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基礎ブロックは物置の下に置くだけでもいい?物置の固定方法を解説

2024年08月18日
物置の下にコンクリートブロックを置くとどのような効果があるのか解説

物置は、家の中に置けないさまざまなものを保管するために便利です。物置を設置する際に基礎ブロックが必要なことは知っていても、基礎ブロックを固定するための工事をすべきか迷っている方もいるかもしれません。物置を設置するにはただ置くだけでなく、「地面を水平にする基礎工事」「物置の下にコンクリートブロックを置く」「アンカーを設置する転倒防止工事」が必要です。

この記事では、物置の下に置くコンクリートブロックを固定する効果や、基礎工事の方法について解説します。物置の設置を検討中の方はぜひ参考にしてください。

物置の設置については「物置の設置方法|組み立て方法や転倒防止対策を解説」をご覧ください。

物置の下に基礎ブロックを置く理由

そもそも、なぜ物置の下にコンクリートブロックを置くのでしょうか? 主な理由は「物置が水平に設置できる」「物置が長持ちする」の2つです。それぞれ解説していきます。

物置が水平に設置できる

基礎工事によって地面を水平に整えても、わずかな傾斜が残ることがあります。物置の下にコンクリートブロックを置くことで、しっかりと水平に設置できます。水平に設置しないと、どのような問題が起きるのでしょうか。物置全体が歪んで物置の扉がスムーズに開閉できなくなったり、雨漏りが起きたり、隙間からホコリが入ってきてしまい大変です。そうならないためにコンクリートブロックは重要な役割を果たしてくれます。

物置が長持ちする

物置の下にコンクリートブロックを置くと、地面との間にスペースが生まれます。雨が降っても雨水や土に触れず通気性も確保できるので、サビにくくなり物置が長持ちします。物置はスチール製や鉄製のものがほとんどですので、湿気は大敵です。湿気によって物置の中にカビが発生しやすくなりますので、対策しましょう。湿度が75%を超えるとカビの繁殖スピードは急激に早まります。物置だけではなく、収納したものも傷んでしまうので気をつけてください。

 

物置用基礎ブロックの種類

ブロックの種類
基本サイズのブロック

 

カインズは1/2サイズを基本使用
カインズは1/2サイズを基本使用

物置設置をプロの業者に依頼すれば、基本的にはコンクリートブロックを用意してくれます。DIYする場合には、自分で用意する必要があります。ホームセンターなどを利用しましょう。コンクリートブロックには主に3つの種類があります。

 

  • 基本型(縦筋)
  • 横型(横筋)
  • 隅型(コーナー)

 

どの種類も高さは10cm、12cm、15cmが基本です。幅は10cm、12cm、15cm、19cmなどがあります。他にも幅が7cmのものや半切りブロックと呼ばれるものもあります。

必要なコンクリートブロックの数

物置のサイズによって、必要なコンクリートブロックの数は異なります。大きければ大きいほど必要な数は増えます。どのくらいのコンクリートブロックが必要なのか、カインズで扱っている物置を例に見ていきましょう。必要なコンクリートブロックの数は、商品カタログに記載されているので事前に確認してください。

イナバ物置の「シンプリー MJX-094A」
シンプリー MJX-094A | イナバ

 

イナバ物置の「シンプリー MJX-094A」は、間口 900 ✕ 奥行 415 ✕ 高さ 903(mm)、床面積 0.37㎡/0.11.坪の小型物置です。この物置で必要なコンクリートブロック数は4個となります。

グラッセ GLA-07N | カインズオリジナル
グラッセ GLA-07N | カインズオリジナル

 

カインズオリジナルの「グラッセ GLA-07N」は、間口 1,743 ✕ 奥行 1,222 ✕ 高さ 2,105(mm)、床面積 2.13㎡/0.7.坪の物置です。この物置で必要なコンクリートブロック数は9個となります。

Mrトールマンダンディ JN-Z2515 | タクボ
Mrトールマンダンディ JN-Z2515 | タクボ

 

タクボ物置の「Mrトールマンダンディ JN-Z2515」は、間口 2,532 ✕ 奥行 1,590 ✕ 高さ 2,520(mm)、床面積 4.03㎡/1.22.坪の物置です。この物置で必要なコンクリートブロック数は15個となります。

 

物置の基礎ブロックは置くだけでもいい?

