「自宅のユニットバスに浴室暖房乾燥機を取り付けたい」とお悩みではありませんか?浴室暖房乾燥機があると天気に関係なく洗濯物を干せるだけでなく、入浴環境を快適にすることができます。
しかし、いざ取り付けとなると「自宅のユニットバスでも取り付けられる?」、「交換費用はどのくらい?」、「電気代は高い?」といったさまざまな疑問が生じることでしょう。
そこでこの記事では、浴室暖房乾燥機をユニットバスに取り付けるメリット・デメリット、浴室暖房乾燥機の3タイプなどについて詳しく解説します。電気代を抑えるコツも併せて紹介しますので、「コストが不安でなかなか踏み出せない」という方は、ぜひ予算に合った浴室暖房乾燥機ライフをはじめましょう!
ユニットバスに取付できる浴室暖房乾燥機は3種類
お風呂場に設置できる浴室暖房乾燥機は全部で3種類。ユニットバスはもちろんのこと、壁一面にタイルを施す在来工法のお風呂場でも、後付けすることは十分に可能です。
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メリット |
デメリット |
こんな人におすすめ |
天井埋め込み型 |
見た目がスッキリする |
天井に十分なスペースがないと設置できない |
空間を広く見せたい人 |
天井付け型 |
施工がシンプル |
換気扇の位置によっては設置できないことも |
すでに換気扇が天井にある人 |
壁掛け型 |
浴室タイプに関係なく設置できる |
見た目に影響を与える |
タイル張りの在来工法でできた浴室の人 |
お風呂場の形状や広さによって設置できるタイプは異なるものの、一つも設置できないということは基本的にありません。まずは3つの中から理想のタイプを選び、その後で自宅に取り付け可能か業者にチェックしてもらいましょう。
1. 天井埋め込み型

浴室暖房乾燥機の中で最も高い人気を誇るのが、「ビルトイン」とも呼ばれる天井埋め込み型。文字通り天井に本体を埋め込むことで、空間を広く見せるのが最大のメリットです。
しかし、天井に一定のスペースが必要であることから、必ずしも設置できるとは限りません。ユニットバスを利用していても天井の柱の位置などによって設置可否は変わってくるため、購入前には必ず業者に取付可否をチェックしましょう。
2. 天井付け型

天井付け型は、既存の換気扇の代わりに浴室暖房乾燥機を設置するタイプです。換気扇の上からかぶせるようにして設置することもでき、すでに電気回線が来ていることから施工がシンプルなのが嬉しいポイントです。
こちらも天井埋め込み型と同じように、換気扇や照明の位置によって設置できないことがあります。気軽に後付けできるとはいえ、設置可否は忘れずに確認してください。
3. 壁掛け型

お風呂場の壁に取り付ける壁掛け型は、お風呂場の形状や大きさにとらわれることがありません。壁に換気扇がある在来工法のお風呂には適しており、工事がシンプルなことから設置費用が安くなる傾向にあります。
しかし、壁に設置することでスペースが狭くなり、入浴時に圧迫感が出てしまう可能性もあります。不安な方は事前に製品のサイズを調べ、自宅のお風呂場に取り付けたときのサイズ感をイメージしておくと良いでしょう。
ユニットバスに浴室暖房乾燥機を取り付ける2つのメリット
浴室暖房乾燥機の基本的な機能は、湿った空気を外に送り出し、温風を浴室内に送り込むことです。中には冷風機能やミスト機能がついた製品もあり、主に下記のようなシーンで活用することができます。
機能 |
主な活用シーン |
乾燥機能 |
浴室の湿気を除去できる |
暖房機能 |
洗濯物を干せる
寒い日のヒートショックのリスクを回避できる |
冷風機能 |
夏の暑い時期でも快適に入浴できる |
ミスト機能 |
自宅のお風呂でサウナ気分が楽しめる |
洗濯物を干せる

