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掃き出し窓とは?引き違い窓との違い&メリット・デメリットをわかりやすく解説

2024年02月22日
掃き出し窓とは?引き違い窓との違い&メリット・デメリットをわかりやすく解説

家のリフォームにあたり、「窓の種類をどれにしよう?」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか?

窓は設置する場所によって最適なタイプが異なりますが、リビングに設置する窓として特に人気が高いのが「掃き出し窓」です。しかし、掃き出し窓と聞いても「どんな窓なの?」と疑問に思う方がほとんどでしょう。

そこでこの記事では、掃き出し窓がどのような窓かを説明したうえで、掃き出し窓のメリット・デメリットを紹介します。掃き出し窓のデメリットを解決するコツも併せて解説しますので、リビング周辺のリフォームをお考えの方はぜひ参考にしてください!

掃き出し窓とは?腰高窓や引き違い窓との違いを解説

掃き出し窓とは?窓の種類を解説

掃き出し窓は「はきだしまど」と読み、その名の通り昔はごみを掃き出すための窓として使われました。現在もほとんどの家庭で採用されているスタイルで、ガラス面積が広いことから開放感があるのが特徴です。

掃き出し窓・腰高窓の違い

一般住宅に設置する窓には、主に「掃き出し窓」と「腰高窓」の2種類があり、それぞれ以下のように特徴が異なります。

  • 掃き出し窓:床から高さ200cm近くある大型の窓
  • 腰高窓:大人の腰の高さより上に設置された窓

いずれも「どの家庭にも必ずある」と言えるほど一般的なもので、掃き出し窓はリビングに、腰高窓はキッチンや個室などに用いられます。掃き出し窓は人が出入りすることを目的としており、ベランダやバルコニーへ続く窓として設置されるのが一般的です。

掃き出し窓・引き違い窓の違い

掃き出し窓とよく対比される言葉として「引き違い窓」が挙げられます。しかし、引き違い窓はあくまで窓の開閉方法をあらわす言葉であるため、両者は互いに比較できるものではありません。

一般家庭で使われる窓は、スライド形式によって以下の4つに分類されます。

  • 引き違い窓(2枚):左右両方がスライドする
  • 引き違い窓(4枚):左2枚、右2枚がそれぞれスライドする
  • 片引き窓(1枚):1枚のガラスを1方向にのみスライドする
  • 引き分け窓(2枚):2枚のガラスを両側に開くようにスライドさせる

掃き出し窓は、2枚であれ4枚であれ引き違い窓であることがほとんどです。掃き出し窓は窓のスタイル、引き違い窓はスライド形式の種類であることを押さえておきましょう。

掃き出し窓がもたらす3つのメリット

掃き出し窓がもたらす3つのメリット

ガラス面積が広い掃き出し窓には、主に以下の3つのメリットがあります。

  • 出入りしやすい
  • 光や風が入りやすい
  • おしゃれで眺めが良い

掃き出し窓は、現代の西洋風の家はもちろん、従来の和式住宅にもマッチしやすいのが特徴です。設置場所に悩んでいる方は、掃き出し窓のメリットを最大限に活かせる部屋を考えてみましょう。

出入りしやすい

200cm近くの高さがある掃き出し窓は、ベランダやバルコニーなど、人の出入りが多い場所におすすめです。テラスとリビングルームが掃き出し窓を隔ててつながれば、空間をより広く感じられることでしょう。

ベランダやバルコニーに掃き出し窓を設置すると、冷蔵庫や洗濯機といった大型家電の搬送にも便利です。4枚の引き違い窓を採用すれば間口も広くなり、ベッドなどさらに大型の家具でも出し入れに苦労することはほとんどありません。また、災害時には車椅子などでも通りやすいことから、緊急避難ルートとしての役割を果たしてくれます。

光や風が入りやすい

ガラス面積が広い掃き出し窓は、それだけ光や風が入りやすいのが特徴です。晴れた日には窓を全開にするだけでも非常に気持ち良く、家の中の空気が循環しやすくなります。家の中には目には見えないハウスダストやカビの胞子が舞っているため、空気の循環を良くすることで屋内に新鮮な空気を取り込むことができます。

方角としては、日の当たる南側に掃き出し窓、日の当たらない北側に腰高窓を設置するのが一般的です。日光が入り込むと家全体が明るくなり、開放的な気分になれることでしょう。

おしゃれで眺めが良い

掃き出し窓はガラス面積が広いことから、外の眺めが良いというメリットもあります。家の目の前に樹木などを設置するだけでも、リラックス効果を得ることができます。

寝室に掃き出し窓を導入すれば、光が入りやすく目覚めが良くなる、起きてすぐ外の景色が目に入るといった様々なメリットを実感できるでしょう。

掃き出し窓ならではの意外なデメリット

掃き出し窓ならではの意外なデメリット

一方で、掃き出し窓ならではのデメリットがあるのも事実です。特に気を付けたいデメリットとしては、以下の3点が挙げられます。

  • 断熱性が下がり、冬は寒い
  • 防犯面やプライバシー面でのリスクがある
  • 窓の内外に音が通りやすい

設置場所を間違えると、後になってから思わぬ不便を感じることにもなりかねません。最も寒くなる冬を想定し、万全の家づくりを目指して下さい。

断熱性が下がり寒い

ガラスは熱伝導率が高く、外気温の影響を受けやすいという性質があります。そのため、ガラス面積の広い掃き出し窓を多く取り入れすぎると、それだけ家全体の断熱性が下がってしまうことになります。

