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外壁塗装の相場はどれくらい?費用を安くする“3つ”のポイントを解説!

2022年05月31日
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外壁の塗装を検討するにあたって、「発注前に費用相場を知っておきたい」という方は多いかもしれません。外壁塗装の相場は、使用する塗料や住宅の坪数、外壁の劣化具合などによって異なります。そのため、費用相場の内訳を大まかにでも理解しておけば、施工業者から提示された価格が適正かどうかも判断しやすくなるでしょう。

そこでこの記事では、外壁塗装の「費用相場」や「費用の内訳」について分かりやすく解説します。また、「外壁塗装の費用が変動する要因」や「費用を安く抑えるためのポイント」も紹介しますので、ぜひ外壁塗装を検討する際の参考にしてみてください。

外壁塗装の相場とは?

外壁塗装の費用相場は、具体的にどのくらいなのでしょうか。ここでは、外壁塗装の費用相場や費用を計算する方法について解説します。

外壁塗装の費用相場(坪数別)

外壁塗装の費用は、塗料を塗りこむ壁の面積=「塗装面積(㎡)」で決まります。塗装面積が広いほど、多くの塗料が必要になり、工数もかかるためです。基本的に家のサイズが大きく、階数が増えるほど壁の面積も広く、塗装面積も増えます。そのため、塗装面積を計算する際は、各階数の坪数を足し合わせた合計値「延坪」を参考にすることが一般的です。延坪ごとの大まかな費用相場については、下記で確認してみてください。

延坪 |  塗装面積 | 費用相場
10     39.6㎡   約25万円~40万円
20     79.2㎡   約40万円~70万円
30     118.8㎡   約70万円~100万円
40     158.4㎡   約85万円~130万円
50     198.0㎡   約100万円~150万円
60     237.6㎡   約120万円~180万円
70     277.2㎡   約140万円~220万円
※延坪は、各階の坪数の合計値です。2階建て住宅なら「1階20坪+2階10坪=30坪」のように計算します。
※塗装面積(㎡)は【延坪×3.3×1.2】で計算します。「1坪=3.3㎡」として「係数1.2」をかけたものです。

例えば、「延坪40」の家の場合、費用は「約85万円~130万円」かかります。外壁と同時に、「屋根」の塗装まで依頼するケースも少なくありません。その際は、上記の金額に20万円~40万円がプラスされます。

外壁塗装の施工費用は、家の劣化状況や地域ごとの特徴、使用する塗料などによって大きく異なるのが実情です。そのため、詳しい費用については各施工会社から見積もりをもらったうえで、確認するようにしてください。

外壁塗装の費用の計算式とは?

ここでは、「費用相場がどのように導き出されるか」について紹介します。外壁塗装の費用は「塗装面積」で決まることが一般的です。そのため、費用は以下のような計算式になります。

【外壁塗装の費用(円)= 塗装面積(㎡)× 各施工の単価(円/㎡)】

式中の「各施工の単価(円/㎡)」とは、1㎡あたりを施工するための費用です。例えば、「塗料を塗る」「高圧洗浄する」「養生する」などの費用は、「1㎡あたり○○円」と決まっています。そのため、これらに塗装面積(㎡)をかけ算した合計で、費用の総額が決まるということです。各施工の詳しい単価は、次の章で解説します。

外壁塗装の費用の内訳とは?

塗装工事

外壁塗装は、具体的にどのような部分に費用がかかっているのでしょうか。ここでは、外壁塗装に必要な費用の内訳について解説します。

塗装の費用(材料費+人件費)

外壁塗装の費用の大部分を占めるのが、塗料に必要な材料費と職人の人件費です。一般的に材料費と人件費は、合計して「塗装単価(円/㎡)」として計算されます。外壁塗装は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の“三度塗り”が基本になっているので、各工程で費用が算出されるケースもあるでしょう。また、外壁塗装には多様な塗料があり、気候への耐性や耐用年数などもさまざまです。そのため、高品質な塗料を使えば塗装単価も上がります。

<費用相場>
内訳           | 単価
外壁塗装(下塗り)      1,000~2,000(円/㎡)
外壁塗装(上塗り・中塗り)  2,000~4,000(円/㎡)

<塗料ごとの塗装単価の違い>
塗料    | 耐用年数 | 塗装単価(材料費・人件費込み)
アクリル  3~8年   1,000~1,500(円/㎡)
ウレタン  5~10年   1,500~2,500(円/㎡)
シリコン  7~15年   1,700~3,500(円/㎡)
フッ素   15~20年  3,000~4,500(円/㎡)

足場代

足場代とは、職人が作業する際に必要な「足場」を運搬・設置するための費用です。足場を設置することで、職人は事故のリスクを減らせるだけでなく、最適な位置で正確に塗料を塗れるようになります。また、塗料の「飛散防止ネット」をかけるためにも足場は必要です。そのため、足場代は外壁塗装に欠かせない費用といえます。

<費用相場>
内訳    | 単価
足場代     600~800(円/㎡)
※足場代だけは、塗装面積ではなく「足場架面積(㎡)」あたりの単価で計算します。
足場架面積(㎡)は、「(家の外周+8m)×高さ」で算出することが一般的です。

養生の費用

養生とは、塗料が周囲へ飛ばないように、飛散防止ネットやブルーシートなどで建物全体を覆う作業のことです。外壁塗装の最中に風で塗料が飛び散ると、近隣住民から苦情がくる可能性もあります。また、家の別の場所に塗料がついてしまうのを防がなければいけません。そのため、養生にかかる費用も必須といえるでしょう。