浴室暖房乾燥機を自宅に導入しようと検討している人は、「洗濯物の悩みを解消したい」と感じている人がほとんどでしょう。特にジメジメした梅雨の時期や気温の低い冬などは洗濯物が乾きにくく、部屋干しするのも場所を取ってしまいますよね?十分に乾ききらないと生乾き特有の嫌な匂いが衣類に染みついてしまうことも少なくありません。
そんな方は、浴室暖房乾燥機があるだけで洗濯物のストレスを大幅に改善することができます。
- 送風によりカラッと乾く
- 人目が気にならない
- 花粉やホコリが付着しない
- シワや傷みを最小限に抑えられる
- 空気清浄機能により嫌な匂いやカビを防げる
浴室暖房乾燥機は送風によって空気を循環させるため、洗濯物がカラリと乾きます。屋外に干すときと違って人目を気にする必要がなく、大切な衣服や下着などを干すことも気になりません。さらに花粉やホコリが付着することも無いため、花粉症やアレルギー体質の人でも安心して洗濯物を乾かすことができるでしょう。
自動乾燥機に比べると、衣類のシワや傷みも少なくすることができます。室内干し特有の嫌な臭いがなくなるだけでなく、季節や天候に左右されずに洗濯物をカラッと乾かすことができます。
入浴が快適になる
夏の暑い時期や冬の寒い時期には、入浴前に暖房機能や冷風機能を利用することで体への負担を抑えることができます。特にヒートショックによって命を落とす高齢者は後を絶たず、浴室暖房乾燥機を利用することで血圧面でのリスクを最小限に抑えることが可能です。
また、ミスト機能がついている製品を設置すれば、自宅のお風呂にいながらサウナ気分が味わえます。新陳代謝の促進や美容効果が期待でき、日々の疲れが溜まりにくい健康な体が手に入るでしょう。
以上の機能を考慮すると、下記に当てはまる人は特に浴室暖房乾燥機がおすすめです。
- 雨や雪の多い地域に住んでいる
- 自宅の日当たりがあまり良くない
- よくコインランドリーを利用している
- 家族に花粉症の人がいる
ユニットバスに浴室暖房乾燥機を取り付ける2つのデメリット
浴室暖房乾燥機を設置するうえでは、少なからずデメリットも存在します。ここでは特に大きなデメリットを2つ紹介しますので、後になってから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、事前にリスクを頭に入れておきましょう。
フィルター掃除が必要

浴室暖房乾燥機を設置すると、定期的(約1ヵ月に1回)にフィルターを掃除しなければなりません。フィルター掃除を怠るとホコリが溜まるだけでなく、カビが発生して体に悪影響を及ぼす可能性も考えられます。さらに浴室暖房乾燥機自体の性能も落ちてしまうため、長持ちさせるためにもフィルター掃除は必要不可欠です。
洗濯物を乾燥中はお風呂に入れない

洗濯物を乾かしている間は、当然お風呂に入ることができません。日中に浴室暖房乾燥機を利用する場合はあまり問題ありませんが、夜中に利用する場合は家族の入浴時間を考慮する必要があるでしょう。
また、洗濯物を干すスペースには限りがあり、あまりにも大量の洗濯物を干すには向いてません。家族全員の洗濯物だと多すぎて乾きづらいこともあるため、できるだけこまめに利用することが大切です。
浴室暖房乾燥機の導入に必要な費用
浴室暖房乾燥機の導入にあたり、やはり気になるのが費用でしょう。浴室暖房乾燥機は本体費用、設置費用に加え、電気代などのランニングコストについても考えなくてはなりません。
後になって「こんなにかかるの」とならないよう、事前におおよその目安を把握しておきましょう。
浴室暖房乾燥機の本体価格

浴室暖房乾燥機の本体は、およそ5~15万円が目安。天井埋め込み型・天井付け型・壁掛け型のいずれも、価格に大差はありません。
現在のお財布事情と将来的なメリットのバランスを考えながら、無理のない価格帯の製品を選んでください。
浴室暖房乾燥機の交換費用

浴室暖房乾燥機の交換費用はおよそ2~4万円が目安となります。ただし浴槽の環境や天井のスペースなどによっては、工事費が5万円を超えるケースも決して珍しくありません。工事費をできるだけ抑えたい方は、複数の業者に見積もりを依頼しておくのも選択肢の一つでしょう。
電気代・ガス代

