網戸は常に雨風や排気ガスにさらされ、汚れやすい部分です。網戸を外すのも手間がかかるため、つい後回しにしがちですが、近くで見るとほこりや汚れが付いているのがわかります。時間が経過するとほこりが固まって落ちにくくなるため、定期的な掃除が必要です。この記事では、網戸を外さずにほこりや汚れを掃除する方法について解説します。適切な網戸の掃除頻度や、網戸に汚れを付きにくくする方法もあわせて紹介します。

網戸を外さずにほこり・汚れを取る掃除法

網戸を取り外して掃除するのが面倒で、そのまま放置してしまうケースも多いでしょう。しかし、網戸を外さずに掃除する方法もあります。網戸を外さずに、簡単にほこりや汚れを取る方法を6つ紹介します。
- 掃除機・新聞紙を使う方法
- ブラシ・スポンジ・雑巾を使う方法
- ストッキング・靴下を使う方法
- フロアワイパーを使う方法
- マイクロファイバークロスを使う方法
- 網戸スプレーを使う方法
掃除機・新聞紙を使う方法
新聞紙を裏側に当てておくことで、掃除機の吸引力を保ったまま網戸のほこりを取り除けます。
必要な物
手順
- 網戸の外側の面に新聞紙を貼る
- 掃除機で網戸の内側のほこりを吸い取る
- 新聞紙を網戸の内側に貼る
- 掃除機で網戸の外側のほこりを吸い取る
- 床に落ちたほこりを掃除機で吸い取る
ブラシ・スポンジ・雑巾を使う方法
ブラシで網目のほこりを取り除いてから、スポンジと水で汚れを拭き取っていきます。
必要な物
- ブラシ(洗車用などの大きめで毛の柔らかいもの)
- スポンジ(浴室用などの大きめのもの)
- 雑巾
- マスク
手順
- 払ったほこりが室内に入らないよう、窓をして閉めておく
- 洗車用などの大きめで毛の柔らかいブラシを使って、網戸の外側のほこりを払い落とす
- 大きめのスポンジに水を含ませて、網戸を拭く
- 固く絞った雑巾で網目に残った水を拭き取っていく
注意点
ほこりが舞い上がるため、ブラシでほこりを払う際は、マスクを着用して掃除するのがおすすめです。硬い毛のブラシは網目が偏る可能性があります。できるだけ柔らかい毛のブラシを使用しましょう。
ストッキング・靴下を使う方法
使い古したストッキングのつま先からひざ部分を使って、網戸のほこりを取ります。ストッキングの静電気を発生させやすい性質を利用した方法です。
必要な物
- 不要になったストッキング
- 不要になった靴下
- ハサミ
- 掃除機またはほうき・ちりとり
手順
- 不要になったストッキングのひざからつま先部分をハサミで切り取る
- ストッキングの中に不要になった靴下を詰めて丸め、団子状にする
- 団子状にしたストッキングを使って、網戸を上から下方向に拭いていく
- 網戸の両面を拭いたら、下に落ちたほこりやごみを掃除機で吸うかほうきで集める
フロアワイパーを使う方法
市販のフロアワイパーで拭くだけの、お手軽な掃除法です。
必要な物
手順
- 市販のフロアワイパーにウェットタイプのシートを付ける
- フロアワイパーを短めに持ち、片面ずつ縦方向・横方向に拭いていく
注意点
フロアワイパーを網戸に強くあてると、網戸がたわんだり破れたりする可能性があります。力加減に注意して、拭きましょう。
マイクロファイバークロスを使う方法
100均などで購入できるマイクロファイバークロスを2枚使用した掃除法です。
必要な物
手順
- マイクロファイバークロス2枚を水で濡らして固く絞る
- 2枚のマイクロファイバークロスで、網戸を挟みながら拭く
- マイクロファイバークロスが汚れたら水ですすぎながら、網戸全体を拭いていく
網戸スプレーを使う方法
ホームセンターやドラッグストアで市販されている網戸スプレーを使用します。汚れや花粉が気になる場合や、汚れをしっかり落としたい場合におすすめの方法です。
必要な物
手順
- 掃除機で網戸のほこりを取っておく
- 網戸スプレーを網戸の上から下方向に吹き付ける
- 網戸スプレーの泡が消えたら、濡らした雑巾でスプレー液を拭き取っていく

