和室の暑さ・寒さが気になるなら、DIYで内窓リフォームをする方法があります。内窓を取り付けると断熱性が高くなり、防音性にも期待できます。ただし、DIYでの内窓リフォームができない窓もあるため、注意が必要です。
この記事では、和室の内窓リフォームのDIYについてメリットや、和室に取り付けできるおすすめの内窓、注意点などを紹介しますので、ぜひご覧ください。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合や、取り扱いのない場合がございます。
※各補助金の金額や要件などは、2025年4月時点の情報です。
和室の内窓はDIYで取り付けできる?

和室の内窓を、「業者に依頼せず自分で取り付けたい」とDIYを検討している方も多いでしょう。和室に限らず、内窓はDIYで取り付けできるケース・取り付けできないケースがあります。取り付けできないケースなら、DIYで設置しようとせず、リフォーム業者に相談してみましょう。
取り付けできるケース・取り付けできないケースについて解説しますので、DIYによる内窓設置をご検討の方は、ぜひ参考にしてください。
和室の内窓をDIYで取り付けできるケース
DIYで和室の内窓が取り付けできるのは、次のようなケースです。
基本的に、今ある窓に窓枠や和障子のスペースがあれば、DIYで内窓を設置できる可能性が高くなります。ただし、窓枠の奥行寸法が狭い窓には設置できません。DIYを検討している場合は、まず設置したい窓枠の奥行寸法を確認してみましょう。なお、内窓を設置すると現在ある和障子は使えなくなりますので、注意してください。
和室の内窓をDIYで取り付けできないケース
DIYに限らず、次のような窓は特性から内窓を取り付けできません。
- 内倒し窓
- 回転窓
- 内開き窓
- クーラーや換気扇が付いている窓
基本的に、内側に開くタイプの窓や、内側に造作が付いている窓には内窓を設置できません。また、垂直壁面ではないため、天窓も取り付け不可です。窓枠にカーテンレールが付いている場合は、移設が必要になる可能性があります。
和室の内窓をDIYで取り付けるメリット
和室の内窓をDIYで取り付けるメリットは次の2つです。
2つのメリットについて紹介します。
設置費用を抑えられる
DIYでの内窓設置には、費用を抑えられるという大きなメリットがあります。内窓を設置すると、窓の断熱性・防音性・防犯性などを高めることが可能です。結露も減ることから、カビやダニなどの発生も防げるでしょう。内窓の設置を業者に依頼すると、当然ながら施工費用がかかります。
しかし、DIYの場合は、施工にかかる費用を抑えることが可能です。自分で内窓を設置するためのキットも販売されています。
ただし、取り付けの際に隙間ができると断熱性や防音性が下がるため、注意しなくてはなりません。失敗してやり直す場合、余計な費用がかかってしまいます。内窓の設置で失敗を避けたいのなら、プロに依頼することをおすすめします。
自分のペースで施工できる
自分のペースで施工できることも、DIYで内窓を設置するメリットです。DIYなら、都合のよい時間に作業を進められます。また、リフォーム工事のために仕事を休む必要もありません。マイペースでリフォームを進めたい方や、仕事を休むのが難しい方は、DIYでの設置を考えてみてもよいでしょう。
和室の内窓をDIYで取り付ける方法
市販のキットを使い、和室の内窓をDIYで取り付ける方法は、以下のとおりです。
- 窓枠の内寸法を測る
- 上下レール、フレーム、横カバー、パネルをカットする
- 窓枠に横カバーと上下レールを取り付ける
- パネルにフレームを取り付ける
- 窓レールに窓面をはめ込む
市販のキットを使用する際は、説明書を正しく読み、指示に従って作業を進めましょう。採寸時は、必ず1ミリ単位で正確に測ってください。隙間ができると内窓の効果が十分発揮されなくなるためです。
しかし、自分で内窓を取り付けようとしたものの、採寸がうまくいかずに失敗するケースもあります。断熱性や防音性を高めたいのなら、内窓の設置はプロへの依頼がおすすめです。
DIYで和室に内窓を取り付ける際の注意点

