車の駐車台数により、カーポートの種類は変わります。3台用のカーポートには高額なものもあるため、注意して選びましょう。また、設置に際してサイズが合わない、性能が不十分などの失敗が起きないように、入念な確認が必要です。
この記事では、カーポートの設置を検討中の人に向け、3台のカーポートを設置する際のポイントを解説します。おすすめのカーポートも紹介するため、参考にしてください。
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3台用のカーポートとは

3台用のカーポートには、車を横並びの状態で3台駐車できるスペースと、7m以上の間口が必要です。所有する車が増えた、来客の駐車スペースを確保したい、駐輪スペースも確保したいなどの理由で、3台用のカーポートを検討する人も増えています。
関連記事:おしゃれなカーポート!費用&失敗しない選び方をプロが解説

3台用カーポートに停められる車種
3台用のカーポートには、ほとんどの車種が停められます。以下に挙げるような代表的な車種も問題なく停められますので、ご安心ください。
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- 軽自動車:N-BOX、タント、ワゴンR、ジムニー、スペーシア、デイズ、ハスラー、ミラ、ムーヴ、ラパン など
- コンパクトカー:ヴィッツ、アクア、キューブ、スイフト、ソリオ、デミオ、ノート、パッソ、フィット、ブーン、マーチ など
- セダン:プリウス、アクセラ、アコード、カローラ、クラウン、ジューク、シルフィ、スカイライン など
- ワンボックス・ミニバン:アルファード、セレナ、ノア、ヴェルファイア、ヴォクシー、エスクァイア、エルグランド、シエンタ、ステップワゴン、デリカ、フリード
- SUV: CR-V、CX-5、GT-R、ヴェゼル、エクストレイル、クラウン、ハリアー、ヤリスクロス、レクサス
3台用カーポートの価格相場(工事費込)

工事費込みの相場は40万円〜200万円と幅が広くなっています。
カーポートを設置する目的ごとの価格目安は、次の通りです。
- シンプルな3台用カーポート:40〜85万円
- 大雪や台風にも強い耐久性を持つ3台用カーポート:85〜120万円
- デザイン性を重視したおしゃれな3台用カーポート:100〜200万円
こうした費用総額のうち、標準工事費は10万円以上が目安となっています。
事例から見る3台用カーポートの費用目安
カインズリフォームの事例から、3台用カーポートを設置するのに実際にかかった金額を見ていきましょう。
3台用カーポートと機能門柱の工事
施工金額:1,375,000円(本体価格込)
もともと1台用のカーポートを設置していましたが、屋根が破損していたことにくわえ、車の台数も3台に増えていました。そこで外構リフォームを検討し、3台用カーポートと機能門柱を設置しました。工期は3日の予定でしたが2日で完了し、お客様にもご満足いただいています。
関連記事:春日部市のお客様のカーポート・機能門柱工事 /リフォーム施工事例
既存の1台用カーポートをそのままに、新しく2台用カーポートを設置した事例
施工金額:413,400円(本体価格込)
広い敷地には1台用カーポートを設置済みだったものの、ほかの箇所には雑草が生い茂っている状況でした。そこで雑草処理と土間コンクリート工事を実施したうえで、2台用カーポートを新たに設置することで、外構を整備しました。
関連記事:大崎市のお客様のカーポート設置工事 /リフォーム施工事例
カーポートは2台用と3台用、どっちがいい?

