最新機能を備えたものからデザイン性に優れたものまで、実にバリエーション豊富なトイレ。
- 「そもそもどんな形を選んだら良いの?」
- 「最新のトイレにはどんな機能があるの?」
- 「メーカーはどれが良いの?」
などと悩んでしまうことも多いでしょう。
この記事では、トイレの基本となる3つのパターンや追加しておきたい便利機能をご紹介したうえで、おすすめメーカー3社を比較検証します。注文住宅などの新築はもちろん、自宅トイレのリフォームを考えている方は、以下の3つの手順に沿って理想のトイレを選んでください!
【トイレを選ぶための3ステップ】
- 形を決める
- 便利機能を選ぶ
- メーカーを選ぶ
トイレの形は主に3種類! メリット・デメリット比較
トイレを選ぶ際に最初のステップとなるのが「形を決める」こと。形はトイレ全体の見た目にダイレクトに関係するため、それぞれのメリット・デメリットをふまえて慎重に選ばなくてはいけません。ここでは特に人気の形を3種類に絞ってご紹介します。
①組み合わせ便器

「組み合わせ便器」とは、便器・便座・タンクの3要素を自由に組み合わせるタイプのこと。ウォシュレットなどの便座は別売りが基本ですが、万が一故障した際には便座だけ簡単に取り替えられるというメリットがあります。
現在、日本国内では最も普及しているタイプで、値段も一番オトク。特別なこだわりがない方は、まずはオーソドックスな組み合わせ便器を選ぶと良いでしょう。
メリット |
デメリット |
- 価格帯が安い
- 各パートをお好みでチョイスできる
- タンク上部にある手洗いの有無を選べる
- 将来的に便座だけ取り替えることができる
- 水圧の低い場所でも使いやすい
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- タンクに水が不足するとうまく流れないことがある(連続利用時など)
- 細かい清掃が必要な箇所がある。
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②一体型トイレ

「一体型トイレ」は、便器・便座・タンクの3要素がすべてセットになっているタイプのこと。一つずつ選ぶ手間が省けるうえ、統一感のあるデザインに仕上げることができます。
商品によって手洗いの有無が定められており、「デザインはこれが良いけど手洗いを無くしたい」などとアレンジすることはできません。清掃のしやすいフォルムのため、メンテナンスの手間を極力少なくしたいという方におすすめです。
メリット |
デメリット |
- 統一感のあるデザイン
- 凸凹が少なく掃除しやすい
- タンク上部にある手洗いの有無を選べる
- 水圧の低い場所でも使いやすい
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- タンクに水が不足するとうまく流れないことがある(連続利用時など)
- 故障したパートだけを取り替えることができない
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③タンクレストイレ

「タンクレストイレ」とは、その名の通りタンクの部分がないタイプのこと。最新型に多く見られるスタイルで、デザイン性の高さからおしゃれ感を演出することができます。タンクがないだけでも、トイレの空間がかなり広く見えることでしょう。
ただし、デメリットとして手洗いを新たに設置しなくてはなりません。一般的に手洗いの新設には15万円程度の費用がかかるため、総費用は3種類の中でも特に高くなると言えます。
メリット |
デメリット |
- スタイリッシュなデザイン
- トイレ空間が広く見える
- 凸凹が少なく掃除しやすい
- トイレを連続で利用してもうまく流れない心配がない
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- 値段が高い
- 手洗いを別で設置しなくてはならない
- 故障したパートだけを取り替えることができない
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トイレに追加したい便利機能一覧

トイレの形が決まったら、続いては「便利機能を選ぶ」ステップに入ります。「絶対に必要な機能」「なくても良いけどあったら嬉しい機能」などとチェックしておくと、商品を絞り込む際に非常に役立つでしょう。チェックしておきたい便利機能としては、下記のようなものが挙げられます。
【最新型トイレの主な便利機能】
- 節水
- 節電
- オート開閉
- 温水洗浄便座(ウォシュレット)
- 温風乾燥
- 自動洗浄
- 除菌
- 汚れがつきにくい
- 脱臭・消臭
- フチレス便器
- 夜間ライト
- 部屋暖房
- アプリ対応
温水洗浄便座
トイレの便利機能として特に人気が高いのが温水洗浄。特に有名なTOTOのウォシュレットをはじめ、各メーカーが様々なおしり洗浄機能を備えた商品を展開しています。
さらに、温水洗浄使用後には温風乾燥機能を搭載したモデルも。心地よい温風が流れるため、おしりをサラサラに乾燥させることができます。
フチレス便器
「トイレの掃除はめんどくさい」という方におすすめなのは「フチレス便器」。従来のトイレは便器のフチに雑菌が繁殖しがちでしたが、フチがなければ掃除も一気に簡単になります。今までフチを下からゴシゴシと掃除していた方も、細かい部分の掃除に悩まされることはなくなるでしょう。
節水・節電
何年、何十年と利用していくトイレとなれば、節水や節電機能も注目したいところ。高性能なトイレを選べば、それだけでその後の電気代や水道代を大幅に節約できる可能性があります。
特に水道代は、製品によって従来の半分近くに節約できる可能性も。古いトイレだと1回の大で約8~16リットルほど必要でしたが、最新のトイレなら4~6リットル程度で十分です。単純計算しても水の使用量が半分以下になるため、水道代も大幅に節約できることでしょう。
【シミュレーション】
・4人家族
・1人あたり大×1回、小×3回(1日)
・下水道料金は東京都の0.22円/リットルを想定
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使用水量(年間) |
下水道代金(年間) |
節水率 |
最新のトイレ
(大4リットル&小3リットル) |
(4×1+3×3)×4×365
=18,980リットル |
4,176円 |
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従来のトイレ①
(大8リットル&小6リットル) |
(8×1+6×3)×4×365
=37,960リットル |
8,351円 |
50% |
従来のトイレ②
(大10リットル&小8リットル) |
(10×1+8×3)×4×365
=49,640リットル |
10,921円 |
61.8% |

