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外壁塗装で雨漏りは直る?外壁から雨漏りする原因と対策について解説!

2022年10月31日
雨戸一筋+可動ルーバー雨戸 + ルーバー鏡板 BEFORE

雨漏りは屋根からするものというイメージがありますが、実は外壁から雨漏りするケースも珍しくありません。例えば、「家の壁に水のシミができている」「雨風の強い日に窓枠から水がぽたぽたと落ちる」といったことがある場合は、外壁から雨漏りしている可能性があります。

しかし、外壁から雨漏りした場合、どの業者に修理を依頼すればいいのか迷うかもしれません。そこでこの記事では、外壁から雨漏りしている場合の原因と対策について解説します。また、外壁塗装で雨漏りが直るかどうかについても説明しますので、ぜひ修理の依頼先を決める際に参考にしてみてください。

外壁から雨漏りしてしまう原因とは

火色シリーズ

そもそも家の外壁は、何がきっかけで雨漏りしてしまうのでしょうか。ここでは、外壁から雨漏りしてしまう2つの原因について解説します。

外壁の経年劣化

外壁が経年劣化で傷むことで、雨漏りにつながることもあります。外壁材として主流の窯業系サイディングは水に弱く、経年とともに防水性が下がります。そのため、雨や湿気によって外壁が劣化してしまい、ひび割れや変形を引き起こすことも少なくありません。すると、雨水が壁内部にある防水シートまで浸食し、その先の断熱材や内装材にまで届いてしまいます。最終的に、部屋の壁にまで水が到達してしまい、雨漏りとして認識されるようになるのです。また、外壁からの雨漏りがひどくなると柱が腐食したり、部屋の中にカビが発生したりと住まいの寿命が大きく縮んでしまいます。

台風や地震の影響

経年劣化だけでなく、台風や地震といった自然災害も、外壁の雨漏りを引き起こす原因になってしまいます。台風によって何か大きなものが外壁にぶつかり、クラック(ひび割れ)が生じることもあるでしょう。また、地震によって外壁に亀裂が入ったり、外壁材と外壁材の継ぎ目である目地(めじ)がひび割れたりすることもあります。こうした外壁の隙間から水が壁内部に浸入し、雨漏りにつながってしまうのです。

外壁から雨漏りするときの主な場所と症状

雨戸枠DA型(壁付用)

外壁で雨漏りしやすいのは、具体的にどのような場所なのでしょうか。ここでは、外壁から雨漏りするときの主な場所と症状について解説します。

換気口のシーリング材が剥がれている

雨漏りの多発しやすい場所の一つが、換気扇のついている換気口です。換気扇のフードは、シーリング材(コーキング材)というゴム状の材料で外壁と接合されています。シーリング材は、外壁の気密性や防水性を高めてくれる重要な素材です。しかし、強風や落雪で換気扇のフードが揺れると、接合部のシーリング材が剥がれてしまうこともあります。結果的に外壁と換気口のあいだに隙間ができ、雨漏りにつながってしまうのです。

窓サッシのシーリング材が割れている

窓サッシも、雨漏りしやすい場所の一つです。窓サッシは、外壁との接合部分にシーリング材が充填され、密着性が保たれています。しかし、シーリング材が溶けだして肉やせという現象を起こし、隙間ができることも少なくありません。また、シーリング材が経年劣化でひび割れを起こすことで、雨水が隙間から室内に入るケースもあります。シーリング材の耐用年数は5~10年といわれており、劣化が雨漏りに直結することもあるのです。

幕板(まくいた)が劣化している

幕板(まくいた)と呼ばれる部材も、雨漏りの原因になります。幕板とは、外壁材と外壁材の接続部分に取り付ける板のことです。幕板には、横方向の目地を隠したり、家をおしゃれに見せたりする役目があります。しかし、幕板部分のシーリング材が劣化することで、外壁内部へ雨水が浸入し、雨漏りにつながるケースもあるでしょう。

取り合い部分が劣化している

外壁には、部材同士が接続されている取り合いという部分があります。例えば、外壁材と基礎コンクリートの接合部、屋根と外壁材の接合部、外壁の雨水を適切に排水するための水切り金具などが代表的です。これらが劣化や変形した結果、外壁に予期せぬ隙間ができてしまい、雨漏りの原因になってしまいます。

外壁材にひび割れが発生している

外壁材そのものに隙間ができて、雨漏りにつながるケースもあります。経年劣化による反りや変形、ひび割れ、釘が抜けたあとの穴などが原因で、壁内部に雨水が浸入しかねません。また、外壁材の目地部分に充填されたシーリング材が劣化やひび割れを起こすことで、そこから水が入って雨漏りにつながってしまいます。

外壁からの雨漏りは、「外壁塗装」で直る?