車3台分を保護する方法は、3台分カーポートだけではありません。1台用と2台用のカーポートを連結する方法もあります。また、現在自家用車が2台のみでカーポートの設置を検討している人の中にも、カーポートを2台用と3台用のどちらにすべきか悩んでいる人もいるでしょう。
そこで、3台用と2台用それぞれに向いているケースを紹介します。
3台用が向いているケース
次のようなケースの場合、3台用のカーポートを選ぶのがおすすめです。
- 所有台数が増える可能性がある
- 来客の頻度が高い
- 雨や雪の日も玄関から車まで濡れずに移動したい
- 敷地内でバーベキューやプールなどを楽しみたい
- 外観・外構デザインにこだわりがある
3台用カーポートは外観に与える影響が大きい分、デザイン性に優れた商品が多くなっています。また、カーポートの下は日差しや雨を避けられるため、天候を問わず遊べるスペースとしても活用できます。そのため、利便性を重視する方はもちろん、外観を重視する方や、庭でレジャーを楽しみたい方にもおすすめです。
2台用が向いているケース
次のようなケースの場合、2台用のカーポートを選ぶのがおすすめです。
- 車間にゆとりがほしい
- 豪雪地域に住んでいて積雪強度を高めたい
- 一度の出費を抑えたい
3台用カーポートよりも、2台用と1台用を連結させた方が車の間隔にゆとりが生まれます。そのため、敷地に余裕があり、車3台とも日常的に使う場合は2台用を選ぶのもいいでしょう。
また、同じ製品の中でも、積雪強度の高いものは1〜2台用にしか対応していないケースが多くなっています。そのため、積雪強度を重視したい場合にも2台用を選ぶのがおすすめです。
2台用のカーポートおすすめ商品一覧

3台用カーポートを選ぶポイント

3台用カーポートを選ぶときにチェックしたいポイントを5つ紹介します。
屋根の素材で選ぶ
カーポートの屋根材は、「ポリカーボネート」「スチール折板」「アルミ形材」の3種類が代表的です。それぞれの特徴は、次のようになっています。
- ポリカーボネート
カーポートで主流となっている素材で、軽くて採光性に優れています。
- スチール折板
強度に優れた金属製の屋根材です。日光を完全に遮るうえ、優れた耐雪性を実現しています。
- アルミ形材
折板と同じく金属製の素材で、軽くてサビに強いのが特徴です。加工しやすいため、スタイリッシュなデザインのものも多くなっています。
屋根の形状で選ぶ
屋根の形状を、アール型・フラット型・M合掌+Y合掌型にわけて紹介します。屋根を支える柱の位置にも注目しましょう。
アール型
アール型の屋根は、R型またはアール屋根と呼ばれます。カーブを描くアール型の屋根は、柔らかい印象です。上部の空間が広い分開放感はありますが、雨が吹き込みやすいため車の配置を工夫しましょう。屋根が高い部分に背の高い車を駐車すると、屋根の高低差を活かせます。
フラット型
フラット型は、屋根がまっすぐな形をしており、前方や左右に傾斜がついたタイプもあります。家屋側から道路側にかけて屋根を低く傾けると、雨や雪の吹き込みを防ぎ、室内からの眺望を確保できるのも魅力のひとつです。また、フラット型のカーポートはどのような住宅でも違和感なく設置でき、スタイリッシュな印象に仕上がります。
M合掌+Y合掌
M合掌型とは、片側に支柱があるカーポートを組み合わせ、柱が両側に来るように屋根の中央で連結させたものです。また、Y合掌型は、中央で支柱を合わせたタイプです。M合掌型もY合掌型も、2台用のカーポートによく用いられます。
「M合掌型+Y合掌型」とは、M合掌型とY合掌型を横並びに連結した3台用のカーポートです。頻繁に利用する車をY合掌側に停めると、柱が邪魔をせずスムーズに乗り降りできます。
支柱の高さで選ぶ
カーポートの高さとは、柱と梁が交わる箇所から地面までの寸法です。屋根の最も高い場所を基準としない点に注意しましょう。跳ね上げ式のリアゲートを開け閉めする際に、車高と同じような高さではカーポートにぶつかってしまいます。一方、カーポートが高すぎると、雨風の吹き込みが激しくなります。
理想的なカーポートの高さは、車高に30~50cmほど上乗せした数値です。
関連記事:カーポートの高さ・サイズの基礎知識|失敗しないカーポート選びのポイント
支柱の本数で選ぶ
カーポートの支柱の数は、デザイン性はもちろん、入出庫のしやすさにも大きく関わってきます。支柱を最小限にすることで、車の出し入れがしやすくなるうえ、開放感ある外観になるでしょう。一方で、あえて支柱の多いものを選んで、車の停車位置や玄関へアプローチの仕切りとしての役割をもたせることも可能です。
耐積雪性能、耐風圧性能で選ぶ
豪雪地帯や台風の被害が心配なエリアは、耐久性も重要です。住む地域に適した基準の製品を選ぶことで、車を守れる可能性が高まります。カーポートの耐積雪性能は積雪量で、耐風圧性能は風速で表されていますので、地域の気象情報を調べたうえで適切な製品を選んでください。

