カーポートの屋根材には複数あり、それぞれ機能や特徴は異なります。そのため、自分が欲しい条件にあった屋根材をもつカーポートを選ばなければなりません。カーポートを設置したいときには、屋根材の種類と特徴を把握したうえで選ぶようにしましょう。この記事では、カーポートの屋根材について解説します。

カーポートの屋根材の種類
カーポートの屋根材は、現在ポリカーボネート板が主流です。ただ、カーポートの屋根材で使用されるものはポリカーボネート板だけではないため、幅広くさまざまな種類について知っておいたほうがよいでしょう。ここでは、主流のポリカーボネート板のほか、あまり使用されていない素材を含め、それぞれの特徴について解説します。
ポリカーボネート板
ポリカーボネート板は耐熱性、耐寒性、耐衝撃性に優れ、燃えにくく、加工がやすいという特徴があります。-100℃から130℃まで耐えられ、台風のときに固いものが飛んできても壊れにくいといわれています。
また、ポリカーボネート板は紫外線を通しにくい性質であるため、車の塗装が劣化を予防可能です。そのほか、ポリカーボネート板の大きな特徴として、透明性があげられます。日中であれば光を透過するため、カーポート内が明るく車に乗り降りしやすいでしょう。
ただ、高温多湿に弱いという弱点もあります。
熱線遮断ポリカーボネート板
ポリカーボネート板に熱線遮断の機能が加わったものを、熱線遮断ポリカーボネート板といいます。通常のポリカーボネート板は、熱を通しやすく、カーポート内の車の温度が上がりやすい弱点もありました。夏場は車内がかなり熱くなり、乗車できるようになるまで時間がかかることもあるでしょう。
しかし、熱線遮断ポリカーボネート板のカーポートでは、車内が高温化してしまうことを防げます。日当たりがよい場所にカーポートを設置する際は、熱線遮断ポリカーボネート板がおすすめです。
熱線遮断FRP板
FRPはポリカーボネート板よりもコストがかかる屋根材です。樹脂とガラス繊維をあわせて作成したもので、熱が加えられても伸縮しにくいという特徴があります。ポリカーボネート板だと、日光に当てられると伸縮し音がなりますが、FRP板はそのようなことは起こりません。
熱線遮断FRP板はさらに太陽熱も遮断するため、夏場でも屋根の下は快適です。熱線遮断FRP板を家に接するようにした場合、家の中も涼しくなるでしょう。
塩化ビニールの波板
以前はよく使用されていましたが、現在はあまりみられなくなりました。塩化ビニールの波板は柔らかく加工がしやすいにも関わらず、割れにくいという特徴があります。しかし、紫外線が弱点で経年劣化により割れが起きることも多々あります。長期間の使用には向いておらず、現在では人気が下火になってしまいました。
アクリルの平板
アクリルの開いたも加工性に優れており、以前はカーポートの屋根材として使用されることが多い素材でした。しかし、塩化ビニールと同じく紫外線が弱点であり、長期間日光にさらされると劣化してしまいます。耐久力に問題があることから、昨今ではあまり使用されなくなっています。
スチール折板
スチールはカーポートの屋根ではなく、柱としてよく使用されている素材です。屋根材では主流ではありませんが、現在でも使用されています。
金属製で非常に強度が高い、という点が大きなメリットでしょう。そのため、積雪が多い地方で屋根が押しつぶされてしまうような場合は、スチール折板がおすすめです。
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カーポートの柱に使われる素材
屋根材は日光に当たる部分であり、耐熱性が高く紫外線に強いものが向いています。一方、柱はカーポートを支える重要な部分であり、耐久性や安全性の高さが重要でしょう。柱としてよく使用される素材はアルミやスチール、木材です。それぞれどのような特徴があるのか解説します。
スチール製
先程も解説しましたが、柱にはスチール製の素材が多く使用されています。スチール製の柱は強度が高く、強風や積雪に耐えられるという点が特徴的です。それにも関わらずコストも控えめであるため、さまざまなカーポートで広く採用されています。
ただ、錆びやすいという特徴があり、海に近い地域では塩害に耐えられないかもしれません。塩害がない地域でも、長年雨ざらしになれば、錆びていくと考えられます。錆止めスプレーなどを使用し、長く使えるような工夫が必要です。
アルミ製
アルミ製はスチール製と同じく強度が高く耐久性に優れています。そのうえ、軽量で扱いやすく錆びにくいというメリットもあります。ただ、アルミのなかには、法律で定められた基準を満たしていないものもあるようです。市販のカーポートではほぼ問題ないでしょうが、アルミ材の素材が基準に達しているのか確認することもおすすめです。
スチール製の弱点を補うような素材ですが、コストはスチール製よりも高めです。
木製
木製は金属に比べ強度は劣り、カーポートの柱として最適とはいえません。台風などで柱が折れてしまえば、屋根が落ちて車を傷つける恐れがあります。ただ、木製の柱は加工がしやすくDIY向けです。木製の柱の強度の弱さを考慮したうえで採用しましょう。木製の柱は見た目がナチュラルで可愛らしいカーポートになります。
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おすすめメーカーのカーポートを比較
カーポートの屋根材はポリカーボネート板が主流です。ここでは、それぞれのメーカーのカーポートの特徴を紹介します。
カインズのカーポート
カインズのカーポートは、機能性が高くコストパフォーマンスに優れた商品を多数用意しています。耐積雪や耐風圧に優れた商品も多数あり、積雪や台風による被害が多い地域の人にもおすすめです。
オプションも豊富で、風揺れ軽減、屋根材補強材なども選べ、さらに強度を上げられます。屋根材はポリカーボネートを使用し、安価でスタイリッシュなデザインのカーポートを設置可能です。商品によって3~4色のカラーバリエーションがあるため、好みのデザインを選べるでしょう。
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YKKAPのカーポート
YKKAPはアルミ素材のカーポートの大手メーカーです。屋根材はポリカーボネート製で耐久性に優れています。リーズナブルでコストパフォーマンスがよいものから、上質な見た目で高級感あふれるものなど、幅広い特徴をもつカーポートから選べるでしょう。色の選択肢も多く、家の外観にマッチした統一感があるカーポートを設置可能です。
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LIXILのカーポート
大手エクステリアメーカーLIXILのカーポートは、独自のカラーバリエーションやデザイン性が高い見た目が特徴的です。なかにはグッドデザイン賞を受賞したものもあります。耐積雪、耐風圧に優れた商品もあるため、設置する地域に応じてあった特徴をもつものを選びましょう。
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カーポートの屋根材はどう選ぶ?
カーポートの屋根材を選ぶときは、それぞれの特徴、メリット、デメリットを総合的に把握して選びましょう。カーポートを設置する地域の特性によっては、特別な機能や耐久性が必要です。カーポートを選ぶ際は、実際の施工例やサンプルを参考にしてみることをおすすめします。

カーポートの屋根材のまとめ
カーポートの屋根材にはさまざまなものがありますが、現在ではポリカーボネート板が主流です。ポリカーボネート板は耐久性が高く、コストパフォーマンスに優れています。豪雪地帯ではスチール製の屋根材もおすすめです。

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