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トイレの寸法の選び方 | ポイントは空間サイズ・便器タイプの2つだけ

2022年06月07日
トイレの寸法の選び方 | ポイントは空間サイズ・便器タイプの2つだけ

自宅のトイレをリフォームするにあたり、「どんなトイレにしようかな」とワクワク想像を膨らませている人も多いことでしょう。

しかし、そこで気を付けなければならないのがトイレの寸法です。トイレの寸法はサイズ(間取り)によって制限されることもあり、十分なスペースが無いと圧迫感のある落ち着かないトイレになりかねません。

そこでこの記事では、トイレリフォームにおいて重要な空間サイズ、便器寸法の2つを解説したうえで、トイレを広く見せる3つのコツなどもご紹介します。

トイレは一日の中で何度も利用する場所です。トイレを快適空間に設計できるかどうかで日常の質も大きく変わってきますので、ぜひこの記事を参考に自宅トイレの最適なサイズを導き出してくださいね!

 

家庭用トイレのサイズ(間取り)は3種類

家庭用トイレのサイズ(間取り)は3種類

トイレのリフォームを行う際は、まずはじめに自宅のトイレのサイズを確認しましょう。家庭用のトイレは、建物タイプによって主に下記の3つに分類されます。

  • 分譲マンション:0.4坪(78cm×123.5cm)
  • 戸建て住宅:0.5坪(78cm×169cm)
  • 広めの住宅:0.75坪(123.5cm×169cm)

戸建ての場合は、上記3つ以外のサイズで設計されている可能性もあります。トイレの空間は「トイレのサイズ×トイレ便器の寸法」の2つで決まりますので、まずは自宅トイレの縦横の長さを計測してください。

 

分譲マンション:0.4坪(78cm×123.5cm)

分譲マンションなどの集合住宅や、戸建ての2階に設置されているトイレは、0.4坪であるケースが一般的です。手を伸ばせばすぐに左右の壁に届くサイズで、トイレを使用するうえで不便に感じることもほとんどありません。

もし0.4坪では狭いと感じる人は、後ほどご紹介するタンクレストイレを導入すると良いでしょう。ただし長年0.4坪のトイレに慣れ親しんできた人は、急にトイレ空間が広くなることで落ち着かないと感じることも多いようです。

 

戸建て住宅:0.5坪(78cm×169cm)

戸建て住宅の場合、分譲マンションよりも一回り大きい0.5坪タイプが一般的です。横幅は78cmと0.4坪のトイレと変わりませんが、奥行が約40cm以上広くなっているため、タンク付きのトイレでも広々と見せることができます。

 

広めの住宅:0.75坪(123.5cm×169cm)

広めの住宅では、横幅が123.5cmもある0.75坪タイプが導入されていることがあります。0.75坪タイプにスペースを節約できるタンクレストイレを導入すれば、さらにトイレ空間が広く感じられることでしょう。

「トイレが広すぎて落ち着かない」と感じるようであれば、サイドに手洗い器を設置することも可能です。車いす対応のバリアフリーにも十分なサイズのため、思い通りにアレンジしやすいサイズと言えます。

 

トイレの空間を左右する便器の寸法

トイレサイズと並んでトイレ空間を大きく左右するのが、便器の寸法です。最新のトイレ機種の寸法は、タンク付きトイレかタンクレストイレかによって大きく変わります。

 

タンク付きトイレの寸法:幅45cm×奥行80cm×高さ100cm

トイレの空間を左右する便器の寸法:タンク付きトイレの寸法

タンク付きトイレとは、便器のすぐ後ろにタンクを併設している便器タイプを指します。現在国内で流通しているトイレの中では、最も一般的なタイプと言えるでしょう。

タンク付きトイレの寸法は、幅45cm×奥行80cm×高さ100cmが目安です。中には奥行が70cm程度のコンパクトサイズもあるため、トイレサイズが0.4坪の人にはぴったりでしょう。

 

タンクレストイレの寸法:幅40cm×奥行70cm×高さ55cm

トイレの空間を左右する便器の寸法:タンクレストイレの寸法

もう一つのタンクレストイレは、文字通りタンクがない最新のトイレタイプを指します。タンクがないことで空間を広く見せることができ、サイズも幅40cm×奥行70cm×高さ55cmとコンパクト。「自宅のトイレをおしゃれに見せたい」という方から、特に高い支持を得ています。

