「ウッドデッキに生えたカビをどうにかしたい」「カビが生えない対策も知りたい」と悩む方も多いのではないでしょうか。
ウッドデッキのカビを除去する方法は素材によって異なります。素材ごとのカビ除去方法から、カビが生えにくくなる対策まで詳しく解説。最後まで読めば、除去法だけでなく、カビが発生するのを事前に防いで長持ちさせることができるようになります。ぜひ参考にしてみてください。

ウッドデッキのカビを除去する方法は素材によって異なる
ウッドデッキの素材は「天然木」と「人工木」の2種類があります。素材の特性を比較すると以下の通りです。
【天然木】
自然の木のこと。人工的な加工がされていないため、風合いや肌触りを楽しめます。組み立てや加工、メンテナンスに手間がかかりますが、自然の温かさを感じられるでしょう。
【人工木】
天然木に似せて作られた人工素材。天然木と比べると加工しやすく、メンテナンスも簡単です。耐久性の高さからさまざまな木工製品の材料として活用されています。
天然木と人口木では、特性だけでなくカビを除去する方法も異なります。誤った方法で洗浄してしまうと、素材を傷つけ、劣化を早めてしまう可能性があるため、素材に合わせた方法を理解していきましょう。

ウッドデッキのカビを取り除く方法【素材別】

ウッドデッキの素材が天然木であればデッキブラシで清掃し、人工木であればカビキラーを活用して洗浄します。素材にあった道具や洗剤を使わないと、傷つけてしまう可能性があるので、適切な道具を用いてウッドデッキをきれいにしましょう。自分で取り除くのが難しいと感じたら、業者に依頼するのもおすすめです。業者に任せると素材を傷つけることなくウッドデッキのカビを取り除いてくれるでしょう。
天然木はデッキブラシで清掃
天然木にカビが生えた時は、デッキブラシで表面をこすり、サンドペーパーで削る方法がおすすめです。サンドペーパーで削った後は塗装し直す必要があります。手間はかかりますが、天然木を長持ちさせるためには丁寧なメンテナンスが重要です。カビキラーなどの次亜塩素系漂白剤を使用すると、天然木が劣化する可能性があるため、なるべく使用は避けましょう。
頑固なカビが取れない時には、専用のカビ取り剤を用いて洗浄します。この時、記載されている使い方に従って洗浄することです。。カビ取り剤を選ぶ時は「塩素系以外」であれば素材を傷つける心配が少なく、劣化を早めてしまうこともほとんどありません。中性やアルカリ性の洗剤を使用すると安心です。
関連記事:天然木ウッドデッキの種類・特徴!人工木との違いや手入れ方法
人工木はカビキラーを活用
人工木は洗剤による劣化の心配が少ないため、カビキラーなどの次亜塩素系漂白剤を活用してカビを落としていきます。人工木のカビには、カビキラーを吹き付けるだけなのでとても簡単です。カビキラーを吹き付ける前に、まずはウッドデッキ表面の汚れを水で洗い流します。ウッドデッキが乾いたら、カビキラーを吹き付けてしばらく待ちましょう。数分放置したら水で洗い流して水気を拭き取れば完了です。
カビキラーが残っていると、変色の原因になりかねないので、しっかり洗い流しましょう。また、カビキラーなどの次亜塩素系漂白剤が植物にかかると枯れてしまう可能性があるので、洗い流す時には十分注意が必要です。
関連記事:ウッドデッキ人工木のメリット・デメリット|人工木と天然木の違いを解説
業者に依頼するのもアリ
子どもやペットがいて、自分でカビ取り剤を扱うのが不安な方は、業者に依頼するのがおすすめです。カビ取り剤は強力な洗浄力をもつことから、体に悪いというイメージをもつ方も少なくありません。実際に植物を枯れさせたり、ウッドデッキを変色させることもあるので、自分で取り扱うのが心配な方は、業者に任せてきれいにしてもらいましょう。

ウッドデッキにカビが生える原因は日当たりの悪さ?

ウッドデッキが日当たりの悪い場所に設置されていると、カビが生えやすくなります。他にもウッドデッキにカビが生えてしまう原因は、以下の3つです。
日当たりが悪いと雨が降った後、乾燥するまでに時間がかかります。水分を吸収したウッドデッキは、カビが繁殖するのに絶好のスポットとなり、気づいた時にはカビだらけになっていることも少なくありません。風通しが悪い場所も同じように、ジメジメしたカビが好む場所となります。
さらに、メンテナンス不足もカビが生える原因の1つです。定期的にメンテナンスすることで、清潔なウッドデッキを保つことができ、カビの繁殖を抑えられるでしょう。