国内大手トイレメーカー3社比較 | タイプ別おすすめは?
理想のトイレ像がイメージできたら、最後に「メーカー選び」のステップに入ります。各社とも価格帯や素材に微妙な違いがありますので、ご予算やご希望に合ったメーカーを選んでください。
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TOTO |
LIXIL |
Panasonic |
主な素材 |
陶器 |
陶器 |
樹脂 |
価格帯 |
△ |
〇 |
〇 |
耐久性 |
〇 |
〇 |
△ |
有名なブランド名 |
ピュアレスト |
アメージュ |
アラウーノ |
こんな方におすすめ |
定番の商品が良い! |
少し安い方が助かる! |
おしゃれなデザインが良い! |
TOTO

「トイレ=TOTO」というイメージを抱く方が多いように、日本国内のトイレメーカーで「王道」とされるTOTO。一般的に広く用いられる「ウォシュレット」という言葉も、もともとはTOTOが発表した商品名から来ています。
価格帯は中高級グレードにあたりますが、節水機能が特に優れているため、長い目で見ればお得という意見も。「定番のトイレを手に入れたい」という安定志向の方から人気を得ています。
TOTOのトイレ商品一覧
価格・工事期間・商品概要の詳細はこちら→

LIXIL(リクシル)

トイレメーカーとして近年台頭しているのが、2011年に誕生したLIXIL。一番の魅力は価格帯で、TOTOの商品と比較すると約1割ほど安い値段に設定されています。
汚れが付きにくい「アクアセラミック」素材は大きな魅力の一つで、日々のトイレ掃除の負担も大きく軽減されます。「クオリティの高い商品を安く手に入れたい」という方にはぴったりでしょう。
LIXILのトイレ商品一覧
価格・工事期間・商品概要の詳細はこちら→

Panasonic(パナソニック)

電化製品メーカーとして有名なPanasonicのトイレは、デザイン性の高いフォルムが魅力。中でも「アラウーノ」シリーズは、なんと累計販売数100万台を超えるロングセラーです。
一般的なトイレは陶器で出来ていますが、Panasonicのトイレは「有機ガラス系新素材」という樹脂を利用しているのが特徴。耐久性に少し劣ると考えられるものの、トイレブラシ一つで汚れが落ちるという手軽さは、忙しい主婦の方にとっても大きなメリットでしょう。

カインズのトイレリフォームは工事費・処分費込みで123,000円~
新築のトイレを選ぶ際やトイレのリフォームを検討する際には、まずは正しい手順に沿って理想に合ったトイレを選ぶことが大切です。手順をおさらいすると、以下の3ステップとなります。
- 形を決める:組み合わせ便器 / 一体型トイレ / タンクレストイレ
- 便利機能を選ぶ:節水 / 節電 / オート開閉 / 温水洗浄便座 / 温風乾燥 / 自動洗浄 / 除菌 / 汚れがつきにくい / 脱臭・消臭 / フチレス便器 / 夜間ライト / 部屋暖房 / アプリ対応
- メーカーを選ぶ:TOTO / LIXIL / Panasonic
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組み合わせ便器 |
一体型トイレ |
タンクレストイレ |
値段の手頃さ |
◎ |
〇 |
△ |
デザイン性 |
〇 |
〇 |
◎ |
掃除のしやすさ |
〇 |
◎ |
◎ |
こんな方におすすめ |
・値段を安く抑えたい方
・オーソドックスなトイレが欲しい方 |
・各パートをお好みにチョイスしたい方 ・統一感のあるデザインにしたい方
・掃除をラクしたい方 ・デザイン性にこだわりたい方 |
・おしゃれや流行に敏感な方
・掃除をラクしたい方 |
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TOTO |
LIXIL |
Panasonic |
主な素材 |
陶器 |
陶器 |
樹脂 |
価格帯 |
△ |
〇 |
〇 |
耐久性 |
〇 |
〇 |
△ |
有名なブランド名 |
ピュアレスト |
アメージュ |
アラウーノ |
こんな方におすすめ |
定番の商品が良い! |
少し安い方が助かる! |
おしゃれなデザインが良い! |
「トイレ」と一口に言っても、何を重視するかによって選ぶべきトイレは十人十色。節水機能、掃除のしやすさ、デザイン性など、まずはご自身が何を優先したいかを考え、希望や条件を満たす商品を探してみましょう。
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※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。