ウッドデッキの色は住宅の印象を大きく変えるので、簡単には決められませんよね。一度設置すると取り替えにお金や時間がかかるので、失敗したくないと思う人も多いはずです。
この記事では、ウッドデッキの色を決める時に意識すべき4つのポイントを解説します。住宅になじみやすい人気色の紹介、また、色落ちした場合の対処法もお伝えするので、ウッドデッキの色についてお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

ウッドデッキの色の選び方

ウッドデッキの色選びに失敗しないためには、色の系統を他のインテリアと合わせることが重要です。窓サッシや外壁、フローリングの色と合わせると統一感が生まれます。カタログやネットの写真だけで色を決めると、イメージと異なる場合があるので、ショールームやネットでサンプルを取り寄せるなど、実際の色を確認することも重要です。
窓サッシの色と統一する
窓サッシの色に合わせると、統一感のある外観になるので、ウッドデッキの色が悪目立ちすることはありません。
ウッドデッキの色にこだわりがあれば、窓サッシの色を合わせて変えてみるのも良いでしょう。ウッドデッキ設置を機に、他のインテリアを取り替えたり、模様替えをすれば住宅の雰囲気を変えることもできます。
外壁の色と統一する
外壁の色と合わせると、後付けとは思えないほどの統一感が出て、外から住宅を見た時にとてもきれいに見えます。外壁は窓サッシと比べると広さがあるので、ウッドデッキと同じ色だとより調和が際立つのです。
また、経年劣化などで外壁の塗装を専門業者に依頼する場合は、ウッドデッキの色褪せも確認しておきましょう。タイミングが合えば、別々に再塗装をする手間も省けます。
フローリングと同じ色に
フローリングの色と統一すると、室内から屋外まで広がりを持たせられ、リビングからも開放感を感じられるでしょう。
まったく同じ色にする必要はなく、フローリングが濃い色の場合はウッドデッキも濃い色に、明るい色の場合はデッキも明るい色にすることで統一感がでやすくなります。
サンプルを実際に確認する
カタログやネットの画像だけで色を決めると、実際の色がイメージと違う場合があるので、サンプルを確認しておくことが重要です。サンプルはショールームで確認できるので、実際に出向いて確認すると良いでしょう。また、ネットで取り寄せる方法もあるので、ぜひ活用してみてください。

ウッドデッキの人気色3選

人気の色から選ぶのも失敗しないためのコツです。もっとも人気がある「ブラウン系」の色は、ナチュラルな雰囲気でさまざまな色と調和するので、ブラウン系なら全体が無難にまとまるでしょう。他にも「ホワイト系」「グレー系」が人気なので、それぞれの特徴を解説します。
ブラウン系
もっとも人気の高いブラウン系の色は、明るいほど高級感が表れ、洋風住宅になじみやすくなっています。暗めのブラウンは落ち着いた印象を与え、和風住宅にピッタリの色合いです。住宅に合わせて明るさを調整すると、ウッドデッキだけが目立つことはなく、しっかりとなじむでしょう。
ホワイト系
ホワイト系は明るい色の外壁や窓サッシと合わせやすい色です。濃い色の外壁や窓サッシと合わせたい場合、窓やドアもホワイト系に統一すると違和感を感じません。木目が強ければ優しくナチュラルな印象を与え、木目が弱いとシンプルで生活感がない印象となります。明るく爽やかな雰囲気のホワイト系は、どの色とも調和できる人気の高い色です。
グレー系
グレー系はモノトーンでまとめたい時におすすめの色です。明るいグレーなら経年変化した古木のような深みが感じられます。暗い色は重厚感を演出し、庭の雰囲気を引き締めてくれるでしょう。ホワイト系では少し明るすぎると感じる方には、グレー系がピッタリ。汚れが目立ちにくいのも魅力の1つです。