網戸の念入りな掃除法

網戸を外さない状態で念入りに掃除するには、次の2つの方法があります。
それぞれ解説します。
メラミンスポンジを使う方法
ドラッグストアなどで購入できるメラミンスポンジは、樹脂製で表面に凹凸があるため、細かい網目の汚れが落としやすいアイテムです。
必要な物
- 市販のメラミンスポンジ
- 水を入れたバケツ
- ほうき・ちりとり
手順
- メラミンスポンジを水に濡らして固く絞る
- 網戸の上から下方向に擦っていく
- メラミンスポンジが黒く汚れたら水ですすぎながら、網戸全体を拭く
- 床に落ちたメラミンスポンジのくずやごみをほうきで集めて捨てる
重曹を使う方法
研磨効果があり油汚れを落とすのに最適な重曹と、細かい網目にフィットしやすいメラミンスポンジやマイクロファイバークロスを使用することで、網戸を念入りにお手入れできます。
必要な物
- 掃除機
- 新聞紙
- ガムテープ
- 重曹
- 水
- メラミンスポンジまたはマイクロファイバークロス
- 水を入れたバケツ
- 雑巾
手順
- ガムテープなどで網戸の内側に新聞紙を貼る
- 網戸の外側のほこりを掃除機で吸い取る
- 新聞紙を外側の表面に貼り、内側の表面のほこりを掃除機で吸う
- 濃度1%の重曹水を作る(例:水やぬるま湯200mlに対して小さじ1/2の重曹を溶かす)
- 重曹水にメラミンスポンジやマイクロファイバークロスを浸して絞り、網戸の上から下方向へ拭いていく(マイクロファイバークロスは2枚で両面から挟んで拭くと効果的)
- 黒く汚れたら水ですすぎながら、網戸全面を拭いていく
- 汚れが落ちたら、乾いた雑巾で網目の水気を拭き取る
注意点
重曹水の濃度が高いと乾燥した時に重曹が白く残ってしまうため、重曹の分量に注意しましょう。

網戸の汚れの原因と汚れを放置する悪影響

掃除が面倒で網戸の汚れを放置してしまうことで、さまざまな悪影響が生じます。そもそも網戸にはどのような汚れが付着しやすいのか、あわせて解説します。
網戸の汚れの原因
網戸は内側と外側で、汚れの原因が異なります。
網戸の外側に付きやすい汚れ
網戸の内側に付きやすい汚れ
網戸の汚れを放置する悪影響
このような網戸の汚れを放置すると、次のような悪影響が生じます。
- ほこりや汚れが固まって落ちにくくなる
- 窓やカーテンも汚れる
- 網戸に残留した花粉によってアレルギー症状が出る
網戸のほこりや汚れは、時間が経過すると固まって汚れが落ちにくくなるだけでなく、網戸が汚れていることによって窓やカーテンの汚れの原因にもなります。また、花粉の飛散時期が過ぎても網戸に花粉が残留することによって、アレルギー症状が出てしまう場合もあります。

網戸を掃除する頻度や適した季節は?
網戸はどのくらいの頻度で掃除するのが良いのか、網戸掃除の頻度や網戸掃除に適した季節について解説します。
網戸の掃除は月に1回程度がおすすめ
網戸は、月に1回のペースでほこりを取るなど、簡単に掃除しておくのが良いでしょう。網戸のほこりや汚れが固まって落ちにくくなってしまう前に、定期的に掃除するのがおすすめです。
念入りな掃除は年に2回
日常の掃除で網戸までは手が回らないという場合は、年に2回程度念入りに掃除しましょう。網戸掃除に適しているのは、スギ花粉や黄砂の飛散が終わり窓を開ける機会が増える5月と、台風シーズンが終わる10~11月頃です。5月頃は、花粉や黄砂で網戸がかなり汚れています。窓を開ける時間が増える前に、汚れを落としておきましょう。台風の雨や跳ね返った土などによる汚れが溜まりやすい10~11月頃は、過ごしやすい気温で網戸掃除もしやすい季節です。また、湿度が高い方が汚れは落ちやすいため、晴れた日より曇りの日に網戸を掃除するのがおすすめです。

網戸にほこりや汚れをつきにくくする方法

網戸にほこりや汚れを付きにくくすることで、網戸掃除も楽になります。網戸に汚れを付きにくくするには、次のような方法があります。
- 結露防止スプレーを噴霧する
- 網戸フィルターを張る
- 柔軟剤で網戸を拭く
それぞれ解説します。
結露防止スプレーを噴霧する
市販の結露防止スプレーを網戸に吹きかけると、ほこりや汚れが付きにくくなります。網戸掃除が終わった後に、結露防止スプレーを吹きかけ、スプレー液を湿らせた布で網戸全面を拭いておきます。ワックス入りタイプは網目に詰まりやすいため、避けた方が良いでしょう。
網戸フィルターを張る
ホームセンターなどで購入できる網戸フィルターを張れば、ほこりや汚れ、花粉などで網戸が汚れるのを防止できます。網戸の掃除も、フィルターを張り替えて簡単にほこりを取り除く程度で済むため、手軽に済みます。ただし、換気の効率がやや落ちるというデメリットがあるため注意しましょう。
柔軟剤で拭く
柔軟剤は静電気の発生を抑える作用があります。柔軟剤を含ませた布で網戸を拭くことで、ほこりや花粉を網戸に付着しにくくする効果が期待できます。

まとめ
網戸を外さずにほこりや汚れを掃除するには、新聞紙を網戸に貼り反対側から掃除機で吸う方法や、団子状にしたストッキングで網戸を拭き取る方法、マイクロファイバークロスやメラミンスポンジで拭く方法などがあります。網戸は月に1回程度のペースで掃除するのがベストですが、少なくとも年に2回程度は念入りに掃除するのが理想的です。掃除する時間がない場合や網戸の張り替えを検討している場合、網戸だけでなく窓やサッシも徹底的にきれいにしたい場合は、業者に依頼するのがおすすめです。
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