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外壁リフォームの費用相場は?費用を抑えるコツ・補助金制度について解説

2022年07月27日
外壁リフォームの費用相場は?費用を抑えるコツ・補助金制度について解説

外壁のリフォームを検討する際、デザインや機能性はもちろんのこと、費用が気になるという人も多いでしょう。リフォームの内容や外壁の種類などによって費用は大きく変わります。この記事では、外壁リフォームにかかる費用について詳しく解説します。費用を抑えるコツや補助金制度なども解説するので、ぜひ参考にしてください。

外壁リフォームにかかる費用の目安

外壁リフォームと一口にいっても、リフォームの内容はさまざまです。一般的には、およそ20~300万円程度が目安だとされています。このように、リフォーム内容によって相場は大きく異なるため、自分がどのようなリフォームを行いたいのか明確にすることが重要です。

ここでは、主なリフォーム内容ごとの費用目安を表にしました。

費用の目安
補修 80万円以下
塗装 80~150万円
新調 150~300万円

上表から、工事内容によって費用の目安がかなり変わることが分かるでしょう。以下では、それぞれの詳しい工事内容と費用目安について解説するので、参考にしてください。

補修とは

補修とは、外壁すべてを直すのではなく、問題のある箇所だけを直していく工事です。たとえば、外壁の中でヒビ割れした部分や剥がれてしまった部分、目地割れした箇所などを補修していきます。

それぞれの劣化具合や補修する箇所にもよりますが、およそ80万円以下が費用目安です。シーリングの補修のみであれば、高くても40万円程度で済みます。応急処置といった意味合いが強い工事になるため、3~5年に1回程度補修工事を行うといいでしょう。

塗装とは

塗装とは、劣化してしまった外壁を塗料で新しく塗り直し工事です。塗装は、「外観を美しく保つ」「防水機能などをもたせる」「劣化箇所を塗り直して建物を保護する」という3点を目的として行われます。

塗装の費用は、建物の大きさ(塗装する壁の面積)や、使用する塗料によって費用が大きく異なります。機能性や耐久性の高い塗料を使用する場合や、劣化がひどく塗料が多く必要な場合、壁の面積が大きい場合は高くなりますが、一般的には足場を含めて80~150万円程度が相場です。

新調とは

新調とは、外壁を新しくする工事です。新調工事は2種類あり、古い外壁の上から新しい外壁を張るカバー工事と、古い外壁を撤去して新しい外壁を張る張り替え工事に分けられます。

カバー工事と張り替え工事のどちらを選ぶかによって、かかる費用は大きく異なります。基本的に張り替え工事の方がコストは高くなるため、コストをできるだけ抑えたいのならカバー工事が向いているでしょう。また、外壁の種類によっても費用が変わりますが、150~300万円程度が目安となります。

ヒビ割れ工事とは

ヒビ割れ工事とは、外壁のヒビ割れている部分を補修する工事です。ヒビ割れの程度によって工事内容が異なりますが、費用相場は1~20万円程度となります。ただし、ヒビ割れしている場所によっては足場を組む必要があるため、費用は相場よりも高くなりがちです。足場を組む場合は、別途10~20万円程度費用がかかります。

また、補修した箇所は工事後も周りの部分との差がわかり、外観としての仕上がりは余りきれいではありません。その点にも考慮が必要です。

シーリング工事とは

シーリング工事とは、コーキング工事とも呼ばれており、外壁のボードとボードの継ぎ目をシーリング材で埋める工事です。防水性を高める目的で行われます。シーリングは、紫外線の影響を受けるためヒビ割れしたり剥がれたりしやすく、雨漏りの原因となります。そのため、定期的にシーリングをチェックして補修することが重要です。

リフォーム費用が決まる基準とは

リフォーム費用は、外壁の劣化具合や耐久年数、使用する外壁材や塗料の種類などによって変わってきます。たとえば、軽度のヒビ割れ程度であれば補修で済むため、費用は安く済みます。また、耐久年数を長くしたい場合は、耐久性の高い外壁材を使用する必要があるため、費用は高くなるでしょう。

どの程度の費用がかかるのかは、それぞれの家によって異なります。具体的に知りたい場合は、専門家に依頼して調べてもらうといいでしょう。

外壁のリフォームに使用される外壁材の種類

外壁のリフォームに使用される外壁材には、さまざまな種類があります。以下では、外壁材の種類について解説します。

金属サイディング

金属系サイディングとは、金属板と裏打材で断熱材をサンドイッチした形状のサイディングボードです。金属サイディングは軽くて建物への負担が軽く、耐震性が高いことが特徴です。そのため、カバー工事に使われるケースも多くなっています。

