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トイレのリフォームでよくある失敗例!後悔しないためにすべき7つのこと

2023年05月31日
リクシルのサティスGタイプ・サティスSタイプ

トイレはスペースを取りづらい場所でありながら、毎日何度も使うため快適さが求められる場所でもあります。最近では省スペースで設置できるタンクレストイレや、さまざまな機能を備えたトイレがあり、後悔のないリフォームのためにどのトイレを選ぶべきか迷うところです。この記事では、トイレのリフォームでよくある失敗例を紹介し、後悔しないためにすべきことを7つ挙げて解説します。

トイレのリフォームで後悔した失敗例

 

 

トイレのリフォームで後悔しやすい失敗例を知ることで、理想のリフォームを目指しましょう。トイレのリフォームでよくある失敗例は次の6つです。

  • トイレ本体のサイズが合っていない
  • 床が黒ずんでしまった
  • 内開きのドアが使いづらい
  • 掃除が大変
  • 手洗いが使いづらい
  • 暗すぎる・明るすぎる

詳しく解説していきます。

トイレ本体のサイズが合っていない

トイレ全体のスペースに対して、トイレ本体のサイズが大きすぎると、空間が狭くなり壁やドアに体がぶつかってしまいます。トイレ本体のサイズは、タンクが付いているものと付いていないものがあり、商品によってもマチマチです。トイレ本体を新しいものに交換しても、トイレ本体の選択を誤ると全体のスペースが狭くなり、結果的に使いづらくなってしまいます。

床が黒ずんでしまった

トイレの床材を他の部屋と合わせて無垢材のフローリングにしたことによって、床が黒く変色してしまったというケースは少なくありません。木材は水に弱く、長時間水に濡れたまま放置しておくと変色しやすい性質があります。皮脂やアンモニアなどの汚れが付着しているだけであれば洗剤で拭き取れますが、変色により黒ずんでしまった場合は、元の状態に戻すのはかなり難しくなります。トイレを長く清潔に使うためには、変色しやすい木材を避け、トイレに適した床材を選びましょう。

内開きのドアが使いづらい

狭い空間のトイレのドアが内開きの場合、出入りしづらく、トイレ用のスリッパがおけないという失敗につながります。内開きドアは使いづらいだけでなく、トイレ内で人が倒れた場合にドアが開けられなくなる可能性があります。特に高齢者の方や介護中の方がいる場合は、安全性のためにも外開きか引き戸のドアを選ぶのがおすすめです。

掃除が大変

トイレのリフォームで、サイズや設置位置の選択を失敗すると、次のように掃除が大変になるケースがあります。

  • トイレ本体が大きく、場所を取りすぎて掃除中に体をぶつける
  • 収納のために設置した棚の位置が高すぎて手が届きにくい

手洗いが使いづらい

タンクの手洗いとは別に設置した独立型の手洗いが小さすぎて、次のように手洗いが使いづらいという失敗例もあります。

  • ボウル部分が小さすぎて手洗いがしづらい
  • 水がはねてすぐに床が濡れてしまう

手洗いの選び方や設置場所とあわせて、タオル掛けの設置場所にも注意したいところです。

暗すぎる・明るすぎる

トイレに窓がなく室内が暗すぎたり、設置した照明が明るすぎて落ち着かなかったりする場合があります。外からの視線が気にならない高所などに小窓を設けて自然光を取り入れたり、外に接していない場合は明かり取り用の小窓を設けたりして暗くならないように配慮しましょう。また、昼白色よりも電球色の照明を設置することで、落ち着いた適度な明るさを保てます。人の動きを感知するセンサー付きLEDもおすすめです。

トイレのリフォームで失敗しないためにすべき7つのこと

リフォーム見積もりイメージ

トイレのリフォームで後悔することのないよう、失敗しないためにすべきことを7つご紹介します。

  1. 将来を見据えたリフォームをする
  2. 優先順位をつけて予算内に収める
  3. 要望や希望するイメージを業者に確実に伝える
  4. 適切な位置にコンセントを設置する
  5. 必要な量の収納スペースを確保する
  6. 必要な機能かよく検討する
  7. トイレのリフォーム実績が豊富な業者を選ぶ

ひとつずつ解説します。

1将来を見据えたリフォームをする

長く使用することを考えると、住む人の高齢化を考慮したリフォームをしておくのがベターです。将来、足腰が衰えた場合に備えておけば、リフォームの二度手間もありません。現在のトイレの不具合を改善するのと同時に、次のようにバリアフリー化を含んだリフォームができると理想的です。

  • トイレの壁にL字などの手すりを設置する
  • 段差を解消しておく
  • トイレのドアを引き戸にする など

2優先順位をつけて予算内に収める

はじめにリフォーム予算を決めておきましょう。リフォームを予算内に収めるために、どこまでリフォームするのか、何を優先するのか明確にすることが重要です。すべての希望を叶えられればベストですが、予算に収まらない場合もあります。その場合は、家族で話し合い、絶対に譲れないポイントや妥協できるポイントを明らかにしておくことがおすすめです。優先順位をつけたリフォーム計画をたてることで、予算オーバーになるのを防止できます。