タンク付きトイレに比べるとタンクレストイレは値段が高く、手洗い器を設置しなければならないというデメリットもあります。手洗い器の設置には追加で15万円以上かかるため、リフォームの際には余裕を持った予算組みが欠かせません。

 

トイレの必要最低限のサイズとは?寸法選び・設計で考えるべきこと

新しくトイレを導入する場合、トイレのサイズによって導入できる便器の寸法は異なります。後になってから「うちのトイレには大きすぎた」とならないよう、最低限必要なサイズを把握しておきましょう。

 

ドアまでの距離

トイレの必要最低限のサイズ:ドアまでの距離

便器からトイレのドアまでの距離は、最低でも40cmは確保しましょう。ドアを閉めた状態で、便座の最も手前の部分から40cm以上確保できていれば問題ありません。

例えばセンサー式の自動開閉トイレを採用する場合、40cm以内にドアがあるとセンサーが反応してしまう可能性があります。当然、人が入ってきたときにも誤作動を起こしてしまう、あるいは一切反応しないなどの不具合が生じることになってしまいます。

 

左右の壁までの距離

トイレの必要最低限のサイズ:左右の壁までの距離

便器から左右の壁までの長さは、最低でも15cmずつの計30cm、できれば20cmずつの計40cm確保するのがおすすめです。

左右の幅が狭いと、体の大きな人が座った時にとても窮屈に感じられてしまいます。特にトイレットペーパーホルダーやウォシュレットなどの温水洗浄便座の設置を考えている方は、余裕をもって便器を選ぶようにしましょう。

 

【サイズ別】最低限の便器の寸法

トイレの必要最低限のサイズ:最低限の便器の寸法

便器からドアまでの距離が最低でも40cm、左右の壁までの距離が最低でも30cm(15cm×2)であることを踏まえると、トイレのサイズに応じて導入できる便器の寸法は下記の通りとなります。

トイレサイズ 導入できる便器の寸法
分譲マンション 0.4坪(78cm×123.5cm) 48cm×83.5cm
戸建て住宅 0.5坪(78cm×169cm) 48cm×129cm
広めの住宅 0.75坪(123.5cm×169cm) 93.5cm×129cm

 

戸建て住宅に見られる0.5坪タイプ、0.75坪タイプなら、奥行にかなり余裕を持った設計が可能です。お好みに応じてトイレットペーパーや清掃用具を収納する棚を設置するのも良いでしょう。

 

便器の寸法以上にトイレのスペースが必要なケース

通常の便器以外に特別な機能を付けるときは、さらに余裕を持った間取りを用意しなければなりません。ここでは特に注意が必要な2つのケースをご紹介しましょう。

 

車椅子対応のバリアフリーの場合

便器の寸法以上にトイレのスペースが必要なケース:車椅子対応のバリアフリーの場合

車いすを日常的に使用している場合や、家族に高齢者がいる場合、車椅子に対応したトイレを自宅に導入したいと考える方も多いでしょう。バリアフリーに対応したトイレを設置する場合、最低でも0.75坪(123.5cm×169cm)、できれば1坪(169cm×169cm)が必要となります。

さらにバリアフリーのトイレを完備するうえでは、下記の項目を細かくチェックしたうえでサイズを検討しなければなりません。

  • 車椅子対応の便器にするか
  • 壁に手すりを取り付けるか
  • ドアの幅は車椅子が通り抜けられるサイズか
  • 便器の向きはどのようにしたら使いやすいか

現在のトイレスペースが狭いと、場合によってはトイレスペースの拡張が必要となるケースもあります。スペースをこれ以上増やせない場合は、現在のサイズ内に収まる範囲でバリアフリー対応の方法を考えてみましょう。

 

手洗い器を設置する場合

便器の寸法以上にトイレのスペースが必要なケース:手洗い器を設置する場合

デザイン性が高いことで人気を集めているタンクレストイレですが、タンクレストイレを新たに導入する際は手洗い器を設置しなければなりません。独立の手洗い器はサイドの壁に設置するため、左右の幅がポイントとなります。

