人工芝の掃除方法やお手入れ方法でお悩みの方必見です。庭の雑草対策や子どもを安心して遊ばせたいなど、人工芝を敷く理由はさまざまです。人工芝は手がかからないといっても、掃除やお手入れをすることで長持ちさせることができます。この記事では、人工芝の掃除方法やお手入れ方法などを分かりやすく解説していきます。
症状別に解決!人工芝の掃除方法

人工芝はあまり手がかからないと言われていますが、完全に放置しておいても大丈夫というわけではありません。そこで、人工芝の掃除方法を汚れなどの症状別に解説します。
人工芝に落ち葉が散乱したとき
散ったばかりの落ち葉であれば、竹ほうきで掃いていきます。ブロワーがあれば、吹き飛ばしてきれいにしても良いでしょう。散ってから時間が経過してしまうと、落ち葉がバラバラに細かくなり竹ほうきで掃いてもきれいになりません。その場合は、掃除機で吸い込ませてきれいにします。
人工芝に土や砂利が入り込んだとき
基本的には、掃除機で吸い込んできれいにします。土や砂利の吸い込みが可能な掃除機を準備しておくと良いでしょう。水分を含んだ土や砂利は掃除機の故障の原因になるため、注意が必要です。また、高圧洗浄機を使用する方法もありますが、DIYで人工芝を敷いた場合には、剥がれる恐れがあるため避けたほうが安全です。
雑草が生えてきたとき
雑草の葉っぱに塗るタイプの除草剤を使って対処します。人工芝を敷くときには、土の上に防草シートを敷きますが、人工芝の隙間から雑草が生えてくることもあります。また、ジョイントタイプの継ぎ目や、人工芝と建物との境目からも雑草が生えてきたり、鳥のフンに雑草の種が紛れていたりすることも少なくありません。雑草が生えてきたときは、雑草が深く根を張るまえに対処することが重要です。
雪が積もったとき
人工芝の上に積もった雪は、大まかにスコップで雪かきをして取り除きます。そのあと、ホースの水で流していきます。人工芝は、天然芝や砂利を敷いた庭と違い、地面との境目が分かりやすく、スコップで掘り過ぎる心配がありません。気を使わず簡単に雪かきの作業ができます。また、雪が降ったあと、そのまま放置しておくと雪の重みで芝が寝てしまう可能性があります。人工芝が寝てしまわない程度の雪であれば、残っていても問題ありません。
犬や猫や鳥などのフンで汚れたとき
動物などのフンは変色や芝葉が倒れる原因になります。取り除いてから水で洗い流し、モップで拭きとります。中性洗剤を撒いてから水洗いすると、衛生面でも安心です。おしっこをしたときも同様に、水で洗い流してモップで拭き取りましょう。
バーベキューなどの油やガソリンで汚れたとき
バーベキューをした際の飛び散った油汚れ、バイクなどを整備したときについたガソリンなどで汚れた場合は、変色の原因となるためすぐに布で拭き取るようにするようにしましょう。そのあと、油汚れ用の洗剤や中性洗剤でモップなどを使って汚れを落としていきます。また、油の汚れ落としには熱湯を使う場合がありますが、人工芝の場合は傷めてしまう可能性があるので避けましょう。
ジュースやお酒などの飲み物をこぼしたとき
ジュースやお酒などの飲み物をこぼしたときは、できるだけ早く掃除することが大切です。飲み物に含まれた糖分が、匂いやベタつきの原因になるためです。また、飲料の色が付着してしまい、見栄えが悪くなることもあるため、濡れたモップできれいに拭き取っておきましょう。匂いやベタつきがひどい場合には、中性洗剤をまいてから水で洗い流しておくと不快感もなくなります。
髪の毛やほこりが絡まったとき
人工芝に絡まった髪の毛やほこりは、ほうきでは取れにくいです。庭と比べて玄関や室内に人工芝を敷いている場合は、髪の毛やほこりの量が多い傾向にあります。特に、丈の長い人工芝の場合は根元に絡まった髪の毛やほこりなど、取り除くことが困難のため、掃除機を使い吸い込ませて取り除きましょう。
土などのこびりついた汚れがひどいとき
汚れがひどくて取れない場合や、土がこびりついている場合は、高圧洗浄機を使用するのも方法のひとつです。この場合には、ジョイントタイプの人工芝に限ります。ロールタイプの人工芝は、高圧洗浄機を使うと凸凹になってしまうため避けたほうがよいです。
人工芝の特徴について