ウッドデッキにカビが生えにくい3つの対策

ウッドデッキにカビが生えにくくするには、防カビ効果のある塗料を塗ることが重要です。具体的な対策について詳しく解説します。
防カビ効果のある塗料を塗る
カビの予防には防カビ効果のある塗料が効果的。ウッドデッキの塗料は「造膜タイプ」と「浸透タイプ」の2種類があり、防カビ効果が期待できるのは造膜タイプす。
造膜タイプの塗料は、ウッドデッキの表面に膜をつくることで、雨や紫外線、害虫などの表面的なダメージを防いでくれます。浸透タイプはウッドデッキ内部に浸透することで、害虫による内部からの劣化や腐食を防いでくれるでしょう。
表面を保護する造膜タイプは、耐水性や撥水性も高いことでカビの繁殖を抑制するのに効果的です。
関連記事:腐らないウッドデッキの特徴|耐久性が高い素材や塗料・メンテナンス方法を解説
カビが生えにくい「人工木」に変更する
ウッドデッキのカビを取り除くのが大変だと感じたら、人工木に張り替えることも検討しましょう。天然木と比較しても、人工木の方がカビが生えにくく、お手入れも簡単です。汚れたら水洗いをする程度でカビの発生を防げます。
天然木もメンテナンスをするとカビは生えにくくなりますが、日当たりや湿度などの影響を大きく受けるので管理は簡単ではありません。人工木に張り替えることで、メンテナンスが簡単になり、耐久性も高まります。手軽に管理できてカビを生えにくくするには、人工木に変更することがおすすめです。

カビが生えにくいウッドデッキ素材「人工木」のメリット・デメリット

人工木にはカビが生えにくいという特徴がありますが、人工的に作られているため風合いが良くないなどのデメリットもあります。メリットとデメリットを理解したうえで人工木を選ぶようにしましょう。人工木のメリット・デメリットを簡単に解説します。
カビが生えにくい人工木の3つのメリット
人工木のメリットは以下の3つです。カビが生えにくいのはもちろん、他にもメリットがあります。
- 耐久性に優れている
- カラーバリエーションが豊富
- コストパフォーマンスが良い
天然木は雨や紫外線、害虫の影響で劣化や腐食してしまいますが、人工木は劣化や腐食の進行が遅いことから耐久性に優れています。変色や膨張もほとんどありませんので、見た目も長期間きれいに保つことができるでしょう。
人工素材であることからカラーバリエーションも豊富で、リビングと同じカラーにそろえたり、個性的なカラーを用いたりすることもできます。
とにかく費用が安いのも人工木のメリットです。設置費用だけでなく、メンテナンスコストも人工木の方が安いので、長期的な費用を考えると人工木が圧倒的にお得になります。
人工木デメリットは天然木に劣る質感
人工木の最大のデメリットは、質感が天然木に劣ることです。木粉や樹脂を混ぜ合わせて作った人工木は、木の温かさや風合い、香りといった天然木がもつナチュラルさを感じることはほとんどないでしょう。
人工木に使われる樹脂の多くは熱がこもりやすくなっています。中でもプラスチック系の素材が使用されていると、太陽の光を吸収し、素足で歩けないほど熱くなることがあるので注意が必要です。最近では熱がこもりにくい特殊な塗料を塗った素材もあるので、直射日光を受ける場所にウッドデッキを設置する時には、成分や塗料を確認して選ぶようにしましょう。

カビ対策!ウッドデッキを人工木に変更するなら業者に依頼がおすすめ
天然木のウッドデッキのカビが気になる場合、人工木に変更する選択肢もあります。ウッドデッキの張り替え費用は発生しますが、寿命を比較するとお得なことも。
天然木の寿命は5〜15年といわれており、木の種類や環境、メンテナンスの頻度などにより異なります。長持ちさせるためには、こまめにメンテナンスを行う必要があり、メンテナンス費用も見過ごせません。
人工木は20年以上の寿命があり、耐久性に優れているためメンテナンスも簡単で、費用も天然木と比べてかなり安く抑えられます。
カビ対策としてウッドデッキを人工木に変更するなら、業者に依頼してきれいに仕上げてもらうと良いでしょう。

まとめ:ウッドデッキを洗浄しカビが生えにくい対策をしよう
ウッドデッキの素材に合わせたメンテナンスを行うことで、カビが生えにくくなります。天然木の場合は「造膜タイプ」の塗料を塗ることで防カビ効果が期待でき、ウッドデッキの保護が可能です。人工木は耐久性が高く、雨や湿度といった環境による影響を受けにくいため、カビが生えにくい傾向にあります。
少ないメンテナンスでカビが生えにくいウッドデッキにしたい場合は、人工木への張り替えをおすすめします。天然木のような自然な風合いが楽しめないなどのデメリットもありますが、長期的なメンテナンスコストを考えると人工木の方がお得です。人工木への変更も含めて、カビが生えにくい対策をしていきましょう。

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