トイレサイズ 導入できる手洗い器の奥行
分譲マンション 0.4坪(78cm×123.5cm) 約25cm
戸建て住宅 0.5坪(78cm×169cm) 約25cm
広めの住宅 0.75坪(123.5cm×169cm) 約35cm

 

目安となるサイズは、0.4坪や0.5坪の場合には25cm程度、0.75坪の場合には35cm程度です。あまりにも大きな手洗い器を選んでしまうと左右の幅が必然的に狭くなってしまい、ドアを開けてから便器までの導線において邪魔に感じてしまうかもしれません。

また、手洗い器のみを設置するタイプと手洗い器を含むカウンターを設置するタイプの2つがあります。なるべくスペースを広く見せたい方は手洗い器だけを、トイレ空間をおしゃれにしたい方はカウンタ―を選ぶのがおすすめです。

 

限られたサイズでトイレを広く見せる3つのコツ

トイレのサイズや導入する便器の寸法によっては、どうしてもトイレ空間が狭く見えてしまうことがあるでしょう。そんな時は下記の3つの方法を取り入れることで、限られたトイレ空間をより広く見せることができます。

 

1. 明るい色でコーディネートする

限られたサイズでトイレを広く見せる3つのコツ:明るい色でコーディネーターする

トイレ空間をより広く見せるためには、白やベージュなどの明るい色を取り入れるのがおすすめです。これらは膨張色と呼ばれ、同じスペースでもより広く見せてくれる効果が期待できます。トイレの壁紙はもちろん、トイレマットや装飾品を同系統の色にまとめることによって、トイレ空間はさらに広く見えることでしょう。

また、壁に差し色を取り入れる際も、できるだけ寒色や中性色、パステルカラーなどの明るい色を取り入れると、トイレを広く見せる効果が期待できます。

 

2. グラデーションにする

限られたサイズでトイレを広く見せる3つのコツ:グラデーションにする

同じく視覚効果を利用した方法としては、グラデーションを取り入れる方法が挙げられます。例えば白を基調としたトイレにする場合、床は明るい白、壁はオフホワイト、天井は少し暗めの白と3段階に分けることで、さらにトイレ空間を広く見せることができます。

グラデーションは様々な色で対応できるため、床は明るく天井は暗くを意識して配色を決めましょう。

 

3. ドアをスライド式にする

限られたサイズでトイレを広く見せる3つのコツ:ドアをスライド式にする

トイレ空間をより広くするためには、ドアを開閉式からスライド式に変更するのも選択肢の一つです。スライド式にすればドアの開閉によりスペースが狭く感じられることもなくなり、センサー付きの自動開閉式トイレを導入する際にも安心です。

 

トイレの寸法は空間サイズとのバランスが大切

トイレの寸法は空間サイズとのバランスが大切

リフォームでトイレを新しくする際は、トイレ空間のサイズ、便器の寸法の2点が重要です。あまりにも大きいタイプの便器を選ぶと、トイレ空間が狭く感じられるだけでなく、トイレの性能を最大限に引き出せない可能性もあるため、必ず事前に2点を計測しておきましょう。

【おさらい:トイレサイズと、導入できる便器の寸法】

トイレサイズ 導入できる便器の寸法
分譲マンション 0.4坪(78cm×123.5cm) 48cm×83.5cm
戸建て住宅 0.5坪(78cm×169cm) 48cm×129cm
広めの住宅 0.75坪(123.5cm×169cm) 93.5cm×129cm

最新の便器は節水省エネ機能が高いものから掃除しやすいデザインのものまで、機能性と快適性に優れたラインナップが多数展開されています。カインズなら最新のトイレが126,000円~(工事費込み)と、とてもリーズナブルな値段で手に入ります。

「サイズは分かったけど、どれが良いか迷ってしまう」、「壁紙を含めて雰囲気を一新させたい」という方は、ぜひお近くのカインズかWEB窓口までお気軽にお問い合わせくださいね!

トイレは一日に何度も利用する場所であり、トイレの快適性を上げればQOL(生活の質)もグンと上がるはずです。ぜひこの記事を参考に自宅にピッタリのトイレを見つけ、利用するのが楽しくなるトイレを手に入れてください!

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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