家庭用の倉庫には多種多様なタイプがあり、サイズも小型から大型までさまざまです。小型倉庫はコンパクトで場所を取らず、ちょっとした荷物や道具を収納するのに適しているため、庭に設置している家庭も多いでしょう。一方、大型倉庫は「一般家庭に置くには大きすぎ?」「そんなに収納するものがないかも?」と思われがちです。しかし、大型倉庫には小型倉庫にはない魅力があり、近年はアイデアを駆使して大型倉庫を自分だけのスペースとして活用する人も増えています。
今回は、大型倉庫のメリット・デメリットや選び方、おすすめ製品などを紹介します。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合や取り扱いのない場合がございます。
大型倉庫を設置するメリット・デメリット
まずは、大型倉庫を設置するメリット・デメリットから解説していきます。
メリット
大型倉庫のメリットをまとめると、以下の通りです。
- 収納力が抜群
- 高さや幅があるものもそのまま収納できる
- 収納庫以外の活用方法も考えられる
大型倉庫のメリットは、なんといってもその収納力の高さにあります。小型・中型の物置と比べて大きい分、たくさんの荷物や道具をしまっておけるので、収納力を大幅に高められます。シーズンアイテムやレジャー用品、交換用のタイヤなど、普段使わないものをまとめて1箇所に収納しておくことも可能です。
また、高さや奥行があるので、大きな荷物をそのまま保管できるのもメリットです。サーフボードや釣竿、雪かき用のスコップなど、高さがあるものもすっぽり収納できます。倉庫の大きさによっては、自転車やバイク、タイヤなどの置き場所としても使えるでしょう。
大型倉庫は種類も豊富なので、荷物の保管以外にもさまざまな活用方法が考えられます。広さによっては倉庫の中で作業をすることもでき、自分だけの秘密基地にすることも可能です。
デメリット
大型倉庫のデメリットをまとめると、以下の通りです。
- サイズが大きいので場所を取る
- 費用が高額になりやすい
- 建築確認申請が必要
大型倉庫はサイズが大きく、奥行や高さが2〜3mを超えるものも珍しくありません。一般的な小型・中型倉庫と比べて場所を取られるので、庭の広さによっては設置スペースを確保できない場合もあるでしょう。
また、大型倉庫は小型・中型倉庫と比べて、費用も高額になりがちです。倉庫の費用は主に本体価格によって左右されますが、大型倉庫は20〜30万円する製品も多く、中には100万円近い価格のものもあります。また、倉庫を設置するためには本体価格のほかに、組み立て費用や工事費用も発生します。小型倉庫とは異なり個人で設置するのは難しいので、業者に支払う費用を加味しておきましょう。
さらに、大型倉庫を設置するためには、建築確認申請が必要になることがあります。建築確認とは、その建築物が建築基準法に適合しているかの確認を受けることです。一定規模以上の建物を建てる場合は、行政や指定確認検査機関に建築確認を申請する必要があります。
基本的には、防火・準防火地域に位置し、床面積が10平方メートルを超える場合は建築申請が必要になるでしょう。大型倉庫にはこの基準を満たす製品も多いため、あらかじめ自治体の窓口に問い合わせておくと安心です。
収納・保管だけじゃない!大型倉庫の活用アイデア
大型倉庫は広さも高さもあるため、製品によっては人が中に入って活動することも可能です。たとえば、10平方メートルは約6畳に相当し、荷物を収納しても人が過ごすには十分な広さです。
そのため、最近は大型倉庫を秘密基地のように活用する人も増えているといいます。アイデア次第で、大型倉庫の活用方法は無限大です。主な活用方法を見ていきましょう。
趣味部屋
倉庫内に趣味のグッズを持ち込めば、趣味を思い切り楽しむ、自分だけの空間になります。広さのある大型倉庫なら棚を設置してコレクションを飾ったり、作業スペースを作ったりすることもできます。「趣味の部屋が欲しいけど、部屋数やスペースが足りない」という方にもぴったりです。
車やバイク、自転車のガレージ
大型倉庫には車庫として利用できるタイプもあるので、車やバイク、自転車などの置き場所として活用する方もいます。本格的なガレージよりも気軽に導入でき、内装などを自分で作り込める楽しさも魅力です。
ガレージとして使用するなら広い間口が必要なので、引き戸ではなくシャッタータイプを選ぶとよいでしょう。
トレーニングルーム
物置内に電気を通して空調設備を取り付ければ、トレーニングルームとしても活用可能です。
自分だけの空間で黙々とトレーニングに集中したい方や、トレーニング中の音が気になるという方におすすめできます。広さや高さのある大型倉庫なら、トレーニングに必要なマシンや器具などもすっぽり収納できるでしょう。
アトリエ・工房
大型倉庫をDIYや、作品制作の場として活用している人も多くいます。自宅の空間からは切り離された「はなれ」のように活用できるため、作業に集中しやすいのがメリットです。壁かけフックや棚などを設置すれば、できあがった作品を展示することもできるでしょう。