セラヴィオ_S(割肌面ボーダー)_イメージ_施工例

外壁から雨漏りした際には、外壁塗装をすることで雨漏りが直るのでしょうか。ここでは、外壁から雨漏りをした際の適切な依頼先について解説します。

外壁塗装はあくまで“予防”

外壁塗装だけでは外壁の雨漏りは直りません。外壁塗装は、外壁の防水性を高めることが目的の一つです。外壁に使われるモルタルや窯業系サイディングは水に弱いため、風雨や雪、湿気などが原因で水が壁内部へ浸入してしまいます。そのため、外壁塗装によって外壁の表面に塗膜をつくることで、防水性を高めて雨漏りを予防するという狙いがあるのです。

しかし、雨漏りがすでに起こっているということは、雨水が外壁を突き抜けて内部まで入っているということです。この時点で外壁表面の防水性だけ高めても、穴やひび割れまでは直らないため、雨漏りも改善されません。

雨漏り補修の施工業者へ依頼

外壁から雨漏りした際に優先すべきは、外壁塗装より外壁の補修です。外壁のひび割れや亀裂を補修してはじめて、隙間を埋め、雨漏りの根本的な原因を解消できます。外壁から雨漏りした場合は、外壁補修の専門業者に依頼するようにしましょう。ただし、外壁の内部構造は複雑なため、雨漏り箇所の特定が難しいという特徴があります。そのため、補修の技術だけでなく、適切な検査ノウハウを持った会社を選ぶことが大切です。

外壁から雨漏りしたときの主な修理方法

ベルパーチ_ラフィカ_ブリックタイプ_イメージ_施工例

外壁から雨漏りをした際には、どのようにして施工会社に修理してもらえばいいのでしょうか。ここでは、外壁から雨漏りしたときの主な修理方法について解説します。

シーリング材の充填・打ち替え

雨漏りの原因がシーリング材の劣化にある場合は、シーリング材の充填や打ち替えが必要です。シーリング材は、換気口や窓サッシ、幕板、取り合い部分、釘の穴などいたるところに使われています。こうした場所の古いシーリング材を撤去し、新たに打ち替えれば雨水の入る隙間を埋めることが可能です。また、外壁そのものにひび割れが発生している場合は、隙間にシーリング材を充填することで、雨水が入る経路をふさげるでしょう。

サイディングの張り替え

外壁材のひび割れや変形が激しい場合は、シーリング材の充填だけでは補修が難しいため、外壁材の張り替えが必要です。窯業系サイディングの場合は、まず古いサイディングを撤去して、壁内部に貼られた防水シートを補修します。そのあと、新たなサイディングに張り替えることで、雨漏りの原因を断つことが可能です。

外壁の重ね張り(カバー工法)

外壁材が古くなっており、複数の雨漏りが見つかった場合には、外壁材を一部張り替えるだけでは不十分です。その際は、古い外壁材の上から新しい外壁材を設置し、一面を覆う方法(カバー工法)で雨漏りを補修します。例えば、古くなった窯業系サイディングの上に、防水性と断熱性の高い金属サイディングを設置します。外観は大きく変わってしまいますが、単純に壁が一枚分増えるため、雨漏りはほぼ間違いなく解消されるでしょう。

外壁から雨漏りした際の応急処置

火色音(ひいろね)_釉もの

外壁からの雨漏りに悩まされており、自分で今すぐに応急処置をしたいという方も多いかもしれません。ここでは、外壁から雨漏りした際の応急処置について解説します。

水をふき取り、防水テープで補修

雨漏りで部屋の壁に水滴ができている場合は、カビが発生しないように、まず乾いた布で水分をふき取りましょう。加えて、雨漏りが疑われる外壁部分をブルーシートで覆うことで、雨水の浸入を簡易的に防げます。仮に雨漏りの場所がはっきり特定できている場合は、防水テープを貼って補修するというのも一つの方法です。

しかし、雨漏り箇所の特定には専門的な調査が必要で、一般の方では正確な補修は難しいのが実情です。上記の例はあくまで応急処置と考えて、雨漏りした際には速やかに外壁補修の施工会社に相談するようにしましょう。

雨漏りの状況を記録

施工会社に外壁の修理を依頼する際、状況を細かく聞かれます。そのため、雨漏りに気づいた際には、水滴のしたたっている場所や雨漏りの始まった時期、雨漏りしやすい日(台風や大雨など)を細かく記録しておくことが大切です。それらの情報を頼りに、施工会社が雨漏りの場所をより正確に特定しやすくなるでしょう。

外壁からの雨漏りを修理するときの費用相場

メルヴィオ_プロフィーネ_イメージ_施工例

外壁の雨漏り補修にかかる費用は、外壁材の状況や調査の種類、施工会社の技術などによって異なります。そのため、まずは一度施工会社に見積もりをもらうことをおすすめします。相場としては、以下のような価格帯です。

・調査……0円~10万円
(※赤外線調査や散水調査などの専門的な調査の場合、高額になります)
・シーリング打ち替え……800円~1,200円/平方メートル
・サイディング張り替え……13,000円~/平方メートル
・カバー工法(二重外壁)……10,000円~/平方メートル

外壁の面積次第では、サイディングの張り替えやカバー工法などの大型補修の費用が200万円を超える例も珍しくありません。そのため、火災保険や補助金の適用条件もよく確認したうえで、予算を組むようにしましょう。

まとめ

外壁から雨漏りした場合、予防策である外壁塗装だけでは直りません。雨漏りの場所を特定し、別途補修する必要があります。また、外壁は雨漏りしている場所の特定が難しいため、調査や補修に時間がかかるのが実態です。そのため、雨漏りに気づいた場合には、速やかに外壁補修の施工業者へ依頼するようにしましょう。専門業者に適切な補修を施してもらうことで、家自体の寿命を延ばし、快適な住まいを守ることにつながります。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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