侵入窃盗犯の多くは、窓ガラスを破って室内へと入ってきます。大切な家族や財産を守るためにも、窓の防犯対策を考えましょう。
この記事では、窓の防犯対策の重要性や防犯リフォームのアイデア、リフォーム時の注意点などを紹介します。窓の防犯対策を考えるにあたっての参考として、ぜひ内容をご覧ください。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合や、取り扱いのない場合がございます。
窓の防犯対策の重要性
かつては「世界一安全な国」といわれていた日本ですが、近年は悪質な侵入犯罪が増加しています。SNSなどで集められた「闇バイト」による侵入事件のニュースを見て、不安になった経験を持つ方も多いでしょう。
侵入犯罪を防ぐなら、戸建て・集合住宅ともに、窓の防犯対策が重要です。参考として、建物への侵入手口や破りやすい窓の種類などをチェックしてみましょう。
建物への侵入手口
警視庁の「住まいる防犯110番」によると、一戸建住宅・共同住宅とも、侵入窃盗犯がよく使う侵入口は「窓」です。特に一戸建ては、窓からの侵入が55.2パーセントとなっています。
窓からの侵入手口で多いのは次の3つです。
意外と多いのが、施錠していない「無締まり」です。ガラス破りとは、窓ガラスを壊して鍵を開ける手口をいいます。侵入しやすい窓の施錠を忘れないよう気をつけましょう。また、ガラス破りへの対策も考える必要があります。
参考:住まいる防犯110番
破りやすい窓の種類
侵入者にとって破りやすい窓は「掃き出し窓」「腰高窓」の順です。ほかのタイプと比べて掃き出し窓が破られやすいのは、クレセント錠が多いことや、カーテンや鉢植えなどの目隠しがあって目立ちにくいことなどが原因として挙げられます。クレセント錠は窓を固定する締め金具であり、防犯対策としては十分とはいえません。
窓を破るのに5分以上かかると、侵入者の7割は諦めるといわれます。窓を破られないよう適切な対策をしましょう。
防犯効果の高い窓の特徴

防犯性能の高い窓には次のような特徴があります。
- ガラスが厚くて割れにくい
- 雨戸やシャッターがついている
- CPマークがついている
CPマークとは、防犯性能の高い建物部品につけられているマークです。防犯性能が高い商品を選ぶ目安として役立ちます。
窓の防犯に効果的なリフォームのアイデア
窓の防犯に効果的なリフォームのアイデアを4つ紹介します。
- 窓ガラスを交換する
- 面格子を取りつける
- 窓シャッターを取りつける
- 内窓をつける
どれかひとつではなく、複数のリフォームを組み合わせることによって効果を高められるでしょう。4つのアイデアについて紹介しますので、ご自宅を防犯リフォームする際の参考としてご覧ください。
窓ガラスを交換する
防犯リフォームで最初に考えられるのが、窓ガラスの交換です。割れやすい単板ガラスを使っているのであれば、防犯ガラスや合わせガラスへの交換を検討してみましょう。
合わせガラスは、ガラスのあいだに樹脂フィルムが挟まれており、割れるまでには時間を要します。強い衝撃を受けてもヒビが入るだけの場合もあるため、ガラス破り対策として効果的です。
面格子を取りつける
防犯には面格子を取りつける方法もおすすめです。面格子とは窓の外側に取りつける格子のことで、後づけできます。
主な種類は「縦格子・クロス格子・横格子」の3つとなりますが、違いは格子の組み方です。どの種類を選んでも防犯性に大きな違いはありません。好みに合わせて種類を選びましょう。
窓シャッターを取りつける
リフォームで防犯性を高めるなら、窓シャッターを取りつける方法もあります。開け閉めでの手間を減らすなら、リモコンで開閉できるタイプが便利です。中にはすだれ状で、採光性・通気性に優れた窓シャッターもあります。
内窓をつける
侵入しにくい家にするなら内窓も検討してみましょう。内窓を取りつけた窓は侵入に時間がかかるためです。また、内窓には防音効果や断熱効果などがあり、結露も軽減できます。リフォームによって、住まいの快適性も高められるでしょう。
参考:窓・サッシの交換・リフォーム | カインズ・リフォーム
窓の防犯対策におすすめの製品

窓の防犯対策におすすめの製品は次の2つです。
- YKKAP「マドリモ シャッター」
- YKKAP「安全合わせ複層ガラス/防災安全合わせ複層ガラス」
どのような特徴を持つ商品なのか、チェックしてみましょう。
YKKAP「マドリモ シャッター」
YKKAPの「マドリモ シャッター」は、防犯・防災に効果的な窓シャッターです。シャッターはリモコンでかんたんに開閉できます。タイマーがあるため、毎日決まった時間の開閉も可能です。シャッターが光や音を遮ることから、寝室の窓に設置すると快眠にも役立つでしょう。