基礎ブロックを置いて、その上に物置を組立てただけでは不十分です。基礎ブロックを地面に固定する転倒防止工事(基礎工事)を必ず実施してください。

基礎工事が必要な理由の1つは、強風や地震などで転倒するリスクがあるためです。物置が転倒すると、物置本体が破損するだけでなく、車や窓ガラスにぶつかって大きな損害が発生する可能性もあります。

また、物置の床が水平を保てず、本体が歪む原因にもなります。扉がスムーズに開かず使い勝手が悪くなったり、隙間ができてホコリや雨風が侵入することで劣化の原因になったりとさまざまな悪影響を及ぼすでしょう。そのため、物置の転倒防止工事は必要不可欠です。

基礎ブロックを使った物置の転倒防止工事

物置の転倒防止工事方法は、設置場所によって変わってきます。ここでは、地面が土もしくはアスファルトの場合と、コンクリートの場合とに分けて工事の大まかな流れを紹介します。

土やアスファルトの上に設置する場合

まずは、物置の四隅を設置する場所に穴を掘ります。そして、穴にしっかり埋まる長さのアンカープレートを、物置の固定用ボルトに取り付けてください。その後、アンカープレートが伸びた穴にモルタルを流し込み、モルタルが固まったら工事完了です。地面に傾斜がある場合は、高さの異なる基礎ブロックを使い分けることで調整可能です。

コンクリートの上に設置する場合

コンクリートの上に物置を設置する場合は、アンカープレートを地面と物置を固定します。物置の固定用ボルトで、地面に垂直になるようにアンカープレートを取り付けてください。電動ドリルを使って穴を開け、ビスを差し込んでハンマーで打ち込み、しっかりと固定させたら完成です。土やアスファルト上に設置するよりも正確さが求められるため、慎重に作業しましょう。地面に傾斜がある場合は、モルタルによる傾斜の調整工事も必要です。

物置の基礎に関する注意点

物置の基礎ブロックや転倒防止工事に関して、事前に押さえておきたいポイントを紹介します。

DIY初心者は業者に依頼するのがおすすめ

今回紹介した物置の転倒防止工事は、DIYで行うことも可能です。ただし、転倒防止工事に使うモルタルは固まるのが早いため、スピーディーに作業する必要があります。水の配合を間違えると固まりづらくなるため、DIY初心者には向いていません。また、アスファルトに穴を掘ったり、コンクリートに穴を開けたりといった危険な作業が必要な場合もあります。仕上がりの綺麗さや安全性を重視するのであれば、専門業者に依頼するほうが安心でしょう。

優良業者を見つけるために相見積もりを行う

専門業者への依頼を検討している場合は、複数社への相見積もりをおすすめします。工事費用は物置本体のように定価が決まっていないため、業者によって価格が変わってくるためです。適正な価格で依頼できる業者に頼むためにも、複数社に見積もりを依頼してみてください。また、見積もりの際には、費用の内訳が詳しく記載されているかと、担当者の対応が丁寧かどうかもチェックしましょう。不明点がないよう丁寧に説明してくれる業者であれば、施工内容にも納得がいくはずです。

まとめ

物置を長持ちさせるためには、物置の下にコンクリートブロックを置くことが大事です。DIYで設置することも可能ですが、安心・安全のために専門業者に依頼することも検討してください。

カインズ・リフォームでは、エクステリアやインテリア、総合リフォームから住宅のメンテナンスまで、幅広いサービスを提案しています。物置は、ベーシックなものから機能性に優れたものまで約2,500パターンを用意しています。これから物置を設置したい、物置のリフォームをご検討の方は、お気軽にご相談ください。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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