また、広さに余裕があれば、知人や友人を招いてワークショップのようなものを開催することも可能です。
ワークスペース
倉庫内でインターネットを利用できるようにすれば、ワークスペース(仕事部屋)としても活用できます。自宅作業の多いフリーランスや、リモートワークで働く方などにもおすすめです。
リビング・寝室などの生活スペースとワークスペースを完全に切り離せるので、オン・オフの切り替えもしやすくなるでしょう。
大型倉庫を選ぶ際のチェックポイント
大型倉庫を選ぶ際は、次のようなポイントをチェックするのがおすすめです。
メーカー
大型倉庫は、さまざまなメーカーから販売されています。メーカーごとに異なる特徴があるので、まずはメーカー選びから始めるのもおすすめです。
日本では「イナバ物置」「タクボ物置」「ヨド物置」が物置の3大メーカーと呼ばれています。それぞれの特徴をまとめると、以下の通りです。
■イナバ物置
「100人乗っても大丈夫!」のCMで知られる老舗メーカー。他社と比べて物置の壁が厚く、耐久性が高いのが特徴です。
■ヨド物置
耐久性に優れ、サビにも強い「ガルバリウム鋼板」を用いた物置を展開しているヨド物置。アパレルメーカーやキャラクターとのコラボ商品も充実しており、デザイン性の高い製品も多く取り扱っています。
■タクボ物置
タクボ物置は、イナバ物置とヨド物置と比べて価格がリーズナブルで、組み立ても簡単なので導入しやすいのがメリット。ガーデンスペースにぴったりなおしゃれなデザインの製品も豊富です。
サイズ
大型倉庫は大きいので、自宅の庭に置けるかどうかを慎重に検討する必要があります。設置予定場所の寸法を測り、屋根の大きさや壁からの距離なども考慮しましょう。
広さや高さがあるものほど、活用方法も広がりますが、あまり大きすぎると持て余してしまう可能性もあります。倉庫の使い方や、収納するものをイメージしながら、ベストなサイズの製品を選びましょう。
デザイン
大型倉庫はエクステリアの中でも存在感があるので、デザイン性や家や庭との調和も大切にしたいポイントです。カラーバリエーションが豊富な製品なら、自宅の外壁や屋根との色合わせができる場合もあるでしょう。デザイン性に優れた製品なら、家や庭の印象をワンランクアップさせてくれます。
カインズおすすめの大型倉庫
大型倉庫の人気は高く、各メーカーからさまざまな製品が登場しています。しかし、日本製に絞っても多種多様な製品があるため、どれを選ぶか迷ってしまうことも多いでしょう。
そこで、ここからは、カインズおすすめの大型倉庫をいくつかピックアップしてご紹介します。
※カインズリフォームでは、大型倉庫の設置工事のご相談にも対応しています。購入から施工まで一貫したサポートが可能となっているので、大型倉庫の設置を検討中の方はお気軽にご相談ください。
ヨドコウ エルモ LMD-3618
エルモは、ヨド物置の中・大型ラインです。ガルバリウム鋼板を採用し、耐久性が高くサビに強いのが特徴です。雨筋のつきにくいコーティング済みで、雨風に晒されてもきれいな状態を維持できます。
シックなカラーバリエーションで、庭を落ち着いた雰囲気にまとめたい方におすすめです。
ヨドコウ 大型倉庫
ヨドコウの大型物置は、敷地に合わせて寸法の変更が可能なため、「設置スペースに合う物置がなかなかない」とお悩みの方もぜひチェックしてみてください。
中柱なしの広々としたスペースで、大量の荷物も保管しておけます。
イナバ フォルタ大型
イナバ物置のフォルタ大型は、扉の位置や開き方を変更可能で、使い勝手をさらによくできます。強度の高い鋼板で作られており、地震や台風などの災害に強いのもポイントです。
イナバ ナイソー SMK-75SN
画像出典:イナバ物置
イナバ物置のナイソーSMK-75SNは、断熱性の高さが特徴です。中のものを温度変化から守れるので、より幅広い荷物の収納に役立ちます。また、雨樋を標準装備しており、オプション料金が不要なのもポイントです。
タクボ Mr.ストックマンダンディ
タクボ物置のMr.ストックマンダンディは、サイズバリエーションが豊富で、連結にも対応しています。丈夫なつくりで、安心の柱構造であり、耐久性の高さも魅力です。100cmまでの積雪に耐えると謳われている多雪型で、寒冷地にも適しています。
カノピア(CANOPIA) ルビコン
カノピア(CANOPIA) のルビコンは、スタイリッシュなデザインが魅力の大型物置です。耐久性や耐候性に優れた「ポリカーボネート」素材を採用し、自己消火性を備えるなど機能性も抜群です。
まとめ
大型倉庫は大きな荷物から大量の荷物まで収納でき、自宅の収納力をぐっとアップさせてくれます。また、趣味部屋やアトリエ、トレーニングルームなど、大型倉庫の可能性は無限大にあります。自分だけの時間を楽しめる「離れ」としても活用できるでしょう。
大型倉庫は大きさも存在感もあるため、サイズ感やデザインを十分検討することが大切です。今回紹介した中に気になる商品があれば、ぜひチェックしてみてください。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合や取り扱いのない場合がございます。