リーズナブルな3台用カーポートのおすすめ5選
3台用カーポートの設置は費用がかさみがちです。リーズナブルに設置できる、おすすめのカーポートを紹介します。
YKK AP|アリュース

アール型の3台用カーポートです。強度は3つのバリエーションがありますが、3台用が用意されているのは600タイプ(耐風圧強度34m/s、耐積雪強度20cm)のみです。屋根材はポリカーボネート、熱線吸収ポリカーボネート板、熱線遮断FRP板 DRタイプから選べます。同シリーズのサイクルポートもあるので、サイクルポートも含めて外観に統一感を持たせたい方にもおすすめです。
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LIXIL|ソルディーポート

フラット型の屋根が特徴の、バランスの良い機能性が魅力のシリーズです。屋根材はポリカーボネート、熱線吸収ポリカーボネート板、熱線遮断FRP板 DRタイプから選べます。日差しを取り入れつつ熱や紫外線を遮断するため、温暖な地域におすすめです。耐積雪強度は積雪50cm相当(1500タイプ)、積雪100cm相当(3000タイプ)に対応しています。
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LIXIL|ネスカR(M+Y合掌)

M合掌+Y合掌のカーポートです。雨どいと柱梁カバー周りがすっきりとして、洗練されています。また、耐風圧強度は38m/秒、耐積雪量は最大30cmです。価格は約73万円〜。(工事費は別となります。)
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LIXIL|フーゴ

シンプルなデザインが魅力のシリーズで、屋根の形状はラウンド屋根の「フーゴR」とフラット屋根の「フーゴF」という2タイプが用意されています。屋根材はポリカーボネート、熱線吸収ポリカーボネート板、熱線遮断FRP板 DRタイプの3種類です。耐風圧強度は風速38m/秒、耐積雪強度は積雪20cm相当となっています。
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三協アルミ|カムフィエース トリプル

アール型の3台用カーポートです。屋根材はポリカーボネート板、熱線遮断ポリカーボネート板、熱線遮断FRP板DRタイプ、ブラックボリカーポネート板、アルミ板から選べます。とくにブラックボリカーポネート板は直射日光を遮るうえ、プライバシー性やデザイン性も実現可能なため魅力的です。耐風圧強度は風速40m/秒、耐積雪強度は積雪20cm相当となっています。
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おしゃれな3台用カーポートのおすすめ7選
カーポートのデザインにもこだわりたいものです。おしゃれな3台用カーポートを紹介します。
YKKAP|エクスティアラ ルーフ

落ち着いたカラーが高級感を演出するカーポートです。材質はアルミで、ダウンライト・アッパーライトが穏やかに周囲を照らします。高いデザイン性でありながら、耐積雪量は30~100cmまでラインナップがあります。また、耐風圧強度は業界最高水準の46m/秒です。価格は約530万円〜。(工事費は別となります。)
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YKK AP|エフルージュ

フラット型で、モダンなデザインをしたカーポートです。一体化した機能門柱やスクリーンをオプションでつけられるため、カーポートを導入することで外構デザインに統一感が生まれます。
強度にも優れていて、3台用では次の2つのラインナップが用意されています。
- 1500タイプ:耐積雪性能50cm、耐風圧強度40m/s地域
- 3000タイプ:耐積雪性能100cm、耐風圧強度40m/s地域
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LIXIL|アーキフィールド

フラットで美しい屋根に、木目調の天井がおしゃれなカーポートです。屋根材はポリカーボネート板・熱線吸収ポリカーボネート板、熱線遮断FRP板DRタイプの3種類から選べます。また、耐積雪量は20cmです。価格は約220万円〜。(工事費は別となります。)
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LIXIL|カーポートSC

アルミ製の、シームレスでフラットな屋根が美しいカーポートです。2017年にグッドデザイン賞BAST 100を受賞しました。屋根材の色や柱の位置を組み合わせは全12パターンあり、オプションでライトをつけられます。強度は、耐積雪性能が積雪20cm相当、耐風圧強度は風速42m/s相当を実現しています。
カインズリフォームでの販売価格や詳細は、以下のリンクからご確認ください。
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三協アルミ|エアロシェード