3要望や希望するイメージを業者に確実に伝える

リフォームで改善したい不具合や、要望・目的、理想のイメージをリフォーム業者に確実に伝えることが大切です。リフォームが終わった後で、「こんなはずじゃなかった」「イメージしていたものと違う」という事態にならないよう、業者とは綿密に打ち合わせし十分にコミュニケーションをとって、リフォームの施工内容で認識のズレが生じないようにしましょう。使用する商品や材料なども、どのようなものがあるのか把握しておくと安心です。理想のイメージを伝える場合は、インスタグラムなどの写真や画像を提示すると伝わりやすくなります。

4適切な位置にコンセントを設置する

温水洗浄便座を設置する場合、コンセントがないトイレでは、適切な位置にコンセントを設置します。トイレは水があるため、アース付きのコンセントが必要になります。温水洗浄便座の消費電力は300〜1,400wで、消費電力の大きい温水洗浄便座を使用する場合には、分電盤から専用の回路を増設しなければならない場合もあります。その際、トイレ本体の後ろ側にコンセントを設置するのは控えましょう。掃除しづらくホコリも溜まりやすいため危険であり、不具合があった場合に修理が困難です。また、温水洗浄便座とは別に、簡易的な冷暖房やディフューザーを設置する場合にもコンセントが必要になるため、ドア付近にコンセントがあると便利です。

5必要な量の収納スペースを確保する

トイレ内の収納スペースに、何をどのくらい収納するのか、リフォーム前に明確にしておきましょう。収納する物や量がはっきりしていないと、設置した収納スペースが足りずに収納しきれなかったり、逆に広すぎてスペースを持て余してしまったりする場合があります。また、壁の上部など出し入れしづらい場所は避け、使い勝手のいい場所を検討して設置しましょう。

6必要な機能かよく検討する

トイレに設置する機能は、本当に使いたい機能かよく検討してから決めましょう。現在のトイレにはさまざまな機能があり、どれも魅力的に映りますが、実際設置するとあまり使わない機能が多い場合もあります。例えば、自動開閉機能や自動洗浄機能です。機能が多いトイレはその分費用も高くなるため、本当に必要な機能だけに絞るようにしましょう。

7トイレのリフォーム実績が豊富な業者を選ぶ

トイレのリフォームを依頼する際は、トイレのリフォーム実績が豊富な業者を選びましょう。トイレのリフォームでよくある失敗例を把握しているため、より理想に近いリフォームができます。その他にも、次のような点に注意して検討するのがおすすめです。

  • 見積もりが適正価格である
  • コミュニケーションが取りやすく対応が良心的である
  • アフターフォローサービスがある

複数社で見積もりを取り、価格だけでなく対応やサービス面も含めて十分に比較・検討することが重要です。

失敗しないトイレ本体(便器・タンク)選び

 

トイレのリフォームで失敗しないためには、トイレの機能やデザインを選ぶ前に、適切なサイズを選ぶことが大切です。ゆとりをもって動ける空間をつくるためには、どのようにサイズを選んだらよいのか解説します。

適切なサイズのトイレ本体を選ぶ

トイレ全体の広さに対して大きいサイズの便器・タンクを選ぶと、身動きがとりづらくなってしまいます。トイレ本体の周りで確保したいのは、次の2点です。

  1. トイレ本体から前面の壁・ドアまで50cm以上離す
  2. トイレ本体から横の壁まで15〜20cm以上離す

2点を考慮すると、トイレ全体の広さに対する適切なトイレ本体のサイズは、次の通りになります。

トイレ全体の広さ 適切なトイレ本体のサイズ
0.4坪(78cm×123.5cm) 幅75㎝×奥行48㎝以下
0.5坪(78cm×169cm) 幅80㎝×奥行48㎝以下
0.75坪(123.5cm×169cm) 幅80㎝×奥行50㎝以下

使用する人の体格によっても必要な広さは異なります。家族全員が圧迫感を感じることなく快適に使えるよう、適切なサイズを選びましょう。

大手メーカーのコンパクトサイズ便器

トイレ全体の広さが0.4坪でも設置できるコンパクトサイズの便器(タンク付き・タンクレス)を紹介します。

TOTO ネオレストLS 幅41㎝×奥行73㎝ タンクレス
ネオレストAS 幅38㎝×奥行70㎝ タンクレス
ネオレストRS 幅38㎝×奥行70㎝ タンクレス
GG 幅38㎝×奥行72㎝ タンク内蔵
LIXIL サティスG 幅40㎝×奥行72㎝ タンクレス
サティスS 幅40㎝×奥行65㎝ タンクレス
プレアスLS 幅39㎝×奥行72㎝ タンク内蔵
Panasonic アラウーノ 幅38㎝×奥行70㎝ タンクレス

