スタイリッシュなデザインから、リフォームにおいて人気を集めている「タンクレストイレ」。
しかし従来のトイレとは異なる点が多いのも事実で、よくわからないままリフォームしてしまうと、いざ設置してから「思っていたのと違った」と後悔してしまうかもしれません。
この記事では、タンクレストイレのメリット&デメリットを解説したうえで、タンクレストイレの上手な選び方、大手メーカーから販売されているおすすめの3機種をご紹介します。
タンクレストイレはおしゃれなだけでなく、節水効果も高い実用的なトイレです。リフォームとして導入することで水道代の節約にもつながりますので、「長い目で良質なリフォームをしたい」とお考えの方は、ぜひ選択肢の一つとして検討してください!
【デザイン性×実用性】タンクレストイレのメリット
「タンクレストイレ」とは、文字通り水を貯めておくタンクがないトイレのこと。タンクがないだけでスタイリッシュさが増し、トイレ全体が広く見える効果があります。ここではタンクレストイレを取り入れることでもたらされる4つのメリットをご紹介しましょう。
デザイン性が高くおしゃれ

タンクレストイレの人気の秘訣は、何と言ってもデザイン性の高さでしょう。実際、タンクがないだけで奥行約10cm、高さ約30cmもスペースを省くことができ、同じトイレとは思えないほどの広さを実感することができます。
また、デザイン性を重視する機種では流線型のスラっとしたデザインが取り入れられています。美しいフォルムのトイレが生活に加わるだけで、毎日の暮らしにささやかな癒しが生まれることでしょう。
掃除がラク

タンクがないことで、掃除がラクになるというメリットもあります。タンクレストイレは凸凹が少なく面になっている部分が多いため、拭き掃除の手間も大幅に減らすことができます。
従来のトイレだと、タンクと便器の隙間やタンクの下など、なかなか掃除しにくい箇所にお困りの方も多いでしょう。タンクレストイレなら、タンクが邪魔で拭ききれなかった場所もラクラク掃除することができます。掃除の手間が軽減されるだけでも、日々の生活にささやかなゆとりが生まれることでしょう。
節水効果が高い

最新のタンクレストイレは、一回で使用する水の量が約3~4リットルほど。従来のタンク式トイレの水量は8~10リットルのものが多く、単純に計算しても半分以下の水量で済むことになります。
年間で計算すると、一回の水道使用量が半分以下になることで、水道代が5000円~15,000円も節約できる計算です。
タンクレストイレの設置にこそ費用はかかりますが、その後は継続的に水道費が安くなることを考えれば、家計への負担も大きく減らせるでしょう。
連続して水を流せる

タンクレストイレは水道管に直結しているため、水を連続して流すことが可能です。通常のトイレであればタンクに水が貯まるまで待たなければなりませんが、タンクレストイレなら水が貯まるのを待つストレスがありません。
特に家族で一つのトイレを利用する際には、タンクレストイレならスムーズに連続利用が可能です。朝の忙しい時間帯や夜の寝る前など、トイレのタイミングを気にする必要もなくなるでしょう。

タンクレストイレの設置前に考えるべきデメリット
一方で、タンクがないからこそのデメリットがあるのも事実です。後になってから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、タンクレストイレならではの4つのデメリットを事前に確認しておきましょう。
手洗い場がない

タンクレストイレの一番のデメリットは、手洗い場がないことです。タンク付きのトイレではタンクの上部に手洗い場がありますが、タンクレストイレの場合には別に手洗い場を設置しなくてはなりません。
手洗い場を新たに設置するためには、トイレとは別に約15万円ほどの費用が必要です。基本的にはトイレのサイドに設置するため、十分な幅があるかも事前に確認しておきましょう。
停電時に使えない

タンクレストイレは電気を使って水を流す仕組みであるため、万が一の停電時には水を流すことができません。災害時はもちろんのこと、近所で電気工事が行われる際にも要注意と言えるでしょう。水を流すためには、別の水道からバケツなどに水を汲み、便器に水を流すことになります。
しかし、停電時の不安はオプション部品を付けることで解消できます。部品を追加するだけで万が一の停電時にも水が流れるようになりますので、不安な方は事前に追加しておきましょう。
水圧が低いと設置不可

タンクレストイレには機種ごとに最低水圧が設定されており、自宅の水圧が最低水圧を下回ると水が十分に流れなくなってしまいます。戸建てならまだしも、マンションの上層階にタンクレストイレを設置する際には、水圧が不十分な可能性も考慮しなければなりません。
近年はブースターを使ったり、簡易タンクを内蔵したりすることで水圧を上げる方法が広がっています。そのため水圧の低さによってタンクレストイレを設置できないというケースは減少傾向にありますが、不安な方は事前に希望機種の最低水圧をチェックしておきましょう。
温水洗浄便座の取替ができない

タンクレストイレは温水洗浄便座(ウォシュレットやシャワートイレなど)と一体型のデザインであるため、温水洗浄便座だけを取り替えることはできません。温水洗浄便座が故障・破損してしまった場合には、部品だけでなく便器そのものを取り替えることにもなります。
修理するためにはメーカーのメンテナンスを依頼する必要がありますが、時間やお金がかかるのも事実です。後になって「やっぱりあの温水洗浄便座が良かった」とならないよう、なるべく最新で使いやすそうな温水洗浄便座を選びましょう。

後悔しないタンクレストイレの上手な選び方 | 気になる価格帯は?

