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サッシリフォームにかかる費用は?種類別の特徴や注意点も紹介

2023年03月28日
サッシ リフォーム

サッシが古いと結露ができたり断熱性が下がったりするため、新しくリフォームするのがおすすめです。機能性の高いサッシを選べば、耐候性の強化や防音対策にもなります。この記事では、サッシリフォームの費用、サッシの種類、施工方法、リフォームの注意点などを紹介します。

サッシ交換のリフォーム費用

外付カバーサッシ アルメイク サンシルバー(SLC)

サッシ交換にかかるリフォーム費用は、計算式を用いて求めることができます。交換を考えている窓のサイズなどを確認し、おおよその金額を計算してみましょう。

ここでは、サッシ交換の計算方法と、リフォーム内容別の費用相場について紹介します。

費用の計算方法

サッシ交換の費用は、以下の計算式で計算可能です。

一窓あたり(2枚1組)の単価×窓の数+工事費

一窓あたりの単価は窓の大きさ、サイズ、グレードなどで決まります。窓のサイズと窓ガラスの種類別に計算した費用の目安は、以下の通りです。

一窓当たりの費用相場(※窓ガラス費用と作業料金)

窓のサイズ 普通ガラス 遮断ガラス 防犯ガラス 内窓
小窓(70cm×90cm) 3.6万円~ 4万円~ 3.6万円~ 4.5万円~
腰高窓(120cm×170cm) 3.8万円~ 9万円~ 5.5万円~ 5万円~
掃き出し窓(180cm×170cm) 5.1万円~ 12万円~ 7.2万円~ 7.4万円~

 

サッシリフォームの種類と費用相場

サッシリフォームは、サッシの素材、窓ガラスの種類によってリフォーム内容が異なります。費用相場はリフォーム内容と工事規模によって大きく変動するため、サッシリフォームにかかる費用は数万円~50万円と幅があります。

リフォーム種類 費用相場
木製からアルミ製に変更 〜25万円
遮熱性・防犯性ガラスに交換 5~30万円

※ガラス交換の費用は2枚1組、一窓あたりの費用

内窓を追加し二重窓に変更 4~20万円
サッシ全体を交換 ~50万円

上記の表の内容は一例であるため、詳細な金額はリフォーム会社に相談するとよいでしょう。

リフォームに使うサッシにはどのような種類がある?

後付樹脂内窓 プラメイク

リフォームに使うサッシの種類には、アルミ製・樹脂製・木製・複合素材の4つがあります。種類ごとに特徴やメリット・デメリットが異なるため、どのような違いがあるのか確認してみましょう。

アルミサッシ

アルミサッシは軽量なのに強度があり、耐候性に優れたサッシです。多くの住宅に使用されているメジャーなサッシで、耐候性や耐火性も高く、さびにくい特徴があります。軽いため、窓の開閉操作も楽に行えます。

ただし、金属という性質上熱伝導率がよく、断熱性がないのがデメリットです。また、こまめに掃除しないと部分的に腐食することがあるため注意しましょう。長持ちさせるには、定期的にメンテナンスすることが大切です。

樹脂製サッシ

樹脂製サッシは塩化ビニール樹脂を材料として作られており、高い断熱性が特徴です。結露ができにくいためカビやダニが発生しにくく、寒冷地の住宅によく採用されています。防音効果もあり、複層ガラスと組み合わせることでさらに高い断熱性と気密性が期待できます。

加工しやすいため、デザインやカラーバリエーションも豊富です。アルミサッシに比べると強度面が劣り、強度を出すために厚みのある構造になります。そのため、価格が高くなる傾向にあります。

木製サッシ

木製サッシは天然木や集成材などを使用した、あたたかみのある風合いが特徴のサッシです。木材は熱を伝えにくいため、高い断熱効果が期待できます。和風・洋風どのようなスタイルの家にも合い、デザイン性にこだわる方に人気があります。

ただし、経年で塗装が剥がれたり、腐食しやすくなったりするのがデメリットです。デメリットを解消するために、最近では気密性の高いものや劣化しにくい工夫がされたサッシもあります。

木製サッシは耐久性・耐火性に劣り、防火地域・準防火地域に指定されている地域では使用できないため注意しましょう。

複合素材のサッシ

複合素材のサッシとは、室外側はアルミ製、室内側は樹脂製・木製など、複数の素材を組み合わせたサッシのことです。素材の持つ特徴を活かせるため、見た目にも機能性にもこだわることができます。ただし、組み合わせによっては価格が高くなります。

サッシリフォームの施工方法

インプラスfor Renovation(施工例)引違い窓_テラス_2枚建_ライトオーク

サッシリフォームの施工方法には、はつり工法とカバー工法の2種類があります。どちらの工法が適しているかは、リフォームの目的によって異なります。

ここでは、2つの施工方法の特徴や費用・工期について紹介します。

はつり工法

はつりとは、コンクリート・金属・木材などを削る・切る・壊す・穴を開けるなどして加工することです。はつり工法では、サッシの周りをはつり取って既存のサッシ枠を撤去し、新しいサッシと交換します。

開口部の大きさが変わらないため、窓の面積を小さくしたくない場合におすすめです。大胆な改装も可能で、窓のタイプを変更したい場合にも対応できます。

ただし、工事の規模が大きくなるため、騒音や振動などが発生するのがデメリットです。また、2階以上にある窓の場合、テラスなどがなければ足場を組む必要があるため、費用がかさむケースがあります。工事規模によっては、在宅でのリフォームができない場合もあるため注意しましょう。

