熱の伝わりを樹脂部材で遮断する、ブリッジ枠を採用しているため、高い断熱性が期待できるのも魅力です。外観色や内観色、室内から見える樹脂アングルカバーなど、細かい部分まで色指定できるほか、カラーバリエーションも豊富なので、イメージどおりの外窓が設置できます。
浴室仕様

浴室仕様は浴室の窓リフォームに最適な仕様となっています。窓種の変更や開口縮小にも対応しているので、従来の浴室をシステムバスにリフォームするタイミングでリプラスの外窓交換を実施するのもおすすめです。浴室仕様は居室仕様と同様に、引き違い窓の段差を軽減する仕様となっています。くわえて、断熱性を高めるブリッジ枠を採用しているので、冬の寒いシーズンでも外気温の影響を受けにくいことも特徴です。また、引き違い窓だけでなく、すべり出し窓や上げ下げ窓、FIX窓など、さまざまな窓の種類も用意されています。
アタッチ枠

窓枠を取り付ける際に仕様する部材であるアタッチ枠は、幅広いサイズや形状の窓に対応しています。アタッチ枠はTW窓用とサーモス用が用意されており、取り付ける窓によって柔軟に対応できます。断熱性の高いトリプルガラスに取り付けるTW用のアタッチ枠は、アタッチ枠をはじめ、新設サッシも高断熱化しているのが特徴です。内観色や外観色、樹脂アングルカバーのカラーバリエーションも豊富に用意されています。
汎用カットモール

リプラスは外壁を工事しないカバー工法で外窓をリフォームするのが一般的ですが、開口面積をそのままにしたい場合は外壁を切って窓リフォームをすることも可能です。外壁を切る場合は、既存のサッシ枠を壁ごとカットし、汎用カットモール材を使って新しい窓の取り付けを行います。汎用カットモール材は、シャッター付引違い窓・雨戸付引違い窓・面格子付引違い窓・出窓の場合でも、対応可能です(※同一品種への取り替えのみ)。
リプラスの価格
リプラスの参考価格は次のとおりです。
- 居室仕様 TWタイプ 引違い窓 2枚建 マドタイプ:283,900円
- 居室仕様 引違い窓 2枚建 マドタイプ:171,400円
- 浴室仕様 引違い窓 2枚建 マドタイプ:137,800円
- アタッチ枠(TW用)縦すべり出し窓(グレモン):205,800円
- 汎用カットモール マドタイプ:モール部 37,400円+サッシ部 112,600円
※消費税、取り付け費、運賃除く
参考:リプラス|LIXIL
リプラスの外窓の価格は一般的な外窓と大きな差がありません。しかし、外壁を切って工事をする場合は、工事費用が上乗せされるため、カバー工法で外窓を交換するリプラスは、リフォームコストを大きく抑えられるのです。
リプラスの設置方法

外壁を切らずにリプラスで窓リフォームを行う場合、障子を取り外してサッシ枠を残し、既存の枠の上から新しいカバーをはめ込み、新しい窓を取り付けます。リプラスの外窓リフォームのおもな手順は次のとおりです。
- 既設サッシの障子を外す
- 既設サッシの止水処理
- ベース材の取り付け
- 下枠水平出しの調整
- 新設サッシ枠の取り付け
- アングルカバーの取り付け
- 見切材の取り付け
- 障子を入れてリフォーム完了
このように、リプラスの外窓交換は外壁を切らない場合、工事ではなく取り付け作業のみとなるため、半日程度で外窓リフォームが完了します。
リプラスを設置する際の注意点
リプラスの外窓交換は、コストを抑えて快適な生活環境が実現できるというメリットがありますが、気をつけておきたいポイントもあります。リプラスの外窓交換を検討している方は、次の注意点を踏まえた上で施工を実施してみてください。
防火仕様ではない
リプラスは防火仕様ではないため、防火仕様の窓の設置が義務付けられている場所への取り付けはできません。また、窓の種類によっては取り替えられない場合もあるので、リプラスの施工実績が豊富な業者に相談してから外窓交換を検討するのがおすすめです。
累計工事件数が200万件以上の豊富な実績を持つカインズリフォームは、Webをはじめ、全国最寄りの店舗でお気軽にリフォームのご相談を受け付けています。もし既存の窓がリプラスに対応していない場合でも、リプラス以外の交換方法もご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
設置場所によっては足場を組む必要がある
リプラスは外壁を切る必要がないので、コストを抑えて短時間で外窓交換ができるというメリットがあります。一方で、取り替える窓の場所によっては足場の設置が必要となるかもしれません。足場を設置するためには別途費用がかかるため、足場設置の有無を業者に確認してからリプラスの外窓交換を検討するのがおすすめです。また、リプラスは木造で3階以下の住宅用サッシとなっています。4階以上の建物には設置できないので注意してください。
まとめ
リプラスは外壁を大幅に工事しなくても、たった1日で外窓交換ができるのが魅力です。すきま風や結露、通気性といった悩みを解消し、より快適に過ごせるのも人気の理由でしょう。リプラスは補助金の対象となっているので、コストを抑えて外窓の交換が可能です。カインズリフォームは、面倒な補助金の申請作業を代行してお客様の手間を減らせるほか、補助金を引いた金額で支払いができるので、外窓のリフォームを検討している方におすすめです。
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