断熱性が下がると、冬に寒いだけでなく、夏も暑くなりやすいというデメリットがあります。それだけエアコンなどの効きも悪くなるため、光熱費の増加に繋がる可能性もあるでしょう。

防犯面やプライバシー面でのリスクがある

掃き出し窓は開放感がある反面、防犯面でのリスクが高いというデメリットがあります。例えばカーテンを開け放しにすれば家の中からも開放的な景色が味わえますが、それだけ外から家の中が見えているということになります。家の目の前に通りがある場合は、どうしても人目が気になってしまうこともあるでしょう。

常に家族の誰かがいるリビングなら安心ですが、昼間は誰もいない寝室などの扉を開けっ放しにする場合は、防犯面でのリスクを考えなければなりません。設置場所によっては腰高窓の方が安心に感じられるケースもあるため、防犯面でのリスクは慎重に考えたいところです。

窓の内外に音が通りやすい

ガラスは壁の素材に比べて防音性に劣るため、ガラス面積が広ければそれだけ音が通りやすいというデメリットがあります。特に窓を開いて換気している時は、家の中の子どもの声や家の外の騒音が気になることもあるでしょう。

そのため、子ども部屋のように大きい物音が出やすい部屋は、掃き出し窓ではなく腰高窓の方が防音性は高いと言えます。腰高窓なら子どもが外に出入りすることもないため、親としても安心につながりやすいでしょう。

失敗しない!掃き出し窓の上手な選び方

失敗しない!掃き出し窓の上手な選び方

掃き出し窓にはメリット、デメリットがあるため、家の中のどこに設置するかは意外と重要です。ここではデメリットを解決するための方法も紹介しますので、各部屋の利用状況に適した窓タイプを考えてみましょう。

掃き出し窓が適している場所は?

掃き出し窓の設置場所として特に人気なのは、1階のリビングルームや2階のバルコニーです。1階部分の個室に掃き出し窓を設置することも可能ですが、日当たりや防犯面でのリスクによっては、腰高窓の方が適しているケースも十分にあります。

場所によってサイズを使い分ける

掃き出し窓のサイズは高さ180cmのものから220cmのものまで様々で、設置する場所によって高さを調整することもできます。たとえば南向きのリビングルームには220cmの大型の掃き出し窓を、北向きの個室には180cmの小さめの掃き出し窓を設置するといった工夫をするのも良いでしょう。

また、掃き出し窓を設置するなら、当然サイズに合ったカーテンを用意しなければなりません。220cmの大型のカーテンは意外と値段が高いこともあるため、予算に限りがある場合はカーテン費用も事前に考慮しておくと安心です。

ステップを無くしてバリアフリーに

テラスにつづく掃き出し窓などの場合は、できるだけ段差のないバリアフリー設計にするのがおすすめです。車椅子が必要な方や高齢者がいる家庭はもちろん、小さい子供がいる家庭でも、思わぬケガのリスクを最小限に抑えることができます。

二重サッシで断熱性を高める

断熱性や防音性が気になる方は、二重サッシを検討してみるのも良いでしょう。窓が二重になればそれだけ断熱性が高まり、外気温の影響を受けにくくなります。二重サッシは寒冷地域で一般的なスタイルですが、寒さが苦手な方は寒冷地以外でも設置を検討してみると良いかもしれません。

シャッターで防犯リスクを下げる

防犯面でのリスクが気になる方は、目隠しとして使用できるシャッターを導入するのがおすすめです。シャッターがあれば外からの目線を遮断できるだけでなく、風通しや採光も確保することができます。

カーテンだけでも防犯リスクを下げることはできますが、場所によってはシャッターを設置した方が暮らしの安全性を確保しやすいでしょう。

掃き出し窓へのリフォームならカインズで!

掃き出し窓へのリフォームならカインズホームで!

窓のリフォームをお考えの方には、内窓の設置もおすすめです。内窓とは窓の内側にもう一つ新しい窓を設置するものであり、以下のようにたくさんのメリットがあることからリフォームでは人気を得ています。

  • 夏の暑さ、冬の寒さを軽減できる
  • 冬の結露を軽減できる
  • 外からの目が気にならない

内窓は戸建てはもちろんのこと、マンションに取り付けることもできます。建物全体を取り換えるような大規模なリフォームを考える前に、まずは手軽に始められる窓のリフォームを検討すると良いでしょう。

  • 家の窓を掃き出し窓にリフォームしたい
  • どんな窓タイプが適しているか分からない
  • 内窓にするのも良いかもしれない

といった方は、まずお近くのカインズやWEB窓口にてお問い合わせください。現在の窓タイプや現状の悩み(冬の寒さが気になるなど)をお伺いしたうえで、ご自宅に最適な窓をご提案させていただきます。

窓を変えれば、光や風が家の中に入りやすくなり、生活の質にも変化が生まれるものです。ぜひこの記事を参考に掃き出し窓へリフォームし、快適・安全な暮らしを手に入れてくださいね!

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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