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導入費用 |
ランニングコスト |
仕組み |
電気式 |
安い(約10~15万円) |
安い(約30円/時間) |
電気によって生まれた熱で乾燥 |
ガス式 |
高い(約15~25万円) |
高い(約60円/時間) |
湯を沸かした熱を利用して乾燥 |
浴室暖房乾燥機には電気式とガス式があり、それぞれ上記のような特徴があります。ここでは全体的な費用が安く人気の高い電気式に注目し、おおよその電気代を計算してみましょう。
浴室暖房乾燥機で洗濯物を干す場合、必要となる電気代は1時間あたり30円ほど。洗濯物が3kg(約2人分)の場合、乾く時間はおよそ3時間程度であるため、1回あたり約90円がかかる計算となります。
洗濯物の量は1人あたり1日約1.5kgと言われています。そのため、1人暮らしなら1日45円、4人家族なら1日180円と計算することができます。
家族の人数 |
洗濯量の目安 |
乾燥時間の目安 |
電気代(日)の目安 |
電気代(月額)の目安 |
1人 |
1.5kg |
約1時間30分 |
45円 |
1,350円 |
2人 |
3.0kg |
約3時間 |
90円 |
2,700円 |
3人 |
4.5kg |
約4時間30分 |
135円 |
4,050円 |
4人 |
6.0kg |
約6時間 |
180円 |
5,400円 |
5人 |
7.5kg |
約7時間30分 |
225円 |
6,750円 |
6人 |
9.0kg |
約9時間 |
270円 |
8,100円 |
※4人以上の場合は、浴室暖房乾燥機を2回に分けて使用することを想定
浴槽のスペースからして1回に洗濯できる量は限られるため、数値はあくまで単純計算の目安となります。晴れた日にはもちろん外で洗濯物を干せば、電気代もかかりません。洗濯物が乾きにくい日にコインランドリーに行くことを考えれば、1回あたりの電気代は非常にお得に感じられるのではないでしょうか?
ランニングコストを抑える方法

浴室暖房乾燥機で必要な電気代は1回あたり約90円(3時間)ですが、いくつかコツを抑えることで電気代をさらに下げることも可能です。ここでは特に効果の高い電気代節約のコツを4つ紹介しますので、ぜひ利用時には取り入れてみてください。
- フィルターをこまめに掃除する
- 電気代の安い夜間に利用する
- 乾燥モードではなく換気モードを使う
- 厚手の衣服を浴室暖房乾燥機の近くに置く
ランニングコストを安く抑えるには、フィルターをこまめに清掃することが鉄則です。フィルターに汚れが溜まってしまうと浴室暖房乾燥機の機能が下がってしまい、それだけ電気代が膨らむことになります。
また時間帯としては、昼間よりも夜間に利用した方が電気代は安くなります。夜間の電気代を安く利用するには専用の手続きをしなければならないケースもありますが、電気代は昼間に比べ約3~4割ほど下げることができます。ただし、入浴直後は浴室内の湿度が高いため、水滴はできるだけタオルなどで拭きとることが理想です。
洗濯物の量が多くない時や外気が暖かいときは、換気モードを使うことで電気代を節約することができます。換気モードは乾燥モードに比べると使用電気量が圧倒的に安く、1日あたり10円以下に抑えることも十分に可能です。ただし乾燥に時間がかかると匂いやカビの原因にもなるため、頻繁に利用することはおすすめしません。
最後に、厚手の乾きにくい衣類はできるだけ浴室暖房乾燥機の近くに置くように徹底しましょう。厚手のものは浴室暖房乾燥機の近く、薄手のものはその周りに配置することで、全体的に乾燥時間を均一化することができます。屋外の天気でも洗濯物が乾きそうであれば、薄手のものは外、厚手のものは浴室暖房乾燥機と使い分けるのもおすすめです。
ユニットバス・浴室暖房乾燥機のリフォーム交換ならカインズ

浴室暖房乾燥機を自宅に導入すれば、天候に左右されずに洗濯物が干せるだけでなく、毎日のお風呂時間が快適になります。電気代も1回あたり約90円と、コインランドリーを利用することを考えればはるかにお得感のある料金と言えるのではないでしょうか。
浴室暖房乾燥機はその日の天候や洗濯量に応じて、上手に使い分けるのがポイントです。洗濯物すべてを乾かすと電気代も手間もかかってしまうため、あらかじめ浴室暖房乾燥機で干したいものをリストアップしてみるのも良いでしょう。
「うちのユニットバスでも浴室暖房乾燥機は取り付けられる?」、「交換費用はどのくらいかかる?」と気になる方は、まずはお近くのカインズかWEB窓口へお問い合わせください。
ぜひこの記事を参考に浴室暖房乾燥機を自宅に取り付け、日々の洗濯の負担や浴室の寒暖差を解消してください。
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