ウッドデッキが色落ちした時の対処法【天然木】

天然木ウッドデッキは雨や紫外線の影響を受けやすく、徐々に色落ちしてしまいます。色落ちと同時にカビが生え、腐食していることもあるので、定期的に塗料を塗り直す必要があります。天然木ウッドデッキが色落ちした時の対処法として、再塗装の手順を確認していきましょう。
1.ブラシで掃除する
室外で雨や風にさらされているウッドデッキは、汚れが溜まりやすいので再塗装の前に汚れを取り除きます。まずはデッキ表面に水を流しながらデッキブラシで擦り、細かい汚れまでしっかり落としていきます。コケやカビが生えていると塗料が付きにくい場合があるので、残さず擦り落とすことが重要です。
2.サンディングする
デッキ表面の掃除を終えたら、古い塗料を落とすためにサンディング(研磨)します。サンディングすることで古い塗料が落ちるのはもちろん、細かく残った汚れも洗浄できるので、洗い残しがあっても安心です。サンディングで出てきた木くずをそのままにしておくと、シロアリが寄ってくるので、必ず取り除くようにしましょう。サンディングに使用するサンダーはホームセンターで購入できます。
3.塗装し乾燥させる
塗装は晴れの日に2度に分けておこないます。雨が降っていると塗料が付きにくく、古い塗料を落としたウッドデッキが水分を吸収して腐食する恐れがあるためです。塗料は沈殿している場合があり、そのまま塗ると色の濃淡が変わってしまうことがあるので、塗る前によくかき混ぜておきましょう。
木目に沿ってハケで塗るときれいに仕上がり、一筆で塗るとムラが少なくなります。塗り終わったら乾燥させて完成です。乾燥までは2、3日かかるので、天気予報を確認し、雨が降らない日に実施しましょう。

ウッドデッキが色落ちした時の対処法【人工木】
人工木ウッドデッキは色落ちすることがほとんどありません。天然木のように塗料を塗ることはできないので、紫外線などの影響による色褪せが気になる場合、デッキ自体の取り替えが必要です。
色褪せの心配はありませんが、汚れが溜まることはあるので、水を流しながらデッキブラシで擦るなどの掃除を行い、きれいな状態を長持ちさせましょう。

【防止策】ウッドデッキの色褪せを防ぐ方法
ウッドデッキの色褪せを防ぐには、こまめな手入れと定期的なメンテナンスが重要です。人工木の場合は色褪せすることがほとんどないので、汚れたら水洗いしてデッキブラシで擦る程度の掃除で問題ありません。
天然木は雨や紫外線で劣化し、色褪せしやすいので年に1度は高圧洗浄機などを利用した念入りな掃除が必要です。さらに、デッキ表面に塗る塗料の寿命は1〜2年程度なので、再塗装することで色褪せを防げるでしょう。天然木の中でもハードウッドは塗料が染み込みにくく色が長持ちしません。素材によっては、1年に1度の再塗装が最適な場合もあります。

ウッドデッキは色だけでなく素材にも注目!

ウッドデッキを選ぶ時は色だけでなく素材にも注目しましょう。素材は大きく「天然木」「人工木」の2種類に分けられ、色のバリエーションや耐久性が異なるので、それぞれの違いをチェックしておきましょう。
自然な色合いの「天然木」
天然木は自然な色合いや劣化による変化を楽しめるのが魅力です。自然の木ならではの節や木目、感触も味わうことができます。断熱性に優れた木材で作ると、冬は暖かく夏は暑すぎないなどのメリットもあります。
しかし、雨や紫外線の影響を大きく受けるため、劣化スピードが早いというデメリットがあります。そのため、劣化を防ぐためにこまめに掃除したり、定期的に塗装し直したりなどのメンテナンスが必要です。材料費や設置費だけであれば人工木より安くなる傾向にありますが、長期的なメンテナンスにかかる費用を含めると、天然木の方が高くなります。
関連記事:天然木ウッドデッキの種類・特徴!人工木との違いや手入れ方法まとめ
耐久性が高い「人工木」
天然木と比べると自然な風合いでは劣りますが、高い技術で木の質感を再現した製品もあります。さらに、劣化による色合いの変化は味わえませんが、豊富なカラーバリエーションがあるので、自宅の窓サッシや外壁、フローリングに合わせた色を選ぶなら人工木がおすすめです。
天候の影響をほとんど受けない人工木は耐久性も天然木より優れ、手入れやメンテナンスもほとんど必要ありません。シロアリやカビの心配もないので、長期間きれいな状態をキープするのが簡単です。樹脂素材が含まれるため、熱を吸収しやすくデッキ表面が熱くなるといったデメリットはあります。日差しが強い日は裸足で歩けないほど熱くなることもあるので注意が必要です。
関連記事:樹脂(人工木)ウッドデッキを選ぶポイント3つ!寿命や費用・メリット・デメリットを徹底解説
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まとめ:失敗しない色選びで理想のウッドデッキを手に入れよう!
この記事では、ウッドデッキの色を決める4つのポイントや、失敗しない色選びのコツを解説しました。窓サッシや外壁、フローリングの色に合わせると統一感が表れ、ウッドデッキだけが目立つようなことはありません。
カタログやネット画像だけで色を決めると実際のイメージと異なる場合があるので、ショールームに出向くか、ネットでサンプルを取り寄せるなどして確認しておきましょう。色選びに迷った時には「ブラウン系」「ホワイト系」「グレー系」の人気3色から選ぶのもおすすめです。人気3色から選ぶ時も4つのポイントを押さえて、理想のウッドデッキを手に入れましょう。

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