人工芝は、ポリエステルやナイロンなどの合成樹脂を素材として、天然の芝生に似せてつくられています。天然芝のように、水やりや芝刈りなどの手入れが不要です。また、四季を問わず鮮やかなグリーンを一年中楽しめることも大きな特徴です。
人工芝には2つのタイプがある
人工芝には「ロールタイプ」と「ジョイントタイプ」の2つのタイプがあります。「ロールタイプ」は見た目がロール状になっていて、長細いカーペットのようなイメージです。サイズ感は大きめのため、人工芝をマットのように美しく敷くことができ、広い場所で使用するのに適しています。一方、「ジョイントタイプ」の見た目は正方形です。基本的に1枚ごとのサイズは小さく、縦0.3m✕横0.3mであることが多いです。つなぎ合わせて設置していきます。
人工芝には寿命がある
一般的に人工芝の耐用年数は7年~10年ほどです。人工芝は水やりや芝刈りなどは必要ありませんが、日頃から掃除やお手入れをきちんとしている場合でも、経年による劣化は避けられません。交換する目安は、全体的に変色してきた、人工芝がめくれてきた、芝葉が抜けやすい、芝葉がちぎれやすいなどがあります。また、寝てしまった芝葉にブラッシングを行っても元に戻らないも交換のタイミングです。
また、人工芝の下に敷いている防草シートも、経年劣化で破れてしまい雑草が生えてくることがあります。その場合も交換が必要です。
人工芝の基本的なお手入れ方法を知ろう

人工芝は面倒な芝刈りや水やりの必要がありません。しかし、できるだけきれいな状態を維持するためには、日頃のお手入れが大切になってきます。週に1回程度は庭やベランダの人工芝のお手入れをしましょう。
大きめの目立つゴミや落ち葉は、ほうきで掃く
大きめで目立つようなゴミは、ほうきを使うのが便利です。落ち葉も細かくなってしまう前であれば、ほうきで掃除します。日常的なお手入れは、ほうきがあれば十分対応可能です。
細かいゴミは掃除機で吸い取る
細かいゴミや細かくなった落ち葉などは、掃除機で吸い込んでいきます。少量の砂や土なども掃除機で吸い込むときれいになります。砂や土などが吸引可能な掃除機を用意しておくとよいです。
寝てしまった芝はブラッシングで起こす
使用しているうちに、人工芝の芝葉が倒れて寝た状態になってきます。人が頻繁に通る場所や水遊び用の小さいプールなどをおいたところは、芝葉が寝たままになってしまうことが多くあります。その場合は、デッキブラシを使って芝葉が倒れている方向に逆らってブラッシングを行うと、芝葉を立たせることができます。
便利な道具でお手入れも掃除も楽になる

人工芝をお手入れしたり、掃除したりする際に便利な道具を解説します。
竹ぼうき
竹製のほうきは、人工芝を傷めにくく、散ったばかりの落ち葉や大きなゴミを集めやすいです。ナイロン製のほうきは人工芝を傷めやすいので注意しましょう。
掃除機
細かくバラバラになった落ち葉や砂など、ほうきでは取れないものを吸い取ることができます。土や砂利の吸い込みが可能な掃除機を準備しておきましょう。
モップ
人工芝を拭き掃除する場合は、基本的にモップを使って行います。ほうきや掃除機では使い勝手が異なり代用ができません。使用頻度も高いため、ご家庭にひとつ用意しておくことをおすすめします。
デッキブラシ
寝てしまった芝をブラッシングで立ち上がらせるために使用します。また、砂利や土などを掃除する際にも使えて便利です。
ブロワー
空気で砂や落ち葉やゴミなどを吹き飛ばせるため便利です。強力かつ簡単に掃除ができます。落葉樹などの庭木が多いご家庭で、使用頻度が高い場合におすすめです。
これで大丈夫!人工芝を長持ちさせるコツとは
人工芝が経年により劣化することは避けられません。しかし、日常生活のなかで気をつけることで人工芝を長持ちさせることができます。人工芝を長持ちさせるコツを紹介します。
定期的にお手入れする
頻繁にお手入れをする必要はありませんが、定期的なお手入れは必要です。お手入れを怠ると劣化が早まる恐れがあります。また、汚れに気づいたときは、早めに掃除することを心がけましょう。
重いものを長時間置かない・引きずらない
人工芝の上に重いものを長時間おいたり、引きずったりしないことが大切です。そのまま放置しておくと芝が傷んでしまいます。
芝生の上で火気を使わない
芝生の上で火気は厳禁です。バーベキューなどの際には、耐熱シートなどを使用するなどの対策が必要です。
芝生の上で急激な排水はしない
芝生の上で急激な排水はしないようにしましょう。急激に排水してしまうと、人工芝が凸凹になってしまう可能性があります。水遊びをした際のプールからの排水は、少しずつ行うことが大切です。
車やバイクなどでの走行は控える
車やバイクが人工芝の上を通ると、芝葉に大きな負担がかかります。タイヤの動きに芝葉が耐えきれず、切れたり折れたりして人工芝の交換時期を早める原因になります。人工芝の上を車やバイクで走行するのは控えましょう。
施工前の下準備を十分にする
人工芝の施工前の下準備を十分に行うことが大切です。水はけが悪い場所は人工芝にカビが生えやすくなります。その場合には、カビが生えないように、水はけをよくしておくなどの対策が必要です。
まとめ
人工芝は、雑草に悩まされている方や小さい子どものいる家庭、忙しい毎日を送っているなど、天然の芝では管理が負担になってしまうという方におすすめです。症状別の掃除方法や日頃のお手入れ方法は、どれも簡単で手軽に取り入れることができます。きれいな状態を長持ちさせるためのコツも、ぜひ参考にしてみてください。
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