寒さにも強い素材で、寒冷地での使用も安心です。モダンでスタイリッシュなデザインも魅力です。

木質系サイディング

木質系サイディングとは、天然木に塗装を施したサイディングボードです。天然木ならではの温かみや質感があり、一枚一枚異なる表情を見せてくれるため、味わい深い外壁に仕上がります。

ただし、天然木を使用しているため、その他のサイディングボードよりも耐水性や防火性に劣る割にはコストも高くなりがちです。

外観の見た目を重視したい場合に選択肢として検討しましょう。

窯業系サイディング

窯業系(ようぎょう系)サイディングは、セメントをベースに繊維質を混ぜ合わせたものを高温の窯で焼き上げて作られたサイディングボードです。日本では約7割が窯業系サイディングを使っており、サイディングボードの主流です。デザインや風合いの種類が豊富で耐震性や防火性が高く、コストパフォーマンスに優れているといった特徴があります。

樹脂系サイディング

樹脂系(じゅし系)サイディングとは、塩化ビニル樹脂を主な原料として作られています。アメリカやカナダなどではよく使われており、日本でも注目され始めている素材です。樹脂系サイディングは、寒さや塩害に強いため、豪雪地帯や沿岸部などにも向いています。また、変色や色あせしにくく、非常に軽く建物への負担が軽いことも特徴です。

外壁のリフォーム費用をできるだけ抑えるコツとは

外壁のリフォーム費用を抑えたいという人も多いでしょう。以下では、外壁のリフォーム費用を抑えるコツと解説します。

定期的にメンテナンスする

外壁の劣化がひどくなると、その分費用は高くなります。そのため、定期的にメンテナンスをしておくといいでしょう。目安としては3~5年程度に1回点検し、メンテナンスします。最低でも10年前後で1回は行いましょう。シーリングや継ぎ目、窓枠周りなどは特に念入りにヒビ割れや亀裂などがないか確認し、あれば補修します。

耐久性が高い壁材を選ぶ

家を建てる際に、耐久性が高い壁材を選ぶこともポイントです。耐久性が低い壁材は初期費用を安く抑えられますが、頻繁にメンテナンスする必要があります。初期費用を抑えられても、長い目で見るとコストがかかるでしょう。一方、耐久性が高い壁材は初期費用が高くなりますが、メンテナンスまでの期間が長くなり、ランニングコストを抑えられます。

複数社で見積もりをとる

外壁リフォームをする際には、複数社で見積もりをとりましょう。リフォーム業者は多くあり、それぞれの業者でかかる費用や得意分野などが異なります。そのため、いくつかのリフォーム業者をピックアップして見積もりをとり、比較してみましょう。複数社で見積もりをとることで、費用相場や必要なメンテナンスが分かります。

外壁の張り替え工事は基本的に確認申請不要

確認申請とは、安全な住宅に住むために必要な建物の審査のことです。建物の構造や設備、敷地などが、建築基準法が定める最低限の基準を満たしているかどうかを審査します。リフォーム工事を行う際には、確認申請が必要なケースと、確認申請が必要ないケースに分けられます。

基本的に、軽微なリフォームであれば確認申請は必要ありません。外壁のリフォームは大規模になる場合もありますが、住宅などの木造2階建ての4号建築物といわれる建物の場合は不要です。

木造3階建ての場合や鉄骨2階建てなどの場合には、リフォームの規模によって確認申請の手続きが必要です。外壁の半分以上を張り替える場合、構造部や下地などを変更する場合には、確認申請手続きが必要となる場合があるため注意しましょう。

参考:外壁のリフォームで補助金制度を利用できる

外壁のリフォームをする際に、補助金制度を利用できるケースもあります。以下では、利用できる補助金制度の一例を紹介します。

例1:東京都渋谷区「住宅簡易改修工事費助成」

渋谷区が協定を結んでいる区内施工業者でリフォーム工事をする際に使える補助金制度です。申請者は以下のすべての項目に該当している必要があります。

・渋谷区に住民登録をしている個人
・対象住宅の所有者、所有者の配偶者、所有者の親または所有者の子
・対象住宅に居住している

工事費用の20%(消費税は除く)、限度額10万円までが助成されます。

例2:大阪府茨木市「省エネ・省CO2設備導入事業補助制度」

省エネルギー設備への改修、床や壁、天井、屋根などの断熱化などのリフォームをする際に利用できる制度です。申請対象者は以下のとおりです。

・市内に事業所を有している中小企業
・過去5年以内に同補助制度を利用していないこと

補助対象経費の3分の1が補助されます。限度額は300万円までです。

まとめ

外壁のリフォームは、リフォーム内容や使用する壁材などによって大きく異なります。リフォーム費用を抑えるには、定期的なメンテナンスが重要です。また、いくつかの業者で見積もりをとり、比較するといいでしょう。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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