<費用相場>
内訳     | 単価
飛散防止ネット  100~200(円/㎡)
養生       250~400(円/㎡)

高圧洗浄の費用

高圧洗浄とは、塗料を塗る前に、外壁についたコケや汚れなどを洗い流す作業のことです。事前に高圧洗浄しておくことで、ムラなく塗料を塗りこめるようになります。高圧洗浄の費用は、家の立地状況によって変動することが一般的です。傾斜地や狭小地のように作業しにくい場所では、高圧洗浄の費用が上がることもあります。

<費用相場>
内訳     | 単価
高圧洗浄     200~400(円/㎡)

付帯塗装工事・補修の費用

付帯塗装工事とは、「壁面」以外の部分に塗装する工事のことです。例えば、雨樋(あまどい)や軒天(のきてん)、破風板(はふいた)、ベランダなどの塗装があげられます。また、家が傷んでおり、塗装の前に外壁を修理しなければいけない場合は、別途「補修」の費用がかかる可能性もあります。例えば、壁のつなぎ目にある「コーキング材」の交換や「ひび割れ」の補修、「雨漏り」の補修といったものです。

<費用相場>
内訳       | 単価
雨樋         800~1,100(円/㎡)
軒天         800~1,100(円/㎡)
破風板        700~1,100(円/㎡)
コーキング打ち替え  900~1,400(円/㎡)
ひび割れ補修     1万円~3万円(1か所あたり)

その他諸経費

その他諸経費とは、塗装以外で必要な人件費や雑費のことです。具体的には、現場の安全管理・進捗管理に必要な「現場管理費」、廃材を処分するための「廃材処理費」などがあげられ、施工会社によって内訳は異なります。

<費用相場>
内訳     | 単価
現場管理費    3万円~6万円(一式)
廃材処理費    1万円~3万円(一式)

外壁塗装の費用が変わる要因とは?

外壁・屋根塗装工事 施工事例 レンガの壁の家

たとえ同じ延坪数の家でも、劣化状況や立地によって外壁塗装の費用が大きく変わることも珍しくありません。ここでは、外壁塗装の費用が変わる要因について解説します。

建物の劣化具合

建物が劣化していると、補修が必要になるため費用も上がる可能性があります。例えば、壁に亀裂が入っていたり、大量にコケが生えていたり、雨漏りしていたりする場合には追加で補修費用がかかるでしょう。特に築年数が古い場合には、家のダメージが大きいケースも多いので、塗装のタイミングで修理を依頼することが必須です。

土地の特性

家の建っている地域の特性によって、外壁塗装の費用が変わることもあります。例えば、海沿いに建っている家は海からの潮風や照り返しで、家がダメージを受けている可能性も高いでしょう。その場合、補修だけでなく、紫外線に強い高価な塗料を使う必要があります。また、細い路地の奥にある旗竿地(はたざおち)の家は、作業車が入れません。そのため、資材の運搬に人手や工数が割かれるため、追加費用がかかることもあります。

施工にかかわる業者の数

施工に携わる業者が増えると、当然費用も増えます。例えば、最初に受注したA社が、「外壁塗装をB社に」「屋根の補修をC社に」「コーキングの打ち増しをD社に」と複数の下請け会社に発注すると、費用も増えるでしょう。

外壁塗装の費用を安く抑える“3つ”のポイントとは?

「せっかくなら外壁塗装の費用をできるだけ安く抑えたい」という方も多いかもしれません。ここでは、外壁塗装の費用を安くするポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

(1)複数業者に見積もりを比較する

外壁塗装の費用を抑えるには、複数の施工会社から相見積もりをもらうことが大切です。見積もりを見比べることで、料金が適性かどうか見極めやすくなります。また、「塗装単価が『一式』のようにあいまいに書かれていないか」「使用する塗料名も書いてあるか」なども細かくチェックしておくと、信頼に値する依頼先を選べるでしょう。

(2)助成金や火災保険を活用する

自治体によっては、省エネ関連のリフォームをした家庭に補助金が支給されるケースもあります。こうした補助金を活用することで、費用を抑えることが可能です。また、加入している火災保険によっては、強風や雪害による損害が補償されることもあります。火災保険の適用条件を確認し、可能な場合は活用することも重要です。

(3)閑散期を選んで依頼する

外壁塗装は、気候の穏やかな春と秋に繁忙期を迎えます。逆に夏と冬は閑散期のため、職人の空きが増え、割引価格が設定されることも少なくありません。一方で夏は「夕立で作業が中断する」、冬は「雪で工事が延期になりやすい」などのリスクもあります。そのため、費用とスケジュールの優先順位を決めておくことも大切です。

まとめ

外壁塗装の費用は、住宅の劣化状況や土地柄などによって変動します。そのため、「住宅の築年数は今どれくらいなのか」「職人の作業しやすい環境が整っているのか」といった部分も事前に確認しておくことが大切です。

また、施工業者を選ぶ際には、各社のホームページで施工実績と実際の費用をチェックしてみることも重要です。過去に似たような住まいの外壁塗装を手がけている業者であれば、完成形や料金をイメージしたうえで発注しやすくなるでしょう。適正価格で外壁塗装を行うためにも、ぜひ意識してみてください。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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