メリット・デメリットを踏まえた上で「やっぱりタンクレストイレにしたい!」という方は、選び方のポイントも押さえておきましょう。タンクレストイレを選ぶ際に特に気をつけたいのは下記の3点です。
タンクレストイレの価格相場は20~30万円程度。安ければ20万円を切る機種もあり、タンク付きのトイレに比べてプラス5万円ほどが目安となります。
また、せっかくタンクレストイレを取り入れるならデザイン性にもこだわりたいところでしょう。シャープなフォルムから丸みを帯びたフォルムまでデザインの種類は豊富で、機種によっては10種類近くものカラーを展開するものもあります。
一日何回も使用するトイレですので、ご自身の好みを取り入れると、使用するたびに嬉しい気持ちになれるでしょう。

【国内大手メーカー】タンクレストイレのおすすめ3選
具体的にどのような機種があるのか知りたいという方向けに、国内の大手3社から発売されている人気のタンクレストイレをご紹介します。
|
価格帯の目安 |
水量 |
デザイン(カラー) |
TOTO:ネオレストシリーズ |
29~41万円 |
床排水:大3.8L/小3.3L
壁排水:大4.8L/小3.6L |
4色 |
LIXIL:サティスシリーズ |
26~28万円 |
大4.0L/小3.3L |
計9色 |
Panasonic:アラウーノシリーズ |
24~35万円 |
大4.8L/小3.6L(アラウーノL150)
大5.0L/小3.6L(アラウーノS160) |
10色 |
※価格帯は機種や取扱会社により異なります。
TOTO:ネオレストシリーズ

TOTOから発売されているタンクレストイレが「ネオレストシリーズ」。主に以下の3つの機種が展開されています。
- RHタイプ:シャープなデザインが魅力
- AHタイプ:丸みを帯びたデザインが魅力。性能はRHとほぼ同様
- DHタイプ:機能は最小限&低価格
RHタイプとAHタイプはデザインが多少変わるだけで、性能に大きな差はありません。DHタイプはオート開閉や瞬間暖房便座などの機能はついていませんが、「なるべくお手頃価格が良い」、「自宅のトイレはシンプルなもので十分」という方におすすめです。
おすすめ商品
TOTO一体形トイレネオレストAS2
価格・工事期間・商品概要の詳細はこちら→
TOTOのトイレ商品一覧
価格・工事期間・商品概要の詳細はこちら→

LIXIL:サティスシリーズ

住宅用設備機器メーカーのLIXILからは「サティスシリーズ」が販売されています。現在展開されているのは、サティスSタイプとサティスGタイプの2通り。
- サティスSタイプ:コンパクトな形状が人気
- サティスGタイプ:サティスSタイプに比べ、少し大きめのデザイン
コンパクトな便器でトイレ空間をより広くしたい方はサティスSタイプ、広々とした座り心地でくつろぎ空間を手に入れたい方はサティスGタイプを選ぶのがおすすめです。
おすすめ商品
LIXILサティスSタイプ
価格・工事期間・商品概要の詳細はこちら→
LIXILのトイレ商品一覧
価格・工事期間・商品概要の詳細はこちら→

Panasonic:アラウーノシリーズ

電気メーカーとしてお馴染みのPanasonicからは「アラウーノシリーズ」が販売されています。幅広いシリーズ展開の中でも、特に人気なのは下記の2つ。
- アラウーノL150シリーズ:先端機能を搭載
- アラウーノS160シリーズ:ベーシック機能が充実
除菌効果のあるオゾンウォーターを散布したり、臭いや汚れを抑制する「ナノイーX」を放出したりと、Panasonicならではの高機能も魅力の一つ。品質にこだわりたい方はL150シリーズ、価格帯を低く抑えたい方はS160シリーズがおすすめです。

カインズならトイレのリフォームが126,000円から
タンクレストイレのメリットをおさらいすると、下記の4点が挙げられます。
- デザイン性が高くおしゃれ
- 掃除がラク
- 節水効果が高い
- 連続して水を流せる
特に連続して水を流せるのはタンクレストイレならではの強みで、家族でお住まいの方でも朝や夜の「トイレ渋滞」に悩まされることもなくなるでしょう。
カインズなら、タンクレストイレのリフォームは工事費・処分費込みで198,000円から、タンク付きの一般的なトイレなら123,000円から可能です。
「タンクレストイレにしたら、うちのトイレはどのくらい広くなる?」、「今使っているトイレに比べ、水道代はどれくらい変わるの?」と気になる方は、ぜひお近くのカインズかWEB窓口までお気軽にお問い合わせください!

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。