タンクレスタイプはスリムで省スペースでも設置できますが、デメリットもあるためよく検討して選びましょう。

タンクレストイレのメリット・デメリットとは

タンクレストイレとは、水道水の水圧を利用して水を流す仕組みで、便器洗浄用の水を貯めておくタンクが付いていないトイレです。タンクが付いていない分サイズがコンパクトで設置に場所を取らないため、リフォームで導入されることも多く人気です。

具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのか、解説します。

タンクレストイレのメリット

  • サイズがコンパクト
  • 掃除がしやすい
  • 節水できる

タンクレストイレのメリットは、タンク付きトイレよりサイズが小さく省スペースで設置できる点です。サイズが小さい分、トイレ空間にゆとりがもてます。

タンク付きトイレとタンクレストイレのサイズ比較

タンク付きトイレ 幅45cm×奥行80cm×高さ100cm
タンクレストイレ 幅40cm×奥行70cm×高さ45cm

タンクレストイレは、タンク付きトイレよりも幅5㎝・奥行10㎝ほど小さく、タンクがないため隙間がなく掃除がしやすいというメリットもあります。また、1回に必要な水の量がタンク付きトイレより少なく、節水できる仕様になっています。タンク付きトイレが1回につき約13Lの水を使用するのに対し、タンクレストイレは約3.3~5Lしか水を使いません。環境にもやさしく、水道代も節約できます。

タンクレストイレのデメリット

  • 停電時は水が流せない
  • 手洗いは別で設置しなければならない
  • 水圧が低いと設置できない場合がある

タンクレストイレは電動で水を流すため、停電時は水が流せず、バケツなどで水を流し込む必要があります。また、手洗い部分がないため、別に設置しなければなりません。また、タンクレストイレはタンク付きトイレよりサイズが小さめですが、別で手洗いを設置すると結果的にスペースを圧迫する可能性もあります。注意が必要なのは、水道水を使って水を流すという仕組み上、マンションの高層階など水圧が低い場所では設置できない場合もあるという点です。

失敗しないトイレの床材選び

トイレ床材イメージ

トイレのリフォームをする際は、トイレ本体の取り換えと同時に床材も一新するのがおすすめです。床材を変えずにトイレ本体だけをリフォームした場合、トイレ本体のサイズが以前のタイプよりも小さくなったために、床材に設置の跡が残ってしまうことがあります。トイレに最適な床材の選び方について解説します。

トイレの床材に必要な機能とは

汚れやすいトイレの床材に求められるのは、次のような機能です。

  • 耐水性
  • 耐アンモニア性
  • 清掃のしやすさ

トイレの床は尿や水がはねたり、清掃時に洗剤が付着したりするため、水に弱い木材などは変色や腐食する可能性があります。床掃除を頻繁にすることを考慮すると、掃除しやすい材質を選ぶのが良いでしょう。

トイレの床材はクッションフロアが最適

必要な機能を考慮すると、トイレの床材にはクッションフロアが最適です。タイルやフローリングと比較して、クッションフロアは目地や溝がなく、掃除がしやすいため清潔に保てます。

失敗しないトイレのクロス選び

トイレクロスイメージ

クロス(壁紙)を選ぶ際のポイントについて解説します。

トイレに適したクロスとは

トイレに使用するクロスには、次のようなタイプを選ぶのがおすすめです。

  • 水に強い
  • 消臭機能がある
  • 掃除がしやすい
  • 汚れが目立ちすぎない色・柄

大きい柄が多いと狭く感じる場合や、落ち着かないという場合もあるため、デザインにも配慮しましょう。

クロス以外でトイレに適した壁材

トイレの壁にはクロス以外にも、LIXILのエコカラットや珪藻土・漆喰などが使用されることもあります。エコカラットとは粘土や鉱物を原材料としたタイル状の壁材で、消臭機能や調湿機能があるほか、デザイン性も豊富です。ただし、クロスよりも価格が高く、ほこりがたまりやすいといったデメリットもあります。珪藻土や漆喰は、消臭効果があり味のある風合いが楽しめる一方で、環境によってはカビが生えやすい場合があり、汚れが落ちにくいなどのデメリットもあります。価格重視で選ぶならクロスが最適ですが、より機能性やデザイン性を求める場合はクロス以外も検討してみましょう。

まとめ

トイレのリフォームは、適切なサイズのトイレ本体を選ぶことや、防水性や日常の掃除のしやすさを考えた床材・クロスを選ぶことが重要です。そして、バリアフリーなど将来を見据えた内容も考慮し、長く使いやすいトイレスペースにできるのが理想的です。リフォーム業者に依頼する際は、複数社に見積もりを取った上で、価格が適正でありトイレのリフォーム実績が豊富な業者を選びましょう。リフォーム内容の認識にズレが生じないよう、業者との打ち合わせは画像や写真を利用しながら綿密に進めるのがおすすめです。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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