DIYで和室に内窓を取り付ける際に気をつけたい注意点は次の3つです。
- 設置後をイメージする
- 部屋全体に設置する
- DIYでの内窓リフォームは補助金の支給対象外になる
3つの注意点について解説しますので、DIYにするか検討する際の参考としてご覧ください。
設置後をイメージする
DIYで内窓を設置する際は、必ず「設置後」の部屋がどうなるかをイメージしましょう。以下のような理由で、DIYでの内窓を設置して後悔する方もいます。
- 部屋が狭くなった
- 開け閉めが面倒になった
- 掃除の手間が増えた
内側に開く窓や、回転窓などには内窓が取り付けられません。内窓を設置した分、部屋が少し狭くなったような印象を受けるでしょう。「内窓の設置でどのくらい部屋が狭くなるか」を事前にイメージすることも大切です。あらかじめ設置後をイメージしておくと、後悔を防げます。
部屋全体に設置する
DIYで内窓リフォームをする場合、1か所だけでなく、部屋全体に設置しましょう。「寒い窓だけ」といった設置だと、失敗したと後悔する可能性があります。
内窓リフォームは「部屋全体」または「階全体」が基本です。ひとつの窓だけに設置しても、ほかの窓から熱が逃げてしまうため、十分な断熱効果や防音効果には期待できません。追加しようとすると、何度も手間をかけることになってしまいます。
DIYでの内窓リフォームは補助金の支給対象外になる
補助金の支給対象外になることも、DIYでの内窓リフォームで気をつけたい注意点です。内窓設置にかかる費用を抑えてお得にリフォームしたいのなら、国による補助金を活用する方法もあります。
しかし、「先進的窓リノベ2025事業」の補助を受けるには、次の条件を満たさなくてはなりません。
DIYの場合は、1つ目の条件を満たさないことから、補助金の支給対象外になってしまいます。お得に内窓を設置したいのなら、DIYよりもリフォーム業者への依頼がおすすめです。
「先進的窓リノベ2025事業」を活用した内窓設置は、ぜひカインズまでご相談ください。カインズの内窓工事は、3か所以上で標準工事費が無料です。お支払いは補助金額を引いた金額となり、工事費にもカインズポイントが付与されます。くわしくは、先進的窓リノベ2025事業のページもご覧ください。
参考:住宅省エネ2025キャンペーン|【公式】株式会社カインズ
参考:窓・サッシの交換・リフォーム | カインズ・リフォーム
和室におすすめの内窓
和室におすすめの内窓もチェックしてみましょう。おすすめは次の2つです。
- LIXIL「インプラス」
- YKK AP「プラマードU」
それぞれの特徴を紹介しますので、ぜひ内窓選びの参考にしてください。
なお、現在お使いの窓によっては設置が難しい場合もあります。くわしくは、内窓の設置を行っているリフォーム業者に確認・相談してみましょう。
LIXIL「インプラス」

引用元:LIXIL
表面に静電気を帯電させず、ホコリを引き寄せない「ダストバリア機能」を搭載しているのが、LIXILの「インプラス」です。「インプラス」は樹脂製で断熱性が高く、外気温の影響を受けにくい室内環境が作れます。結露を軽減する効果もあるため、カビやダニの予防も可能です。外窓と「インプラス」のあいだにある空気層が障壁となり、外からの騒音を防ぐ効果もあります。
外壁や柱に手を加える工事はなく、1窓あたりの工事にかかる時間はおおよそ60分です。和室の場合は、窓枠または障子がある位置に「インプラス」を取り付けます。
「インプラス」はガラスの種類が豊富です。
- Low-E複層ガラス グリーン
- Low-E複層ガラス クリア
- 一般複層ガラス
- 単板ガラス
断熱性能で選ぶなら、おすすめは高遮熱仕様の「Low-E複層ガラス グリーン」です。部屋の方角に合わせてガラスを選ぶのもよいでしょう。
YKK AP「プラマードU」

引用元:YKKap
YKK APの「プラマードU」も、1窓あたりおよそ60分で和室の窓に取り付けられます。「プラマードU」も断熱性が高く、結露を大幅に抑えることが可能です。防音効果もあり、外からの騒音を軽減できます。
「プラマードU」を和室に設置するなら、雰囲気を損なわない「和紙調単板ガラス」または「和室用複層ガラス」がおすすめです。和紙調単板ガラスは和紙の風合いを表現したフィルムが貼られています。フィルムは紫外線を99パーセントカットするため、室内の日焼け防止に役立つでしょう。また、ガラスが破損した際の飛び散りも防げます。和室用複層ガラスは、くもりガラスで、単板ガラスよりも断熱効果が高いことが特徴です。
なお、「プラマードU」はDIYを想定した商品ではありません。DIYでの設置や修理による不具合は保証の対象外となる可能性があります。
まとめ
和室の内窓リフォームには、断熱性・防音性を高められるというメリットがあります。市販されているキットを活用すると、DIYによる内窓リフォームも可能です。DIYなら費用を抑えて自分のペースでリフォームを進められるでしょう。
ただし、DIYでの内窓リフォームは失敗する場合があります。失敗すると、十分な断熱効果・防音効果は得られません。
窓の断熱性や防音性を高めるために内窓を設置するのなら、業者への依頼がおすすめです。
カインズリフォームでは、補助金を利用した和室の内窓リフォームについてご相談を承っております。和室の内窓リフォームをご検討中の方は、ぜひお問い合わせください。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合や、取り扱いのない場合がございます。
※各補助金の金額や要件などは、2025年4月時点の情報です。