曲線的な梁が目を引く、開放感あるデザインのカーポートです。屋根材はポリカーボネート板、熱線遮断ポリカーボネート板、熱線遮断FRP板DRタイプの3種類から選べます。本体の色は3色で、耐積雪量は20cm、耐風圧強度は38m/秒です。価格は約230万円〜。(工事費は別となります。)
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三協アルミ|G1-R

フラットな屋根が特徴のモダンなデザインのカーポートで、ブラックとシルバーのツートンカラーも選べることが特徴です。
4本の支柱が四隅に配置された基本タイプと、支柱6本からなる間口連結タイプがあります。さらに、奥行延長タイプもあるので、「自転車やバイクを置くスペースとして3台用を考えているものの、間口の狭さが気になっている」という家にも対応可能です。
耐積雪強度は積雪量50cm、100cm、150cm、200cmから選べて、耐風圧強度 は風速46m/秒相当です。
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三協アルミ|M.シェードII

近代的でスタイリッシュな屋根デザインが特徴のカーポートです。デザインは、柱の位置を一辺のみに抑えた「上吊りタイプ」と、優れた強度を実現する「梁置きタイプ」から選べます。
屋根材はポリカーボネート板、熱線吸収ポリカーボネート板、熱線吸収FRP板DRの2種類で、熱線吸収タイプの透明度はクリアもしくはかすみの2タイプが用意されています。
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積雪や強風に強い3台用カーポートのおすすめ5選
地域によっては、強風や積雪への耐久性を重視してカーポートを選びましょう。積雪や強風に強いタイプのカーポートは、強度を高めるためにどれもスチール折板タイプが採用されています。
YKKAP|ジーポートPro

ジーポートProには3種類の商品がラインナップされています。いずれも耐風圧強度 46m/秒相当の強度を持っていて、耐積雪性能はそれぞれ異なります。
- ジーポート Pro/Pro G
耐積雪性能30cm/50 cm/100 cm/150 cm相当(200cm/250cm/300cmは2台用まで)
- ジーポート Pro GR
耐積雪性能:100㎝相当
- ジーポート Pro PV
ソーラーシステム付きのカーポートで、耐積雪性能30 cm/60 cm/100 cm相当(150 cmは2台用まで)
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LIXIL|カーポートSW

フラット型で、フレーム部分がシャープなカーポートです。風に強く、風速46m/秒相当の耐風圧強度を実現しています。さらに1500タイプを選ぶと、耐積雪強度 最大50cm相当の強度も備えられることも魅力です。屋根材はスチール折板、ポリカーボネート折板、ポリカーボネート平板で、採光性を求めるならポリカーボネート製の屋根材がおすすめです。
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LIXIL|カーポートST

雪にとくに強いカーポートです。耐積雪強度は積雪100cm相当(3000タイプ)、積雪150cm相当(4500タイプ)、積雪200cm相当(6000タイプ)の3種類から選べます。耐風圧強度は46m/秒速を実現しているため、吹雪の際にも安心です。
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三協アルミ|スカイリード

明るく爽快感のある、フラット型のカーポートです。屋根材はポリカーボネート板・熱線遮断ポリカーボネート板・熱線遮断FRP板DRタイプで、耐積雪量は20cm、耐風圧強度は42m/秒です。価格は約110万円〜。(工事費は別となります。)
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カインズ|ガーデンフェイス折板カーポート

フラットでモダンなデザインと、優れた強度を両立しているカーポートです。屋根材の一部にポリカーボネートの明り取り屋根を採用した採光タイプもあります。耐積雪強度は積雪50cm相当、耐風圧強度は風速46m/sです。
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3台用カーポートのまとめ
3台用のカーポートは、屋根の形状や高さを見て選びましょう。車を無理なく停められる広さや高さ、風や雪に対する強度も重要です。今回紹介した製品も含めて、自宅に適した3台用カーポートを選んでみてください。
カインズリフォームでもカーポートの設置工事を行なっています。全国のカインズ店舗やWeb、電話でも相談を受け付けていますので、気になる製品があればお気軽にお問合せください。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。