マドリモ シャッターはカバー工法で設置するため、壁の工事は不要です。窓の条件にもよりますが、おおよそ2時間でシャッターを取りつけられます。必要なスペースが小さいため、さまざまな窓に設置することが可能です。
参考:マドリモ シャッター・雨戸 | 商品を探す | YKK AP株式会社
YKKAP「安全合わせ複層ガラス/防災安全合わせ複層ガラス」
窓ガラスを交換するなら、おすすめはYKKAPの「安全合わせ複層ガラス/防災安全合わせ複層ガラス」です。ガラスのあいだに樹脂中間膜が挟まれているため、破壊されにくくなっています。また、飛散しにくいため、強風時の飛来物対策としても有効です。
紫外線を99パーセント以上カットでき、肌や家具の日焼け対策にも役立ちます。
参考:安全合わせ複層ガラス/防災安全合わせ複層ガラス | 商品を探す | YKK AP株式会社
窓に取り入れたい防犯アイデア
窓の防犯性を高めるなら、ガラスの交換・シャッターや雨戸の設置などのリフォームがおすすめです。ただし、どのリフォームも、絶対に侵入窃盗犯の侵入を防げると断言できるわけではありません。複数の対策を組み合わせることで、防犯効果を高められるでしょう。窓に取り入れたい防犯アイデアを3つ紹介します。
窓に防犯フィルムを貼る
ガラス破りを抑制するなら、窓に防犯フィルムを貼ってみましょう。防犯フィルムは商品によってタイプが違い、鍵の周囲に貼る商品もあります。窓の交換と比べると、防犯フィルムはリーズナブルです。本格的な防犯リフォームをする前に、一時的な対策として取り入れてみてもよいでしょう。
参考:カインズ 防犯フィルム 幅46×長さ35cm 2枚入 | 侵入防止用品・南京錠 通販 | ホームセンターのカインズ
センサーライトを設置する
人間が近づくと明かりがつく「センサーライト」を設置する方法も防犯に効果的です。明かりがついて姿を見られると、侵入者が諦める可能性もあります。屋外に設置するものであるため、センサーライトには防雨型を選びましょう。
参考:大進 人感 センサー 防雨型 屋外用 LED センサーライト 常夜灯機能付き 夜間自動点灯 照明 防犯ライト 玄関 LED 暗くなると点灯 DLA-12T100 | 屋外用照明・屋外用ライト 通販 | ホームセンターのカインズ
補助錠を取りつける
防犯対策なら、補助錠を取りつける方法も手軽でおすすめです。窓ガラスを割って鍵を開けるタイプの侵入窃盗犯なら、鍵が複数あって時間がかかると諦めるかもしれません。つまみを回して締めるだけの補助錠もあります。補助錠は、上下2か所に取りつけると効果的です。
参考:カインズ 窓の補助錠 | 侵入防止用品・南京錠 通販 | ホームセンターのカインズ
窓の防犯リフォームで気をつけたい注意点
窓の防犯リフォームは家の安全性を高められるものの、いくつか注意点もあります。特に気をつけたい注意点を3つ紹介しますので、防犯リフォームを行うときの参考にお役立てください。
採光性や通気性が悪くなる場合がある
窓の防犯リフォームでは採光性や通気性に注意する必要があります。なぜなら、シャッターや面格子などの取り付けで、日光が入りにくくなったり風通しが悪くなったりする可能性もあるためです。採光性・通気性が落ちるとカビが生えやすくなってしまい、健康被害を引き起こすリスクも考えられます。リフォーム時は採光性や通気性なども考慮して計画を立てましょう。
緊急避難しづらくなる可能性がある
リフォーム内容によっては緊急避難しづらくなる可能性にも注意が必要です。雨戸やシャッターを設置すると、火事や地震などが発生したときに避難しづらくなるかもしれません。緊急避難の可能性も考慮してリフォーム計画を立てましょう。
高額で悪質な業者も存在する
リフォームを行う際には信頼できる業者を選ぶことも大切です。残念ながら、高額な費用で質の悪い工事を行う業者も存在しています。トラブルを防ぐためにも複数の業者から見積もりをとって、内容や対応を比較してみましょう。インターネットにある口コミも参考として役立ちます。
見積もりが「一式」になっていて内容がわからない場合は、必ずリフォームの詳細を確認してください。アフターフォローの有無も、リフォーム業者選びでチェックしておきたいポイントのひとつです。価格だけでなく、実績や対応、アフターフォローの内容などを総合的に見て業者を選びましょう。
まとめ
昨今のニュースを見て、空き巣への不安を感じている方も多いでしょう。空き巣だけでなく、人がいる時間を狙う「忍込み」や「居空き」といった手口もあります。家族や財産を守るためには、窓の防犯対策が必要です。安心して暮らすためにも、ぜひ窓のリフォームを検討してみませんか。
カインズリフォームでも窓の防犯対策についてご相談を承っておりますので、お気軽にご相談ください。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合や、取り扱いのない場合がございます。