工期は2~3日とやや長く、費用は高額で20〜30万円ほどかかります。

カバー工法

カバー工法とは、既存のサッシはそのままの状態で、新しいサッシをかぶせる工法です。外壁や窓枠の工事が不要なため、施工中の騒音が少ないメリットがあります。室内から工事を行うため、足場を組む必要もありません。手軽にサッシを変えたい場合におすすめの工法です。

ただし、開口部が既存のサッシより一回り小さくなるデメリットがあります。工期は半日~1日と短く、費用は5〜20万円ほどで、はつり工法よりも安く済みます。

サッシに部分的なリフォームを行うことも

サッシ リフォーム

サッシはさまざまな部品から成り立っているため、一部分のパーツのみ交換することもできます。サッシ全体を交換するよりも費用が安く済むのがメリットです。

ここでは、ビートと戸車を交換する場合について紹介します。

ビート

ビートとは、窓ガラスの内側・外側の両方からサッシの隙間に押し込むパッキンのことです。グレイジングチャンネルとも呼ばれています。ビートが劣化するとすき間風が入り込むようになり、断熱性・気密性が下がります。

ビートはホームセンターなどで1,000円前後で購入でき、自分で交換することも可能です。しかし、取り付けに失敗するとサッシにすき間ができるリスクもあるため注意しましょう。

業者にビートの交換を依頼すると、部品代・工事費合わせて1~2万円程度で作業してもらえます。

戸車

戸車とは、引違いサッシの下枠に取り付ける、滑りをなめらかにするための車輪のことです。2,000円程度で購入できますが、種類が豊富で廃盤も多く、取り付けるサッシに合う戸車を見つけるのはプロでも難しいといわれています。

戸車の交換は部品代・工事費合わせて1万円程度で依頼できるため、業者に任せるのがおすすめです。

サッシリフォームのタイミングはいつ?

サッシの耐用年数は素材によって異なり、アルミ・木製の場合は20~30年、樹脂製の場合は50年ほどです。しかし、以下のような症状が見られる場合は、早めにリフォームすることをおすすめします。

  • 窓の開閉がスムーズにできない
  • サッシが歪んだ、壊れた
  • 結露が生じやすく、カビや腐食が発生している
  • サッシにすき間がある

また、サッシの機能性を高めたいと思ったタイミングで交換するのもよいでしょう。機能性の高いサッシを選べば、耐震性・断熱性がアップしたり、結露・防音・防犯対策になったりします。

サッシリフォームの注意点

リフォーム 打ち合わせ

サッシリフォームを行う際、気を付けなければならない点もあります。サッシリフォームの失敗や後悔を防ぐために、注意点をよく確認しておきましょう。

マンションの場合はリフォーム可能か確認する

分譲でも賃貸でも、マンションの場合はリフォーム可能かどうか、管理会社に必ず確認を取りましょう。

分譲マンションの場合、サッシがマンションの共有部分に規定され、自由に変更できないケースがあります。また、建物の構造やサッシの状態によって、工事を実施できないこともあります。

賃貸マンションの場合は、退去時に原状回復が求められるため、サッシのリフォームができないケースがほとんどです。

よく確認せずに勝手にサッシをリフォームしてしまうと、トラブルに発展する可能性があります。サッシが動かないなど、不具合がある場合は対応してもらえるケースもあるため、管理会社に連絡してみましょう。

サッシと筋交いがぶつからないか確認する

家の壁には、筋交いという建物の強度を高めるために木材を交差させたものがあります。窓の数を増やしたい、サイズを大きくしたいと考えても、設置したい場所に筋交いがあると工事できません。筋交いを取り除くと耐震性が大幅に下がるため、基本的に筋交いに手を加えることはできないため注意しましょう。

サッシをリフォームする際は、筋交いの位置をあらかじめ把握しておくことが重要です。業者は家の設計図を見ればどこに筋交いが入っているか分かるため、確認してもらいましょう。

リフォーム後は定期的にメンテナンスする

サッシのリフォーム後、長持ちさせるためには定期的なメンテナンスが大切です。

アルミサッシは傷みにくいですが、ホコリや砂などの汚れがついていたら歯ブラシなどで落とします。なかなか落ちない汚れには、中性洗剤を使ってスポンジでこすり落としましょう。

樹脂製サッシは素材がやわらかいため、ホコリなどを放置すると傷の原因になります。雑巾で水拭きし、細かい部分は歯ブラシで汚れを落として掃除しましょう。

木製サッシは水に弱いため、特にこまめなお手入れをする必要があります。ブラシや掃除機でホコリを取り除き、固く絞った雑巾でふき取りましょう。

サッシのメンテナンス方法は、素材によって異なります。こまめに掃除をして、サッシの美しさを保ちましょう。

まとめ

快適な暮らしを送るために、サッシの見直しをするのがおすすめです。サッシには主に4つの種類があり、それぞれ見た目、機能性などが異なります。選ぶサッシによって耐震性や断熱性など、さまざまな効果が期待できるため、サッシの特徴を掴み、目的やイメージに合ったサッシを選ぶようにしましょう。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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